本当は観に行くつもりじゃなかった。

会場で知っている人にバッタリ会ったりしたら、

「ホンマ卓球が大好きやねんなぁ」
「他にやることがないんやろなぁ」

などと思われてしまうからである。
土曜は朝は雨も降っていたし、どうしても観たい試合があったわけでもない。私にだってしなければならないことがたくさんあるのだ…。ただ、せっかく日本リーグが京都に来てくれたのに、盛り上げないでどうする!それでも卓球人か!という義の心が私を会場へと運んだのだった。当日券は1600円。前売りなら、コンビニで買えば1100円ほど。

さて、どんな準備をしたらいいのだろうか。ビデオカメラやお弁当を持っていくのは当然として、そうだ!飲み物を持っていかなくては。ブンデスリーガなどではビール片手に観戦などと聞いたことがあるが、ビール(っぽい飲み物)を買って飲みながら観戦するというのはいいかもしれない。でも、日本でそんなスタイルが許されるのだろうか…。もしビール(っぽい飲み物)を飲んで観戦していたら、私の前後左右3席分ぐらいは誰も座ろうとしないのではないだろうか。やっぱり麦茶にしよう(なお、会場でビールが売っていたので、ビールを飲みながらの観戦は問題ないようだ。1本400円だったが)。それから選手への差し入れというのもいいかもしれない。京都銘菓「阿闍梨餅」なんかを買っていったら喜ばれるかな。でも、「阿闍梨餅」は買える場所が限られている(本店かデパート)ので、10時にならないと買えない。それに選手たちはお菓子などの余分な糖分は禁止されているかもしれない。そもそも選手と接するチャンスがあるかどうかも分からない。ジャパンオープンのように選手席が観客席と別になっていて、差し入れなんかできる雰囲気じゃないかもしれない。まぁ、そういう条件の全てがクリアされたとしても、一体誰に差し入れを渡すのか?私は選手の誰かの熱心なファンというわけでもない。行き当たりばったりで、すれちがった選手に渡すというのも味気ない…差し入れはやめておこう(最終日の「ファンサービス」というイベントで選手にサインをもらえたりするチャンスがあるらしいと後で知った)

以前、神戸で行われたジャパンオープンで松平賢二選手が熱心な女性ファンからプレゼントをもらっているのを目撃した。私もひいきの選手を作らなければならないのだろうか。

よく野球やサッカーのファンはひいきの選手の背番号の入ったシャツを着たりしているが、卓球の場合はそういう熱狂的なファンというのは想像しにくい。もちろん好きな選手がいる人は少なくないだろう。しかし、用具はその選手と同じものを使い、その選手の試合をすべてチェックしているようなファンはあまりいないのではないか。私は国際試合なら、勝敗を気にするが、日本リーグでどのチームが勝つかということにはあまり興味がない。有名選手同士の対戦が観られたら、どちらが勝とうと、それで満足である。卓球のような「やる」スポーツと野球、バスケ、フィギュアスケートのような「観る」スポーツは、観客の求めるものが違うと思う。選手グッズなどよりも、用具やアパレルのバーゲンセールのほうが会場では人気があるのではないだろうか。

会場は京都市にあるハンナリーズアリーナ。昔は京都市体育館と呼んでいた。会場ではニッタクやジュウイック、ヤサカなどがシャツなどを売っていた。会場に着くと、2部の試合が行われていた。台は15台ほどあった。客の入りは400~500人といったところだろうか。なかなかの盛況である。これが午後になると、1部の試合がはじまり、500~700人ほど入っていただろうか。寂しい感じでは全然なかった。

2部といえど、当たり前だが、みんなメチャクチャ上手い。ほとんどがシェークで、大半がドライブ主戦型である。どの試合を観たらいいか分からない。男子は台から離れてすごいスピードのドライブを打ち合ったり、カウンターで鋭く攻めたりしている。目の前でMACHIDA BEATSという卓球教室の先生たちの女子チームの試合が行われていた。同じメチャクチャレベルの高い試合でも、男子の試合よりも、こちらのほうがとっつきやすい。観ていて少しは参考になりそうだ。男子の試合は私たち一般人のプレーとかけ離れていてあまり参考にならない。

それから次にどの試合を観よう?知らない選手ばかりである。

その中で目に止まったのがボッシュの藤岡選手である。
藤岡選手は非常にコンパクトなスイングで速いボールを打っていた。どうやったらあんなに小さなスイングで速いボールが出せるのだろう。男子選手のドライブは全身で跳び上がりながらフォアドライブを打つ選手も多く、打球後はバタンと足が鳴る人が多い。その中にあって藤岡選手は非常に静かに速いボールを打っていた。中高年は身体を大きく使ったドライブではなく、藤岡選手のようにコンパクトなスイングがいいに違いない。

このボッシュというチームはおもしろい。多くのチームがシェーク裏裏ドライブ型ばかりなのに対して、ボッシュは右ペン、左ペン、粒高(あるいは半粒)の選手もいて、バリエーションに富んでいる。がんばってほしいものである。

その後、ボッシュの右ペンの選手が藤ミレニアムの左ペンの選手と対戦していた。日ペン同士の対決である(後で確認したら、一方は中ペンだった)
藤ミレニアムの選手はあからさまにテキトーに試合をしている感じだった。チャンスボールが来ても、3~4割の力でフワッとしたドライブを打ってみたり、すぐに下がってロビングしてみたり。サーブはボールを受け取るそばから出していた。たぶんちゃんと身体を静止させず、相手も見ずにテキトーにサーブを出していたと思う。

が、ボッシュの選手を軽くあしらっていた。誰だ、あの選手は。名前は…李選手か。そういえば!

leejungwoo
元韓国代表のイ・ジョンウ選手だった。

日本リーグに参戦すると耳にしたことがあるが、2部だったとは。
それにしても元韓国代表と日本リーグ2部の選手というのはこれほどまでに差があるのかと驚いた。

この藤ミレニアムというチームもおもしろい。監督は中国人だし、いろいろなバックグラウンドの選手が集まっているようだ。

卓球エリートばかりではないチームというのは個人的に応援したい。

今回は日本リーグのレギュラーチームではないが、京都選抜という京都の大学生を中心にした今回限りのチームが2部に参戦していた。京都人としては、彼らの試合は見逃せない。

なんなんだ!あの美人は。
PB150008

マネージャーかもしれない。本当に選手だろうか?

日本リーグ女子

選手だった。

なんなら、彼女主演で卓球映画が1本撮れそうなかわいさである。あんなに美人だと、変なオジサンに声をかけられたり、しつこく付きまとわれたりしないだろうか。心配である。名前はあえて伏せておくことにしよう。

なんやかやで2部の試合もけっこう楽しめた。みんなレベルが高いので、強さという側面よりも、選手の個性や試合のバラエティーで楽しめた気がする。