「あの選手の打点の早いこと」
「ドライブの威力もさることながら、コースも厳しい」
プロの試合を見るとき、そういうことにばかり目を奪われていたのだが、自分がフットワークで悩むようになってからは下半身のほうばかりに目が行くようになった。
木原美悠選手 対 加藤美優選手
上の動画の木原選手の動き方を見ていると、前陣では「打球→ステップ→ステップ、打球→ステップ→ステップ…」という小気味よい3拍子のリズムを刻んでいるように見える。大きく動かされたり、通常より速い、あるいは遅いボールが来たときは、これほど規則正しいステップではないのだが、ポイントの序盤、台上や軽いドライブに対応する場合はこのような3拍子のステップになることが多いと感じる。
エンドが変わり、加藤選手のステップを見てみると、やはり前陣では3拍子のステップが確認できるのだが、木原選手ほど規則正しいステップではないように見える。ラリー中はいろいろなスピードのボールが返ってくるわけだから、常に規則正しい3拍子のステップを刻めるわけではない。
基本的には
「ズン・チャッチャ」
だが、ゆっくりしたボールが返ってきたら、
「ズン・チャッチャー」あるいは「ズン・チャッチャチャ」
の場合もあろう。逆に早く返球されたときは
「ズ・チチャ」あるいは「ズン・チャ」
となるかもしれない。
ボールの遅速にかかわらず、常に3拍子のステップを守り、拍の間隔を変える方法(「ズン・チャッチャ」「ズン・チャッチャー」「ズ・チチャ」)と、ボールの遅速によって、拍の間隔はあまり変えず、拍子を増減させて、4拍子(「ズン・チャッチャチャ」)、あるいは2拍子(「ズン・チャ」)にするやり方もあるだろう。どちらがいいのか分からないが、常に3拍子を守ったほうが安定すると思われる。あるときは4拍子、あるときは2拍子のように拍子が不規則になると、足が止まりやすいからである。
以上、実践を伴わない机上の考えであるが、前陣では3拍子を守るやり方が有効なのではないかという仮説を立てておく。
コメント
コメント一覧 (8)
打球の際(ラリーとラリーの間)自分のリズムの分以外に相手のリズムの分のステップを刻むことで「独りよがりなラリー」にならず「相手の変化にも合わせることができる」プレーができる選手になることができる。それにより、相手がよく見えるようになり切り替えも上手くいく筈。
私は、このことはいつも頭の片隅にありますが、練習自体が非常に疲れるので、概ね端折っている次第です。
しろのさんが この問題に気づいて練習に取り入れたら、FW練習も2倍疲れる事になると思います(効果も大きいと思いますが)
しかしながら、このような事柄は、一流選手には当たり前なのかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=gqkeOmdiCAY&list=PLd2EC430TBJbQxD5JSJ4IzRs1mMSmEUlo&index=2
この動画で柳承敏さんがペンドラの方とショートで打ち合っていますが2分頃に、ふみこみ・体重移動を言ってるような??(ハングルは分からないので)シーンがあります。
それを観て、「自分はそこまでしっかり移動していないよな」と思い、真似してみると普段に無い感覚で辛いんです。
いかに、基礎レベルが低いのか!と思わされたした。
卓球はスキーほど、選手用と民生用の差が無いと思います。
と言う事は、如何に基本に忠実であるか(高いレベルで)が大切なのだと思います。
シロノ タツミ
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コメントありがとうございます。
アープ理論についてはきちんと学習したことがないのでわかりません。
3拍子のFWを常に意識しながら練習してみましたが、仰る通り2倍疲れました。体重移動もそうですが、こういう上級者が身につけている無意識の技を我々が身につけるには基本練習に長い時間をついやさなければならないのかなと思います。
シロノ タツミ
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以前Liliの動画で女性のコーチが、フットワークの時には
「打つ時とその合間の両方で小さく飛ぶと良い」という趣旨の事を言っていました。
まさにしろのさんの仰る「ズン・チャ」がコレだな~と思いました。
それを真似て練習してみたら
伊藤美誠ちゃんみたいな(もちろん自分の中だけの妄想イメージです!)
軽快なFWになりすごく上手になった感じがしました。
でも、許ッシンさんも仰っているようにすごく疲れて、長く続けられませんでした。
頭の高さはあまり変えないように、ずっとひざを軽く曲げたまま
反幅横跳び(縄とび?)を続けるようなものですものね・・・。
でも最近簡単な体幹トレーニングをしているのですが
(電車に乗っている時や家事の時にずっとお腹に力を入れて過ごす、等)
そうしたら以前より少しだけ続けられるようになってきた気がしています^0^
シロノ タツミ
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いつも練習の参考にさせて頂いてします。
私もズンチャチャのリズムを意識して練習してみたいと思います。
シロノ タツミ
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コメントありがとうございます。
このフットワークを常にやるのはしんどいですね。こういうのを意識しないでできるようになるのが「基本ができている」ということになるんでしょうかね。大変ですが、これは今後の上達にも大きく影響するような気がします。
シロノ タツミ
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コメントありがとうございます。
シロノ タツミ
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以前から拝読させて頂いております。感覚のお話が多く、個人的に動画よりも役立っています。
今回のズンチャッチャーのズンで打球してみましたが上手くタイミングがとれず、最後のチャーを打球タイミングに変えたらバッチリでした。ズン→相手打球 チャッ→溜め チャー→自分打球。ありがとうございます!
シロノ タツミ
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実践報告ありがとうございます。
私の場合は「ズン」で打球、チャッチャで後ろや横に移動、また「ズン」で打球というリズムがいいと思っていたのですが、ズンチャッ「チャ」で打球するというリズムのとり方もあったんですね。有益な情報ありがとうございました。
シロノ タツミ
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