最近、紅双喜のキョウヒョウ3を使っている人をよく見かける。2~3年前までは私の周りで中国ラバーを使っている人は珍しかったように思うが、最近は、ある程度以上のレベルの裏ソフトの人は5人に1人ぐらいの割合でキョウヒョウ3を使っている印象である。ネオなのか、省狂なのか、はたまたニッタク発売のPROなのかよく分からないが、とにかくキョウヒョウを使っている人をよく見かける。
4月にはラクザやディグニクスでも粘着が発売されるらしいし、翔龍も評判がいい。粘着ラバーっていいのだろうか。
以前、ブレークPROという粘着テンションを貼って、2~3回使ってみたが、通常のテンションラバーとはかなり感触が違うので、すぐに剥がしてしまったことがある。
「私も当時よりは進歩していると思うので、今、粘着ラバーを使ってみたら、案外使いやすいのではないだろうか…。」
そんなことを考えて、粘着ラバーを探してみたところ、キョウヒョウ3ネオの通常版は3500円ほどだった。高くはない。しかし、省狂と呼ばれる上位バージョンもあり、こちらは9000円ぐらいする。まぁ、私のレベルなら、通常版で十分だろう。気に入らず、すぐに剥がしてしまうかもしれないし。
粘着ラバーをネットで探してみると、PF4というラバーがY卓球店という店でなんと税込み990円!
PF4といえば、昔、学生時代に先輩がチョコレート色のラバーを使っていた記憶がある。それとは別もののようだが、同じ紅双喜の製品だし、キョウヒョウ3のエントリーモデルのようなものだろうか。
「たった1000円だし、試しに買ってみよう」
と注文してみた。「中厚」と「MAX」というのがあったが、粘着初心者なので「中厚」を買ってみた。届いたものをみると、特厚かと思うほどスポンジが厚い。
「そういえば、裏面に貼っていたライガンも、そろそろ替えどきかな」と思い、ファクティブに替えてみた。
両面、新品のラバーである。ちょっと気分がいい。早く打ってみたいが、とりあえず部屋で球突きでもやってみよう。まずはファクティブから。
「コーン、コーン」
柔らかく、適度な弾みで、悪くない。弾みすぎないのがいい。次はPF4である。
「コンッ!」
あれ?球突きができない…。硬い+弾まない+強粘着で、軽く突いただけではバウンドせずに、ラバーにボールが貼り付いてしまうのだ。
嫌な予感がする…もしかしてとんでもないラバーを買ってしまったのかもしれない。週末の練習でフォア面に貼ったPF4で軽くフォア打ちをしてみると、飛ばなすぎて早速ネットミス。なんなんだこれは?弾まないといっても限度があるだろう。こんなラバー使い物になるか!
ラクザを貼ったスペアのラケットに替えての練習。
「あぁ、やっぱりこういうラバーは安心感があるなぁ。思い通りにボールが飛んでくれる。」
-----------
そんなことを言っていた私も、今やフォア面はPF4以外には考えられないほどPF4に夢中である。よく「粘着はしっかりインパクトできればいいボールが行くが、詰まったりすると棒球になってしまう」などというが、私のレベルでは全く問題ない。詰まって打ったボールがオーバーしないで台に収まってくれるというのはすばらしいことである。これがテナジー的なラバーだったら、不十分な体勢で打ったボールをオーバーさせてしまうことが多かっただろう。私のレベルではとにかく入ってくれることが最優先なのである。
弾まないのでサーブは切れて、短くなりやすく、レシーブも安定性が増した気がする。ブロックも止まりやすい。
フォアドライブのスピードに難があるのでは?などと心配する向きもあろうが、今は「ボールが遅い」と言われるどころか、逆に「前よりボールが走っている」と言われるぐらいである。十分な姿勢でしっかりと打ったボールならテンションラバーを使っていたころと遜色ないようだ。それよりもしっかりと掴む感触があり、回転量が上がっているのを感じる。相手に「今のボール、エグかったですね」などとよく言われる。たしかに使い始めた頃はびっくりするぐらいショットのスピードが遅くなったが、使用回数を重ねるごとにラバーが柔らかく(感じられるように)なり、弾みも上がっていった。この手のラバーは使い始めは弾まないが、使っていくうちに弾むようになってくるらしい。といってもテンションラバーよりは弾まない。
PF4を使って以前よりも強いインパクトを意識するようになった。強いインパクトでも飛ばしすぎない安心感があるのである。同じ理由でカウンターに対する恐怖も軽減された。相手が打ってきたドライブに対してドライブをかけ返しても、ボールがぶっ飛んでいかない。
PF4の良さを一言で言うなら、「しっくりくる」である。速いボールも出そうと思えば出せるし、守備的な技術では安定性が高まる。こんな良いラバーが送料込みで千円強というのはお得である。
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これを卓球メーカーや卓球ショップの視点から見れば、脅威だろう。現在、売れ筋のラバー(ロゼナ、スーパーヴェンタス、ファスターク、ラクザ等)は1枚4~5000円ぐらいが平均的な価格だと思われるが、1000円強のPF4のほうがいいという人が増えてきたら、果たして現在の売れ筋ラバーを扱っている業者は生き残っていけるだろうか?
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今日は東日本大震災の記念日。
あの悲劇をいつまでも忘れず、語り継いでいきたいと思う。
4月にはラクザやディグニクスでも粘着が発売されるらしいし、翔龍も評判がいい。粘着ラバーっていいのだろうか。
以前、ブレークPROという粘着テンションを貼って、2~3回使ってみたが、通常のテンションラバーとはかなり感触が違うので、すぐに剥がしてしまったことがある。
「私も当時よりは進歩していると思うので、今、粘着ラバーを使ってみたら、案外使いやすいのではないだろうか…。」
そんなことを考えて、粘着ラバーを探してみたところ、キョウヒョウ3ネオの通常版は3500円ほどだった。高くはない。しかし、省狂と呼ばれる上位バージョンもあり、こちらは9000円ぐらいする。まぁ、私のレベルなら、通常版で十分だろう。気に入らず、すぐに剥がしてしまうかもしれないし。
粘着ラバーをネットで探してみると、PF4というラバーがY卓球店という店でなんと税込み990円!
PF4といえば、昔、学生時代に先輩がチョコレート色のラバーを使っていた記憶がある。それとは別もののようだが、同じ紅双喜の製品だし、キョウヒョウ3のエントリーモデルのようなものだろうか。
「たった1000円だし、試しに買ってみよう」
と注文してみた。「中厚」と「MAX」というのがあったが、粘着初心者なので「中厚」を買ってみた。届いたものをみると、特厚かと思うほどスポンジが厚い。
「そういえば、裏面に貼っていたライガンも、そろそろ替えどきかな」と思い、ファクティブに替えてみた。
両面、新品のラバーである。ちょっと気分がいい。早く打ってみたいが、とりあえず部屋で球突きでもやってみよう。まずはファクティブから。
「コーン、コーン」
柔らかく、適度な弾みで、悪くない。弾みすぎないのがいい。次はPF4である。
「コンッ!」
あれ?球突きができない…。硬い+弾まない+強粘着で、軽く突いただけではバウンドせずに、ラバーにボールが貼り付いてしまうのだ。
嫌な予感がする…もしかしてとんでもないラバーを買ってしまったのかもしれない。週末の練習でフォア面に貼ったPF4で軽くフォア打ちをしてみると、飛ばなすぎて早速ネットミス。なんなんだこれは?弾まないといっても限度があるだろう。こんなラバー使い物になるか!
ラクザを貼ったスペアのラケットに替えての練習。
「あぁ、やっぱりこういうラバーは安心感があるなぁ。思い通りにボールが飛んでくれる。」
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そんなことを言っていた私も、今やフォア面はPF4以外には考えられないほどPF4に夢中である。よく「粘着はしっかりインパクトできればいいボールが行くが、詰まったりすると棒球になってしまう」などというが、私のレベルでは全く問題ない。詰まって打ったボールがオーバーしないで台に収まってくれるというのはすばらしいことである。これがテナジー的なラバーだったら、不十分な体勢で打ったボールをオーバーさせてしまうことが多かっただろう。私のレベルではとにかく入ってくれることが最優先なのである。
弾まないのでサーブは切れて、短くなりやすく、レシーブも安定性が増した気がする。ブロックも止まりやすい。
フォアドライブのスピードに難があるのでは?などと心配する向きもあろうが、今は「ボールが遅い」と言われるどころか、逆に「前よりボールが走っている」と言われるぐらいである。十分な姿勢でしっかりと打ったボールならテンションラバーを使っていたころと遜色ないようだ。それよりもしっかりと掴む感触があり、回転量が上がっているのを感じる。相手に「今のボール、エグかったですね」などとよく言われる。たしかに使い始めた頃はびっくりするぐらいショットのスピードが遅くなったが、使用回数を重ねるごとにラバーが柔らかく(感じられるように)なり、弾みも上がっていった。この手のラバーは使い始めは弾まないが、使っていくうちに弾むようになってくるらしい。といってもテンションラバーよりは弾まない。
PF4を使って以前よりも強いインパクトを意識するようになった。強いインパクトでも飛ばしすぎない安心感があるのである。同じ理由でカウンターに対する恐怖も軽減された。相手が打ってきたドライブに対してドライブをかけ返しても、ボールがぶっ飛んでいかない。
PF4の良さを一言で言うなら、「しっくりくる」である。速いボールも出そうと思えば出せるし、守備的な技術では安定性が高まる。こんな良いラバーが送料込みで千円強というのはお得である。
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これを卓球メーカーや卓球ショップの視点から見れば、脅威だろう。現在、売れ筋のラバー(ロゼナ、スーパーヴェンタス、ファスターク、ラクザ等)は1枚4~5000円ぐらいが平均的な価格だと思われるが、1000円強のPF4のほうがいいという人が増えてきたら、果たして現在の売れ筋ラバーを扱っている業者は生き残っていけるだろうか?
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今日は東日本大震災の記念日。
あの悲劇をいつまでも忘れず、語り継いでいきたいと思う。
コメント
コメント一覧 (4)
一度ハマったら抜け出せない粘着ワールドにようこそ。(笑)
ワタシも使い始めて2年が経ちますが、粘着はなかなかいいです。
イレギュラーな球がいくようで対戦相手が嫌がります。
ただ・・・
湿気には泣かされます。
体育館に選手たちの汗がこもってくると途端に滑り始めます。
ゲームの途中で回転が全くかからなくなっちゃう(感覚的に)ときは最悪です。
ひどいときはラリー中に湿気てポトポト落ちたりします。
その都度タオルなどで水分を拭き取ったり、ラバーに食い込ませる打ち方に変えるとか工夫が必要になってきます。
悔しい思いをしたことも多々あり、大会会場や季節によって使い分けできるようにテンションラバーを貼ったスペアラケットを用意したほどです。
シロノ タツミ
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コメントありがとうございました。
今のところ、湿気で困ったことはないのですが、夏場が心配です。
シロノ タツミ
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この記事を読んでPF4のMAXを購入してみましたが、キョウヒョウneo3とほとんど打球感や性能が同じで驚きました。
この前はNittaku販売のneo3を初めて貼ったのですが、紅双喜の輸入品に比べて粘着らしさがスポイルされている感じで(2.1mm 37度の一択になってしまうようでした)、PF4の方が性能が高いと感じました。これで練習をやり込んで、省狂なりターボブルーにステップアップするのが良いのではないかと思います。
Y卓球店では、PF4が品薄になっています。しろのさんのブログは、すごい影響力ですね。
シロノ タツミ
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コメントありがとうございました。
PF4とキョウヒョウの比較情報、大変参考になりました。
また機会があれば、評価などをよろしくおねがいします。
Y卓球店を今日、見てみたら、PF4は売り切れでしたね。
早く買っておいてよかったです。売り切れは私の影響力とはたぶん関係ないと思いますが。
シロノ タツミ
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