『卓球王国』のE-PACの「勝つための近代打法」を読んでみた。
これには高島規郎氏の提唱する肩甲骨打法が詳しく解説してあるからだ。
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肩甲骨打法というのは、名前はよく聞くが、どんなものか分からない。なんだかものすごく効き目がありそうな気がする。どんなものなのか知りたいと思う。しかし、高島氏といえば、日本の卓球理論をリードしてきたような指導者だ。そのような人の高遠な理論が私ごときに理解できるものだろうか。おそらく誤読している部分もあるかと思う。しかし、せっかく読んだので、私の理解した限りを平易に解説してみたいと思う。

肩甲骨打法にはたくさんのメリットがあるらしい。

・戻りが早い
・体軸がブレにくい
・コンパクトで威力が出る 

肩甲骨打法というと、肩甲骨を効率よく使って威力のあるボールを打つ打法なのかなと考えていたが、実際に解説を読んでみると、肩甲骨まわりの筋肉を鍛えて強打を打つというよりも、限られた時間の中で、体軸のブレをなくし、素早い連続攻撃を可能にすることのほうが主目的のように思われる。

「近代打法」を読んでいると、「~すれば、身体が回転しない」というフレーズが頻繁に出てくる。打球時に身体は回転したほうがいいのではないかと思うが、そうではないらしい。たとえばフォアを打球したあとに身体全体が大きく回転してしまうと、連続してフォアを打つのに時間をロスしてしまう。そこで肩甲骨打法では下半身を安定させ、ほとんど動かさず、上半身だけを回転(正面で止まる)させるのを推奨している。つまり図示すると、以下のようになる。

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肩甲骨打法を最も理想的に体現しているのがティモ・ボル選手だという。

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このように胸を張りだして、両肩甲骨を近づけてバックスイングをとるといいらしい

肩甲骨打法というのは簡単に言うと、「上半身ねじり打法」ではないかと思われる。下半身は動かさず、上半身だけをひねるのである。腰でバックスイングをとると、上体のねじれが甘くなる。そこで肩甲骨を使って深く上体をねじるということが(おそらく)肩甲骨打法なのである。

肩甲骨打法は「従来の日本の常識では間違った打ち方と解されるような打ち方」なのだそうだ。そのような日本の「常識」を否定し、提案されたのが肩甲骨打法なのだが、私はその「常識」も知らないので、十分解説が理解できているかどうか怪しいものである。どのような事情で従来の「常識」が形成されたのか、その「常識」の問題点(これは間接的に時間の余裕がないことと書かれている)やメリットは何かなどを対照して解説してくれたら、もっと分かりやすいのに。

【まとめ】
この連載は2005年に始まっているから、約10年前の理論である。おそらく今でも通用するものだろう。
肩甲骨打法の内実は、身体全体を効率よく使って、威力を倍増させるというものではなく、早いピッチで連続攻撃を可能にするという方向性だと感じた。体の軸のブレを減らし、苦しい姿勢からでもすぐにニュートラルな体勢に戻れる。それが現代の卓球に最も必要とされている要素なのだろう。
こんなに価値のある情報がわずか200円ほどで購入できるのだから、ぜひ購入を勧めたい。

【付記】
そういえば、最近やっすんの公開した動画もおそらく肩甲骨打法を基にしたものかと思われる。

 
【追記】
Liliの動画で非常に分かりやすい説明があったので、紹介したい。