私がよく言われるのは、フォアドライブのとき、振り切っていないということである。自分では意識できないのだが、振り終わったときにラケットが止まってしまうらしい。これをしっかり振り切れるようになれば、動きがなめらかになり、連続ドライブが打てるのだという。

何も難しいことなんかない。ただドライブ時にラケットを途中で止めずに振り切るだけなのである。

「ドライブを打ち始めた体勢から、途中でカットを引け」
とか
「ドライブを相手の台上で2バウンドさせろ」
とか

そういう普通の人ができないような技術ではなく、たんにラケットを止めずに振り切るだけなのだが、私はラリー中にそれができない…。

そんな私にちょうどおあつらえ向きの動画が上がっていた。アープ卓球通信のPVである。




「右肩線上で体を合わせていくと、いつでも芯の力で打てる」

「芯の力で打つ」ということを、要約すると、

「ラケットが腕の延長線上にあり、肘と背中がくっつきながら…体を放り込んで、…軽い力で打てる」

ということらしい。

背中で振り切る

アープ代表の山中氏は「腰で打つ」ではなく、「背中で打つ」ことを推奨しているようだ。そういえば、背中の筋肉は非常に大きく、腕の筋肉に数倍すると聞いたことがある。

林慧卿図1

上の図1のように背中(肩)と腕が直線になれば、軽い力で良いショットが打てるのだという。

私はこれまでフォアドライブを打つとき、下のAのような向きで打っていたように思う。これをBのような向きで打てば、背中と腕が直線になり、背中の力を使えてしっかりと振り切ることができるかもしれない(さらにフォアとバックの切り替えもスムーズに行くという)

背中で打つ図2

だが、体の向きが問題なのだろうか?だとすると、図1の林選手の姿勢の説明がつかない。
さらに上の動画の後半部分は「点・タッチ・スピン」という考え方の実践である。この考え方は動画の説明から判断すると、体の前にラケット待機させておき、決してボールを迎えに行かず、最適な場所までボールを引きつけて打つということのようである。

ラリー中にスイングが止まらず、振り切れるようになるには、体の向きというのも無関係ではないと思うが、それよりも背中の力を上手に使うというところに秘密がありそうだ。だが実際に自分で検証していないので、詳細は分からない。読者諸氏の判断に委ねたい。

【付記】
昨日から続く大雨で九州北部が被災している。これからも引き続き大雨の予想である。
人的な被害は多くないが、それでもインフラや住宅、車などに大きな被害が出ているのだという。
家のリフォームとか車の購入とか、被災した人たちの将来に対する不安は察するに余りある。

北九州の方々にお見舞い申し上げます。