しろのたつみ



卓球について考えたこと、
気づいたこと(レベル低いです)
を中心に中級者の視点から綴っていきます。




ラバー

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ラクザ7ソフトを使ってみた

ヤサカのラクザ7ソフトを使ってみた。

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そしてその引っかかりに驚いた。
ほとんどのボールが引っかかりすぎてオーバーしてしまうのだ。
シートは特にベタベタしているわけでもないし、特にモチモチしているわけでもない。マークVみたいな普通な感じなのに、非常に引っかかる。球持ちがいい。さほどスイングスピードが速くなくても、しっかりとボールを捉え、力を全て伝えてくれる。滑らない。
「ソフト」と書いてあるが、ヴェガアジアなどと比べて柔らかいとは感じはしない。無印のラクザ7を使ったことがないので、分からないのだが、無印と比べたら柔らかいのだろう。

ラクザソフトはひっかかりがすごい。
ということはこのラバーの性能を余さず使おうと思ったら、ドライブを相当水平に振らなければならないだろう。
ドライブを水平に近い角度で振れば、低く速いドライブが出せる。
また、今までのラバーだったら、持ち上げにくかった低く切れた下回転を持ち上げることができる。

このラバーは「ハイブリッドエナジー」型ラバーということだが、テンションラバーと比べると、一昔前の普通のラバーのような感触だ。しかし私にはテナジー等よりもフォアドライブが安定するような気がした。スピードやスピンなどの絶対的な性能はテナジーのほうが上かもしれないが、私レベルのプレイヤーにはこのラバーのほうが合っているようだ。今度は両面ラクザ7にしてみようかしら。

ラバーの価格

最近、ラバーをいろいろ試してみたのだが、話題になっているラバーの多くは試せない。その種類の多さと価格のためだ。特に価格は大きなネックだ。バタフライのカタログによると、一日の平均練習時間が1~2時間の場合は3~4ヶ月だという。おそらく中高生の部活動を想定した数値だと思うが、そうだとすると、一年に4枚、ふつうのプレイヤーは両面を使っているだろうから、年間8枚、もしラバーが合わなかったりすることも考えて年間10枚ぐらい消費するのが中高生の平均的なプレイヤーだろう。大人の場合はもっと少ないと思われるが、私のようにいろいろなラケットを試してみたい人間なら、それ以上消費するかもしれない。そうすると、年間のラバー代はいくらぐらいになるのだろうか。カタログを比較してみたところ、以下の結果になった(定価)。

バタフライ
全ラバー 47種 平均価格:4066円
うち 裏ソフト 29種 平均価格:4685円

ニッタク
全ラバー 65種 平均価格:4019円
うち 裏ソフト 42種 平均価格:4306円

TSP
全ラバー 75種 平均価格:3653円
うち 裏ソフト 45種 平均価格:3883円

ヤサカ
全ラバー 35種 平均価格:3564円
うち 裏ソフト 20種 平均価格:4184円

大手4社の全ラバーとその平均価格を調べてみた。ニッタクは紅双喜のラバーを、TSPはXIOMとVICTASのラバーも含んでいる。とんでもない種類である。TSPにいたっては75種類ものラバーを扱っている。こんなに多様な需要が本当にあるのだろうか?裏ソフトなら、粘着・非粘着、硬い・柔らかい、弾む・弾まないぐらいの組み合わせですべての需要が満たせると思うのだが。次に価格についてだが、全ラバーの平均を見ると、バタフライが最も高く、ヤサカが最も低い。会社の規模に比例して平均価格が上がっていることが分かる。さらにより一般的な裏ソフトだけの平均価格を見ると、バタフライの平均価格が4700円弱まで跳ね上がる。また、ヤサカがTSPを超えて第三位になっている。多くの店で2割ぐらい引いているので、バタフライの裏ソフトを両面使っている人は、約3800円×2×10枚で、年間76000円ほどの出費になる。これは中高生の部活動の消耗品代としてはかなり高額なのではないだろうか。裏ソフトに関しては、TSPは価格を上げずがんばっていることがうかがえる。TSPは裏ソフトも表ソフトも定価4000円を超えるラバーはほとんどない(ラージ用ラバー「ファイナル スピードスポンジ」が定価4200円である)。ただ、TSPが扱っているXIOMはオメガ等が定価6000円を超えている。

また、昔ばなしになるが30年前のラバーの価格はスレイバーやマークVが2000円ぐらい(現在は3360円)だった。それを半年に一度、あるいは1年に一度替えていたので、年間4000~8000円だった。自分にラバーが合わなかった場合、余分に貼り替えるとして、さらに+2枚で年間12000円ほどだと考えていいだろう。物価が上がっているので、ラバー代も上がって当然だが、6倍強の値上がりはちょっとおかしいのではないだろうか。
近年、景気が悪く、日本全体で財布の紐が固くなっていることを考えれば、もっと安さを売りにした会社がもてはやされていいはずである。現にXIOMのVEGAはその風潮をうまくとらえてあっという間に日本全国に広まった。次から次へと高級ラバーを発売するのは最大手のバタフライの特権だろう。しかし二位以下のメーカーがそれに倣って高級ラバーを発売しても、おいしいところはバタフライに持っていかれるだけではないだろうか。ここはXIOMを見習って、定価3000円半ばで比較的性能の良いラバーを発売するという戦略で巻き返してもらいたい。各社が次々と新しい高級ラバーを発売しているが、1枚定価6000円前後、実売4000円にもなると、新しいラバーを試してみようという人は少ないだろう。その結果、前から使っているテナジーを使い続けていこうという人が多くなり、他社が新しいラバーを発売しても顧客を開拓できない。

各社の主力商品が実売4000円ほどのラバーになってしまうのは、消費者の選択肢を狭めている。最近、比較的安価なテンションラバーが発売され、ニッタクのフライアットが3990円、TSPのアグリットも3990円(どちらも実売3000円弱)。あともう一声安くなってほしいところだ。各社のさらなる価格競争を期待する。そういう意味で、JASUPOの中古ラバーやWRMの中国ラバーはラバー市場を大きく揺さぶってくれている。

いろいろなラバーを使ってみた その2

また、新しくラバーを使ってみたので、そのインプレッションを。

1.シャークⅡ(海夫)特厚

2.デストDESTO F2(ドニック)

1.シャークⅡはたぶん旧バージョン。已打底というのか、補助剤みたいな効果があるもの。非粘着。新品を使ったのだが、かなり硬く、弾力がある。案の定非常によく飛び、テナジー64よりも低く速いドライブが打てる気がする。ただ、球離れが良すぎて扱いにくく、あまり回転はかからなそう。たしか在庫処分で1000円ぐらいで買ったのだが、値段を考えるとコスパが非常に高い。

2.デストF2には驚いた。知人に使わしてもらったのだが、練習量が週に2回ほどだとしても、半年以上使っているのに、非常に性能がいい。具体的に言うと、ドライブが重い。そしてよく入る。打つと、例の「スイッチョン」という音がする。テナジー64は速いドライブだが、こちらは重いドライブ。これがJASPOで3800円弱だった。ちょっと心が動いた。テナジー64が4500円弱なら、デストのほうがお得感がある。オフチャロフの凄まじいドライブはコッパ プラチナという同じドニックのラバーから繰り出されるらしい。ドニックは日本ではあまりメジャーではないが、かなりいいラバーを作っていると見た。

テンションラバーの不思議

私の愛用しているラバーはフレクストラとか、オリジナル・エクストラとかタリビットである。あるいは輸入中国ラバーの水星2、キョウヒョウなどである。これらは実売価格2000円以下である。
flextra

OE
tarbit

中国ラバーはともかく、日本のこれらのラバーは安くて、クセがなく、ちゃんと引っかかりもある。何も不満はなかった。あの時までは。

子供の頃少し卓球をやっていたという人(A)と先日卓球をした。Aくんはなかなかアグレッシブな打ち方をする初級者だった。ラケットを持っていないということだったので、私のラケット(フレクストラ付き)を貸してあげた。久しぶりなので、はじめのうちはちっとも入らなかったが、次第に勘を取り戻し、両ハンドでかなり入るようになってきた。

翌週、Aくんは友人(B)を連れてきたので、いっしょに卓球をすることにした。BくんはAくんよりも上手で、威力のあるドライブも打てたし、横回転のかかったサービスをレシーブすることもできた。3人で卓球をしているうちに、Bくんが用事ができてしばらく席を外したので、AくんはBくんの使っていたラケットを使わしてもらうことになった。すると、本人もビックリするぐらい入るようになった。低く、無理な球をバックハンドで強打しても入ってしまう!Aくんの実力からすると、超ファインプレーである。しかも、打ったボールは相手側でグンと伸びる。いったいAくんに何が起こったのか。実はBくんのラケットにはテナジーとブライスが貼ってあったのだ。

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Aくん曰く
「フレクストラは、ボールを強く打ち過ぎるとオーバーするし、スピードが足りないとネットにかかってしまう。しかし
テンションラバーは強く打っても弱く打っても、どんな打ち方でもコートに入ってしまう!」

Bくんのラケットはバタフライの数年前の最安ラインのもの。しかしラバーは両面高級ラバー。ラケットではなく、明らかにラバーの性能のおかげである。Bくんによると、週1時間ぐらい練習し、1年以上張り替えていないらしい。シートの引っ掛かりは私のフレクストラと変わらない、あるいはそれ以下かもしれない。しかしシートのグリップ力云々ではなく、何かが根本的に違う。

テンションラバーは不思議である。威力のないボールに威力を与えるだけなら、単に弾みをよくすればいい。しかしテンションラバーは強く打っても弱く打っても入ってしまうのだ。

私も少し使わせてもらった。どんな打ち方でも入るというのは大げさだが、たしかに「あっミスった!」というボールでも入ることが多い。ズルイ!しかし、使いたい。テンションラバーを使えば、調子の波がかなり小さくなるのではないだろうか。なるほど、テナジーがあんなあり得ない価格にもかかわらず大人気で品薄だというのも分かる気がする。世間の人はこんな反則的に便利なラバーを使っていたのか。とすると、私がよく惜しいところで負けているCさん(エクステンド使用)。もし私がテンションラバーを使うようになったら、Cさんに互角、あるいは少し勝ち越せるかもしれない。

20年前と比べて、ラケットは徐々に進化していると思う。しかしラバーは劇的に進化したのではないだろうか。テンションラバーはまさに画期的な製品だと思う。お金に余裕ができたら、きっとテンションラバーを使ってやるぞ!

【追記】
『卓球レポート』2013年2月号でテナジーの特集があった。その中で、テンションラバーはスポンジに深く食い込ませることによって、ボールの回転や角度を緩和し、ブレードの向いている方向にまっすぐ返球しやすいとあった。これが「どんな打ち方でもコートに入ってしまう」秘密なのかと思った。
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