しろのたつみ



卓球について考えたこと、
気づいたこと(レベル低いです)
を中心に中級者の視点から綴っていきます。




リズム

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芝居がかる――下半身でリズムをとる

卓球のリズムの取り方として、ボールのバウンドと打球に注意してリズムを取るというものがある。

相手の打球→バウンド→自分の打球

という3拍子でリズムを取るやり方だ(前記事「リズムのとりかた」 「感覚を味わう」)。

しかし、これを徹底しようと思ったら、どうしても下半身を使わなければならないということがわかってきた。上半身だけでこのリズムをとっていたら、棒立ちで抑揚のない卓球になってしまう。

プロの動画等を見ていると、基本的には

自分の打球(バン)→位置・姿勢の調整(トン)→ 身体の沈み込み(グッ

という3つの要素を繰り返してラリーをしているように思える。ただ、ボールのスピードに応じて、トンが1回のときもあれば、2回になるときもある。ピッチの早いラリー中なら、トンは基本的に1回ではないだろうか。



下の動画の森田翔樹選手は、森田選手自身のピッチが早いためか、「バン・トン(1)・トン(2)・グッ」の4拍子が多いようだ。トン(2)は相手の打球にリズムを合わすための単なる「休みステップ」なので、本質的ではない。トン(1)が重要だと思われる。



このようにバンとグッの間に上手にトンを入れてリズムをとることが卓球のリズムの取り方の基本ではないかと思われる。

しかし、このトンは私には難しい。バンのあとに、その位置のまま、すぐグッを入れてしまうのだ。バンで前に踏み込んだりした後、トンで少し後方に下がり、相手の打球を見て、グッに入らなければならないのだが、「バンの位置のままグッ」になりがちだ。トンを入れないと、タイミングが狂ってしまう。3要素で成り立つリズムを2要素にしてしまうと、リズムが破綻してしまうのだが、どうしてもトンを忘れてしまう。

演劇で感情を込めて抑揚をつけながらセリフを言える人と、それがうまく言えず、棒読みっぽくなってしまう人がいる。セリフを言う自分を客観視してしまうため、照れが出て、うまく「芝居がかれ(没入でき)ない」のだ。カラオケでも歌唱に没入して大げさに抑揚をつけながら歌える人と、平坦に音程だけを合わせて歌う人がいる。ダンスでも同様だ。気合を入れてその行為に没入していないと、「棒読み」になってしまう。

こういうことが卓球にも言えると思う。卓球の下手な人は棒立ちで上半身だけを素早く、小さく動かすが、そうすると、リズムに乗れず、「バン→グッ」の2拍子になってしまう。そうではなく、下半身を十分に活用することを意識し、芝居がかって大げさに身体全体を動かさないと、うまくリズムに乗れないのではないだろうか。もっとも、そのようなリズムがすでに身についている上級者はそれほど大げさに動かす必要はないだろうが、リズムが身についていない初中級者は大げさすぎるぐらいに身体を動かしてリズムを身につけるのが先決ではないだろうか。

【付記】
ジャズでスウィングという術語がある。正確で機械的なテンポよりもほんの少し遅らせて鳴らすことだそうだ(もちろん私は全くの音楽の素人)。卓球でもジャズのスウィングやグルーヴという概念が上達に関係があるのではないかと、この記事を書きながら思った。

swing

ぴょんぴょん―女子選手のプレーを観て

宋恵佳選手は女子選手には珍しいペンホルダーの選手として注目されている。
itTVのベラルーシオープン、U21決勝での彼女のプレーを観ていると、ずっとぴょんぴょん跳ねて、体でリズムをとっているのに気づいた。
http://www.ittf.com/ittv/

ベラルーシオープンのyoutube動画がないので、代わりに台北ジュニアオープン決勝(対 鈴木李茄選手)の動画を貼っておく。



リズムについては以前も取り上げた(「リズムのとりかた」)が、あれは言葉でリズムを整える、心理的な方法だった。今回はカカトやヒザを使った身体的なリズムの取り方である。今まで、こういうリズムの取り方を意識したことがなかったが、意外に効果があるのではないだろうか。
まず、足がすんなり出るようになる気がする。「あの程度の距離なら、腕を伸ばせば届くかな」といって横着していたボールを「まぁ、動いてるし、ついでにちょっとそこまで移動するか」という気分になる。また、ぴょんぴょんによって重心移動が手軽にできるようになり、ちょっとした打球でも体重をかけて打つことができるような気がする。また相手によってぴょんぴょんのピッチを変えたら、早いピッチのラリーや遅いピッチのラリーにタイミングを合わせやすくなるような気がする。

宋選手にかぎらず、女子選手の多くはラリー中、軽くぴょんぴょん跳ねている。しかし、私は宋選手が最も躍動感のあるぴょんぴょんの使い手だとにらんでいる。そういえば、以前ARP理論について紹介した(「ARP理論―新しい卓球のかたち?」)が、ここでも踵でリズムをとることを推奨していた。ぴょんぴょんには何か真理が隠されているのかもしれない。
男子選手でぴょんぴょんしている選手は多くないので、ちょっと恥ずかしいが、早速これから取り入れてみようと思う。
 
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