CPUはおつけしますか? こちらのファンを買うついで
圧倒的なパワーレス ほら インターネットがきれいでしょ?
MOSAIC.WAV「パソコンよくわかんない」

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「このパソコン、インターネットはきれいですか?」

もしあなたがパソコン売り場の店員で、年配の客にこういう質問をされたら、どう答えるだろうか。

「いや、インターネットというのはきれいとかそういうんじゃなくて…」

「インターネット」「ウェブサイト」「ウェブページ」「ブラウザ」「ピクセル」「メモリ」…とイチから丁寧に順を追って説明しても、それがその客に伝わるかどうか…。

理系の、特にコンピューターを専門にしてきたような人たちは普段の会話の中にもカタカナが氾濫している。そういう人と、PCに縁のない年配の人とがコミュニケートすることは想像以上に難しい。

「このプロジェクトをアサインしてほしいんですよ」

のような会話をする人がSEに多くて困ると友人が最近ぼやいていた。彼らは別にペダンティックな会話をしたいわけではなく、カタカナ言葉が空気のように当たり前の環境で生きてきたために語彙も自然とカタカナだらけになってしまったのだろう。パソコン売り場の店員の説明はもちろん「正しい」。しかし、客の求めている説明はそういう「正しい」説明ではないかもしれない。

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卓球の指導者になるような人は、選手としてもある程度の実績を残した人が多く、自分自身も子供の頃からきちんとした指導者について最短距離で上達した人たちばかりだろう。「間違った」打ち方、「間違った」体の使い方はすぐに矯正され、自分の打ち方、体の使い方がおかしくて、基本打法が安定しないといった悩みはほとんど経験したことがないのではないかと思われる。気づいたときにはフォアもバックもふつうに振れるようになっていて、そういうレベルよりもずっと高いレベルで悩んでいたものと思われる。

私は小学5~6年あたりから卓球を始めたが、指導者につかなくても、フォア打ちや軽いフォアドライブ程度なら自然にできるようになり、いくら練習してもできるようにならず困ったという記憶はない。だから、今、初心者にフォア打ちが安定しないとか、ドライブのかけ方がわからないと言われても、ピンとこない。彼らの気持ちが分からない。

「フォア打ちの正しい打ち方は、肘の位置はこうで、ラケットのスイング方向はこうで、バックスイングをとるタイミングは…」と一応教えてみるが、なかなかうまく打てるようにならない。どうしてこんな簡単なことができないんだろう?私の教え方が間違っているのだろうか?

うまく言えないが、私が本なり雑誌なりで徹底的に勉強し、「正しい」打ち方を教えようとしても、空回りに終わるような気がする。細かく、詳しく説明すればするほど初心者は混乱し、おかしな打ち方になっていくのではないだろうか(前記事「外に求めるな」)。私は初心者が何が分からないかが分からない。そして当の初心者自身も自分の何が問題かが分からないからやっかいだ。その初心者がぶち当たっている「壁」を取り除かない限り、いくら「正しい」説明をしても上達しないと思われる。

同様に指導者――低いレベルの悩みをほとんど経験することなく最短距離で上達していった人たちは、私たち初中級者のぶち当たっている壁が何なのか本当に分かるのだろうか。自分がほとんど経験してこなかったことなのに?

私は以前、速いボールを打とうと腕にガチガチに力が入っていた。たしかにたまに強烈なボールが打てることもあったのだが、あまり安定しなかった。それで腰を使って打つとか、フリーハンドの使い方を工夫するとか、雑誌などを読んでいろいろ試してみたのだが、あまりうまくいかなかった。そうではなく、インパクトの直前までは力を入れず、打ったら素早く力を抜く(これがけっこう難しい)、それを呼吸のように繰り返すということを周りの人に教えてもらってから、安定してボールに威力が出るようになった。
かつての私と同じ悩みを抱えている人がいたら、私はその人の気持ちが分かり、うまく指導(というか、アドバイス)できる気がする。しかし自分がほとんど経験しなかった初心者の悩みの場合はうまく指導できる自信がない。

それぞれのレベルで自分の上達を妨げている「壁」があると思われる。
その「壁」を取り除くには指導書の説明よりも、経験談のほうが有効な場合もあるかもしれない。
同じような経験をした(あるいは現在経験している)人が、自分が試してちょっとうまくいった解決法を教えてあげる。上級者の目線で完璧に「正しい」解決法を教えてあげるのではなく、自分がその問題をどうやって克服したか(あるいは克服しつつあるか)という経験を共有する場というのが必要だと思っている。それがたとえ「間違った」アドバイスであっても構わない。「小坊主のザル」になりさえすればいいのだ。

ネット上で卓球上達の悩みを相談する場があることはあるが、そのような悩みに対して指導者みたいな人が「○○理論ではこう教えていて、現在それが最も正しいと言われている指導法である」のように大上段に構えて「正しい答え」を教えてくれる。もちろん最終的にはその答えが正しいのだけれど、それが初中級者にはピンとこないことが多い気がする。そのような「正しい答え」は本や雑誌にも書いてある。しかしそのような「正しい答え」よりも、決して上手ではない、同じぐらいのレベルの人が、「こんなやりかたを試してみたら、けっこううまく行ったよ」という経験談のほうがレベルの低い人にはピンとくることが多いのではないか。

【まとめ】
専門家である指導者の説明は結局は「正しい」と思う。彼らはプロなのだから。私もそのような指導者に話を聞くことがあるが、素人が逆立ちしてもかなわないぐらいの豊富な知識に基づいた効率のいい指導法を知っている。しかし指導者じゃない人の指導にも聞くべき価値があると主張したい。学校の勉強でも、先生の説明よりも、友達の説明のほうが分かりやすかったりするではないか。

教え合う

うまくいくかどうかわからないが、そのような指導者じゃない人の経験談を語る場を設けたい。
質問のある人はコメント欄に以下のような書式で質問していただきたい。それに対して同じような悩みを経験した人の経験談をコメントするという形式である。あくまでも「経験談」なので、正しい説明である必要はない。モットーは「間違ってもいいじゃない、にんげんだもの」である。

※決まり
1.「名無し」とか「あ」とか、そういうテキトーな名前は書かないこと。
2.人のコメントを批判・否定しないこと。人は人。自分は自分です。
3.回答する側もあまり熱を入れず、淡白にお願いします。君子の交わりは淡きこと水の如し。
4.考え中



上の決まりに反するようなコメントは公開しません。それから
・メールアドレス欄に何かを書いてもらったほうがなりすましを防げます。
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【質問】質問をまず簡潔に書く。
例:粘着ラバーで速いボールを打つ方法を教えてください。

【状況説明】回答がつきやすいように説明は具体的に。
例:先日、「ブレイクプロ・ブルースポンジ」というラバーを買いました。弾みがよく扱いやすい粘着ラバーということだったのですが、打ってみたら、ふだん使っている日本メーカーのテンションラバーと全く違う感覚でびっくりしました。フォア打ちからボトっと落ちて、ネットに引っかけてしまい、まったく弾みませんでした。テナジーとスペクトルは全く違うラバーですが、粘着ラバーは裏ソフトと表ソフトの中間ぐらいの違いがあるように感じました。テナジーとは全く違うラバーです。使いこなせません。せっかく買ったのに、このままお蔵入りしてしまうのは惜しいので、上手に使えるようになりたいです。同じような経験をした人(一般的なテンションラバーから粘着ラバーに転向した人)がいたら、アドバイスおねがいします。


【追記】170320
新たに質問用の記事を立てたので、そちらをご利用ください。
http://shirotatsu.blog.jp/archives/50890357.html

【追記】170321
ブレイクプロ・ブルースポンジをもう一度少しだけ打ってみたら、前よりも柔らかく、はずみもよく感じた。もちろんふつうのテンションラバーよりは固く、弾まないことには変わらないが。補助剤(已打底)の作用か何かだろうか?