私はよくセール品のラバーを買うのだが、中には数年前に廃盤になった商品もある。
たとえば2013年に廃盤になったラバーが半額で売られていたとすると、少なくとも5年前に製造されたラバーということになる。もしかしたら製造されたのはさらに前ということもありうる。こんなに長い期間が経つと、ラバーは劣化しないのだろうか。
おそらく製造後5年は経っているであろう新品ラバーを買って使ってみたことがあるが、性能的に特に気になることはなかった。作り立てのラバーと比較したわけではないので、経年劣化が全くないとは言い切れないが、製造後かなり経っていても違和感なく使えるようだ(耐久性はどうなのだろう?)。そういえば、うちに10年近く前に使っていたキョウヒョウ3があるが、ひっかかりがしっかりあって、今でも使えそうである。
気になってネットで調べてみたところ、ゴムは主に空気に触れることによって酸化が進むらしい。通常のラバーはパッケージのビニールにパンチで小さな穴が開けてあるから、開封しなくてもわずかに劣化が進んでいるはずである。
劣化するとどうなるのか。たとえば硬化である。しなやかで柔らかいラバーが硬くなる?ということはテナジー64を5年寝かせたら、テナジー05みたいになるということだろうか(粒形状とかは置いといて)?新しいラバーに手を出してみたものの、柔らかすぎて気に入らなかった場合には、数年寝かせるといい?のかもしれない。
画像がないとさびしいので。
また、劣化の一つにシートがとろけたような状態になることがある。自転車のハンドルのゴム部分がベタベタしたりするのがそうだ。中学時代の先輩がスレイバーを1年以上使っていたのだが、表面がサラサラになるどころか、粘着ラバーのようになっていたのを思い出した。表面がやけにテカテカしていて、ベタベタしていた。それを打たせてもらったのだが、いい塩梅でひっかかりがあって、使いやすかった記憶がある。自分でも試したことがある。ラバークリーナーが乾いていないベチャベチャの状態でラバー保護シートを密着しておくのである。そうすると、ときどきラバーが「腐って」ベタベタしてくる。どういう化学変化でこのようなことが起こるのかよく分からない。
ネットで調べてみると、こういう現象は「ブリード」というらしい。ラバーの内部にある油が表面に浮き出してとろけたような状態になり、べたべたしてくる。意図的にこういうことをやってみたいと思うのだが、うまく行くかどうかは運次第である。
さらに調べてみると、溶解パラメータ(SP値)というものがあって、その値が近いものを塗り込んでおくと、「ブリード」が起こりやすいらしい。ここまでくると、素人には理解不能である。
あまりあれこれ気にすると、頭が痛くなってくる。セール品ではなく、商品の回転の早そうな店で通常価格で買うのが無難かなと思う。ラバーも食品のように製造年月日を記載してくれたらいいのに。
コメント
コメント一覧 (2)
こんにちは。表題のみどりのラバーで思い出しました。中学生の頃、1回緑色のテンペストを貼っていたことがあります。その後は長らくアームストロングの光を使いました。
卓球を再開してからはマークV, ファスタークG1, テナジー05FX, アームストロングSH-I, ヴェガアジアなんかを試しました。最近はラバーの種類が多くて、目移りしますね。
コメントありがとうございます。
「光」というのはスレイバー的なラバーですね。
ラバーの種類が多すぎるので、私はもう、自分に合うラバーではなく、ラバーに合う自分になろうと決めています。