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ユダはレイが洪水の中で身動きが取れない状態を見て勝利を確信した。しかし次の瞬間、レイの美しい反撃に心を奪われ、

「おお!!」「はっ!!」

となってしまったのだ。ユダの気持ちがよく分かる。こういうことが私の卓球でもよくあるからだ。
相手のレシーブをかなり巧みに返球して、「終わった!」と思ったら、相手が苦しい姿勢から絶妙の返球をしてくると、私も

「おお!!」「はっ!!」

となってしまう。ダメなのだ!相手の絶妙の返球を見て、それが次の瞬間、自分に危機をもたらすと察し、すぐに反撃に移らなければならないのだ。

自信のないサービスを出すときも、いつも「ちゃんと入るかなぁ」と確認していると、「おお!!」「はっ!!」になってしまう。子供の頃からこの癖が治らない。

以下のページで試合中の意識の重要性が説かれている。
http://blog.livedoor.jp/xxxxzxxxx-pingpong/archives/8055887.html

管理人はとても卓球の上手な方のようで、書いてあることが非常に参考になる。同じ練習をしていても、卓球が上達する人としない人というのは、実はこのような意識の差が明暗を分けるのではないだろうか。いや、卓球だけではない。人生の全てにおいて「心得違い」というのは大きな差をもたらすものだ。

アルバイトをするとき、「働かされている」という意識で働くのか、「自分がこの店を支えている」という意識で働くのかで全く違う結果になる。

では強くなるための意識の持ち方というのはどのように身につければいいのだろうか。
それはやはり上級者に試合の心構えなどをいろいろ聞かないといけないだろう。下手な練習をするよりは上手な人と意識を共有するためにいっしょに飲みに行ったりするほうが効果的なのかもしれない。

少ない練習時間でできるだけ上達するには上級者と同じ意識を持つことが必要なのだ。