つらだましい【面魂】

強くはげしい性格や精神が表れている顔つき。 「不敵な-」 「頑平の-は鬼をも挫ひしぐばかりなれば/鉄仮面 涙香」(大辞林 第3版より)

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リオ・オリンピック卓球男子団体で決勝進出を決めた水谷選手の晴れやかな表情。

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メディア受けなどを考えると、試合の終わった後はさわやかな好青年の水谷選手を演じるのもいいとは思うが、個人的には水谷選手にはもっと暴虐な野獣のような表情が似合うと思う。

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「野獣」というと、聞こえは悪いが、勝負の時、野獣と化すのは男らしくてかっこいいではないか。

04年のアテネ五輪は、ブレンダン・ハンセン(米国)との一騎打ちの状況だった。重圧より何より言葉は悪いが、ライバルを「ぶっ殺す」くらいの気迫だけでコース台に立った。(「北島康介 独白」)

オリンピックという舞台ともなると、上の北島選手のようなメンタリティーでなければ実力以上のパフォーマンスは出せないのではないだろうか。格上の中国を破るには水谷選手に野獣と化してもらわないといけない。



高校3年7月のITTFワールドツアー・ジャパンオープン。U-21シングルスに初めて出場した彼は並み居る海外の強豪選手を破り、とうとう決勝戦に進出しました。決勝の相手は中国の林高遠選手。世界ジュニア中国代表として、何度も日本選手の前に立ちはだかった選手です。ゲームカウント3-3、10-8リード…….!
板垣孝司ブログ」より




その「彼」とは神巧也選手のことである。
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ひょうきんで社交的な人柄の神選手だが、高校3年生のジャパン・オープンでは悪鬼のような強さだった。偶然私はその会場にいたのだが、得点のたびに、「ドリャー」「ウワーイ!」と会場全体に響くすごい雄叫び。5厘刈の暴悪なルックス。「いったい誰だ?」と思ってゼッケンを見ると「神」!。

「神の降臨?なんなんだこの選手は?こんなすごい選手が日本にいたのか」と驚かされた。対戦相手は少なからず萎縮していたのではないだろうか。準決勝でもイケイケで誰も止められないと思わせる強さだった神選手が決勝で中国選手に敗れたと知って意外に思った。中国選手をも食らうほどの強さに思えたからだ。


軍記物語などをみると、「悪源太」だの、「悪七兵衛」だの、「悪」という字を冠したヒーローが登場し、崇敬されている。この「悪」字は必ずしも「悪い」という意味ではなく、常人には考えられないほどの超人的な強さを発揮するという意味があったとも言われている。


水谷選手も明日の団体決勝戦では中国選手を「ぶっ殺す」ぐらいの気迫でプレーしてほしい。


いつも礼儀正しく、お上品な態度ではなく、相手を見下し、「ケッ、このザコが!!!」とでも言わんばかりの傲岸不遜な表情は水谷選手のかっこよさを引き立てると個人的には思っている。

水谷選手の試合を観ている時、水谷選手が悪魔的な表情を見せたことが何度かあった。それがどの試合だったのか覚えていない。ネットで無料で見られるgorin.jpのハイライトの映像を探してみたが、私のイメージ通りの表情は見つからなかった。

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明日の決勝で水谷選手の傲慢そうな表情がまた観てみたい。