最近なんだかドライブに力がこもらない(何度目だ…)。突っつかれたボールを回り込んでフォアドライブしようとするのだが、パワー不足でツッツキが持ち上がらない。

なんてことのない打ちごろの下回転をバックドライブでよく落とす。
フォア打ちでさえ相手のボールに押されるような気がする…。

(比較的)若かったころはこんなことなかったのに。

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加齢による体力の衰え? 筋力が急激に落ちているなんてことも考えられるかも。

いや、よく考えたらそんなはずはない。還暦を過ぎてもパワフルな卓球をしている人だっているし、
そもそもフォア打ち程度でボールに押されるなどというのは筋力には関係ないはずだ。
身体の使い方が悪いのか、足が止まって適切なポジションがとれないのか。そんな原因を考えてみた。
しかし、これといった対策がみつからないまま、なんとなく塩野真人氏の技術動画を見ているとき、「これだ!」とひらめいた。


「カットマンの前後の動き!」

Lili卓球スタジオのスタッフへの指導の一コマ。
フットワーク 蹴り

「前後に振られると、間に合わなくなる」というスタッフの悩みに対して「足を蹴ることがポイント」と指導する塩野氏。
私は前後に素早く動くコツは相手の打つコースを察して、そちらへできるだけ早く第一歩を踏み出すことと思ったのだが、それだけではどうしても間に合わない場面が出てくる。そこで、動く前に反対の足でグッと床を蹴って、動く方向に第一歩を踏み出すというのがいいらしい。素早い前後のフットワークのポイントは第一歩目ではなく、それ以前の「強い蹴り」だったのである。

また、高くバウンドするドライブに差し込まれて、詰まってしまい、うまく打てないという悩みには次のように答えている。

ここの速さ。バックスイングとるときの。
バックスイングスピード02

中国人コーチに「ここ速く、もっと速く」って言われてたんで。
バックスイングスピード


ここ(バックスイング)が速いと詰まっても上から振れる。
相手が強くなればなるほど、ここの速さで対応できるようになる。

理想を言えば、腰をグッと回す。
腰のひねり

これはカットを引く場合にとどまらず、ドライブを引くときにも有効である。
十分な時間があって、ボールとの距離も十分とれる場合はしっかりと力のこもったドライブが打てるが、回り込んでフォアドライブを打つ場合や、深いボールを詰まり気味でバックドライブしなければならない場合はバックスイングで意識的に力を入れるとスイングスピードが上がる。たとえば、バック対バックでしばらくラリーを続けていて、こちらが回り込んでフォアドライブをするという場面で私はよく振り遅れる。なんとなくバックスイングを引いていたのではどうしても間に合わない。直前のバックハンドを打った流れでラケットを止めず、かなり意識的にバックスイングを速くしないと回り込みのボールに間に合わない。

考えてみればスイングスピードの速さというのはよく問題になるが、バックスイングのスピードというのは案外盲点で、気づいていない人が多いのではないか。少なくとも私はバックスイングのときに力を入れて意識的に速く戻すという発想はなかった。

また、以前私はよく切れた逆振り子サーブを出せるようになったことがあったが、あれもインパクトの前に反対方向(つまり自分の方)に思い切りラケットを振ってから、逆振り子サーブを出すと、切れ味が倍増する。反対方向に一度全力で振ることによって、スイングスピードが速くなるのである。

塩野氏の解説のようにフットワークでも一度反対方向に体重をかけて(つまり、グッと床を蹴って)から第一歩を踏み出すと、素早く第一歩が踏み出せる。

ここから帰納すると、ある方向への強い力を生み出したい場合は、一度反対方向に強い力を加えることが必要なのである。もう少し詳しく言うと、逆方向に入れた力をそのまま止めることなく順方向に向けることができれば、反動によって強い力が生み出せるということになる。今までバックスイングというのはスイングの前の「助走」程度にしか考えていなかったのだが、バックスイングのスピードはスイングスピードに比例する。常にそうとは言えないかもしれないが、私が最近試した感じでは、バックスイングスピードを上げることによってスイングスピードも上がるのである。

バックスイングを思い切り振り切った反動でスイングしたときの、力のみなぎるような感覚…これなら中年でも自信を持って若い人の相手ができる。肝心なときのパワー不足に悩んでいる中高年は、バックスイングに注目してみてはどうだろうか。

【付記】
今朝は朝から大きな地震があって驚いた。
JRをはじめ、通勤時間帯の電車が軒並み運休だった(おかげで今日は仕事が休みになった)。電車に乗り込んでしまってトイレにも行けず、2時間も車内に閉じ込められ、途中の、駅でもないところで下ろされることになった同僚もいた。JRが動かず、しかたなく新幹線で神戸まで帰った同僚もいた。
震源は北大阪だったが、京都でも本棚の本が落ちたり、皿が割れたりといった家が珍しくなかったようだ。大阪に住んでいる友人も、停電したり、ガスが止まったり、部屋の中がめちゃくちゃになったりしたようだ。

災害にあった方々にお見舞い申し上げる。




現役