しろのたつみ



卓球について考えたこと、
気づいたこと(レベル低いです)
を中心に中級者の視点から綴っていきます。




卓球場

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卓球場めぐり――平野卓球場

今回の卓球場めぐりは金閣寺の近く、もう少し厳密に言うと、平野神社

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の近くにある平野卓球場である(卓球場めぐりを書く経緯については前記事「卓球場めぐり」参照)。 金閣寺まで600m、北野天満宮まで800mほどなので、卓球ついでに名所観光もしやすい。

image (3)
西大路通に面しており、隣はマクドナルドの大きな駐車場

2015012516510000

【2015年3月現在】
料金:1時間(1人)550円
ラケット貸出:あり 50円
ボール貸出:無料
利用時間 10:00~22:00(混み具合によっては早く閉めることもあるとのこと)
台:5台
用具販売:あり(種類は多くない)
電話:075-463-4784(予約可)
定休日:火曜
駐車場:未確認だが、「卓球王国」のサイトによると2台あり 

台はかなり立派な台で、内装も新しくきれいだった。しかし前後左右ともそれほど間隔が空いていないので、カットマンなどには厳しいかもしれない。アット・ホームな雰囲気である。私が利用したのは日曜だったが、あまり混んでいなくて快適だった。隣にマクドナルドがあるので、お腹が減ったらハンバーガーを食べながら、ミーティングというのもいいかもしれない。

常連さんがよく利用しているようで、50代とおぼしき男性が私の隣で練習していたが、非常に上手だった。卓球場が運営?しているクラブがあり、活発に活動しているらしい。その二人はいわゆる昔の卓球で、バシバシとスマッシュを打ち合っているのだが、驚いたことに、それでもかなりラリーが続く。私はスマッシュなんて打たれたら、ほとんど返せないが、ここではスマッシュは2~3回返すのがふつうらしい(カウンタースマッシュとか…)。常連さんたちはかなりの頻度で練習していると思われる。

近くに立命館大学 衣笠キャンパスがあるので、バスでのアクセスがいい。15番、50番、55番、204番、205番、101番、102番、M1番などの京都市バス、「わら天神前」で降りるのが近いと思われる。逆に電車でのアクセスはあまりよくない。京福電車の「北野白梅町」駅から約800mである。

京都産業会館など、アクセスのいい卓球場は予約ができないが、ここは予約ができるのがありがたい。

卓球場めぐり――嵯峨野卓球場

今回の卓球場めぐりは、右京区、嵯峨野高校の近くにある嵯峨野卓球場である。他にも太秦映画村、広隆寺も程近い。

京都はもともと太秦の渡来人の家系である秦氏に与えられた土地であり、平安京遷都以前は、このあたりもかなり栄えていたかと思われる。緑も多く、ちらほら畑も残っており、閑静な町並みが広がっている。

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この右の建物の2階が嵯峨野卓球場である(グーグルのストリートビューより)


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1階部分は駐車場になっており、「松本工業所」という看板が見えることから、もともとは工場だったようだ。3階にはオフィスが入っている。階段を上がって2階に入ると、フロアすべてが卓球場になっている。

image (4)
中はこんな感じである。横長にズラッとSANEIの台が10台並んでいる。台の状態も悪くない。

電話で確認してみたところ、「今日は、人がいないかもしれないので、勝手にやって、料金を置いていってほしい」ということだった。日によっては店員さんがおらず、イメージ的には、いなかの野菜の無人販売所のような雰囲気だった。

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おそらくこの会社の社長さんが無類の卓球好きで、地域の卓球人のために工場2階を卓球場に改装してしまったのだろう。これだけの台があれば、大所帯のクラブでも十分に練習できると思われる。近所に住んでいる方なら、とても利用しやすい卓球場である。

お店の人がいなかったので、詳細は不明である。電話で確認してから訪れることをおすすめする。
土曜にクラブの練習があるらしいので、そこで確認すれば、詳細がわかるかもしれない。

アクセス:JR太秦駅から350m
駐車場:あり(4~5台?)
料金:一時間1人400円。
電話:075-861-3027 

その他:多球練習用のネットがある。ボールはそのへんに何個か落ちていた。入り口のカウンターにラケットが置いてあったので、おそらく勝手に使ってもいいと思われる。

コンビニ卓球場;一期一会

出会いというのはいつ訪れるかしれない。
数十年ぶりに街中で偶然学生時代の卓球仲間に再会したり、同僚が飲み会に連れてきた伴侶がかつて全日本選手権に出場したことのある上級者だったりするかもしれない。

そんなときにちょっと卓球してみたいけれど、土地勘もなく、どこで卓球ができるかわからない。その人に後日わざわざ出てきてもらい、卓球の相手をしてもらうのも気が引ける。

そんなとき、コンビニで手軽に卓球ができたら…。

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なんなんだ、これは!ファミマが卓球事業に進出!?
全店舗とは言わないが、大きな町に1店ぐらい、こんな店舗があったら、私たちはどれだけ一期一会を大切にできるだろう?

そんなにうまい話はないのだが、おもしろい試みだと思うので、紹介した次第である。

詳細は以下のリンクを参照。

ファミタク
 

卓球場めぐり―壱球卓球センター

今回の卓球場めぐりは、京都市山科区にある壱球卓球センター。
私が卓球場めぐりを書こうと思った経緯については以下のとおり。

「卓球場めぐり」


山科は山で隔てられているため、京都市というよりも、滋賀県の大津市のほうが近い印象がある。京都市の中心からかなり距離があるが、地下鉄東西線の開通で快適に訪れることができるようになった。烏丸御池駅から小野駅までは約20分。京都市営地下鉄東西線の小野駅下車、徒歩10分以内というアクセスの良さ。

山々が間近に迫っている(左は名神高速)。

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山科警察署の近くの、農地と住宅地の中にある。

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1階は駐車場。卓球場利用者もおそらく利用できるのだろうが、よくわからない。

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2階の卓球場。台が全部で10台! うち2台はマシン用。私が訪れた卓球場の中でこんなに設備が整っている場所はない。ちょっとした大会も開けそうな広さ。しかも卓球マシンも利用できる(1時間500円)。マシンは「スピード・スピン」(つまり、スピードを上げれば、スピン量も増えるタイプ)「ピッチ」「首振り角度」の調節ができるだけのTSPの旧式のものだが、基本打法の練習に限れば不満はない。

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ウェブサイトによると、利用条件は以下のとおり。

【131228現在】
・料金:1時間500円(高校生以下は400円)。頻繁に利用する人は年会費を払うと少し割安になる。マシンも1時間500円。つまり、マシンを使うなら、1人1時間1000円。
・営業時間:10:00~22:00
・定休日:日曜・祝日
・電話:075-574-3719
・駐車場:8台
・用具販売:あり。ただし在庫は最低限のもののみ。
・駐車場・駐輪場:あり。
・貸しラケット・靴:1時間100円ずつ。
・更衣室・シャワー:あり。

料金は平均的だが、設備の充実ぶりはすばらしい。ただ教室の予定が細かく組まれているので、利用に際しては電話での確認が必須だ。前記事「嫌用具事」でバッティングセンターならぬ、「卓球マシンセンター」の需要について書いたが、ここは1人で訪れて黙々とマシンで練習するにはピッタリである。

年末年始は29日(日)から1/3(金)まで休みだという。

卓球場めぐり―京都市障害者スポーツセンター

京都の丑寅の方角に位置する比叡山。その鬼門から宮城を守護するために延暦寺が建立されたという。

比叡山















その比叡山を望む景勝地に京都市障害者スポーツセンターがある。下の写真、左に比叡山が見える。左下に京都バスのバス停が見える。
スポセン前














今回の卓球場めぐりは、京都市障害者スポーツセンターである。
ちなみに鬼はウシトラの方角から現れるということから、われわれの鬼のイメージはウシの角と、トラのパンツなのである。鬼を見たことのない中世の絵師たちが頭を捻って創りだしたイメージなのだという。

京都の中心部から北東へ自転車で40分ほど。京都有数の高級住宅街、下鴨の閑静な町並みを抜けて、高野川を渡ると、障害者スポーツセンターがある。障害者スポーツセンターは障害者のための施設だが、一般利用も可能だ。バイクや自動車も駐車可能。ただし、自動車の駐車は毎回確実にできる保証はない。

以下にデータを示す(2013年5月25日現在)
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卓球場利用時間
午前の部:9:30~12:30
午後の部:13:30~16:30
夜間の部:17:30~20:30

料金:1台あたり最大3時間500円。時間は上の区切りなので、各部の途中から利用しても同一料金。
電話:075-702-3370
定休日:火曜日と第三金曜日。年末年始。5月の連休後。暴風警報時は休館。他にもイレギュラーに休館日あり。ウェブサイトで確認してほしい。

アクセス:地下鉄松ヶ崎駅から徒歩15分ほど。京阪出町柳からも同じぐらいの距離だろうか。北山通と北大路通のちょうど中間、高野川沿いに位置する。バスなら市バス204・206系統「高野橋東詰」から北へ500m。京都バスなら大原・岩倉方面行き「高野玉岡町」で下車すれば、目の前だ。
地下鉄北山駅への無料送迎バスもあり、時刻表は以下のとおりである。

スポーツセンター発:12:35、16:50、20:35
北山駅発:9:10、12:50、17:10

台数:5台
指導・相手:なし
マシン:なし
用具貸出:ラケット・ボール貸出可
用具販売:なし
エアコン:あり
飲食:飲み物の自販機あり。2階にレストランもある。最寄りのコンビニは歩いて5分ほど。
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スポセン卓球場

台はわりとしっかりしたものが多い。間隔はやや狭く、後ろもそれほど広くないので、カットマンには厳しいかもしれない。しかし、通常の攻撃型のプレーヤーにとっては十分な奥行きだと思われる。
午前・午後の部は熱心に練習している障害者が多いので、 台がいっぱいのことも多い。そういう場合は15分ごとに交替でプレーすることになる。思う存分練習したいなら、夜間の部を利用することをおすすめする。

【まとめ】 
とにかくお得な卓球場である。京都の中心部からは遠いので、アクセスが不便だが、最大3時間500円は安い。一人500円ではない。1台で500円なのである。 長時間ガッツリ練習したい人に最適である。
しかし、あくまでも障害者のための施設なので、障害者優先である。比較的利用者の少ない夜間の利用をおすすめする。

卓球場めぐり―京都産業会館 6F 卓球場

この記事は、私が訪れた関西の卓球場の紹介である。卓球場めぐりを書くことにした経緯については以下の記事を参照。

「卓球場めぐり」

卓球場めぐり第1回は京都のど真ん中四条烏丸にある京都産業会館卓球場を紹介する。
京都でもっとも手軽に、そして安価に卓球が楽しめる施設の代表的な存在である。

京都のことを知らない人は京都駅が京都の中心だと思うかもしれないが、京都駅はむしろやや周辺で、京都の中心は京都駅から2キロほど北の四条通り(あるいは三条・御池通り)である。そこには地下鉄の四条駅(京都駅から北に2駅目)と阪急烏丸駅(大阪や神戸から京都に来る人が利用)が乗り入れている。その非常に便利な街なかに京都産業会館がある。産業会館とは京都織物卸商健康保険組合という、和装産業の保険組合が運営しているビルで、四条駅・烏丸駅から徒歩2~3分という超便利な場所にある。さらに四条烏丸で停車する京都市バス(5系統等数多くの路線)からも便利である。
四条烏丸











四条烏丸交差点南西角

四条通り











四条通、西方向(シティーバンクと、26番出口、バス停が見える)

四条烏丸は四つ角に銀行があり、そこから東に行くと、大丸、高島屋といったデパートがあり、京都で最もにぎやかなショッピング街が広がっている。産業会館の隣には池坊短大があり、きれいな女子学生が歩いているのをよく見かける。

産業会館正面












京都産業会館正面

この京都産業会館ビルの1階には京都市営駐車場が、地下には産業会館の駐車場がある。駐車料金は30分250円、1日2000円ほどである。車を止めたことがないので、詳しいことはわからない。自転車とバイクも駐められる。バイクは有料(30分50円)だが、自転車は卓球場のはんこをもらえば無料になる。自転車で行く場合は、地下駐車場(ビル南側に入り口)で無料にするためのはんこを押す用紙をもらっておくこと。

地下駐車場入口












ビル南側駐輪場入り口

ビルは昭和の香りのする古いビルだが、非常に広大な面積を占めるビルである。今では衰退しているが、かつて京都の和装産業がいかに非常に羽振りが良かったかを偲ばせる。催し物会場としてよく利用されている。

京都産業会館のビルの6階に卓球場がある。

卓球場入り口











6階卓球場入り口


以下にデータを示す(2013年5月4日現在)。

電話:075-211-6301(代表)この番号は産業会館の事務室。6F卓球場が営業中かどうか確認できる。
アクセス:地下鉄四条駅・阪急烏丸駅下車、26番出口すぐ。
料金:一人、一時間300円。一人でサービス練習というのも虚しいから、普通は二人になる。二人なら600円。
営業日:年末年始・京都産業会館の休館日(年4回、日曜日)以外は原則として毎日営業。
営業時間:13:00~20:30(ただし、水曜日は17:30~)
ラケット・ピン球貸出:あり(無料)
うわばき貸出:なし
予約:不可
台数:7台
飲食:不可。ただし、軽い水分補給は可。
更衣室:あり
指導・相手:なし
マシン:なし
用具販売:なし
ドリンク自販機:あり

台数は7台。
卓球場











卓球場

台はあまり高級なものではない。サポート、ネットもくたびれてはいるが、さして問題ではない。
問題は台の間隔が狭いことと、天井が低いことである。カットマンにとっては、後ろもちょっと狭いかもしれない。
隣の台で左利きの人がプレーしていると、回りこむ時に窮屈な思いをするだろう。
しかし、この好立地で1時間300円という料金を考えると、格安である。休日の14時前後はけっこうにぎわっているが、16時以降はわりと空いている。予約ができないので、確実にやりたいということなら、18時以降がオススメである。時間はそれほど厳密ではなく、10分ぐらいオーバーしてもOK。

客層は、中高年が趣味でやっているか、子供や家族連れが遊びでやっているか、大学生のサークルが6~8人ぐらいでやっていることが多い。上手な人はあまり来ない。

田山花袋の『温泉めぐり』には、そこに至るまでのエピソードとか、現地の人との交流や、名所、名物の紹介、湯の質なども記してあるのだが、卓球場の場合は…何を書けばいいのだろう?
とりあえず、周辺のことについて書いてみる。

四条烏丸交差点をずっと西・南・北に行くと、どんどん店が少なくなって会社や住宅が増えてくる。
東に行くと、人がいっぱいでちょっと東京の繁華街のような雰囲気が味わえる。10分ほど歩くと、鴨川があり、さらに歩いて行くと、祇園という地域に入る。四条通の南側には伝統的な日本家屋を保存した一角がある。その中に有名な禅寺、建仁寺がある。どうして有名な寺の周辺には歓楽街があるのだろう?浅草寺しかり、西本願寺然り。さらに東に行くと、突き当りに八坂神社がある。それを北に行くと、隣接して円山公園、浄土宗総本山の知恩院がある。八坂神社を南にしばらく行くと、清水寺がある。しかし、産業会館から八坂神社まで歩いて30分以上かかるので、産業会館の周辺というのはちょっとためらわれる。

まとめ
産業会館の卓球場は京都の超便利な場所で安価に卓球が楽しめるところである。
それほど混んでいないし、無料駐輪場もある。
相手さえ連れて行けば、しっかり練習もできる。
ただ、設備はそれほど整っておらず、広さも十分ではない。卓球に詳しい店員さんがいるわけでもなく、ただ場所を提供するだけの事務的な印象の卓球場である。

【追記】151116
産業会館が今年度いっぱいで建て替えられる。
卓球場も2016年から営業時間が17時までに変更される。
そして2016年3月15日をもって閉店するという。残念でならない。

産業会館

 

卓球場めぐり

田山花袋という作家がいる。
事実を愚直なまでに、そのまま小説にする「自然主義」というのを推し進めてしまい、現代日本文学を「私小説」という悪しき流れに導いた張本人として日本文学史にその名を残している。
「小説なんてのは、つまるところ嘘っぱちだ。事実をそのまま写して初めてリアリティーが生まれるのだ」
と言ったかどうか分からないが、「事実」というものがあると仮定して、それを「そのまま」写して事足れりとする安直な考え方は今では多くの人の失笑を買っている。花袋が上州の片田舎の出身で、小学校程度しか出ていないという経歴もその風潮を助長している。学歴で作家やその作品を値踏みする人は非常に多い。同じようなことを書いても、川端康成や谷崎潤一郎はカッコイイとされているのに、花袋の場合は単なる「エロオヤジ」のレッテルを貼られてしまう。

私は『蒲団』を読んだことがある。これはすごい小説だと思った。自分を主人公にして、周囲の人に対する批評や、自分のもとに弟子入りしてきた女学生に対する性欲までも赤裸々に綴っているのだから。

「妻の衰えた肉体と比べて…」
「他の男にとられるぐらいなら、あのとき自分のものにしておけばよかった」

なんて文章を奥さんは、そしてその弟子入りした女学生はどう感じながら読んだだろう。この小説が話題になってから、夫婦関係に少なからずヒビが入ったことは想像に難くないし、周りの花袋を見る目も変わっただろう。
『重右衛門の最期』というのも心を打つ作品だった。田舎の、警察も手を付けられないような無法者の生涯を題材に当時の田舎で起こっていただろう残酷な現実が活写されていた。そしてその重右衛門が手の付けられない悪党になってしまった原因は睾丸が人より大きかったという滑稽な理由によるものだった。自分がもし睾丸が極端に大きかったとしたら、どれほど笑われ、どれほど傷ついただろうと思うにつけ、この作品は真実を描いていると思わされる。

お気に入りの作家だったので、ずいぶん横道にそれてしまったが、田山花袋には『温泉めぐり』という作品がある。最近岩波文庫にも収録されたので手軽に読むことができる。この作品は温泉通としても有名な花袋が日本各地の温泉へのアクセスや性質、周囲の情趣、名物料理などを描写した紀行文である。花袋のふるさとの上州は草津や伊香保、水上といった温泉の豊富な土地なので、温泉に興味を持つようになったのかもしれない。
私は残念ながら、温泉には全く興味がない。それでこの本にはちっとも興味を惹かれなかった。しかし、温泉に興味を持つ人は、この本の説明に非常に助けられたことだろう。
「仁和寺にある法師」ではないが、その温泉地の最大の売りを知らずに、それを見逃してしまったら、さぞ悔やまれるに違いない。「あそこの名物の焼きまんじゅうを食べておけばよかった!」とか、「ちょっと足を伸ばせば絶景が広がっていたのに!」などなど。
また、思っていたのと全然違ったとか、こんないいところなら、もっと早くに訪れたらよかったなどと、当時の情報の少なさに残念な思いをした人も多かったに違いない。

『温泉めぐり』に倣って「卓球場めぐり」というのは需要があるだろうか?
私は以前、東京に行った時、「せっかくだから、卓球場を訪れてみたい」と思った。新井卓将氏の丸子橋スタジオや、原田隆雅氏の礼武道場などに行ってみたいと思ったが、土地勘がないのと、情報を集める気力がなかったので、結局断念した覚えがある。
関西にはどんな卓球場があるか関西の人も知りたいのではないだろうか。
そこでこれからちょくちょく関西の卓球場を訪れて、アクセスや設備、料金、雰囲気、一人でも行けるかどうかなどをレビューしてみたいと思う。

【追記】
丸子橋卓球スタジオへの道案内動画があった。ただ、ここにフラッと訪れて練習ができるかどうかは分からない。


卓球BAR

世間には酒を提供する店がある。バーとか、スナックとか、ラウンジとか、キャバクラとか、そんな店だ。
私は学生時代、バーに行ったことがある。しかしカクテル1杯700円とかして、とても高かった。それでせいぜい2杯しか飲まず、ひたすら友人とそこで話し込んでいた。スナックというのはあれだ、ドラマによく出てくる、仕事に疲れたサラリーマンが毎週通い、そこの「ママ」にグチを聞いてもらったり、慰めてもらったりするところだ。ラウンジというのは昔、アルバイト先の店長に一度連れて行ってもらったことがある。セクシーな服を着た女性がテーブルに一人?ついてくれて、酒の酌をしてくれるところだ。女性がテーブルについて、話し相手になってくれるのはありがたいが、そのために飲食代とは別に1時間あたり、3000円の追加料金とかをとられるのなら、一人で飲みたい。おそらくスナックよりも高くつくのだろうが、店長のおごりだったので、よく分からない。私はまだ行ったことがないが、キャバクラというのはもっとカネがかかるのだろう。

私は外で酒を飲もうという人の気持ちが理解できない。酒が飲みたければ、酒屋で買えばいいし、料理も食べたければ、スーパーで惣菜を買ってきて家で飲み食いすれば、ずっとお得なのに。
この手の店に行く人が少なくないのはおそらく酒を飲みたいのではなく、その付加価値の方に重点を置く人が多いのだろう。酒や料理がまずくても、きれいな女性とおしゃべりできたり、親身になって相談に乗ってくれる「ママ」がいたりすることのほうが大きいということだろうか。

私がそのような付加価値を求めるなら、卓球の話が聞けるところがいい。

アメリカにはSPiNという卓球BARがあるらしい。



食事や用具販売コーナーがあって、台の予約などもできる。ニューヨークやロスアンジェルスなどに店舗を構え、卓球台が十数台あるというから、小学校の体育館よりも広いのではないだろうか。

さらにティモ・ボルやワルドナーを招いてイベントを開いてしまったりする。フラッと立ち寄ったら、ボルが卓球やってたなんてドラマティックすぎる。


このアングルからだと、ボル選手のサービスがよく分かる。間近でトップ選手のプレーを見られるなら、たとえ打てなくても非常に勉強になるだろう。

なんだか楽しそうだ。近所にあったら行ってしまうかもしれない。

近所というほどではないが、大阪に中目卓球ラウンジというのができたらしい。
しかし、残念ながら卓球台は1台しかないし、有名卓球選手を呼んでイベントをするようなことも、今のところはなさそうだ。SPiNとは方向性が違い、よりアットホームでお遊び的な雰囲気を目指しているようだ。まったく卓球経験のない人といっしょに行って、酒を飲みながら放談し、興が乗ってきたら「ちょっと1ゲーム勝負してみる?」なんていって、ピンポンしながら親睦を深めるということだろうか?あるいはマナーの悪い若者たちがずっと台を占拠していて、「ちょっと打ちたかったけど、まぁいいか」みたいな雰囲気だろうか?

付加価値としては中途半端だ。ぬるい。

私なら、こんな店を作る。
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「マスター、来年、日生に入るのって誰か知ってる?」
「四天王寺の子と、明徳義塾の子が入るって聞いてますけど」
「この店に遊びに来たりするかな?」
「まだ、未成年だから、もう少し先じゃないですか?」
「ところでマスター、最近、バックハンドからの攻撃が安定しないんだけど、どうしてだと思う?」
「質問は1回に付き、1ドリンクです。」
「じゃあ、ビール1杯」
「ヱビスにしますか?コロナビールにしますか?」
「ビールもどきでいい。」
「じゃあ、『麦とホップ』でいいですか?800円になります」
「レシーブがうまくできなくて、試合でいつも先手をとられちゃうんだけど…」
「みうちゃん、お客さんにチキータからの展開教えてあげて!あの娘、高校のときはすごく強くて、全国でベスト16までいったことがあるんですよ。山田くん、球出ししてあげて!」
「お客さん、じゃあ30分、お相手させてもらいますね。よろしくおねがいします!」
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「みうちゃん、懇切丁寧なご指導、ありがとうございました。とても練習になりました。」
「いえいえ、おそまつさまでした。また注文して、指導させてください。」
「ところで今月のイベントは誰が来るの?」
「K大学のレギュラーの人が来るらしいですよ。うちの山田くんの後輩なんですって。」
「一度、ぐっちぃかやっすん呼んでくれないかなぁ。ところで後ろの台でやってるおばあさん、なにげにうまくない?有名な人?」
「昔、全日本で準優勝したことがあるそうですよ。練習相手がいらっしゃらないとき、ここの店員相手に打ってるみたい。」
「店員さんを相手にするってサービス料、けっこうかかるの?」
「マスターから2ゲーム取れれば、タダ。1ゲーム取れれば、1時間1000円。ストレート負けなら、1時間あたり3000円。」
「ちょっと汗かいたな。『いろはす』1つちょうだい!」
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また、妄想にふけってしまった。本当にどうでもいいことを書いてしまった。
でもよく考えたら、これってバーである必要はなくて、飲食ができる卓球場でもいいのかもしれない。
要するに気の向いた時に一人で行って、上手な人と打てるようなところなら、私は飲み食いできなくても構わないのだ。




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