まず、ことばの整理から。
「打点」とか、「打球点」とか、「打球ポイント」という、似たような言葉があるが、ここではボールが自コートでバウンドしてから頂点を迎え、落ちていく弧線の中でラケットをボールに当てるタイミングを「打点」と呼ぶことにする。「打点」は早いとか、遅いといった述語とセットで使われることが多い。「打球ポイント」というのは、自分の体からどのぐらい離れていて、どの位置でラケットをボールに当てるかという位置を指すことにする。「打球ポイント」は体の真横、50センチほど、のように使う。「打球点」はどちらとも解釈されがちであいまいなので、使わないこととする。
------------
よく、卓球で一番最初に身につけるべきは、自分の一番力が入る打球ポイントであるなどと言われるが、私は自分の打球ポイントがよく分からない。20年近く卓球をやっていると思うが、ぼんやりと「このへんかなぁ?」と直径30センチ?ほどの球体をイメージできる程度である。しかし、もっとピンポイントでイメージしなければならないのではないだろうか。卓球は10センチ程度の打球ポイントの誤差でミスが出るスポーツである。誤差はせいぜい5センチほどにしたい。これまでなんとなくフィーリングで打球していたが、もっと精密な打球ポイントを身につけないと、ミスが一向に減らないではないか。
自分の最も力の入る精密な打球ポイントを探すにはどうすればいいだろうか。
すべてのコースを虱潰しに打ってみて、どのポイントで打ったときが一番威力が出るのかを調査するのがいいだろう。右利き同士の練習として、こちらのフォアから相手のバックハンドへのストレートのコースへドライブなりスマッシュなりを打球ポイントを変えながらひたすら打ってみる。それを相手にバックブロックで返球してもらうわけである。次にこちらのフォア側から相手のミドルへ打ってみる。次にこちらのバック側から相手のフォア側にクロスに打ってみる(これで3方向)。次はこちらのバック側から相手のフォアへクロスに打ってみる。次にこちらのバック側からミドルへ(これで2方向)。こちらのバック側から相手のフォア側にストレートに打っても初めと同じ方向なのであまり意味はない。そうすると、この5方向で最適の打球ポイントを把握するのが良さそうである。どの方向でも常に同じ打球ポイントが見つかればいいのだが、おそらくフォアサイドからフォアハンドを打つときとバックサイドからフォアハンドを打つときでは打球ポイントが変わってくるのではないだろうか。フォアサイドのときは、台が邪魔をして一番いいポイントで打てない場合があるかもしれない。
この調査方法が一番効率がいいと思われるが、ちょっと退屈な練習になってしまいそうである。そこでフットワーク練習をしながらこの調査を行うというのがいいのではないかと考えている。
相手にこちらのフォア・ミドル・バックの3点に返球してもらい、フットワーク練習をしながら最適の打球ポイントを探すのである。まず、相手にバックでブロックしてもらい、次に相手にミドルでブロックしてもらい、最後に相手にフォアでブロックしてもらい、こちらの3点に返球してもらうわけである。このようにフットワークと組み合わせれば、単に打球ポイントを探すだけでなく、上半身と下半身の連動の練習にもなり、楽しいはずである。
今まで私もフォアで動きながらこちらの3点に送ってもらう練習をしていたが、打球ポイントをあまり意識せずに漫然と練習していた。もったいないことをした。
というか、そもそもフットワーク練習の意味というのは何だろうか。人によっていろいろな目的があると思うが、しっかり強打できるポイントまで足を運ぶという目的なら、精密な打球ポイントが分からないと、そのポイントまで足を運ぶという目的が曖昧になってしまう。誤差が30センチもあったら、目的の場所まで正確に足を運べないではないか。
「バックからミドルに動いて打球するけれど、だいたいフォアで打球できそうなところまで動いたらいいかな?」
という意識で練習するのと、
「自分の斜め右50センチのこのポイントでボールが迎えられるように足を運ばなきゃ」
というのでは、動き出すスピードも変わってくる。レポートの締切が「だいたい来週の週末あたり」というのと、締切が「来週の土曜日の23時」というのでは、締切までの時間配分が変わってくるのと同じことである。締切が具体的で明確にならないと、人は重い腰をなかなか上げないものである。
正確な打球ポイントが分からないことには、足を運ぶ目的地もあいまいになってしまう。また、ミスが多く、調子が悪いときに修正するためにも正確な打球ポイントを把握しておかなければならない。正確な打球ポイントの「測量」は卓球の上達に非常に有益であることは疑いない。今後、フットワーク練習をするときは、打球ポイントの調査を兼ねて行うこととしよう。
「打点」とか、「打球点」とか、「打球ポイント」という、似たような言葉があるが、ここではボールが自コートでバウンドしてから頂点を迎え、落ちていく弧線の中でラケットをボールに当てるタイミングを「打点」と呼ぶことにする。「打点」は早いとか、遅いといった述語とセットで使われることが多い。「打球ポイント」というのは、自分の体からどのぐらい離れていて、どの位置でラケットをボールに当てるかという位置を指すことにする。「打球ポイント」は体の真横、50センチほど、のように使う。「打球点」はどちらとも解釈されがちであいまいなので、使わないこととする。
------------
よく、卓球で一番最初に身につけるべきは、自分の一番力が入る打球ポイントであるなどと言われるが、私は自分の打球ポイントがよく分からない。20年近く卓球をやっていると思うが、ぼんやりと「このへんかなぁ?」と直径30センチ?ほどの球体をイメージできる程度である。しかし、もっとピンポイントでイメージしなければならないのではないだろうか。卓球は10センチ程度の打球ポイントの誤差でミスが出るスポーツである。誤差はせいぜい5センチほどにしたい。これまでなんとなくフィーリングで打球していたが、もっと精密な打球ポイントを身につけないと、ミスが一向に減らないではないか。
自分の最も力の入る精密な打球ポイントを探すにはどうすればいいだろうか。
すべてのコースを虱潰しに打ってみて、どのポイントで打ったときが一番威力が出るのかを調査するのがいいだろう。右利き同士の練習として、こちらのフォアから相手のバックハンドへのストレートのコースへドライブなりスマッシュなりを打球ポイントを変えながらひたすら打ってみる。それを相手にバックブロックで返球してもらうわけである。次にこちらのフォア側から相手のミドルへ打ってみる。次にこちらのバック側から相手のフォア側にクロスに打ってみる(これで3方向)。次はこちらのバック側から相手のフォアへクロスに打ってみる。次にこちらのバック側からミドルへ(これで2方向)。こちらのバック側から相手のフォア側にストレートに打っても初めと同じ方向なのであまり意味はない。そうすると、この5方向で最適の打球ポイントを把握するのが良さそうである。どの方向でも常に同じ打球ポイントが見つかればいいのだが、おそらくフォアサイドからフォアハンドを打つときとバックサイドからフォアハンドを打つときでは打球ポイントが変わってくるのではないだろうか。フォアサイドのときは、台が邪魔をして一番いいポイントで打てない場合があるかもしれない。
この調査方法が一番効率がいいと思われるが、ちょっと退屈な練習になってしまいそうである。そこでフットワーク練習をしながらこの調査を行うというのがいいのではないかと考えている。
相手にこちらのフォア・ミドル・バックの3点に返球してもらい、フットワーク練習をしながら最適の打球ポイントを探すのである。まず、相手にバックでブロックしてもらい、次に相手にミドルでブロックしてもらい、最後に相手にフォアでブロックしてもらい、こちらの3点に返球してもらうわけである。このようにフットワークと組み合わせれば、単に打球ポイントを探すだけでなく、上半身と下半身の連動の練習にもなり、楽しいはずである。
今まで私もフォアで動きながらこちらの3点に送ってもらう練習をしていたが、打球ポイントをあまり意識せずに漫然と練習していた。もったいないことをした。
というか、そもそもフットワーク練習の意味というのは何だろうか。人によっていろいろな目的があると思うが、しっかり強打できるポイントまで足を運ぶという目的なら、精密な打球ポイントが分からないと、そのポイントまで足を運ぶという目的が曖昧になってしまう。誤差が30センチもあったら、目的の場所まで正確に足を運べないではないか。
「バックからミドルに動いて打球するけれど、だいたいフォアで打球できそうなところまで動いたらいいかな?」
という意識で練習するのと、
「自分の斜め右50センチのこのポイントでボールが迎えられるように足を運ばなきゃ」
というのでは、動き出すスピードも変わってくる。レポートの締切が「だいたい来週の週末あたり」というのと、締切が「来週の土曜日の23時」というのでは、締切までの時間配分が変わってくるのと同じことである。締切が具体的で明確にならないと、人は重い腰をなかなか上げないものである。
正確な打球ポイントが分からないことには、足を運ぶ目的地もあいまいになってしまう。また、ミスが多く、調子が悪いときに修正するためにも正確な打球ポイントを把握しておかなければならない。正確な打球ポイントの「測量」は卓球の上達に非常に有益であることは疑いない。今後、フットワーク練習をするときは、打球ポイントの調査を兼ねて行うこととしよう。