最近は中学生や高校生でも卓球がとんでもなく強い選手が増えている。
中学生の試合を観て、「すごい!」と思い、高校生の試合を観ても「すごい!」と思う。
ある一定以上のプレーヤーはどの選手も「すごい!」で、その違いが分からない、いや、分からなかった。
しかし、先日東京選手権を観に行って、その違いがなんとなくわかった気がする。
いつもどおり、レベルの低い「発見」なので、恐縮である。

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東京選手権はカデット、ジュニア、シニア(一般)、年齢別とさまざまなカテゴリーがある。私が観たときは中高生と一般の試合が行われていたが、ジュニアの試合を観て、「さすが全国レベルの選手だ」とその安定感とボールのスピードにすっかり感心した。私の周りにはこんなレベルの高い練習相手はいない。


ちょうどミスの多い場面ばかりで、あまりいい動画ではないが…

片面ペンの斎藤選手は秋田県の高校生。どことなくY君(前記事「あたし、ついていけそうもない」)を彷彿させる選手で、いまどき珍しい片面ペンだったので、注目してしまった。斎藤選手は安定感があり、私のレベルからみたら、非常に上手である。しかし、隣でやっているシニアの選手の試合と比べると、何かが違う。


手前の王凱選手 対 定松選手の試合と見比べてほしい

ジュニアの試合を観て、隣のシニアの試合と見比べて、やっとその「何か」が分かった。

斎藤選手の試合は、ラリーの途中で一瞬ボールが止まるような、「エアポケット」のような瞬間がしばしばある。それに対してシニアの選手のラリーは流れるように間髪をいれず、展開していく。シニアの選手は台上でもテキパキとボールをさばいてピッチが速い。ジュニア(トップレベルの名門校の人は除く)の選手は速いスピードのボールを打つ人もいるが、シニアの選手と比べて打球点やピッチが遅めなのかもしれない。さらにシニアのボールはギュンとよく弧線を描いてスピードが乗っている。この打球点の高さと回転量がジュニアとシニアを分けるものなのかもしれない。言い換えれば、ボールの回転量とピッチの早さを追求すれば、上級者に近づけるかも。

他にもコースどりや、サービスのわかりにくさ等、シニアとジュニアではいろいろ違いがあるのかもしれないが、レベルの低い私には分からない。パッと見て分かるボールのスピードとピッチの早さの差が分かっただけでもよしとしよう。

こういうことは動画などを観てもあまり良くわからない。同一フロアで、シニアとジュニアの選手の試合を生で見比べないとなかなか気づかないと思う。

【おまけ】
今回の観戦では主にペンホルダーの選手、それもyoutubeであまり見る機会のない選手を撮影してみた。
ペン粒のレベルの高い選手というのを初めて観たので撮影してみた。ブロックを中心に戦うのかと思ったら積極的にスマッシュしていた。高橋佑希選手というらしい。

高橋佑希

相手はカットマンの牛嶋星羅選手(前記事「蝶のように舞い、蜂のように刺す」)。youtubeで観たとおり、優雅なカットだった。









どうでもいいことだが、この撮影をしていたとき、後ろの席で年配の女性3~4人が観戦していたのだが、ず~っとおしゃべりしながら笑っていた。10-10のような緊迫した場面で絶え間なく談笑され、興が削がれること甚だしかった…。