「負けて落ち込むということが無い」そう切り出す早田の達観した考え方、挫折の乗り越え方からは、学ぶところが多い。

「勝って得るものより負けて得るものの方が多いと思っているんです。実際、負けて見つかった課題で取り組むべきことは、勝ったときの倍以上ある気がします。そして、『これができたら次はこの選手には勝てる』と思いながら練習することで、次の試合にうまく入っていけると思います」。

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最近の練習で非常に調子が悪く、落ち込んだ。
体が思い通りに動かない。ボールがとんでもないところに飛んでいく。

「ラバーを替えたせいだ」「湿気のせいかも」などとも考えたのだが、そのような不安定な原因ではなく、自分に根本的に欠けていた点があったと認めるべきなのだ。

試合に負けて「これで自分の課題が見つかった」「自分の問題点を洗い出しておくことができてよかった」とポジティブに考える早田選手の態度に見習うべき点は多い。

惜しいひな
ドイツオープン1回戦で陳幸同選手にフルセットで惜しくも敗れたときの早田選手。

そういえば、前記事「苦しみはみほとけ…」 で同じようなことを主張したことがあった。まさに失敗は成功の母である。

ただ、いつもいつも失敗ばかりだと、さすがにうんざりしてくる。ときどきはうまくいかないと、そうそうポジティブにはなれない。「あれも問題」「これもできていない」と問題が山積みの私の卓球のような場合はどうすればいいのだろうか。前記事「苦しいけど、次の電柱…」で述べたようにすべての課題を前にして途方に暮れるのではなく、目の前の課題だけを見て、それを一つずつクリアしていくというのがいいだろう。

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今朝のニュースで千葉県の人が大変な目に遭っていると知り、心配である。大雨で家を損壊したり、車を失ってしまった人も多かったようだ。心よりお見舞い申し上げる。