木造勇人選手による「イケメン卓球道」



バックハンドの強化をしたいと思っていた私は何か参考にならないかと動画を見てみた。

木造バックハンド

なんと力のこもったバックハンドだろう。
手首の利かせ方がすごい。私はバックハンドで手首を使うと面がぶれるので、できるだけ使わないようにしているのだが、木造選手のバックハンドは面のブレをおそれず、手首の返しを全力で行っているように見える。

ナレーション「練習のポイントは?」

バックハンドのコツ

明らかに、手首だな。



からだ全体

「からだ全体を使うことです」

え?手首じゃないのか?体全体を使いながら、最後に手首の一点に力を集中するとか、そういうことじゃないのか。

その後の解説にも手首への言及は一切なし。

あんなに手首をブルンブルン使っているのに手首への力の込めようとか、そういうことは気にしないのだろうか。

こういうことを以前どこかで聞いたことがある。

加藤美優選手(日本ペイント)のスイング感覚をご紹介させていただく(以下卓球レポートより引用)。

”バックスイングでは、結果的に手首をひねりますが、私は「手首を自分からひねらない」ことを心がけています。(中略)ラケットを自分の方へ引けば手首は自然にひねられるので、自分から意識的に手首をひねることはしていません。”

いかがだろうか?
注目なのは、見るからに手首をひねっているのに、自分から意識的に手首をひねっているわけではないということだ。このように、外から見てそう見えても、選手のスイング感覚は全く違う場合がある。

 

この動画のことだろうか。
加藤美優選手のバックハンドを見ると、手首を必死で使っているように見える。これが加藤選手自身の意識としては「手首を自分からひねらない」というのだからビックリである。前腕を振ろうとすれば、手首が自然に「振れる」ということは、手首をいかに力ませないかが大切なのかなと思う。

木造選手「利き腕だけで打とうと思っている人もいますが、フリーハンドでうまくバランスを取って打球することを意識して練習します。全身を使ったほうがいいバックハンドが打てると思います。」

そうだったのか。
木造選手といい、加藤選手といい、手首はほとんど意識しないでバックハンドを振っているようだ。
木造選手のバックハンドはひじを外に張り出してボールにぶつけるように打つ、当てこするような打ち方で威力と安定性が高そうだ。参考になった。

【追記】180502
バルサミコ氏の「卓球界の大嘘…」で腕の外旋について説明されている。非常に有益な記事なので、バックハンドが安定しない人は読んでほしい。
バックハンドで腕を旋回させるのは、王皓選手のように内旋させる人もいるが、私は外旋させるほうがしっくりきた。