【卓球あるある】「ヘタクソのムチャ打ち」
速くて厳しいボールをガーンと強打してミス。
傍から見ている人は
「あんな厳しいボールに対してあんな強打をして入るわけない」。
しかし本人は
「あれ?おかしいな。打点が遅かったかな?角度が悪かったかな?」。
こんなふうにして10本のうち6~7本はミスしているのに本人だけは「自分なら打てるはずのボール」と信じ込んでいる。
------------
前回、練習相手にランダムに厳しいツッツキを送ってもらったら、ほぼ全てのボールで振り遅れが発生し、途方に暮れた。何かこの状況を打開する方法はないだろうか、どうすれば振り遅れずにスムースに余裕をもってツッツキを返球できるのだろうか。
あるとき、またフォア側に厳しいツッツキを送られて、中途半端なスイングで上にこすりあげてなんとかボールを返球することができた。そしてその後の相手のブロックを軽く払い、ラリーが続くということがあった。
もしかしたら、こういう厳しいボールというのは、しっかりドライブをかける時間的余裕なんてないのではないだろうか?こういう厳しいボールは、2~3割程度の力の軽いドライブでなんとか持ち上げるようにして、次のラリーに備え、体勢を立て直したうえで、7~8割のドライブを打てばいいのでは?
はたからみたら、
「あんな速くて厳しいツッツキをあんな大きなスイングでドライブする余裕なんてないのに」
ということなのではないか?私は自分で自分のことが見えていないのではないか?
また、おそろしく当たり前のことに気づいてしまった。
(A)|―――――――――|(私が打とうとしていた7~8割の力のドライブにかかる時間)
(B)|―――――――|(ボールがこちらのコートでバウンドしてから、打ちごろを迎えるまでの時間)
(C)|――――|(2~3割の力のドライブにかかる時間)
(B)が、いわば与えられた時間である。(B)の時間内に、こちらはスイングを完了させ、打球しなければならないが、(A)は(B)の中に収まらない!!
にもかかわらず、本人はなんとか打てると信じ込んでいる。
そもそも物理的に間に合うはずのないスイングを間に合うと思い込んで「振り遅れて仕方がない」などとぼやいていたというわけなのだ。この状況では、時間のあまりかからない(C)のコンパクトなドライブを用いるべきだったのだ。
「全神経を集中させて、最速で反応する」だの、「今の打球の前に次の打球をイメージして」だの、そんな自分の時間を作るための泥縄的な方法ではなく、単に与えられた時間内に収まるサイズのスイングをすればよかったというだけなのだ。
用具の話でもそうだ。年にラケットを2本購入して、ラバーを8枚購入して、なんとか3万円以内に収めようというのがそもそも無理な話なのだ。「特価品はないか?」「ラケットを中古で買ったらどうか?」「ラバーを使いまわせばラバー代が半分になる」などと、そういう姑息な、爪に火を点すような節約術をもってしても間に合わない。そうではなく、単に必要がない限り、新しいラケットを購入しなければ済む話なのだ。それで余計なラバーも必要なくなり、年4枚ほどラバーを買えば、出費は3万円以内に余裕をもって収まるのだ。
前記事「試合で発揮できる力」で5~6割の力で打つことを推奨したが、それでも認識が甘かった。場合によっては(もちろん上級者はこの限りではない)2~3割の力でドライブを打たなければ間に合わないこともあるのだ。
xia氏が興味深い動画を出していた。
「中国卓球の考え方、発力&借力について紹介」
「発力」というのはボールに自分の力をしっかり加えて打つ打法。
「借力」というのはボールがラケットにぶつかって跳ね返ろうとする力を利用して打つ打法。
「(初中級者は)自分が振って入れようというところがどうしてもあると思うんですけど」
「(ラケット・ラバーはボールが当たったら)跳ね返るものなので、そういう力をちょっと手助けしてあげれば…いい球が返る」
xia氏はブロックやプッシュ、カウンターなどが借力の代表的な応用例とし、下回転打ちのほうは自らの力を強く加える発力のほうを用いるとしているが、ツッツキ打ちで借力を用いることはできないのだろうか?2~3割の力で軽くコンパクトにドライブするが、ボールの跳ね返る力を利用できたら、それが4~5割の威力となって返球できる。軽い力で厳しいツッツキをドライブしてちゃんと持ち上がればいいのだが、もしかしたら難しいかもしれない。そんな場合に下回転のボールが台でバウンドして跳ね返る力を利用して軽くドライブするということができれば、今の私の問題が解決するのではないだろうか。
いろいろ長々と述べてきたが、ランダムに放たれる厳しいツッツキに対してどのように対処すべきかという問題を、とりあえずコンパクトで時間のかからない小さなドライブで切り抜けようというのが本稿の結論だが、果たして頭で考えた通りにうまくいくのだろうか。
週末の練習で試してみようと思う。
ぐっちぃ氏のコンパクトなドライブ
速くて厳しいボールをガーンと強打してミス。
傍から見ている人は
「あんな厳しいボールに対してあんな強打をして入るわけない」。
しかし本人は
「あれ?おかしいな。打点が遅かったかな?角度が悪かったかな?」。
こんなふうにして10本のうち6~7本はミスしているのに本人だけは「自分なら打てるはずのボール」と信じ込んでいる。
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前回、練習相手にランダムに厳しいツッツキを送ってもらったら、ほぼ全てのボールで振り遅れが発生し、途方に暮れた。何かこの状況を打開する方法はないだろうか、どうすれば振り遅れずにスムースに余裕をもってツッツキを返球できるのだろうか。
あるとき、またフォア側に厳しいツッツキを送られて、中途半端なスイングで上にこすりあげてなんとかボールを返球することができた。そしてその後の相手のブロックを軽く払い、ラリーが続くということがあった。
もしかしたら、こういう厳しいボールというのは、しっかりドライブをかける時間的余裕なんてないのではないだろうか?こういう厳しいボールは、2~3割程度の力の軽いドライブでなんとか持ち上げるようにして、次のラリーに備え、体勢を立て直したうえで、7~8割のドライブを打てばいいのでは?
はたからみたら、
「あんな速くて厳しいツッツキをあんな大きなスイングでドライブする余裕なんてないのに」
ということなのではないか?私は自分で自分のことが見えていないのではないか?
また、おそろしく当たり前のことに気づいてしまった。
(A)|―――――――――|(私が打とうとしていた7~8割の力のドライブにかかる時間)
(B)|―――――――|(ボールがこちらのコートでバウンドしてから、打ちごろを迎えるまでの時間)
(C)|――――|(2~3割の力のドライブにかかる時間)
(B)が、いわば与えられた時間である。(B)の時間内に、こちらはスイングを完了させ、打球しなければならないが、(A)は(B)の中に収まらない!!
にもかかわらず、本人はなんとか打てると信じ込んでいる。
そもそも物理的に間に合うはずのないスイングを間に合うと思い込んで「振り遅れて仕方がない」などとぼやいていたというわけなのだ。この状況では、時間のあまりかからない(C)のコンパクトなドライブを用いるべきだったのだ。
「全神経を集中させて、最速で反応する」だの、「今の打球の前に次の打球をイメージして」だの、そんな自分の時間を作るための泥縄的な方法ではなく、単に与えられた時間内に収まるサイズのスイングをすればよかったというだけなのだ。
用具の話でもそうだ。年にラケットを2本購入して、ラバーを8枚購入して、なんとか3万円以内に収めようというのがそもそも無理な話なのだ。「特価品はないか?」「ラケットを中古で買ったらどうか?」「ラバーを使いまわせばラバー代が半分になる」などと、そういう姑息な、爪に火を点すような節約術をもってしても間に合わない。そうではなく、単に必要がない限り、新しいラケットを購入しなければ済む話なのだ。それで余計なラバーも必要なくなり、年4枚ほどラバーを買えば、出費は3万円以内に余裕をもって収まるのだ。
前記事「試合で発揮できる力」で5~6割の力で打つことを推奨したが、それでも認識が甘かった。場合によっては(もちろん上級者はこの限りではない)2~3割の力でドライブを打たなければ間に合わないこともあるのだ。
xia氏が興味深い動画を出していた。
「中国卓球の考え方、発力&借力について紹介」
「発力」というのはボールに自分の力をしっかり加えて打つ打法。
「借力」というのはボールがラケットにぶつかって跳ね返ろうとする力を利用して打つ打法。
「(初中級者は)自分が振って入れようというところがどうしてもあると思うんですけど」
「(ラケット・ラバーはボールが当たったら)跳ね返るものなので、そういう力をちょっと手助けしてあげれば…いい球が返る」
xia氏はブロックやプッシュ、カウンターなどが借力の代表的な応用例とし、下回転打ちのほうは自らの力を強く加える発力のほうを用いるとしているが、ツッツキ打ちで借力を用いることはできないのだろうか?2~3割の力で軽くコンパクトにドライブするが、ボールの跳ね返る力を利用できたら、それが4~5割の威力となって返球できる。軽い力で厳しいツッツキをドライブしてちゃんと持ち上がればいいのだが、もしかしたら難しいかもしれない。そんな場合に下回転のボールが台でバウンドして跳ね返る力を利用して軽くドライブするということができれば、今の私の問題が解決するのではないだろうか。
いろいろ長々と述べてきたが、ランダムに放たれる厳しいツッツキに対してどのように対処すべきかという問題を、とりあえずコンパクトで時間のかからない小さなドライブで切り抜けようというのが本稿の結論だが、果たして頭で考えた通りにうまくいくのだろうか。
週末の練習で試してみようと思う。
ぐっちぃ氏のコンパクトなドライブ