女子のペン同士の試合を年配の方といっしょに観ていて

「あれはなかなか回り込めんでぇ。打点が早いさかい、回り込もうとしてもあっという間にボールが迫ってきよる」

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サーバーが回りこむ気満々でバックサイドからクロスにハーフロングサービスを出すのだが、レシーバーがバウンド直後の早い打点でバックの深いところに突っつくものだから、なかなか回り込めず、バック対バックの押し合いになってしまう。女子の卓球というのは概してピッチが早い。上手な人だと、レシーブでバウンドとほぼ同時ぐらいの「タターン」というリズムで打球してくる。ドライブ等のスピードは男性からみると脅威に感じないが、あのピッチの早さは脅威である。

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最近の自分の練習を省みると、

A サービスやレシーブの練習
B 3球目や4球目をドライブで起こす(ラリーにつなげる)練習
C オール

というパターンが多いのだが、問題はそれらがつながっていないということだ。

相手のミスを誘う回転の分かりにくいサービスが出せるようになった(A)し、3球目を安定してドライブできる(B。ただしコースを指定しての練習なら)。そしてそこからラリーに多少はもちこむこともできる(C)。

しかし、試合になるとどうだ?自分から攻撃が仕掛けられない。サービスを出して、相手のレシーブを攻撃しようとしてもなぜか攻撃できない。どの技術も練習しているはずなのに。

「相手だって打たせないように必死なんだから、初中級者の試合では、そんなのよくある話だ。」

とあまり疑問に思わずやり過ごしてきたが、よく考えたら、これは大問題である。
A~Cの個々の技術が一応できるのに、それが繋げられないというのはどういうことだ?これを問題視せずして何を問題視するのだ!

サービスを出した後に3球目に繋げられないということは、AとBとの間に、確かに決定的に何かが欠けているということだ。そしてそれをこそ、世の初中級者は最優先で闡明しなければならないのではないか。

思い出した…

そういえば、2年前にも同じことを考えていた(前記事「攻めさせてもらえない」)のだった。しかし、それを記事に書いて満足してしまい、その後、この「欠けている何か」を追究するのを放念してしまっていたのだった…。

ブログの「利用状況」によると、このブログを始めて4年半、投稿記事は444本となっている。これだけ長い期間が経つと、昔、何を考えていたかを忘れてきて、思考が同じところにめぐってくるらしい。

前記事「攻めさせてもらえない」での結論は、3球目を迎えるにあたって準備が間に合っていないということだった。ポイント序盤の、まだ双方の攻撃が始まっていない、AとBとの間の、相手の出方をうかがっているような状況である。

準備が間に合っていないということなら、とにかく早く準備すればいいだけの話だ。相手が打球する前から攻撃の体勢に入ればいいのではないか。

いや、そんなことをして回りこもうとすれば、逆に相手にフォア側にボールを送られてずっこけてしまうかもしれない。やみくもに攻撃の態勢に入るのはかえって相手に攻撃のチャンスを与えてしまうことになるだろう。

そうではなく、まず相手のレシーブを限定させるようなサービスを出せばいいのかもしれない。そういえば、以前香港の黄鎮廷 Wong Chun Ting 選手がバックサイドからフォア前にしつこくサービスを出していたが、あれはレシーブをこちらのフォア側に限定できていいかもしれない。



それから、サービスからの戻りである。サービス後に一歩下がるというのを徹底すれば、かなり時間的な余裕(といってもわずか0.2秒ほどだろうが)が作れるだろう。

しかし、それ以上に効果を感じたのが、自コートでバウンドする落点を目がけてスイングをスタートさせるという方法である。冒頭の女子の試合のように非常に早いピッチでボールをインパクトする――意識としてはボールの落点と自分のインパクトを重ねるようなつもりでスイングをスタートさせると、ちょうど頂点前の打ちごろのボールをスイングのスピードが乗った状態でインパクトできる。振り遅れにくい。短いサービスを突っつくときはもちろん、3球目を打つ時も、落点にインパクトを重ねるつもりでスイングをスタートさせると振り遅れず、安定して打てる。

3球目でどうしても振り遅れてしまう、間に合わなくて詰まるという人は、上述のようにバウンドとインパクトを重ねる意識(つまりノーバウンドでラケットに当てるつもり)で打球するというのを試してみてはどうだろうか。

【まとめ】
サービスと3球目攻撃との間は攻撃のために非常に重要な時間である。
ここをおろそかにしてしまうと、自分から攻撃することがむずかしくなる。
その方法としては以下の三点が有効だと思われる。

・レシーブをある程度限定できるサービス
・サービス後の戻り(一歩下がる)
・早い打点で打つ(落点をとらえるつもりでスイングをスタートする)

【補記】
上では前陣での攻撃を想定したが、 中陣からの攻撃の場合は、ボールの弧線の頂点にラケットを当てるつもり(タイミング)でスイングをスタートさせたら、頂点を過ぎて、打ちごろの打点でインパクトできるかと思われる。