今回は卓球に関係がないが、自転車について書いてみようと思う。ちなみに私は自転車に対してドシロウトである。私のように自転車に不案内の人が自転車を購入する際、役に立つかもしれないと思い、記した次第である。

ここ京都では自転車は日常の足である。自転車さえあれば、車はいらない。ちょっと遠いが、京都の中心から南の伏見、北の北山通りまで自転車で30分程度で行けるし、東は祇園や清水寺、西は金閣寺、嵐山までやっぱり30分以内で行ける(ただ清水寺の辺りはきつい勾配があり、観光地なので自転車を止める場所がないかもしれないから、あまり自転車で行くのはおすすめしない)。
最近は北や西の町村を併合したため、京都市がずいぶん広がってしまったが、昔ながらの京都、それも京都の中心的な地域(北は北山通、南は京都駅、東は北白川通、西は西大路通)は坂らしい坂もなく、自転車だけで十分移動できる範囲である。山科や嵐山、伏見区の南の方とか、ちょっと離れたところにいくなら、地下鉄を使えばいい。

私は妹にもらったパナソニックのクロスバイク”abios player"という自転車に乗っていた。この自転車は普通の26インチのシティーサイクルよりもやや小さく、女性向きの自転車だったが、非常に乗りやすかった。乗りやすいというのは、軽いということである。車重ではなく、ペダルを踏んだ時の加速が軽いのである。それまではずっとシティーサイクル(ママチャリとも言う)に乗っていたのだが、初めてこの自転車に乗ったときは軽さとスピードに驚いた。こんなに力を入れずにスピードが出るなら、電動自転車というのは要らないのではないかと思った。荷物や子供を載せようとしなければ、クロスバイクのほうが軽快でいいのではないだろうか(電動自転車には乗ったことがないが)。

しかし、どこに行くにも自転車を愛用していたため、とうとうタイヤの表面が破れてしまい、それでも乗り続けていたら、ある日突然パンクしてしまった。ブレーキやギヤのワイヤーもくたびれてきているし、傷やよごれも非常に多い。満身創痍の自転車を部分的に修理しながら乗るよりも、買い換えてしまったほうがいいのではないか。タイヤとチューブの交換で5000円以上かかるらしいので、それなら新品を買ってしまおうと思い立った。

スポーツタイプの自転車というと、なんだか非常に高いという印象がある。自転車なのに何十万もしたりするらしい。それでもっと安いスポーツ車はないかとインターネットでいろいろ情報を集めてみると、フェラーリだの、ランボルギーニだの、車のメーカーからも自転車が出ている。しかも3万ほどで買えるらしい。しかし、よくよく調べてみると、この手の自動車会社の自転車は名前だけ貸してもらっているだけで、あまり質が良くないらしい。自転車は技術革新でコストが急激に下がったり、性能が急激に上がったりするものではないらしいので、性能は値段相応で、あとはメーカーや部品の信頼性やデザインで決まるようだ。高いものは軽くて丈夫な素材で作られており、パーツも信頼性の高いものを使用している。よって、安いものは「それなりに」というものらしい。値段が性能を忠実に反映しているなんてすばらしい。これなら「買って損した」ということはない。

自転車の中にはロードバイクというドロップハンドルの本格的なものと、クロスバイクという街乗りのカジュアルなタイプがある。ロードバイクは8万ぐらいからなので、敷居が高い。私にはクロスバイクで十分だ。ということでクロスバイクを購入することにした。自転車はオプション(選択肢)が多い。同じ自転車でもフレームのサイズやタイヤのサイズが細かく選べるらしい。こんな細かいことを理解した上で自転車を買おうと思ったら、1年はかかってしまう。なので、近所の自転車屋さんに行って相談してみた。ネットのほうが少し安いらしいのだが、オプションが煩雑すぎるので、やはり実店舗で購入することにした。

エイリンという京都で有名な自転車屋さんに行って、話を聞いた。店員さんは詳しく親切にいろいろなことを教えてくれた。私が最安ラインの自転車(ちゃんとした自転車で一番安いのは4万からだという)でいいというと、自転車屋さんのおにいちゃんはGIANTという台湾メーカーのESCAPEという自転車を勧めてくれた。

R3








ESCAPE R3

GIANTはとにかくコスパが高いのだという。同じ値段の他社製品と比べると、少し上等なパーツを使っているらしい。ほかにもいろいろ話を聞いたのだが、LOUIS GARNEAUというメーカーもオススメらしい。もう少し検討したいと思い、その場では買わず、後日買いに行ったのだが、そのときの店員のおねえさんはGIANTはコスパが高いが、塗装とか、ブレーキワイヤーを覆うビニールがひび割れたりと、細かい部分で劣化が早いという意見だった。実際に修理を担当している人の意見なので、説得力がある。それでイタリアのメーカーGIOSのMISTRALという自転車を勧められて、それを購入した。

mistral









MISTRAL

名前がESCAPEよりもMISTRALのほうがかっこいいというのも理由の一つだった。名前はどうしても気になってしまう。MISTRALはヨーロッパ南部に吹く風の意味らしい。

それでMISTRALに乗った感想なのだが、悪くはないが、期待していたほどではなかった。以前のabiosはタイヤが非常に細くて、軽かったのだが、MISTRALは普通のママチャリぐらいの太さのタイヤで、乗っている時にあまり軽さを感じなかった。ママチャリよりは軽いが、以前のabiosのほうがずっと軽かった気がする。フレームのサイズも以前より大きいせいか、abiosよりも車重が少し重く感じる。買って2ヶ月。今のところ大きな不満もトラブルもないので、まぁ、よしとしよう。

ちなみに私が参考にしたのは以下のサイト。非常に丁寧に説明していて、初心者にも分かりやすい。
「クロスバイク 初心者ナビ」

【追記】
今日、自転車で市内をウロウロしていたら、神泉苑狂言の時期が来たことを知った。
壬生狂言は有名だが、神泉苑狂言はあまり知られていない。神泉苑狂言は壬生狂言とほとんど同じタイプの無言劇の狂言だが、なかなか見応えがある。しかも無料である(寄付を求められるので、100円ほどは払ったほうがいいが)。

今年の日程は以下のとおり。
5/1:13:30~17:30
5/2:同上
5/3:13:30~17:30 19:00~22:00
5/4:同上