またまた卓球とは関係ない記事である。
7月にアマゾンでセールがあり、キンドルというタブレットが6000円だったので思い切って購入してみた。
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ipadなどのタブレットは、安くても3~4万はするようだ。それがたったの6000円である。
テナジーが8千円近くするのと同じぐらい異常な価格である。これを買わない手はない。

というのは、私はスマートフォンを持っていないので、朝起きて、ちょっとニュースや電車の運行状況を確認したいなら、わざわざPCを立ち上げなければならない。これがけっこう煩わしい。せっかくPCを立ち上げても、ニュースなどを確認して、またすぐシャットダウンというのでは非効率的である。
そうではなく、タブレットを開いて瞬時にニュースや天気予報を確認できるなら、非常に楽だし早い。こういう理由でタブレット購入に踏み切ったわけである。

※ふつうに購入すると、12000円ほどになってしまうので、アマゾン・プライムの30日無料体験を申し込み、プライム会員になる。そうすると、時期によっては半額近い値段で購入できる(プライム正会員になるつもりがなければ、アマゾンのウェブサイトの「アカウント」で30日後に自動的に会員になるというチェックを外しておく)

結論から言うと、私の必要としていた機能は十分備わっており、たいへん満足している。朝、起きて天気やニュースを確認するのにPCを立ち上げる必要がなくなった。それ以外にも多くの機能が備わっているので、それらを紹介したい。

まずはハードウェアから。

H1.画面サイズ
1280x800ピクセルなので、youtubeの720Pの映像も普通に見られるし、ノートPCのような感覚で通常のウェブページも閲覧可能である。

H2.音声
ステレオスピーカーがついている。テーブルの上においてちょっと音楽を聴くといったこともできる。
ハード的な音量ボタンが側面についている。簡単なマイクもある。もちろんイヤフォンジャックもある。

H3.重さ
しっかりした重さがある。重さは369gとあるから、缶ビール1本ぐらいの重さだろうか。

H4.SDカードスロット
内蔵メモリは標準で16GBだが、SDカード(私は32GBを挿している)を使ってデータを外部に保存できる。プライム会員なら、ネット上にデータを5GBアップロード(クラウド・ストレージ)もできる。

H5.カメラ
両面にあるが、静止画はたしか800Pしかないので、それほど高画質ではない(というか、いまや低画質か)。私はスナップ写真程度しか撮らないので不足はない。動画なども撮ることができるが、手ぶれ補正などの機能はない?ので、歩きながらの撮影はやめたほうがいい。

H6.USBスロット
ケータイの充電などに使う一般的なUSBケーブルが挿せる。それで充電ももちろんできる。

H7.処理速度
ウェブサイトをいろいろ閲覧したが、処理速度は特に気にならなかった。電子漫画の閲覧もストレスなくページをめくれる。私は以前ソニーのReader(PRS-T2)という電子書籍リーダーを使っていた。自炊したPDFを読む(当時のKindleは読めないと言われていた)ために購入したのだが、ページをめくるのが遅すぎてストレスがたまるので、使うのをやめてしまった。それと比べると、最新のKindle(7世代)はPDFもストレスなく読める(ただしファイラーなどのアプリをインストールしないとたぶん読めない)。

H8.wifi接続
最近はacというより速い規格があるらしいが、昔ながらのgやnしか使えない。が、特に不便はない。
ケータイのようにどこにいてもネットが使えるわけでなく、出先ではフリーWifiのお世話にならなければならない。私は出先で使うことはあまりないので、駅のフリーwifiが利用できれば、あまり不便を感じない。

H9.GPS
ついていないので、詳細な位置情報を使ったアプリは使用できないと思われる。

H10.バッテリー
私はそんなに頻繁に使っていないと思うが、一日合計2~3時間ほど使っているかもしれない。それで2~3日はバッテリーが持つ感じ(まだ切らせたことがない)だ。

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次にソフトウェア的な部分についてである。

S1.アプリ
kindleのOSはAndroidベースとはいうものの、独自OSらしいので、通常のアプリは使えない。アマゾンのアプリストアで提供されているものだけである(裏技もあるらしいが)。Google Playというところ?と比べると、アプリの選択肢は極端に少ないらしい。LINEというみんなが使っているアプリを使おうと思ったら、Amazonのアプリストアでは扱っていなかった。しかし、私はタブレットでなんでもしようと思っているわけではないので、特に不満はない。
基本的な操作などはおそらくAndroidに準ずるのだろう。

ブラウザは標準搭載のsilkというブラウザを使っている。youtubeなども問題なく見られる。ちなみに拙ブログも見てみたが、PC版と比べてずいぶん地味に感じた。ケータイ版のデザインを変更したほうがいいかもしれない。
ツイッターのアプリを入れて、最新の卓球情報などを見たりできる。
MX-Playerというメディアプレイヤーのようなアプリをインストールしたので、MP3やMP4をPCからコピーすれば、ふつうに再生できる。
File Commanderというファイラーもインストールしたので、SDカードに入れたPDFファイルも読める。
MS-WORDのファイルも読めることは読めるが、再現性はあまり高くない。

S2.Amazonのウェブサイトとの連携
プライム会員なら、無料でビデオや音楽が聴ける。選択肢はそれほど多くはないが、月額400円弱ということを考えると、十分な選択肢である。ダウンロードしておけば、オフラインでも視聴できるので、暇つぶしには重宝するだろう。
またプライム会員なら月に1冊本が借りられるらしいが、選択肢は非常に限られている。私は読みたい本がなかったので利用していない。『卓球王国』を借りられたらなぁ。
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以上、簡単なレポートだったが、おすすめの使い方は自宅のPCの補完としてのウェブサイト閲覧、動画鑑賞、メールチェックなどである。また、職場や学校でwifiが使えるなら、出先での使用も便利である。MP4動画も撮れるので、自分のプレーを録画するというのもよさそうだ(長時間は難しいと思われる)。しかし、移動中の使用には適さない。

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Kindle Fire HDを1ヶ月ほど使用したある日、自宅で急にwifiの電波を検出できなくなってしまった。自宅の他のPC等ではたくさんの電波を検出しているのに、Kindleでは一つも見つからないのである。機内モードをオン・オフしてみたり、wifiの電源を切ってみたり、再起動してみたり、果ては再セットアップ(工場出荷状態に戻す)までやってみたが、どうしても電波が検出できない。

アマゾン・カスタマーサービスに連絡し、チャットで症状を訴え、担当者とやりとりした結果、ハードウェア的な故障の可能性があるということで、同等品に交換してくれた(新品ではなかったかもしれないが、問題なく使えている)。

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【つけたり】マンガ『少年ラケット』について

アマゾンの電子書籍で『少年ラケット』の1巻が無料だったので、ダウンロードしてKindleで読んでみた。非常におもしろかった。

あまりにも面白かったので、思わず最新巻の11巻まで購入してしまった。というのは、アマゾンで『少年ラケット』を購入したら、ポイントがついていて、1冊あたり実質半額の220円ほどで購入できたからなのだ。

このマンガは今まで私が読んだ卓球漫画の中で最もリアリティーがあり、納得できるストーリーだった。
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リアリティーとは何か。

たとえば「ピンポン The Animation」というアニメを観たことがあるが、魅力的なキャラがたくさんいて、非常に良質のアニメだった、とはいうものの、卓球の競技としてのリアリティーの点では疑問を感じる点もあった。たとえば主人公がコネでエリートアカデミー?っぽい環境での練習に参加させてもらったり、用具をカーボンラケットに変え、今まで使わなかった裏面を使うようになったら、急に全国トップレベルの選手になったりと、そのへんの展開にはあまりリアリティーが感じられない。

『少年ラケット』も、登場人物の技術的な成長が早すぎるという不自然さはあるのだが、ストーリーは念入りに計算されており、技術解説も詳しく、卓球の勉強にさえなる。著者はどのような人なのだろう?ただ者ではあるまい。

卓球のような繊細でスピーディーなスポーツを漫画で表現するというのは非常に難しいことである。県大会出場選手と全国トップ選手のプレーの違いを漫画で描き分けることは難しい。たとえば戻りの早さ一つとっても、それを漫画で描こうとすれば、おそろしく煩雑で冗長な表現になってしまうだろう。『少年ラケット』ではボールの威力や必殺技といったスポーツ漫画によくある描き方ではなく、戦術的な側面から試合の駆け引きを描いている場合が多い。

『少年ラケット』は卓球経験者の鑑賞にたえる名作になる可能性を十分備えている。それだけにとどまらず、この漫画は単に経験者が読んでおもしろいという以上に大きな意味を持っている。というのは昭和の少年たちが『巨人の星』やら『ドカベン』やらで野球に夢を託し、『キャプテン翼』でサッカーに夢を託したように、21世紀の少年少女は『少年ラケット』で卓球に夢を託すことになるかもしれないからである。
卓球のスポーツとしてのかっこよさ、アツさを子供たちに伝えるには良質の漫画が一番である。が、これまで少年少女に卓球へのアツい夢を与えてくれる漫画はなかった(と思う)。『稲中卓球部』では少年少女は卓球に夢を託せないのである(この漫画も名作であるらしいが)

「子供の頃、『少年ラケット』に憧れて卓球を始めました。」

などと言う卓球選手が将来現れるかもしれない。そう考えると、このマンガが成功裡に完結するかどうかは、卓球界の将来にも関わってくると言える。

【付記】
卓球漫画で思い出したが、若い頃『白球を叩け』という漫画を読んでおもしろかった印象がある。今読んだらどうだろうか。
hakkyuuwotatake