先日の練習でカット打ちをしこたまやったあと、回り込みから飛びつきの練習。ちょっとハメを外した報いが腰に来た。
当日はちょっと違和感がある程度だったのだが、翌日腰が痛くてベッドから起き上がれない状態に。やはり中年が若者のような練習をしてはいけないと身体で学習した。
1週間ほどおとなしくしてようやく少し動けるようになってきたので、練習に行ったのだが、無理は禁物。腰のご機嫌を伺いながらの練習は、ふだんと違う練習となった。
たとえば重要な会議が10時から始まるとする。その会議で私は司会を任されている。部下が会議室の準備を事前にすべてしておいてくれるとして、会議室に10時ちょうどに到着したらどうなるか。心の余裕がなくてシドロモドロになるに決まっている。機器の使い方の確認で1~2分かかり、前日までに準備してきた段取りや、レジュメなどは、印刷して目の前にあるのだが、一言一句詳しく書き出してあるわけではない。ざっとアウトラインが書いてあるだけである。到着して頭が真っ白な状態でそのメモを見ても、どう話せばいいかとっさに思い出せず、
このWRMの動画でも同じようなことを言っていた。
当日はちょっと違和感がある程度だったのだが、翌日腰が痛くてベッドから起き上がれない状態に。やはり中年が若者のような練習をしてはいけないと身体で学習した。
1週間ほどおとなしくしてようやく少し動けるようになってきたので、練習に行ったのだが、無理は禁物。腰のご機嫌を伺いながらの練習は、ふだんと違う練習となった。
普段だったら攻撃の練習が中心になるのだが、今週はブロック、ツッツキ、フリックの練習が中心だった。ときどきちょっとドライブを打つのだが、強くは打てない。腰に力が入らないと、これほどまでにドライブが打てないものなのかと再確認した。
若者のように激しく動き回る卓球は私には無理である。といってもそのことを悲観せず、このような機会も楽しみたいと思う。健康な時とは違う視点で卓球を楽しめるのだとポジティブに考えたい。そう考えると台上の小技の練習も楽しくなってくる。
今までだったら、自分が強打を打つためにどうやって仕掛けたらいいか、強打を打つなら身体の力をいかに使うかと、次の強打のことばかり考えて、目の前の台上処理がなおざりになっていたのだが、強打が打てないとなると、眼の前のボールがよく見えるようになる。
まずツッツキのボールがよく見えるようになる。強打のことを考えずに純粋にツッツキの質を高めようとすると、打点に意識が行く。ボールの上昇期が終わり、頂点を迎える直前でボールの下をこするといいツッツキになるようだ。いや、意識では頂点の直前でラケットを当てているつもりだが、実際にはラケットを移動させる時間もあるので頂点前を狙うと、ちょうど頂点でボールを迎えることになりそうだ。この打点でツッツキをすると、速くて深いツッツキが打てる。しかし、しょせんツッツキである。相手の想定内の場所に送ったら、ガツンと強いドライブを食らってしまう。もう少しコースを突かないと。次に相手のミドルあたりを狙ってガツンとつっつくと、ちょっとドライブが甘くなる。ツッツキの打点やコースを考える余裕なんて今まであまりなかった。ふだんなら次の強打のことばかり考えてしまっていただろう。
おっ!これはどこかで見たシチュエーションだ。
Liliのはじめ氏の「実戦でブロックを成功させるには」という動画で紹介されていたシチュエーションそのものではないか。
はじめ氏の解説はこうである。
ブロックする一つ前のこちらの打球が甘いと、相手に全力でスピードドライブを打たれてしまい、いくらブロックが上手でもお手上げである。そこでツッツキの質を高くして、相手にループドライブを打たせて、それをブロックするという戦略である。
「ボールがネットを越え始めたぐらいのときには動き始めていないと、間に合わないです。」
なるほど。ということは、ツッツキもグイッと押していたら間に合わないから、ラケットがボールに触れた瞬間にひっこめるぐらいのツッツキが良いかもしれない。
相手のショートサービスを頂点前を見定めてツッツキ…おっとダメだ。手を伸ばしてツッツキを打ったら戻りが間に合わないぞ。腕を直角に曲げた状態で身体全体で前進してツッツキ。ラケットがボールに触れた瞬間に床を蹴って急いで戻り…いや、これでも間に合わない。後ろに下がる体勢になりながら打球しなければ。そして一歩下がってブロックの姿勢で待つ。頭では理解できていても、これがなかなか難しい。私の場合、相手コートでバウンドする前には戻りのスタートが切れるのだが、ボールがネットを越えたあたりで戻りのスタートを切るのは難しかった。
このような中途半端な「バウンド前行動」だったが、それでも効果は感じられた。今までなら止めるのがやっとだった速いドライブが余裕を持って止められたのだ。なんだ、打たれる前にこれだけの時間と距離(ブロック時には一歩下がっている)があれば、ブロックがこれほど楽になるとは思わなかった。
たとえば重要な会議が10時から始まるとする。その会議で私は司会を任されている。部下が会議室の準備を事前にすべてしておいてくれるとして、会議室に10時ちょうどに到着したらどうなるか。心の余裕がなくてシドロモドロになるに決まっている。機器の使い方の確認で1~2分かかり、前日までに準備してきた段取りや、レジュメなどは、印刷して目の前にあるのだが、一言一句詳しく書き出してあるわけではない。ざっとアウトラインが書いてあるだけである。到着して頭が真っ白な状態でそのメモを見ても、どう話せばいいかとっさに思い出せず、
「え~と…これは何についてだったっけ?」
などと間の抜けたことを部下に聞いたりしなければならないだろう。時間通りの到着では、身体は間に合っていても頭は間に合わないのである。2~30分前に到着しておいて、事前に頭の中で一度リハーサルをしなければ円滑な進行などできないだろう。
ここから分かることは身体が時間どおりに現場にあっても、それで「間に合っている」ことにはならないということである。同様に卓球でもラケットがボールに間に合っているということが、打球に間に合っているということではない。なんとか手を伸ばしてラケットがボールに届くことが間に合うことではない。打つ前に一呼吸おいて考える余裕がなければ、真の意味で打球に間に合っているとは言えないのだ。
こうやって打球前に一呼吸置いて、一瞬頭の中でリハーサルを行うことを心がけると、相手の動きもよく見えるようになり、タイミングも合わせやすくなってくる。この効果は非常に大きいと感じる。
このWRMの動画でも同じようなことを言っていた。
コメント
コメント一覧 (2)
良い視点の記事をありがとうございます。前後のフットワーク、大事ですよね。私も若い人の打球は威力があるので、ラリーになりそうな時は早く後ろに下がるようにしています。
ところで、YouTubeに「16 penhold two side attack」というタイトルで荘則棟さんの教習動画がありました。これを見ると、私のバックハンドは肘を動かし過ぎでフォロースルーも大きすぎ、スマッシュにはいいけどラリーでは振り遅れや安定性に欠ける原因になっていたことがわかりました。中学や高校の時にこの動画を見たかったですね。
シロノ タツミ
がしました
コメントありがとうございます。
荘則棟氏のビデオ、見てみました。
スローモーションが多用されていて、打ち方などがよく分かり、有益な動画ですね。
私は表面のバックは振りませんが、フリックなどの技術は学ぶことが多そうです。
情報ありがとうございました。
シロノ タツミ
がしました