私が卓球のすばらしさについて友人に滔々と語っていたところ、「卓球以外のことも考えたほうがいい」と言われてしまった。世の中には卓球以外にも楽しいことがあるらしい。

しかし、卓球以外に何について考えたらいいのだろう。

狼狽して天を仰いだ。

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雲というのはなかなか趣があるなぁ。

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手前は黒いのに奥は明るい白だ。白と黒のグラデーションも、いろいろなパターンがあって奥が深い。
そして背景の青。どちらが地で、どちらが図なのか…。

あ~どうでもいい!やっぱり卓球のことを考えたほうが楽しい。

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卓レポの動画で岸川聖也選手のバックハンドが紹介されていた。


究める!シリーズ(5) バックハンドドライブ|岸川聖也(ファースト)

岸川選手と言えば、バックハンドの安定性に定評のある選手である。何か私のバックハンドの改善に役立つことがないかと動画を観てみた。

「肘をあまり動かし過ぎないようにしっかり固定して、手首から先を使うイメージで」
「肘を先に動かしてしまうと安定しないので…手首を少し使って回転をしっかりかけて打球することが大切です」


前記事「木造勇人選手によるバックハンドのコツ」では「全身を使うこと」がポイントとして挙げられており、手首に関する言及はなかったが、岸川選手は手首を利かせることをポイントの一つに挙げている(「手首を少し使って」と使いすぎは戒めているが)。どちらが私のバックハンドに合うのか分からないが、岸川選手のバックハンドのほうがとっつきやすく、安定しそうだ。

岸川選手のバックハンドは見ていて心地いい。なんとも楽そうにボールを返球している。
ぼんやりと繰り返し動画を見ていて気になったことがある。ラケットにボールが当たる位置である。

一般的にボールはラケットのどこに当てればいいのか。もちろんラケットの真ん中にボールを当てるのがいいに決まっている。しかし常に真ん中に当てられるとは限らない。真ん中から外れるとしたら、どのあたりに当てたらいいのだろうか。私は以前はどちらかというと、ラケットの「前半」や先端に当てたほうがいいのではないかと思っていた。
「前半」というのはボールがブレード上を通過するはじめのほうのことである。つまり、下の図で言えば、以前はAの辺りにボールを当てようと意識していた気がする。あるいはスイングの最も外側、つまりラケットのヘッドのあたりのBでボールをインパクトしようとしていた気がする。これなら強いインパクトを生み出せそうである。しかし、最近私はヘッドを立てぎみにして最もグリップ寄りのCの辺りで打球するようにしている。それが私のグリップでは裏面が最も安定するのである。

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岸川選手の動画を観てみると、果たしてCの辺り――いわゆる「エラ」に近い部分に当てているように見える。なんと私の打ち方と同じではないか!

バックハンドドライブではボールをブレードのエラの部分(下のほう)に当てると安定する、かもしれない。