卓球の動画を観ていて、台上技術で発見があったので紹介したい。


裏面打法を更に覚える、オススメ練習法
以前も紹介したKoto卓球スタジオの大西コーチの動画である(私は別にKoto卓球スタジオの回し者ではない)

4:20から始まる「ストップ⇒バックドライブ」の練習を見て、思わずうなってしまった。
https://youtu.be/PqIUUSDTr20?t=266

ストップが滑らかすぎる!

まるでボールとラケットが示し合わせたかのように連繋バッチリである(あ、サーブを出す場所は決めてあるか…)。とにかく、ボールとストップが阿吽の呼吸なのである。そういえば、上手な人はみんなこんなストップをする。

ストップの時、私はボールがバウンドする頂点前を狙って軽くラケットを合わせるようにしてきたのだが、大西コーチのストップを見ると、大西コーチはバウンドする落下点を狙ってラケットを合わせているように見える。

私は「バウンドした後の頂点前を狙って」。
大西コーチは「バウンドする瞬間の落下点を狙って」。

自分では頂点前を狙ってラケットを差し出したつもりでも、実際は頂点を過ぎてラケットに当たることが多い。これは人生にも言えることだ。県大会優勝を狙って努力した結果は県大会ベスト8であり、全国大会ベスト8を狙ってはじめて県大会で優勝できるのである(「限界突破のススメ」)。

ストップはバウンドの落下点を狙う。

これはすごい発見だ! いや、本当に発見か?どこかで聞いたことがあるぞ…聞いたことがあるどころじゃない、雑誌や指導書のストップ技術の注意点としてどこにでも書いてある、当たり前のことではないか!

何度も耳にした、それらの教えが今やっと腑に落ちた。

人が生きる上で「これだけは」という知恵は中学生までの教科書に書いてある。しかしその価値を中学時代に理解し、消化できて自らの血肉にできた人は稀だろう。ほとんどの人が社会に出てからその価値に気づくにちがいない。私もこの年になって中学生の教科書を目にすると、その豊かさに驚かされる。

卓球でも本当に必要な知恵は至るところにあふれている。「卓球は足が一番大事だ」とか「頭を使え」とか。ただそれを発信者が想定した本当の意味で理解できる人はやはり稀なのではないか。卓球が上達するにつれて「なるほど、そういうことか」と理解できるものなのだ。

ゴールははじめから示されているのにそこになかなかたどり着けないのが卓球、ひいては人生なのではあるまいか。

天道総司
「おばあちゃんが言ってた…」
やはり人生経験の長い人の言葉は重い。

私は新年の打ち初めでこのストップを上手な人との練習で試してみた。その人はミスが少なく、安定性の高い卓球をする人なのだが、この早いストップを送ると、あまり積極的に打てず、あちらもストップで返すぐらいしかできないようだった。さらにこの早いストップをもう少し長くしてみて、ツッツキのように台から少し出るように送ってみたところ、相手はフォアドライブを何本もネットにかけていた。私は何も強い回転をかけたわけでも、速いボールを送ったわけでもない。上の動画にあるように、ただ早く触って、ふわ~っとしたボールを早いタイミングで相手に送っただけなのだ。にもかかわらず、相手はタイミングが合わず、ミスを連発していた。

ストップを早く送る。今までのストップと比べて時間にしたらほんのわずかな違いである。たったこれだけのことだが、効果は意外に大きい。さらに同じ早い打点で台から出るように送ったり、遅い打点でのストップも混ぜればより効果的である。

ちなみにツッツキについてもやっすん氏の有益な動画を見たので、こちらも紹介したい。


あまり知られていない、ツッツキに重要な2つの飛ばし方