去年2020年は本当に驚くべき年だった。半世紀ほど生きてきて、こんな大きな変化は今まで経験したことがなかった。絶対安泰だった銀行、病院、寺といった職場でさえ経済的に余裕がなくなってきている。大手企業が外国資本に買収されたり、経営危機に陥ったりしている。こんな大きな変動の中で卓球業界だけが無事でいられるはずがない。

今、日本全体が断捨離をやっていて、「これがなくなるのは、ちょっと惜しいな」程度では生き残れない。「どうしても必要だ」というものでないと、生き残れないのではないか。

この国は今一度
この国の「洗濯」というのは、これほどまでに過酷なものだったのか…

今後、卓球ショップや卓球メーカーの半数が廃業してもおかしくない。そしてTリーグも存続できるか微妙である。

そもそもTリーグに関心がある人、あるいは試合をチェックしている人がどれだけいるのだろうか。私の周り(社会人)でTリーグの話題を聞いたことがない。卓球が好きで、熱心に練習している人でさえTリーグに関心を持っている人は多くはないのかもしれない。今後Tリーグは「どうしても必要」なものとして生き残れるだろうか。

二度目の緊急事態宣言が発令された影響で、Tリーグが無観客試合になり、ネット中継されるとTリーグのメルマガで知った(今は有観客になっている?)。アマゾン・プライムで放映されているらしい。私はプライム会員である。ということは、Tリーグが見られるではないか! Tリーグのダイジェストはちょっと見たことがあるが、一日の試合を通してみたことは一度もない。週末の時間があるときにちょっと見てみよう。

プライムビデオのページに行くと…なんだ、有料じゃないか。

7日間の無料体験により、今すぐAmazonでTリーグ TVのコンテンツを視聴いただけます。無料体験期間が終わると有料期間に自動的に移行し、設定されているお支払い方法に月額198円 (税込み)が請求されます。

月額198円か…。卓球ユーチューバーの「メンバーシップ」が月額300円とか500円である。198円というのはかなり安いんじゃないか?昨日なんとなく買ったキットカットの大袋が198円+税だったことを考えると、毎月198円というのは、私の財布にほとんど影響しない額だと言える。

ちょっとTリーグチャンネルを登録してみるか。

登録すると、現在対戦中の試合があれば、そのライブが、また今シーズンの過去の試合と、そのダイジェストが見られるようになる。今シーズンは2月下旬まであるようだ。

12/23日の琉球アスティーダ 対 TTさいたまの試合をダウンロード。ダウンロードできるので、ネットがつながらない場所でも見られる。全2時間36分。試合自体は2時間強だが、その後、選手・監督へのインタビューとハイライトなどが30分ほど続く。

ハイライト動画
https://www.youtube.com/watch?v=rBb-EwYFX2o

Tリーグは以下の試合構成となっている。おそらくご存じない方も多いことだろう。
1番:ダブル(2ゲーム先取)
2番:シングル(3ゲーム先取)
3番:シングル(3ゲーム先取)
4番:シングル(3ゲーム先取)
5番:シングル(ヴィクトリーマッチ 1ゲーム先取)

デュースは基本行わない。最終ゲーム(ヴィクトリーマッチも)のみデュースあり。シングルの5ゲーム目は6-6からスタート。3-0で勝敗が決しても、4番までの試合は行われる。2-2で同点の場合、5番のヴィクトリーマッチが行われる。

1番のダブルは、平野友樹選手・有延大夢選手 対 英田理志選手・ジオニス選手の対戦。
男子でカットマンのペアというのは珍しい。それも今、波に乗っている英田選手と、いつまでも強いジオニス選手のプレーというのは興味が惹かれる。が、英田・ジオニス組はいまいち息が合わず、ストレート負け。残念。

2番のシングルは、宇田幸矢選手 対 松平健太選手の対戦。
当時の全日本チャンピオンに対して、健太選手は厳しいのではないかと思いきや、3-2で健太選手の勝利!宇田選手は勢いはあるが、自分の展開にならないときは勝てない。今年の全日本の結果と同じである。
あれ?意外と楽しめるではないか。しかし、1時間も試合を見ると疲れるなぁ。ネットだと、残りの試合を翌日に見ることもできるので助かる。

翌日、試合の続きを見た。
3番のシングルは、戸上隼輔選手 対 篠塚大登(ひろと)選手の対戦。
篠塚選手というのは、将来有望な選手だとよく聞くが、実際に試合を見るのは初めてである。
篠塚
なるほど、台湾の林昀儒選手を思わせる、しなやかな卓球をするなぁ。しかし、勝利への強い意志のようなものが感じられない。一方、戸上選手は格下相手にも容赦ない。ガツガツ攻める。

ロビングから反撃
ロビングから反撃する戸上選手

結局、戸上選手のストレート勝ち。強い!

4番のシングルは、吉村真晴選手 対 曽根翔選手の対戦。
曽根選手は、確か水谷選手が今後伸びる選手の筆頭に挙げていた選手ではなかったか。
曽根
身長177センチの体格に恵まれた曽根選手。

吉村選手のサーブが効いて、1ゲーム目は吉村選手が圧倒。しかし、その後、曽根選手が対応し始め、逆転勝利。琉球が圧勝するかと思いきや、さいたまもヴィクトリーマッチまで食い下がる。

5番のヴィクトリーマッチはシングルの1ゲームマッチ。オーダーは試合直前に決まる。1ゲームきりなので、番狂わせも起こりやすい。格上の琉球はエースを起用し、挑戦者のさいたまは、番狂わせを狙い、あまり慣れられていない選手を起用するのがいいだろう。

琉球は戸上選手。さいたまは曽根選手を選んだ。曽根選手はガッツあふれるプレーで序盤、戸上選手を引き離す。が、ジリジリと追いつかれ、逆転。
togami
チキータというのは、このぐらい低い姿勢がいいのだ。

しかし、曽根選手もまた追いつき、デュースの末、戸上選手が勝利!
戸上ツッツキ
戸上選手のツッツキが速い!そして左足の残し方が尋常ではない。

この試合は、戸上選手が大活躍だった。それが一か月後の全日本であんな結末になるなんて…。

忙しい社会人はそんなにたくさん試合を見ることはできないが、週に1試合みるだけでも月額198円(プライム会員なら)の値打ちはあると思われる。解説とリプレイもついているので、卓球の勉強にもなる。これでTリーグに関心を持つ人が増えれば、Tリーグが存続する可能性も高まるというものだ。