しろのたつみ



卓球について考えたこと、
気づいたこと(レベル低いです)
を中心に中級者の視点から綴っていきます。




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新しいアニメもいいが、古い名作アニメを見直すと、いろいろ忘れていることがあって楽しい。
「ハイキュー!!」を見ていて、ハッとさせられることがあった。

kageyama

最近(いや、いつもか)、なんだか卓球で行き詰まっている気がする。いつも微妙に振り遅れてしまいミスしたり、あるいは自分から打てずにボールに合わせるのが精一杯という感じである。上手な人は自分のボールにしてしっかりと打てるのに、私はというと、ボールに振り回されているばかりである。
これまで体幹の動かし方や、打つフォーム(主に腕の動かし方)といった上半身にばかり目が行っていたが、いい加減、下半身にも目を向けなければならないのではないだろうか。

「足を動かせ」「足が止まっている」などと指摘されることが多いが、具体的に足をどうやって動かしたらいいのかを教えてくれる人は稀だ。足を動かすといっても、いったいどのように動かし続ければいいのだろうか。動かし方が分からなければ、動かしようがない。

そこで思い出したのがスプリット・ステップである。

split step

もう、十年も前の記事になるが「テニスで言うスプリットステップとは」の中で私は「相手の打球と同時に軽くジャンプし、上体を沈ませ、その反動を利用して大きく移動する」のように理解していたが、スプリット(split)の意味は「分裂」とか「割る」といった意味である。そうすると、スプリットステップは軽くジャンプして、体重を下半身にかけるということよりも、ジャンプして足を開くというところに意味の重点があるのではないだろうか。

下の動画でバレーボールでのスプリットステップを解説しているが、相手が打つ寸前にジャンプし、軽く足を開いて着地しているのが分かる。

split
https://www.youtube.com/watch?v=xCX3gaHafI8

これを卓球で考えると、ラリー中に常に軽くジャンプしながら、足の開閉を繰り返し、「開」のところで打球し、「閉」のところで移動(ポジショニング)するということにならないだろうか。軽くジャンプしながら、足の開閉を繰り返すというのは分かりやすい足の動かし方だし、それほど難しいことではないように思われる。
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「この程度、エルフなら誰でもできるよ」
「あとは並行して基本訓練だ…」
「それだけでいいの?」
「簡単だろ?」
「ところでこの魔力の制限はどのくらい続ければいいの?あまり長いと疲れるんだけど」

isshouda

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軽くジャンプしながら足を開閉し、それと並行して切り替えや3球目攻撃の練習をする。なんとなく私にもできそうな気がする。しかし、プレー中、移動するときもしないときも、休まずずっとジャンプし続けるというのは実際にはかなり難しくて疲れるのではないだろうか、その状態が「自然になるほどに」。

そして常に足を動かすことが習慣化すれば、ボールに素早く反応でき、振り遅れることも減るような気がする。今度の練習で試してみよう。

【追記】
週末の練習でジャンプしながら、足を開閉するというのを試してみたのだが、プレー中ジャンプし続けるのはなんとかできても、足を開閉するような余裕はなかった。バレーの動画のように、動き出しのときだけしか開閉はできないのかなと思った。

私の裏面バックドライブはいつになっても安定しない。
下回転打ちをすると、ネットに掛けたり、オーバーしたり、ミスばかりである。やっぱり下半身を使わないとダメなんだろうな。股関節を畳んでから打ったほうがいいんだろうか。そんなふうに身体全体を使って力強く下回転を持ち上げようとしてもどうしてもミスしてしまう。成功率はせいぜい50%である。一体どうすればいいんだ?
だからゲーム練習や試合で私はバックドライブは封印することにしている。
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先日、試合に出ていろいろな人のプレーを見て、大いに参考になった。
若い上手な人もいて、いろいろな上手な人のプレーをつぶさに観察してみたところ、驚くべき(私にとって)光景を目の当たりにした。ある中ペンの上手な人が裏面バックドライブをするとき、あまりラケットを動かさず、手先で小さく軽く振っているだけなのに、下回転がしっかりと持ち上がるのである。私は下回転を持ち上げるために体のひねりなどを総動員して大きくラケットを振っているのに、上手い人はそれをあざ笑うかのように小さく振って威力のあるバックドライブを平然と放っているのである。腰とか下半身を使っているようにも見えない(見えないだけで、実際は分からないのだが)。何か私は根本的に間違っていたのではないだろうか。

そんなことが頭の片隅にずっと残っていたのだが、先日の練習で突如ひらめいた。それを言葉で表現するのは難しいが、こういうことである。

バック2本、フォア2本をバックとフォアで打つ単純な練習をしていたときのことである。
ふだんの表面ショートではなく、裏面でバックを打ってみたところ、どうにも打ちにくい。裏面は面が右下を向きがちなので、表面ショートのようにボールに対して真正面にラケット面が当たりにくい。グリップを変えてみたり、身体の向きを変えてみたりして、試行錯誤しているうちに気持ちよく打てるポイントがあることに気づいた。身体とラケットとの位置・距離がそのポイントにあると、力を入れずとも楽に打てるのである。喩えて言うなら、身体に絡みつくツタか何かを引きちぎるような爽快感である。

そういえば、前記事「初心者・初級者の指導について…」でY.Y.LINKの横山氏が初心者の指導で打球ポイントを優先すべきだという趣旨のことを述べていた。もしかしてこの楽に打てるポイントが、横山氏の言う「打球ポイント」なのだろうか?

もしかして冒頭の上手な人は、この、気持ちよく打てるポイントだけに力を込めて、前後の無駄なスイングを削ぎ落としているから、小さなスイングでも安定して威力のあるショットが打てていたのではないか?

私の考察が正しいかどうか保証はないが、自分なりに気持ちよく打てるポイントを把握すれば、がんばって身体全体を使って全力で打たなくても安定したショットが打てるのではないだろうか。裏面バックドライブで早速試してみたところ、いい感じである。ボールの頂点前で優しくボールを撫でるだけなのに下回転がとりあえず入るようになった(威力はないが)。フォアドライブやツッツキ、ブロックでも、この「打球ポイント」があるはずである。それらを見つけ出せば、私の卓球もずいぶん安定するに違いない。

【追記】
加藤美優選手の練習動画
https://www.youtube.com/watch?v=54QwCOUV9cU
バックの振りがとても小さい。

kogoeru


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