バタフライの2017年のカタログを見たのだが、他社とずいぶん趣きが違う。
初めから水谷選手をはじめとしたバタフライの看板選手が登場し、企業理念や商品へのこだわりなどがストーリー仕立てで30ページ以上も続く。商品の情報はなかなか出てこない。
これは卓球用品のカタログなんだろうか。
なんだかプロモーションビデオか、ドキュメンタリー番組でも見ているような錯覚を覚える。
カタログでは吉村真晴選手が大活躍だった。たしかに吉村選手が登場すると、見栄えがする。
浜本由惟選手もカタログに華を添えていた。
そしてようやく製品の紹介が始まる。
まずは新製品のラバー「ロゼナ」。テナジーの普及版として人気が出そうだ。
しかしパッケージデザインが他のラバーとほとんどいっしょなので、あまりインパクトがない。
どうしてバタフライはラバーのパッケージデザインをこんなに没個性的なものにしたのだろうとずっと疑問だったが、おそらくこういうことだろう。
洒落たカフェの店内。
そこで、もしバタフライのラバーが売っていると想像してみると…
ありえないことではないと思えてくる。
これがもっと主張のあるパッケージデザインだったら
洒落たカフェの雰囲気にあまり調和しないかもしれない。
最近のバタフライのラケットのグリップデザインはおしなべて落ち着いた、シックなものに変わってきた。
SK7も旧デザインのグリップは安っぽい感じだったが
新製品SK7クラシックは
旧モデルの雰囲気を残しながらも、色調が落ち着き、少し高級感が出てきた。ちょっとほしいかも。
ガレイディアとかハッドロウのような落ち着いたデザインのラケットならカフェなどに置いてあっても全然違和感がない。
バッグも主張が控えめで、あまりかっこいいとは思わないけれど、かっこ悪いとも思わない。
地味な印象。しかし、地味な中にもちょっと品がある。
こういう方向性はやはりこの方の意向が強く働いているのではないだろうか。
ドハデでとにかく目立つデザインではなく、地味でオーソドックスなおしゃれというのは女性らしい感性のような気がする。
ゲームシャツも地味におしゃれだ。
しかし、下の新製品のデザインはちょっと…。
バタフライのロゴにも同じような方向性が受け取れる。
旧ロゴ
新ロゴ
旧ロゴはシンボリックではあるものの、ほんの少しスピード感や躍動感のようなものを感じさせたが、新ロゴでは左右対称で、言われなければ蝶のシンボルだと気づかないほどに主張を消した。
その代わり、シューズはポップで明るい色づかいのものが多い。
バタフライはテナジーを値上げしたあたりから大きく変わった。
テナジー値上げで多くの卓球人は当惑しているが、それについて私はどうこう言うつもりはない。
上述のようにバタフライは業界のリーダーとして卓球のイメージを変えようとしているのではないか。
おしゃれで、若い人にもちょっと始めてみたいと思わせるようなスポーツ。
そんなイメージこそが卓球に最も欠けていたものである。
用具の技術や品質をいくら向上させたところで、ラケットやラバーの売上がそう伸びるとは思えない。しかし、卓球のイメージが向上し、卓球人口が増えてくれれば、卓球用品メーカーの業績も自ずから向上する。そういう深謀遠慮が最近のバタフライの変貌の理由なのではないかと勝手に思い込んでいる。
初めから水谷選手をはじめとしたバタフライの看板選手が登場し、企業理念や商品へのこだわりなどがストーリー仕立てで30ページ以上も続く。商品の情報はなかなか出てこない。
これは卓球用品のカタログなんだろうか。
なんだかプロモーションビデオか、ドキュメンタリー番組でも見ているような錯覚を覚える。
カタログでは吉村真晴選手が大活躍だった。たしかに吉村選手が登場すると、見栄えがする。
浜本由惟選手もカタログに華を添えていた。
そしてようやく製品の紹介が始まる。
まずは新製品のラバー「ロゼナ」。テナジーの普及版として人気が出そうだ。
しかしパッケージデザインが他のラバーとほとんどいっしょなので、あまりインパクトがない。
どうしてバタフライはラバーのパッケージデザインをこんなに没個性的なものにしたのだろうとずっと疑問だったが、おそらくこういうことだろう。
洒落たカフェの店内。
そこで、もしバタフライのラバーが売っていると想像してみると…
ありえないことではないと思えてくる。
これがもっと主張のあるパッケージデザインだったら
洒落たカフェの雰囲気にあまり調和しないかもしれない。
最近のバタフライのラケットのグリップデザインはおしなべて落ち着いた、シックなものに変わってきた。
SK7も旧デザインのグリップは安っぽい感じだったが
新製品SK7クラシックは
旧モデルの雰囲気を残しながらも、色調が落ち着き、少し高級感が出てきた。ちょっとほしいかも。
ガレイディアとかハッドロウのような落ち着いたデザインのラケットならカフェなどに置いてあっても全然違和感がない。
バッグも主張が控えめで、あまりかっこいいとは思わないけれど、かっこ悪いとも思わない。
地味な印象。しかし、地味な中にもちょっと品がある。
こういう方向性はやはりこの方の意向が強く働いているのではないだろうか。
ドハデでとにかく目立つデザインではなく、地味でオーソドックスなおしゃれというのは女性らしい感性のような気がする。
ゲームシャツも地味におしゃれだ。
しかし、下の新製品のデザインはちょっと…。
バタフライのロゴにも同じような方向性が受け取れる。
旧ロゴ
新ロゴ
旧ロゴはシンボリックではあるものの、ほんの少しスピード感や躍動感のようなものを感じさせたが、新ロゴでは左右対称で、言われなければ蝶のシンボルだと気づかないほどに主張を消した。
その代わり、シューズはポップで明るい色づかいのものが多い。
バタフライはテナジーを値上げしたあたりから大きく変わった。
テナジー値上げで多くの卓球人は当惑しているが、それについて私はどうこう言うつもりはない。
上述のようにバタフライは業界のリーダーとして卓球のイメージを変えようとしているのではないか。
おしゃれで、若い人にもちょっと始めてみたいと思わせるようなスポーツ。
そんなイメージこそが卓球に最も欠けていたものである。
用具の技術や品質をいくら向上させたところで、ラケットやラバーの売上がそう伸びるとは思えない。しかし、卓球のイメージが向上し、卓球人口が増えてくれれば、卓球用品メーカーの業績も自ずから向上する。そういう深謀遠慮が最近のバタフライの変貌の理由なのではないかと勝手に思い込んでいる。
コメント
コメント一覧 (12)
今回のテーマは、くだけた感じで清涼飲料のようで良かったです。
卓球も愛ちゃんのような可愛い系もいいですが吉村選手、浜本選手のような背が高くスタイルのいいカッコいい系の選手がたくさん出てくるとより広く一般人に卓球興味を持っていただけると思います。また水谷選手はイケメンではないですがトークが上手いのでこの路線もありですね。スポーツもイメージが大切ですから、もっと見た目にこだわって人気のあるスポーツになって欲しいです。業界リーダーのバタフライさんよりも他メーカーさんの攻めの経営に期待します。(傾かない程度で)
コメントありがとうございます。
男子も女子も絵になる選手が多いですね。
他メーカーもバタフライに続いてくれると嬉しいです。
しかし、私はおしゃれな卓球用具ばかりになると、かえってB級グルメ的な用具のほうに心惹かれるようになるかもしれません。
外国の選手が着たら似合うというか派手で他の室内スポーツのユニフォームとは少し違う感じがします
高校生の時はユニフォームとして選ぶならミズノやアシックスの方が格好良いイメージがありましたね、値段もバタフライよりお手頃でしたし
コメントありがとうございます。
バタフライのユニフォームについてですが、「エクストライプシャツ」「ポルティエシャツ」(記事の1番めと2番めのシャツ)は他社にはない、エスニックな印象(ヨーロッパや中央アジアあたりの民族衣装っぽい)がありますね。ミズノやアシックスは総合スポーツメーカーなので、洗練されていはいますが、他競技でも見たことがあるようなデザインなのかもしれませんね。昔のユニフォームのことはわかりませんが、今回の新製品でいえば、バタフライの上記2種類のシャツはオジサンにはかっこいいと感じます。
今朝寝ぼけてバタフライのユニフォームを非難するようなコメントを残してしまいすいません
是非是非卓球人口の増加につなげてほしいですね
ご返信ありがとうございました。
ご配慮、うれしいです。
バタフライは他のメーカーよりも一歩進んでいる(それが正しい方向性かどうかはまだわかりませんが)と思います。がんばってほしいです。
ラバー新パッケージの没個性的という点、私も同じ様に感じてました。
考え出されたデザインとして洗練されてる形だと思いますが、
それぞれのラバーイメージやストーリーがあまり感じられないのかな〜なんて少しだけ思います。
ウェアもファッショントレンドを取り入れて
モダン〜ソフィスケート系のデザインの様ですが、
ボーダー等ちょっと女性が好みそうな雰囲気もありますね〜
最近、卓球用に自分でTシャツを作ってみたんですが、コレが意外に難しかったんです。
白いボールに影響のなさそうな色の中での数色で組み合わせ考えると、なかなか思うようにいかず苦労しました。
デザインを考える人も大変だな〜と痛感した次第です。
靴もナカナカ好みのデザインがないので、いまは陸上用のを使ったりしています。
卓球メーカーのデザイン。
今後どういった流れになるのか期待します☆
長文、失礼致しました。
コメントありがとうございます。
現在のバタフライのラバーのパッケージですが、人の注意を惹き付けるのとは逆方向で、営業的にはマイナスかもしれません。しかし、記事にも書いたとおり、今は私はこのデザインを評価しています。
ご自身でTシャツを作られるとは、多才でいらっしゃるんですね。
私もささやかながらブログを運営していますが、作る立場に立つと、視野が広がり、今まで気にもしなかったことを考えるようになったと感じます。
というのも、今回発売される一番上のストライプ柄のシャツは、全日本でバタフライの契約選手がこぞって着用していたモデルじゃないですか。
あの時点では、「既存商品には無い契約選手専用のイケてるシャツ」で誰もが特別視線でカッコイイ、自分も着てみたいと思ったのではないでしょうか?
そこで十分なプロモーション(決勝でも水谷選手、吉村選手、共に着用)をさせておいて、4月にリリース。
このシャツ結構売れるんじゃないかななんて思ってます。
追加コメントを。
本筋から少しそれますが、私は、アンチバタフライ派です。ヤサカ、TSP、ヴィクタス等の少しマイナー系の方が好みです。バタフライは、他の方と重なるのが嫌で避けています。車の購入と同じ理屈でトヨタ車は品質がよく売れているけどまわりが乗っているから買わないというやつです。バタフライがチェンジして頑張っているのはいいことです。しかし他メーカーさんも対抗馬意識を出して切磋琢磨しないと業界の向上にはつながらないと思います。
コメントありがとうございました。
記事中1番めのシャツは全日本で選手が来ていたシャツだったんですね。
気づきませんでした。
私には手が届きませんが、ファッションに敏感な人たちには売れそうですね。
コメントありがとうございます。
アンチバタフライというのはお気持ちわかります。
私にもそういうところがありますよ。
30年ほど前のパソコンでいうと、アンチNECでした。
大学も東京ではなく、京都の大学を選びました。
でも、最近、やっぱり最大手の製品は安心だと思うようになってきました。
年ですかね。