最近、バックハンドの練習ばかりしているが、バックハンドが安定しない。あれこれ試してみるのだが、「これだ」という感触が得られずにいる。
そんな感じで試合に出たら、格下の相手に無様な負け方をしてしまった。どう無様かというと、私の生命線ともいえるフォアドライブが全く入らなくなってしまったのだ。バックハンドばかり練習していたためにフォアハンドの感覚が鈍っていたのだ。しかもふだん打っている相手とタイミングが違っていて非常にやりにくい。ボールがゆっくり来て、伸びてこない。それでフォアドライブをことごとくミスしてしまったのだ。
こういうタイミングのズレというのを上手な人はどうやって調整しているのだろうか。
ボールが合わないというのはレベルの高い人でも避けられないことだと思われるが、それでも上級者は、中級者のように完全に崩れることはなく、どこかで踏みとどまって最低限の自分の卓球はできるのだろう。
どうすればタイミングを合わせられるかは私も頭では分かっているのである(前記事「踵を接して」)。ただ、それを無意識にできるほどに身体に染み付かせるにはかなりの時間がかかるのである。
いろいろなリズムの人――ピッチの早い人や、ボールが伸びてこない人と練習できるチャンスと練習時間がふんだんにあれば問題ないのだが、私の練習環境はかなり限られている。それでラージボールに目をつけたわけである。
もし、ラージボールを10~20分やった後に硬式卓球をやれば、その感覚の違いにとまどい、自分の卓球が維持できなくなってしまうだろう。しかし硬式とラージを短時間に繰り返しプレーすることによって人為的にいろいろなリズムの相手と疑似的にプレーするような経験が積めるのではないか。
そうやって硬式とラージの感覚の違いを乗り越えたところにどんな相手に対しても崩れない自分のリズムが確立するのではないか。我ながらなんと独創的な練習方法を編み出したのだろう。まじめに卓球が上達したい人はマネしないことをお勧めする。
そんなことを考えて、硬式とラージを20分ごとぐらいに交互にやってみたのだが…案の定、そう簡単には自分のリズムは確立できなかった。硬式の後にラージをするのは楽なのだが、ラージの後に硬式をやると、速すぎて目がついていかない。これじゃまるでマンガ『キャプテン』の特訓みたいだ。
若い読者は野球マンガの『キャプテン』をご存じないと思うが、全国レベルの強豪校のピッチャーのボールのスピードに慣れるために通常の半分ぐらいの距離からボールを投げさせて、そのボールを打つという特訓のエピソードがある。
こういう練習は野球をやっている人から見ると荒唐無稽な特訓らしい。卓球でラージの後に硬式をするという練習も、やっぱり荒唐無稽な練習だと思われるが、こんな練習は普通の人はやらないだろうから、何か新しい発見もあるかもしれない。
何か面白いことが発見できたら報告したい。
ラージボール15連覇!の平田洋子選手。どんなプレーをするのか見てみたい。
そんな感じで試合に出たら、格下の相手に無様な負け方をしてしまった。どう無様かというと、私の生命線ともいえるフォアドライブが全く入らなくなってしまったのだ。バックハンドばかり練習していたためにフォアハンドの感覚が鈍っていたのだ。しかもふだん打っている相手とタイミングが違っていて非常にやりにくい。ボールがゆっくり来て、伸びてこない。それでフォアドライブをことごとくミスしてしまったのだ。
こういうタイミングのズレというのを上手な人はどうやって調整しているのだろうか。
ボールが合わないというのはレベルの高い人でも避けられないことだと思われるが、それでも上級者は、中級者のように完全に崩れることはなく、どこかで踏みとどまって最低限の自分の卓球はできるのだろう。
どうすればタイミングを合わせられるかは私も頭では分かっているのである(前記事「踵を接して」)。ただ、それを無意識にできるほどに身体に染み付かせるにはかなりの時間がかかるのである。
いろいろなリズムの人――ピッチの早い人や、ボールが伸びてこない人と練習できるチャンスと練習時間がふんだんにあれば問題ないのだが、私の練習環境はかなり限られている。それでラージボールに目をつけたわけである。
もし、ラージボールを10~20分やった後に硬式卓球をやれば、その感覚の違いにとまどい、自分の卓球が維持できなくなってしまうだろう。しかし硬式とラージを短時間に繰り返しプレーすることによって人為的にいろいろなリズムの相手と疑似的にプレーするような経験が積めるのではないか。
そうやって硬式とラージの感覚の違いを乗り越えたところにどんな相手に対しても崩れない自分のリズムが確立するのではないか。我ながらなんと独創的な練習方法を編み出したのだろう。まじめに卓球が上達したい人はマネしないことをお勧めする。
そんなことを考えて、硬式とラージを20分ごとぐらいに交互にやってみたのだが…案の定、そう簡単には自分のリズムは確立できなかった。硬式の後にラージをするのは楽なのだが、ラージの後に硬式をやると、速すぎて目がついていかない。これじゃまるでマンガ『キャプテン』の特訓みたいだ。
若い読者は野球マンガの『キャプテン』をご存じないと思うが、全国レベルの強豪校のピッチャーのボールのスピードに慣れるために通常の半分ぐらいの距離からボールを投げさせて、そのボールを打つという特訓のエピソードがある。
こういう練習は野球をやっている人から見ると荒唐無稽な特訓らしい。卓球でラージの後に硬式をするという練習も、やっぱり荒唐無稽な練習だと思われるが、こんな練習は普通の人はやらないだろうから、何か新しい発見もあるかもしれない。
何か面白いことが発見できたら報告したい。
ラージボール15連覇!の平田洋子選手。どんなプレーをするのか見てみたい。