また、更新が滞ってしまった。
最近、仕事が忙しく、あまり練習できない。ちょっと空いた時間にふらっと練習できるような施設がないだろうか。

シュタムティッシュというドイツ語がある。直訳すると「決まったテーブル」という意味だそうだ。ドイツ人によると、毎週の週末とかにバーやカフェの決まったテーブルに仲間が集まることになっていて、そこで近況の報告をしたり、暇つぶしをしたり、勉強したりするらしい。おそらく1杯1000円ぐらいで2~3時間ダベったり、読書したりして金をつかわずに楽しむのだろう。たとえ転勤等で地元をしばらく離れても、久しぶりに地元に戻ってシュタムティッシュに行けば、懐かしい顔に再会できるというわけだ。

Stammtisch


こういう文化は日本にはほとんど存在しない。学生なら、サークルの部室のような位置づけだが、社会人になると、このような場を定期的に作るのは難しい。毎週、コーヒー、あるいはビール1杯で2~3時間もわいわい騒いだら、店員に嫌な顔をされること必至だ。

以前、卓球バーについて駄文を連ねてみたが(前記事「UNDER SPIN」)、この手のバーが近年増えているらしい。しかし、私は酒を飲みながら卓球をしたいのではなく、卓球をしながら酒を飲みたいのだ。しかもこの手のバーは一回行けば飲み食いのほうだけで3000円もかかるらしい。ふらっと訪れるには高すぎる。

そうではなく、店内に2~3台の台があって、上級者の店員さんが相手をしてくれ、1杯300円ほどのドリンクが注文できるというのなら、仕事の合間にふらっと訪れたくもなるものだ。

卓球をビジネスにするのはかなり難しいと思われる(前記事「卓球教室経営」)が、インターハイの出場経験があるような人が30分1000円で相手をしてくれる(指導はナシ)としたらどうだろうか?高校時代は卓球で鳴らしたような人も、大学では体育会に入らないこともあるだろう。そのような上級者のバイト店員が笑顔で練習パートナーになってくれるとしたら、かなり魅力的である。社交的な人だったら、つい60分、90分と延長してしまうかもしれない。本格的な練習をするわけではなく、打球感を忘れない程度に軽く練習するだけである。そのような練習で30分1000円。そして練習後にテーブルで1杯のコーヒーを注文し、他の人のプレーを眺めながら、そのテーブルに同席した人と卓球談義というのも楽しそうだ。仕事が忙しくて卓球する時間がほとんどとれないという人も、週に1時間ぐらいの仕事の合間はあるはずだ。その時間を利用して、30分の練習と、30分の卓球談義で1300円~なら、毎週行っても負担にならない(おそらく30分の練習では済まず、60分練習して2600円ほどになると思うが)し、散財してくれるお大尽がある程度ついてくれれば、店側もギリギリペイするのではないだろうか。卓球教室で1時間4000円とかで個人レッスンをしてくれるところもあるが、1回で4000円では私は食指が動かない。

なかなか練習できないと、つい使うあてのない用具購入に走ってしまいがちだが、ほとんど試すことなくお蔵入りする用具を増やすよりも、軽い練習にお金をつかうほうが私にとっては有益である。このような卓球シュタムティッシュができないものかと夢想して、今回は擱筆したい。

次の練習が待ち遠しい…。