変だなぁ。なんだかドライブを打っても、打っている感じがしない。ボールとの距離、タイミングも悪くないのに、力がうまく伝わっていないような、力が抜けていくような…。もっとボールをひきつけてコンパクトな振りでギュッと打ったほうがいいのだろうか。いろいろ打ち方を工夫してみたが、どうにもボールに力がこもらない。

その体育館はそれほど古い体育館ではなかったのだが、あまりそうじがなされておらず、床が埃っぽいため、しっかりシューズがグリップしない。おそらくこれが原因だったのだろう。ドライブを打つときに踏ん張って力を入れようとしても、足元から力が逃げてしまい、打球に力が乗らないのである。

上級者(でなくとも、上手い人)は下半身でドライブを打つと言われる。

江藤真伍

腰や膝ではなく、「くるぶしから放たれるパワードライブ」である。
そのためには足元の安定性がどうしても重要になる道理である。

私はずっと卓球のシューズというのはなんでもいいと思っていた。だから最も安い入門者向けモデルをずっと愛用していた。

アスリート レピト


若い人が派手で高いシューズを買っているのは、おそらくファッションのためだろう。カッコイイシューズを履いて異性の印象をよくしようと思っているにちがいない(すごい僻み根性…)と思っていた。それに対してオジサンは、見た目など気にせず、安くて長持ちすればいいという考え方の人が多いと思われる。というのは、私の周りの上手なオジサンでも、入門者向けモデルを何年も履き続けている人がチラホラいるからだ。足元は入門者、でも卓球はえげつない…こういうギャップもかっこいい。

ミズノから出ている1万円以上もするシューズを買う人の気が知れなかった。

ウェーブメダル

ミズノ ウェーブメダルZ 定価13000円

足にフィットして、超軽量で、グリップ力も高く、おまけに通気性もいいからといってそれが卓球のプレーにどれほど影響するというのか。全国レベルの若者ならそこで差がつくのかもしれないが、オジサン卓球ならどのシューズを履いてもさして変わらないだろうと思っていた。しかし、上の体育館での経験から、もしかしたらオジサン卓球でもグッと踏ん張って打球するにはアウトソールのグリップ力が必要で、アウトソールのゴムが死んでいたら、元々少ない実力が発揮できなくなる――シューズの良し悪しがプレーに少なからず影響するかもしれないと感じるようになった。

帰宅して自分の2年ぐらい履いた入門者向けシューズを確認してみると、靴底がカチカチだった。アンチラバー、いや、ラバー貼りラケットを5年ぐらい放置していたようなカチカチ感だった。これではグリップしないのも無理はない。

高級なシューズは軽量で、すばやく動くのに適していると思われる(履いたことがないので想像だが)。しかし、オジサン卓球ではそんなに動き回ることは少ないから、高級シューズは必要ないというのが私の考え方だったのだが、高級シューズのアウトソールのグリップ力(履いたことがないので想像だが)というのはオジサン卓球にも有益なのではないかと考えを改めた。きっと柔らかく、よく床をグリップし、それでいて長持ちするようなゴムが靴底に貼られているにちがいない(でも、あまりグリップしすぎると、転んでしまうか)

卓球王国のウエーブドライブZとウエーブメダルZの紹介記事
メダルのほうが安定性・クッション性を追求しているということなので、ヒザに優しいかもしれない。こちらのほうが中年向きか。

入門者向けではなく、ちょっといいシューズを買ってみようかな。しかし、シューズに実売1万強はちょっと…。次に買うのは奮発して型落ちの実売7000円ぐらいのやつにしよう。