しろのたつみ



卓球について考えたこと、
気づいたこと(レベル低いです)
を中心に中級者の視点から綴っていきます。




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京都の中心部に新しいタイプの卓球場がオープンした。
「はじめての卓球」四条大宮本店
https://hajitaku.com/

である。
卓球場はどこも(?)あまり儲からないので、ふつうは郊外にある。その中で阪急四条大宮駅前(王将本店のとなり)という好立地にオープンした「はじめての卓球」は、京都の卓球ファンの間で話題になっていると思われるが、その料金がネックとなってあまり情報がない。この度、無料体験をしてきたので、その報告をしたい。

hajimete
はじめての卓球 youtubeチャンネルより
https://www.youtube.com/@hajitakucom

情報は2023年12月のものである。

台:3~4台
更衣室:あり
シャワー室:なし
卓球マシーン:ヤサカ Y-M-03
貸出:ラケット、シューズ、シャツ、タオル(各200円)
台貸し:一人50分(+休憩10分) 2050円(月会費を払えば1550円)
多球:あり
駐輪場:なし

設備は整っており、非常に快適なのだが、台貸しが50分で2050円というのは、京都では挑戦的な価格設定である。京都の卓球場は、おそらく1時間700~800円ぐらいが相場だと思われるが、その倍以上である。アクセスが便利で、きれいな卓球場なのだが、値段で敬遠している人が多いのではないだろうか。しかし、この料金設定は考えようによっては格安である。というのは、練習相手込みの価格なのである。

社会人になると、時間の融通の利く練習相手を探すのが困難である。「週末練習したいなぁ」と思って卓球仲間に連絡したら、「子供の運動会が…」とか「その日は試合が…」とか「クリスマスだから…」などと言って断られることも珍しくない。都合よく相手を見つけるのは社会人にとって意外に難しい。いわんや当日練習相手を見つける難しさをや。その点、「はじたく」は、卓球経験豊富(たぶん)なスタッフが常駐していて、一人で行っても相手をしてもらえるのである。一般的な卓球場では、相手が見つからず一人で卓球の練習に行ったら、数千円の個人レッスンしか選択肢がないが、「はじたく」ならたった2000円ほどで練習相手も用意してもらえるのである(ただし、スタッフの手が空いていないときは、利用者同士で打つことになるとのこと)。月会費を払い、毎週利用するなら1時間あたり1550円である。これは安い。また、追加料金不要でマシーンを使うことも可能なので、「バックハンドでの下回転打ちをやりこみたい」という人にもおすすめである(京都で卓球マシンが使えるところは少ない)。なお、プレー時間50分+休憩10分で2050円となっているが、10分の休憩はプレー時間に回してもOKということなので、実質60分で2050円である。

「はじたく」は観光などで京都を訪れた人がフラッと立ち寄るのに適した卓球場かもしれない(靴や用具なども借りられる)。また、初心者・初級者で「こちらがどんなボールを打っても、やさしく返してくれる上手な相手が周りにいない」という人にとっては天国のような場所かもしれない。今はオープンしたばかりで常連客も少なく、スタッフに打ってもらえる時間が多いだろうが、これからこのサービスが評判になってくると、利用客が多くて、スタッフと打てる時間が限られてくるかもしれない。

ただ、こんな至れり尽くせりでやっていけるのだろうかとこちらが心配になってくる。相手をしてくれるスタッフが常時2~3人いれば、人件費も大変だろうし、それ以上に四条大宮駅前という立地でのテナント料が経営に重くのしかかってくる。
ekibiru
このビルの3階である。

「はじたく」は、格安で練習相手をしてくれるスタッフが常駐しているという、特徴のある卓球場である。私の知る限り京都にはこういう卓球場は他にない。末永く営業を続けてほしいものである。

相手にブロックしてもらって、自分が動く練習をするのが好きである。
A)フォア側1本、バック側1本
B)フォア側1本、バック側2本
C)フォア側2本、バック側2本
など。
もちろん、オールフォアではない。したがってそんなに忙しく足を使うわけではない。

Aは戻りを早くして、次に備える練習になると思う。Bは余裕があれば、バック側の2本目を回り込んでファルケンベリもできる(あまりやらないが)。Cは時間があるので、2本のうち、1本は強く打つようにしている。
ブロックが上手な人がこちらに合わせて返球してくれるとラリーが続いてたくさん練習できるが、ブロックが上手じゃない人や、ブロックではなく、カウンターをしてくる人が少なくないので、こちらの練習に合わせてブロックしてくれる人は貴重な存在である。

いつものように2本2本をやっていたら、急にストレートが打てなくなってしまった。フォアでストレートに打とうとすると、急に力が抜けてどうしても強く打てない、どころかネットを越えないことさえある。仕方がないのでミートではなく、ドライブでストレートに打とうとするが、あまり安定しない。一体どうしてしまったのか。クロスでフォア打ちをするときはしっかり打てるのに、不思議とストレートには打てないのである。

打ち方をいろいろ変えてようやく原因を突き止めた。台に対して体の向きが正面ぎみになってしまっていたのである。左足を前にして、体の向きを右方向に向けたら、前と同じように力がこもるようになった。いったいなんだったんだろう?
muki

上の図のAは、体の向きが台に対して正面に近い感じである。これだと力が伝わらず、ミスを連発してしまう。Bのようにもっと右を向いたらしっかり打てるようになった。技術動画か何かで「現代の両ハンド卓球では左足前の構えは古い。平行足のほうがいい」などと聞いたことがあるので、無意識に左足を前に出さず、平行足のように構えるようになっていたのかもしれない。

Aでフォアをストレートに打つときにしっかりと打てないのは、おそらくボールの後ろではなく、右側面をとらえているからだと思う。平行気味の足の位置でも、上半身をかなりひねって、ボールをよく引き付けて打てば、ボールの後ろあたりにラケット面が当たるのでしっかり力が伝わる。
side kara

上の図Cのようにクロスに打たれたボールをストレートに返球しようとしてミスしてしまうのも同じ理屈だと思う。そもそもサイドを切るようなボールはストレートに打ちにくい。ついクロスに返球してしまう。これをCのように無理にストレートに返球しようとすると、ボールの右側にラケットを当ててしまい、ボールをコントロールできなくなってしまう。そうではなく、シュートドライブのようにボールの後ろをとらえないと、安定してストレートに打てない。特に下回転のかかった、フォアサイドを切るボールは、ボールの右側をとらえてしまうと持ち上がらない。

ある程度以上のレベルの人はこんなことは当然知っていることだとは思うが、私にとっては発見だった。初・中級者がストレートに打とうとしてミスする原因の一つは、ボールの側面を捉えてしまうからではないかと思う。





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