しろのたつみ



卓球について考えたこと、
気づいたこと(レベル低いです)
を中心に中級者の視点から綴っていきます。




2020年10月

当ブログでは皆様からの寄稿を募集しております。卓球について意味のある主張を発表したい方はshirono.tatsumi◯gmail.comまで原稿をお寄せください。

コメントについて:
コメント欄は他の読者が読んで意味のある情報交換の場としてご利用ください。当ブログの方針(察してください)に沿ったご意見は公開します。返信しにくい場合は公開のみとさせていただきます。指導者ではないので、技術的な質問には答えられません。中傷等は論外です。なお、メールアドレスは公開されません。

女性卓球人口を増やすには

最近、太ってきたように思う。
コロナ太りというやつだろうか。
いろいろ思い当たることを探してみると、一番の原因はスーパーめぐりかなと思う。

コロナで自粛ムードが強かった時でもスーパーだけは通常営業していた。それで毎日スーパーに行っては特売品だの、割引されたお惣菜だのを買ってきて、冷蔵庫がいっぱいになってしまうことがよくあった。特にほしいものでもないのだが、目の前にお得な商品があるとつい手を伸ばしてしまうのだ。空腹でもないけれど、賞味期限が近いものがあると、食べずにはいられない。そんなことが重なって最近太ってしまったというわけである。

卓球ショップやメルカリなども同じだと思う。必要はないのだが、なんとなくこれらのサイトを見ていると、特にほしいわけでもないのに、つい買ってしまうのだ。

そういうことに気づいてからは、スーパーに行くのをやめた(メルカリはまだ見てしまうが…)。するとどうだろう、むやみに間食をしたり、空腹になる前に食べようという気にならない。ほかの作業をしていて、身体が栄養を欲してきてはじめて「そろそろ何か食べようか」という気になるのだ。そもそも私は食にあまりこだわりがないので、たくさん食料品を買い込む必要はないのである。無駄遣いも減ったし、体調も良くなった。スーパーめぐりをやめていいことづくめである。

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神山氏の動画で卓球女子人口が少ない理由というのを女性youtuberに質問していた。
女性ユーチューバー

「なぜ、社会人の女子選手は少ないのか?」
https://www.youtube.com/watch?v=sGIEtuj80J4

(かつて卓球をやっていた女性がほとんど続けていないことについて)女の子っていろいろなことに興味を持つからかな?」
「あれやってみたい、これやってみたい、で結局卓球やらないとか。」

それなら吹奏楽だの、バスケだのをやっていた女性も「あれやってみたい、これやってみたい」で卓球を始めるはずなのだが、そうはならない。

拙ブログでも過去にこのテーマで原因を考えたことがあったが、よくわからなかった(前記事「セカセカしない」「女性の視点が卓球を変える」「卓球の「暗い」イメージ」…)。

もちろんいろいろな考え方の女性がいるのだから、女性卓球人口が少ない理由というのは一つではあるまい。しかし、いろいろな考え方の女性がいるにもかかわらず、趣味として卓球を選択する20代、30代の女性が少ないというのは厳然たる事実である。偶然選択されなかったわけではない。

20代、30代の仕事や育児で忙しい年代の女性が隙間時間に卓球をやらない理由の一つはプロモーションが足りないからではないかと思われる。

私はスカッシュというスポーツに興味がある。
無機質的な空間で隣り合った二人が同じコートで無心にボールを追いかけるというのはちょっとかっこいい。

スカッシュ
卓球のユニフォームもノースリーブが普及してくれれば見た印象がずいぶん違うのだが…。

やってみたいとは思うものの、わざわざ自分でプレーできる場所を探して、お金を払ってまでやってみたいとは思わない。ぼんやりと「楽しそうだなぁ」と思うだけである。実際にやってみようと思っても、ちょっと友達と二人で試してみようというわけにはいかない。用具もないし、ルールも知らない。卓球よりもかなり敷居が高そうである。

しかし、スカッシュのコートが職場のビルの同じフロアにあり、通勤のたびにいつもスカッシュしている人たちを目にしている、ということであれば話は違う。すぐ手が届く位置にあれば「ちょっとやってみようかな」という気にもなる。

一方、私は能楽には興味がない(京都に来て能が習い事として成立しているのに驚いた)。なんやかやでお金がかかりそうだし、あまり爽快感もなさそうだからである。しかし、通勤途中に能楽堂があり…【以下略】

毎日それを目にしたり、近しい人がその経験者だったりすると、さほど興味のないことでも「ちょっとやってみようかな」という気になるものである。「卓球のことが気になってたまらない。どうしてもやってみたい」という人はあまり多くないだろうから、「ちょっとやってみたいけど、一歩が踏み出せない」という人のために卓球が身近に感じられるイベントの開催やメディアへの露出を増やすことが卓球人口を増やすのに効果がありそうだ。

「楽しい卓球部」
最近読んだ卓球マンガ。なかなかおもしろかった。こういう卓球を扱った佳作が増えれば、卓球を身近に感じる人も増えると思われる。
https://piccoma.com/web/viewer/858/55347


また、スカッシュのことを調べていて分かったのだが、スカッシュのようなマイナースポーツが生き残るためにはフィットネスの一環という方向性をとるのが有効のようだ。つまり単独の「スカッシュ教室」ではなく、ヨガや水泳、ボクササイズなどの総合エクササイズ教室の一つとしてスカッシュ教室が含まれているのである。女性卓球人口を手っ取り早く増やすには「痩せる」「運動不足解消」「美しい体型づくり」などを掲げた健康卓球の推進が有効だと思われる。競技的な側面を排除した健康卓球というのなら需要を掘り起こせそうだ。ボクシングがボクササイズとして広まっているなら、身体の使い方がボクシングに近い卓球だって将来性がある。まず権威付けが必要なので、スポーツ医学の専門家とかと相談して「美しいくびれを作る3点フットワーク」などのメニューを作ってもらい、複数のマシンを使ってトレーナーの指示のもとに回せば、コスパがいい。
これをコナミスポーツクラブのような総合エクササイズ教室のプログラムに組み込んでもらえれば、流行るのではないか。卓球スクールではなく、卓球エクササイズとしてである。マシン相手なのでラリーが続かない心配もない。ネーミングは「卓球」という単語を入れず、「ポン・フィット」とか、そんなカタカナにしたら受け入れられそうだ。10分やって「運動した~!」という達成感が得られれば、継続する人も多いだろう。設備投資も手軽である。これで卓球に触れた人たちが「もっと卓球したい」と思って卓球教室などに通う女性も増えるのではないだろうか。


初中級者が見落としがちなこと――ボールを触る位置について

京都市が破綻する?
そんな驚くべきニュースが飛び込んできた。
「500億円の財源不足どうする 京都市、2年で破綻状態?」
https://mainichi.jp/articles/20201013/k00/00m/040/125000c

なんとも恐ろしいニュースである。
どうしてこんなことになったのか、なんとなく思い当たる節がある。
2016年、京都市は外国人観光客の急増で宿泊施設不足が問題化されており、市長が「ホテルを増やせ」と誘致を促したのである。たしかに当時は京都市内のホテルの予約がなかなかとれない状況だったし、2020年の東京オリンピックで外国人観光客の増加も見込まれていたため、京都にはもっと宿泊施設が必要だった。しかし、それから市の想定を上回るスピードでホテルが建ち始めた。市内中心部のあちこちの住宅が空き地になり、ホテル建設工事が始まったのである。2019年には市長が「これ以上ホテルを建ててほしくない」といったことを言い出し、そこをコロナ禍が覆ったわけである。

今でも京都市中心部には、建設中、あるいは竣工したものの営業していないホテルがあちこちにある。もちろんすでに営業しているホテルもあるが、閑古鳥が鳴いている。観光客を当て込んでいた飲食店なども、まったく当てが外れ、閉店が相次いでいる。

これほど京都市の財政が悪化するというのは、観光産業、とりわけ外国人観光客を当て込んで財政が成り立っていたことが要因ではないだろうか。外国人観光客の増加はあくまでもエクストラの収入であり、「あったらラッキー、なくても大丈夫」という収入のはずだった。それをレギュラーの収入だと勘違いしたことが財政悪化に拍車をかけたように思う(京都市を卓球メーカー、外国人観光客を用具マニアに置き換えたら…)

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今まで卓球の技術動画を何本見てきたことだろう?
特にフォアドライブの打ち方、バックドライブの打ち方というのはそれぞれ30本以上は見ているはずだ。腰を使って打つだの、下半身の力を使うだの、威力のあるドライブを打つためのいろいろなコツが紹介されている。

その結果、私のドライブが劇的に改善されただろうか?

いや、ほとんど改善されなかったと言っても過言ではない。おかしいではないか。こんなに熱心に動画を見てドライブの勉強をしているのに未だに上級者のような安定した威力のあるドライブが打てるようにはなっていない(もちろん、少しずつ改善されてはいるが)。長年中級者をやってきて、ようやく私はこの事実に気づいた。不条理である…

技術動画はいろいろなことを教えてくれるが、それらが私のプレーに定着することはまれである。むしろそれらの動画の教えを一度忘れて、自分であれこれ試してみた結果、少しずつ改善されてきたというのが実際のところである。

技術動画を見ても役に立たないというわけではないだろう。おそらく頭のどこかにそれらの動画のエッセンスが残っていて、自分で試行錯誤するときに無意識にそれらを参考にしたということはあるかもしれない。しかし、結局技術動画で示されているプレーをそのまま再現することは不可能で、あれこれ試しながら相当な数のボールを打ち、自分なりの「正解」を見つけるしかないという考えに至った。

どうして世間の技術動画があまり役に立たないかというと、おそらく前提が違っているからなのだと思う。上級者のプレーは基礎の部分で私たち初中級者と異なっている。その根底にある部分を初中級者はつかんでいないため、穴の開いた柄杓で水をくむがごとく、いくら動画で学んでも、自分の技術が一向に改善されないのだろう。その根底の部分が知りたい。

いっそ、子供向けの動画で一から学び直したほうが近道なんじゃなかろうか。

下から入る
「バックドライブで下回転打ちをバンビでも出来るようになる練習方法」
https://www.youtube.com/watch?v=VBXFl6Nts1Y

上の動画の2:20ぐらいのところで、子供は2度ボールをネットに引っかけている。

下の画像はうまく台にボールを入れたときのものである。ラケットの面が垂直よりもやや上を向いている。まるでツッツキのような入り方である。
下から入る


一方、ミスしたときは下のようにラケットの面が垂直より微妙に下を向いている。
ミスヒット

同じようなゆっくりしたドライブで一方はミスせず、一方はミスしている。これは何を意味しているのか。
当たり前のことだが、ラケットがボールのどこに触れるかがドライブの安定性に大きく影響するということなのである。

私は威力のあるドライブを打とうと、ボールの2時ぐらいの位置をラケットでこすることが多い。たしかに速いスイングスピードで2時ぐらいのところをこすればいいドライブが行く。しかし、不十分な体勢でスイングスピードが出せないとき、下回転をドライブで打つには2時の位置ではボールをネットにかけてしまう。3時とは言わないまでも、2時半ぐらいの位置でこすらなければならない。

ボールの性質として、下回転がかかっているボールは3時に近い位置でこすれば無理なく入る。2時の位置でこすって入れるには相当な摩擦力が必要になってくる(実際は摩擦というより、復元力かもしれないが)。摩擦力というのは、もちろん強いに越したことはないが、たとえ強くなくても、ほどほどの摩擦力でも入る角度を作ってドライブをかけなければ安定するわけがない。私の打ち方はラケット面をかなり下に向けて、ラバーの摩擦力に過度に依存した打ち方だったため、いつまでたっても安定しなかったというわけなのである(自分では面を下に向けすぎているという自覚がなかった)

ちなみにこれをこするフォアフリックでも試してみた。限界まで低い姿勢からバウンドの上昇期に3時近くをこすり上げるのだ。果たして対下回転のフォアフリックが安定して入るようになった。

初中級者はこういう基礎的な部分でまちがっていることが多いので、技術動画を見るときは注意が必要である。

踊るように 歌うように

卓球の練習といってもいろいろある。
単純なワンコースを延々と続ける練習もあれば、「フォア前をクロスにフリックして、そこからフリー」のような特定の場面を想定したシステム練習。はたまた実戦そのままの、オール形式の練習等々。

私は実戦的な練習よりもワンコース切り替えとか、1本1本といった基本的な練習のほうをよくやるのだが、周りの人の意見を聞くと、こういう基本練習をやりたがる人は少数派である。練習はそこそこにすぐに試合をしたがる人、あるいは場面を想定した実戦的なシステム練習が好きな人がほとんどである。

私はラリーを続ける練習なら、2時間でも3時間でも飽きずに続けられる自信がある(それだけ課題が山積しているということなのだが)。ある日、私がフォアとバック1本1本の切り替えの練習を楽しんでいると、相手はこの練習が単調に感じられたのか、カウンター気味に強く打ってきたり、サイドを切ってきたりと、とりにくいボールを送ってきたりする。おそらくもっと実戦的な練習をしたかったのだろう。

調和のとれた一定のリズムで延々とボールをやりとりするのは本当に心が落ち着く。それだけでなくいろいろな発見もある。切り替えのような単純な練習でミスが出るのは自分のフットワークやスイング、タイミングの取り方に何らかの問題があるからであり、それが何かをラリーを続けながらあれこれ探ってみるのである。

例えば体重移動がうまくいかないから、フォア・バックの切り替えに微妙な遅れが生じ、その結果ミスが出る、とか、打球点が遅いとか、自分の最適な打球ポイントで打っていないとか、そんなことが基本練習を続けていると分かってくる。少しずつ不具合を調整していけば、自分なりにプレーを高めることができる。動きにキレが出てくる。それが楽しみでもある。

システム練習や試合でも、自分の不具合を調整することはできるではないか、という反論もあるだろうが、それらの練習は効率が悪いと思う。ボールを打つ時間よりも、ボールを取りに行ったりして、休止している時間のほうが圧倒的に長いのである。ちゃんと数えたことはないが、実戦的な練習で5球目までいったとすると、基本練習なら30球目ぐらいは行っていることだろう。

というと「システム練習を多球でやったらいいじゃないか」という反論もあるかもしれない。

たしかに球出しをしてくれる人がいて、環境が整っていれば多球のほうが効率がいいかもしれない。しかし、効率とか上達とかではないのである。私は一定のリズムで延々と打球する基本練習が純粋に楽しくて仕方がないのである。私はダンスというのは全く経験がないが、私にとって基本練習はダンスを踊っているような感覚なのである。

over night success
テリー・デザリオの「オーバーナイト・サクセス」。大好きな曲だった。
https://www.youtube.com/watch?v=UC3dE8TUwNc

基本練習と言っても同じボールを返すわけではない。方向も深さも速さも1球1球微妙に違うし、相手のミスでフォアに来るはずのボールがミドルに来るということもよくある。それらのイレギュラーなボールにもうまく対応して一定のリズムを崩さずにラリーを続ける。そこにステップが入ると楽しさはひとしおである。必死に追いかけなければ間に合わないスピードのボールでは楽しくない。ほどほどのスピードがいい。

切り替え練習で言えば、バック側に素早く移動して小さく体をひねり、戻すところでインパクトを迎え、その勢いのままにフォア側に素早く移動しフォア側に体をひねり、スイングを止めないようにフォアハンドのインパクトを迎える。まだ私は下半身の体重移動をうまく使いこなせないが、これらの要素をすべて含んで、完璧に流れるように打てた時は、ダンスの美しいステップに比べても遜色ない美しい動きだと思う。

左右に来るボールをコンパクトなスイングで淡々と打ち続ける。すると自然と声も出てくる。静かで穏やかなラリーである。しかし時にはイレギュラーなボールもやってくる。まるで人生のように。そのときはステップやスイングが大きくなったり、リズムを崩して高いボールを送ったりしてなんとかしのいだりする。そしてまた平穏なラリーが続く…。リズムに合わせて体を動かし、ときにはミスする危機が訪れたりもする。こんな起伏に飛んだ練習が楽しくないわけがない。

実戦的な練習ばかりしている人にはぜひ基本練習の楽しさを見直してほしいと思う。

カットマンの嫌がること──攻撃型の視点から

カットマンの嫌がることというのを卓球丼氏が解説していた。

簡単カット打ち
「最も切れたカットを簡単にドライブするコツ」
https://www.youtube.com/watch?v=gMBuYgYoHoI

「(ボールがバウンドして)上がってくる力を利用して(ラケットを)一緒に上げてあげるだけ。」

ブチ切れのカットでもバウンド直後を真上に持ち上げれば簡単に返球できるというのだ。ああ、そういえば上手な人がこんなカット打ちをしているのを見たことがある。ここで興味深いのは、ラバーの摩擦力に頼って持ち上げるのではなく、ボールが上昇しようとする力に少し力を加えるだけで下回転が持ち上がるという事実である。

これは別にカット打ちに限ったことではないだろう。ドライブマンがツッツキ打ちをするときでも同じように返球すれば、ミスなく簡単に返せるのではなかろうか?

いや、ダメか。そんなゆるくて高いボールを相手に送ったら、スマッシュの餌食である。中陣以遠に陣取っているカットマンだからこそ通用する打ち方なのだ。

カットマンの身になって考えてみよう。
私がカットマンだとして、こちらからガッツリ切れたカットを送って、「さあ、来い!」と強打を待ち構えているところにフワッとした浅い山ボールが返ってくる。急いで前陣に戻ってできるだけ低く返球しようとするが、ボールは飛んでこないし、ループドライブの回転量も分からないし、切れ味とかコースとかにこだわる余裕はない。とにかく入れるだけのボールになってしまう。攻撃型のほうは、カットマンを前陣に引き寄せておいてから広角に強打一閃。カットマンはその強打を前陣で受け止めなければならないことになる。

あぁ、辛い。他人事ながら気の毒になってくる。苦しい体勢からあまり質の高くないカットを献上し、待ち構えている相手にスマッシュあるいはドライブを近距離で打たれるだなんて。まな板の上の鯉とはまさにこのことだ。距離という「盾」を失ったカットマンは一方的に狩られる「獲物」になってしまう(レベルの高いカットマンはその限りではないのだろうが)

こんな状況で、私ならどうするか?

カットするが早いか、脱兎のごとく後ろに下がり、必死で距離を取ろうとするだろう。なんとか強打を受け止める体勢を作るのに移動できる距離はせいぜい1メートルあるかないか。この距離が大きな意味を持つ(たぶん)。カットしてから後ろに下がろうとするのでは遅い。カットする前から後ろに下がる意識を持っていなければ(そうえいば前にもこんな記事を書いた記憶が…)

あれ?こういう場面を私は何度も経験しているぞ…。

そうだ!相手のサーブがうまくレシーブできず、軽く浮かせてしまったときにいつもドライブあるいはスマッシュ強打を浴びているではないか!他人事ではない。我が身にもこのようなシチュエーションはしょっちゅう訪れるのだ。

カットマンは前陣に寄せられるが、私はもともと前陣だから、そこでショートサーブをつっつき損ねて強打を浴びる。戦型は違えど、同じように「狩られ」てしまうのである。

ツッツキに入るときの意識が悪いのだ。ツッツキに入るときは、寄せられたカットマンの気持ちになって「ボールが触れたらすぐに下がってドライブを警戒!」という意識でツッツキに入るべきなのだ。姿勢も前のめりではなく、重心を後ろに残してすぐに下がれる体勢で!

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実は私はすでに先日この意識でのレシーブを試してみたのである。その結果、いつもならコテンパンにやられる攻撃型の強い人に勝てたのだ。台からある程度の距離を取ることは、強打を浴びるときだけでなく、こちらから攻撃するときの安定性にも大きく影響した。攻撃型でも「寄せられたカットマンの意識」でプレーするのは効果があると思われる。

なお、下の動画では、「カット打ちをしない」というカットマン攻略を紹介している。

カットを打たない
「【2020年度版】カット打ちのコツ。」
https://www.youtube.com/watch?v=0pAHLqWGMrE

板剥がれ――ラケットに求められる最低条件

世知辛い今の世の中では、安価なラケットばかりを無駄に買ってしまいがちだ。そうやっていたずらにラケットの本数を増やして、しょっちゅうラケットを替えていては、感覚が狂い、上達が遅れるばかりだ。そうではなく、高級なラケットを1本だけ買って、もっぱらそれを使うようにしたほうがいいのではないか。

そこでちょっと高いラケットを購入し、大切に使ってきたある日、ラバーを貼り替えようとしたら、ペリっと表面の板が少し剥がれてしまった。幅2ミリほど、長さ数センチほどがラバー側にくっついている。

目の前が真っ暗になった。

「剥がす角度を真横からにしてみよう。これ以上剥がれないように慎重にはがさなければ…」

という私の気持ちとは裏腹に1か所、また1か所と剥がれていく。6割ほど剥がしたとき、もうどうにでもなれと、強引にはがした結果、まるで虎の毛皮の模様のようになってしまった。

虎

まだ3回ぐらいしかラバーを貼り変えていなかったのに。サイドも傷つかないように細心の注意を払って大切に使ってきたのに。このラケットはもはや使い物にならない。貼り方が悪かったから剥がれたのか?いや、今回は接着シートだったから、貼り方は問題にならない。ラケットコートも塗っていた。おそらく以前貼り替えたときのダメージが重なって今回の悲劇が起こったのだろう。

用具レビューとかで、球持ちがいいとか、打球感が最高だとか、振り抜きがいいとか、グリップが持ちやすいとか、そんな項目でラケットが評価されているが、たとえそれらの項目の評価が最高であっても、ラバーの貼り変え3~4回で板がはがれてしまうようなラケットは、ラケットとして評価するに値しない。というか、不良品と言ってもいいのではないか。

天然の木材を使っているラケットなので、板がはがれる不良品というのが数パーセント混じってしまうというのはしかたがないのかもしれないが、板がはがれるラケットに当たる確率は数パーセントどころではなく、実感としては数十パーセントぐらいありそうだ。というのは私が板を剥がしてしまったのは、このラケットが初めてではないからである。数年使って何度もラバーを貼り替えていると、小さな板剥がれが起こるのは珍しいことではない(さすがに今回のような虎模様になってしまったのは2回しかないが)

多くの場合、ラケットの寿命というのは、折れたり、ぶつけたりして尽きるのではない(そういう人も稀にいるだろうが)。板剥がれによって尽きるのである。そう考えると、板剥がれはもっと問題にされてもいいのではないだろうか。球持ちや打球感を犠牲にしてでも、現在の数倍強力に、板剥がれを防ぐ加工がなされたラケットを購入したいと思う。そうでないと長く付き合っていこうという気にならない。

昔、有機溶剤の接着剤を使っていたころは板がはがれたことはなかった。板剥がれを起こさない接着剤が開発されれば値段が倍になっても私はぜひ購入したい。

卓球メーカーさん、〇〇カーボンだのといった新素材の開発よりももっと優先されるべきことがあるんじゃないですか?

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シロノ タツミ

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