昨日、youtubeでWRMからの「緊急報告」があった。
WRMが倒産する、というのだ。
「倒産する」と言っているのだが、まだ倒産しないらしい。文脈からすると、このままいくと倒産するということらしい。このまま、どのぐらいいくと倒産するのか、というのはよく分からないが、登場しているメンバーの態度からすると、そんなにすぐに倒産するというわけではないようだ。よくWRMのセールの時に「店長大ピンチ!」とか書いてあるが、その延長なのかもしれない。
WRMがそんなにすぐに倒産するとは思えないが、もし倒産するとしたら、えらいことだ。今までのWRMの卓球界への貢献を考えると看過できない問題である。
今でこそ、youtubeに卓球チャンネルが乱立し、無料でいつでも質の高い動画が見られるようになったが、10年ほど前は卓球の技術動画はWRM一択といっても過言ではなかった。卓球王国や卓球レポート等の技術動画もあったことはあったが、WRMの動画のように視聴者に寄り添って分かりやすく、詳しく毎日解説してくれるチャンネルはなかった。
ぐっちぃ氏は全国を回って卓球の普及に努めてくれたし、xia氏ややっすん氏の技術動画は指導者のいない中高生の強い味方だった。チャパリータ氏のブログは他にはない視点で卓球界を鋭く切りこんでいたし、最近のがね氏のツブ高動画も他にはない独自路線を行っている。このようなタレントに恵まれたWRMを卓球界が失ってしまうのはあまりにも惜しい。
WRMを救う方法としてWRM自身が提示しているのが「メンバーシップ」という月額サービスなのだが、毎月500円あるいは1000円ほど払ってWRMのサービスが受けられるというものらしい。毎月1000円、年間12000円のゴールドメンバーになったら、用具の割引や技術動画が無料で見られてWRMも存続できるということらしい。
今までお世話になってきたWRMがこれで存続できるなら、毎月1000円の出費は社会人にとって大した出費ではない。
が、しかし、このメンバーシップでWRMが救われるだろうか?
メンバーシップの見返りが用具と動画についてのサービスというのが私にはあまり魅力的でないのである。
私はラバーやラケットをすでに使いきれないほど持っている。まだほとんど試していないラケットは10本以上あるし、ラバーのストックも控えめに言って5年分はある。この状況でさらにラケットやラバーを買い足すのは、お金の無駄遣いというだけでなく、エコロジーの理念にも反する。コロナ騒動で消費が冷え込んでいるこの時期、世間では大量消費で経済を回していかなければなどと言われるが、必要のないものを大量に作って、大量に買って、大量に捨てるというのは、文明の負の側面としてこれまで私たちがさんざん批判してきたことではないか。もうこれ以上、新しい用具を購入するのはためらわれる。
WRMが制作した技術動画が無料で見られるサービスというのはどうか?
前記事「卓球情報過多」でも書いたが、質の高いyoutubeチャンネルが乱立している今日、卓球技術情報の価値というのはタダ同然になっている。上は全国的に有名な指導者や元日本代表クラスの選手が技術について解説してくれているのだから、わざわざお金を払ってまで動画を見ようとは思わない。
このように考えるのは、限られた少数の人間だけで、多くの人は用具と動画のサービスを必要としているというのなら問題ないのだが、もし用具と動画のサービスに魅力を感じる人がそれほど多くないということになると、WRMは救われないことになる。
WRMはこれからどうなるのだろうか?WRMには他社にはない独自性があり、日本の卓球界にとって大切な存在だと個人的には思っている。
今後もWRMが卓球界で末永く独自の地位を保ち、卓球界の新しい付加価値を創造してくれることを祈ってやまない。
WRMが倒産する、というのだ。
「倒産する」と言っているのだが、まだ倒産しないらしい。文脈からすると、このままいくと倒産するということらしい。このまま、どのぐらいいくと倒産するのか、というのはよく分からないが、登場しているメンバーの態度からすると、そんなにすぐに倒産するというわけではないようだ。よくWRMのセールの時に「店長大ピンチ!」とか書いてあるが、その延長なのかもしれない。
WRMがそんなにすぐに倒産するとは思えないが、もし倒産するとしたら、えらいことだ。今までのWRMの卓球界への貢献を考えると看過できない問題である。
今でこそ、youtubeに卓球チャンネルが乱立し、無料でいつでも質の高い動画が見られるようになったが、10年ほど前は卓球の技術動画はWRM一択といっても過言ではなかった。卓球王国や卓球レポート等の技術動画もあったことはあったが、WRMの動画のように視聴者に寄り添って分かりやすく、詳しく毎日解説してくれるチャンネルはなかった。
ぐっちぃ氏は全国を回って卓球の普及に努めてくれたし、xia氏ややっすん氏の技術動画は指導者のいない中高生の強い味方だった。チャパリータ氏のブログは他にはない視点で卓球界を鋭く切りこんでいたし、最近のがね氏のツブ高動画も他にはない独自路線を行っている。このようなタレントに恵まれたWRMを卓球界が失ってしまうのはあまりにも惜しい。
WRMを救う方法としてWRM自身が提示しているのが「メンバーシップ」という月額サービスなのだが、毎月500円あるいは1000円ほど払ってWRMのサービスが受けられるというものらしい。毎月1000円、年間12000円のゴールドメンバーになったら、用具の割引や技術動画が無料で見られてWRMも存続できるということらしい。
今までお世話になってきたWRMがこれで存続できるなら、毎月1000円の出費は社会人にとって大した出費ではない。
が、しかし、このメンバーシップでWRMが救われるだろうか?
メンバーシップの見返りが用具と動画についてのサービスというのが私にはあまり魅力的でないのである。
私はラバーやラケットをすでに使いきれないほど持っている。まだほとんど試していないラケットは10本以上あるし、ラバーのストックも控えめに言って5年分はある。この状況でさらにラケットやラバーを買い足すのは、お金の無駄遣いというだけでなく、エコロジーの理念にも反する。コロナ騒動で消費が冷え込んでいるこの時期、世間では大量消費で経済を回していかなければなどと言われるが、必要のないものを大量に作って、大量に買って、大量に捨てるというのは、文明の負の側面としてこれまで私たちがさんざん批判してきたことではないか。もうこれ以上、新しい用具を購入するのはためらわれる。
WRMが制作した技術動画が無料で見られるサービスというのはどうか?
前記事「卓球情報過多」でも書いたが、質の高いyoutubeチャンネルが乱立している今日、卓球技術情報の価値というのはタダ同然になっている。上は全国的に有名な指導者や元日本代表クラスの選手が技術について解説してくれているのだから、わざわざお金を払ってまで動画を見ようとは思わない。
このように考えるのは、限られた少数の人間だけで、多くの人は用具と動画のサービスを必要としているというのなら問題ないのだが、もし用具と動画のサービスに魅力を感じる人がそれほど多くないということになると、WRMは救われないことになる。
WRMはこれからどうなるのだろうか?WRMには他社にはない独自性があり、日本の卓球界にとって大切な存在だと個人的には思っている。
今後もWRMが卓球界で末永く独自の地位を保ち、卓球界の新しい付加価値を創造してくれることを祈ってやまない。
コメント
コメント一覧 (6)
WRM に限らず、それぞれの業界、地域に貢献度の高いあって欲しいと思われる店舗、会社が苦境に立たされる現実問題は卓球業界以外にも多々見受けられる昨今ですよね…。
日本の人口減、少子高齢化に抗いきれない上にコロナ禍によりダメ押しされ倒産寸前でいる事業は想像以上にあるのではないでしょうか…?
私もそのような企業に在籍した経験があり、大幅な人員削減を繰り返しながら倒産の噂が絶えない様子を寂しい気持ちで伺っています。
卓球業界においてはWRM に限らず地域の旗艦店にも存続を期待しますが、
「どうやって?」という答えは見つかっていません…。
WRM 側でどのような計算で今回のプランを立案しているかはわからない訳ですが…どの程度の割合でアクティブユーザーが継続的に支持するか…?という話になるのでしょうね。
シロノ タツミ
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コメントありがとうございます。
それぞれの業界で大変な状況の企業が少なくないのでしょうね。
淘汰されるべくして淘汰されるのではなく、今回のような異変で廃業するのは納得がいかないでしょうね。
WRMのメンバーシップですが、お金を持っている大人はあまり惹かれない人が多いのかもしれないと思っています。一方お金を持っていない子供はとても惹きつけられるでしょうね。なかなか難しいですね。
シロノ タツミ
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WRM,苦しいんですか。今時の子はスマホ世代だから、プレー動画を撮ってWRMの人が助言するってのはどうですかね?
シロノ タツミ
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お久しぶりです!
今回の「倒産」はもしかしたら、単なる広告なのかもしれません。
オオカミ少年にならなければいいのですが。
プレーを動画に撮って…というのは「メンバーシップ」に入会すればやってくれるかもしれませんね。
シロノ タツミ
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大多数が海外製の表ソフトだったり中国製の粒高だったりアンチだったり粘着だったり日本では馴染みが浅いのがほとんどですから
と言うかぶっちゃけて粒高はフェイントシリーズかカールシリーズで良い、表はスペクトル、スパピ、モリストsp使えば良い、アンチはそもそも使用人口が少なすぎる
キョウヒョウだけは最有力ですが
シロノ タツミ
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コメントありがとうございます。
10年ほど前は、WRMで扱っているラバーは日本メーカーより安く、手を出しやすかった印象ですが、近年日本メーカーのと変わらない感じです。WRMの特徴である異質系のラバーを軸に中国製粘着ラバーでけっこうヒット商品が出たのではないかと思います。
おっしゃるとおり、これまでよくがんばったと思うのですが、中国ラバーの新味も薄れてきて、もう用具で儲けるのは難しい世の中になったのかなと、素人ながら思っています。
大手とは違い、フットワークの軽さがWRMの持ち味だと思うので、新しいビジネスモデルを創造してくれることを期待します。
シロノ タツミ
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