しろのたつみ



卓球について考えたこと、
気づいたこと(レベル低いです)
を中心に中級者の視点から綴っていきます。




2020年04月

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卓球写真コンテスト

この1か月、私が一体何をやっていたかというと、慣れないテレワークに悪戦苦闘しながら、仕事のことで頭がいっぱいだった。週末に一息つけると思ったのだが、週末もゆっくりできない。

ほんの隙間時間に私がやっていたことと言えば…

卓球写真コンテストである。頭が疲れた時、フリッカーというサイトで卓球の写真を眺めていた。
写真の見方とか、よくわからないが、私なりに評価が高い写真を以下に紹介していきたい。

koki1番
上の丹羽選手の写真は、飄々としているイメージの丹羽選手がグッと力を込めて打球している瞬間を写したもの。そのギャップがちょっとかっこいい。

kasumi2番
去年のノースアメリカオープンで石川選手が平野選手を破り、オリンピック代表に王手をかけたときのショット。重圧から解放された石川選手の晴れやかな笑顔が印象的である。

liu3番
今ではすっかりベテランの風格が漂っている劉詩文選手。このころはまだ若々しい。東京オリンピックでは念願の金メダルなるか。伊藤選手と劉選手の決勝戦を見てみたい。

HARTBRICH4番
ハンガリーのHARTBRICH選手。よく知らない選手だが、理屈抜きで美しい。

honoka5番
美しいといえば、橋本帆乃香選手の静かに思考を巡らせているこのシーンも美しい。

ampire6番
チェコオープンの審判の女性も美しい。

MALANINA7番
表情豊かなロシアのMALANINA選手。よく知らないが、カットマンのようだ。

あれ?はじめはちゃんと気に入った理由などをコメントしていたのだが、いつの間にかきれいな女子選手の写真ばかりになってしまった。いかんいかん。仕切り直しである。

LI Hsin-Yu8番
台湾のLI Hsin-Yu選手。この写真は中性的な感じで、躍動感のあってかっこいい。

chuang9番
台湾つながりで。いつまでも衰えない荘智淵選手。地味に強いところがかっこいい。

JANCARIK10番
包容力のありそうなチェコのヤンチャジーク JANCARIK選手。団体戦とかで、苦しいときにチームのピンチを救ってくれそうな頼もしさがある。

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なんだかダラダラと続きそうなので、この辺で終わることにしよう。知っている選手のドラマティックなシーンなら、いろいろ語れるのだが、そういうシーンがあまり見つからなかったので、語れない…。
普段なら、卓球の写真をじっくり眺めるといったことはないが、このような自粛中じゃなかったら、写真を見ようという気は起きなかったにちがいない。卓球の新たな楽しみ方をほんの少し垣間見た気がする。

ショットの強弱の使い分け

調子が悪い時というのは、がんばっても安定しない、入らない。
それでもっと強く、スイングスピードを速くしようとして、ますます不安定になるスパイラルである。

こういう場合に強く打とうとすると、身体のバランスも崩れ、手打ちになってしまい、かえってうまくいかないのは経験的に分かっている。

私の卓球は相手に合わせるか、決めに行くかのどちらからしい。

「しろのさんは、軽く当てるだけの合わせる打ち方か、全力の強打しかないから、その中間ぐらいをふだんづかいにしたほうがいいですよ。」

というアドバイスをもらったことがある。

簡単に言うと、私のショットは弱・強の2つしかないらしい。上級者は力の入れ具合も細かく段階があるのだと思うが、私もせめて「中」を身につけて3段階のショットを使い分けたいものだ。

力の入れ具合を

10~30%:弱
40~60%:中
70~90%:強

のように3段階持っていて、場面によって使い分けることができれば、ずいぶんとミスも減ることだろう。

男子中学生に「僕にテナジー05特厚はまだ早いですか? 扱いきれませんか?」などと質問されることがある(私に質問するぐらいだから、その子の卓球レベルは推して知るべしである)。私は用具のことはよく分からないが、その中学生にとって弾みすぎるのなら、単に力の入れ具合を「弱」とか「中」にすればいいだけの話で、絶好球以外は「強」で振らなければぶっ飛びラバーでも何でもいいんじゃないかなと思う。若いんだし、ラバーに合わせて自分の打ち方を決めていけばいいと思う。

あ、でも、力の入れ具合ではなく、当ての厚さで調整したほうがいいかもしれない。強く振ってもいいけれど、当てを薄くして、シートの表面だけでボールを飛ばせば、弾むラバーでも台に収まるようなボールが打てるかもしれない。

となると、単純に力の入れ具合の3段階だけで全てが割り切れるわけではないということになる。

つまり

力の入れ具合「弱」「中」「強」だけでなく、
当ての厚さ「薄」「中」「厚」というのも考えられるし、
スイングの大きさ「小」「中」「大」というのも考えられる。

フォアドライブを例にとって考えてみると、

力の入れ具合は「弱」、当ての厚さは「中」、スイングの大きさは「大」



力の入れ具合は「中」、当ての厚さは「厚」、スイングの大きさは「小」

というのはだいたい同じものなのだろうか?

…同じじゃない気がする。ショットの軌道も違うだろうから、回転や台との距離によって一方はきれいに入るけれど、他方はミスしてしまうということもありそうだ。また、相手が受けるボールの印象も違うだろう。同じようなスピードのボールだが、あるショットは軽くて回転がかかっておらず、あるショットは思ったより回転がかかっているということもありそうだ。

当初私はショットを力の入れ具合によって3段階に分けて、事足れりと思っていたが、当ての厚さとスイングの大きさという要素を入れると

弱・薄・小 
弱・薄・中 
弱・薄・大

弱・中・小
弱・中・中
弱・中・大

弱・厚・小
弱・厚・中
弱・厚・大

中・薄・小
中・薄・中
中・薄・大

中・中・小
中・中・中
中・中・大

中・厚・小
中・厚・中
中・厚・大

強・薄・小
強・薄・中
強・薄・大

強・中・小
強・中・中
強・中・大

強・厚・小
強・厚・中
強・厚・大

27通りのショットを使い分けるということになる。

さらに打点の早さ(遅・中・早)とか、スイング方向(前・中・上)とかの要素を入れるととんでもないバリエーションになってしまう。

なんという複雑さ。全ての要素を3段階に分けるとするならば、場面に応じて数十、数百ものショットを使い分けなければならないのである。

おおざっぱに考えれば、私は実際にはこのうちの10種類程度のショットしかを打ち分けていないということになるだろうか。ふつうの人は潜在能力として打ち分けられるショットの1/3程度しか使えていないのではあるまいか、そうだとすると、残りの17種類のショットは手つかずで残っているということになる。

30percent

この使えていない17種類のショットの一部でも自分の卓球に取り込むことができれば、緩急をつけることもでき、自分の卓球の幅も広がるのではなかろうか。

卓球ができない期間は、卓球についてこのようにいろいろなことを考えて楽しむのもいいかなと思う。

いったん立ち止まって…レクリエーション

毎週できるだけ練習時間を確保しないと上達どころか、下手になっていく。
練習時間は、減れば減るほど下手になっていく。

という考え方だったのだが、本当にそうだろうか。

現在、卓球の練習がほぼできず、私は全く進歩していない。しかし、定期的な練習をやめたからこそ、以前に増して上達するスピードが上がるという目もあるのではないだろうか。

「レクリエーション」という単語は "re" と ”creation" とからなり、漢字で表せば「再」+「創造」ということになる。レクリエーションといえば、山や海にみんなで出かけてワイワイ楽しむという意味だけで理解していたのだが、元々の意味は、ずっと仕事などのストレスに晒されている状態から、心を一時的に解放、リセットした上で、再び仕事に戻るというところまでを含んでいるらしい。

たしかに作家や芸術家などが作品に取り組み、あーでもない、こーでもないと何日も頭を悩ませているときには良いアイディアが全く生まれず、しばらく大自然の中で何もしないで心を休めていると、突如インスピレーションが湧いてくるといったことは十分ありうることである。

行き詰まる
行き詰まってしまったイメージ

卓球でも同じことが言えないだろうか。
同じような練習メニューで毎週練習をしていても、なかなか進歩しないものである。それが1ヶ月(まさか半年ということはないだろう…)も卓球を休んだら、それが「レクリエーション」となり、自分の卓球に対する固定観念――卓球の型が崩れ、目先が変わり、今まで意識しなかった点に目が行くようになり、自分の卓球のスタイルが大きく変わったり、その結果、劇的に上達したり…ということもありうると思うのである。

今は完全に卓球のことを考えず、全く別のことに打ち込むというのは、遠回りに見えて案外近道になるのではないか。「近道」というのは言いすぎかもしれないが、少なくとも今まで気にしていなかったことを意識するようになり、練習を再開したときには自分の卓球の幅が広がっているということを期待したい。

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明日から京都に緊急事態宣言が発令されることとなり、卓球の練習への道は完全に閉ざされた。

週末の練習もなくなったし、かといって外出するのもためらわれるし、どうしよう?

しかたない。外に出ないでできるレクリエーションである映画鑑賞でもしようか。映画なんてここ1年ぐらい観ていない。

下は知人に紹介してもらったセルビア(旧ユーゴスラビア)の名画。セルビアというと、カラカセビッチぐらいしかイメージがないが、この映画を見ながら週末は異世界に思いを馳せてみようと思う。
※子供は観ないほうがよいかも

 
Ko to tamo peva


ショートってすごい!――ペンホルダーならではの技術

何の因果か在宅勤務ということになってしまった。
現在京都では多くのオフィス、店舗などで勤務・営業自粛が要請されている。職場には行けないので、テレワークで仕事を続けるほかはない。

ZOOMだの、グーグル・ミートだの、ジツィだの、そんなものをまさか自分が使う日が来ようとは思わなかった。

耳慣れないアプリの名を目にすることが多くなったが、これらはようするに「テレビ電話」である。中年はZOOMなどと聞くと、身構えてしまうが、そんな複雑なものではないと分かった。

できることは基本的に

・多人数での同時通話(ビデオも可)
・PCの画面(youtubeやMS-word等のアプリ)をリアルタイムで映せる
・文字ベースの会話(チャット)

である。他にもそれらの会議を録画したり、ホワイトボードにお絵描きできるなどという機能もあるが、簡単に言うと、上の3つである。どのアプリでもできることはだいたい同じだが、有料だったり、アカウントの登録が必要だったり、同時参加人数に制限があったり、といった微妙な違いがあるようだ。通信が一番安定しているのは私が使った限りZOOMだった。中国政府の関与が疑われ、企業によってはZOOMの使用が禁止されているところもちらほらあると聞くが。

昔、ケータイが普及しつつあったとき、「退社しても仕事が追いかけてくる!」などとショックを受けたものだが、ビデオ・ミーティングアプリが普及したら、「日常が仕事」ということになるのではないかと恐れている。

京都市も4月に入って卓球ができる場所がほとんどなくなってきた。卓球ができないので書くことがない。しかたない、ミーティングアプリの比較でもするか。

いや、負けてなるものか!なんでこのブログでミーティングアプリのことなんか書かなければならないんだ。そんな記事、誰が読むんだ。なんとしても卓球に関する記事を書いてやる。

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最近思うのは、ショートってすごい!ということである。

kim taek soo

ほとんどの技術においてシェークのほうが優位に立っている現在、ペンの優位性は台上技術とショートに求めるほかはない。

「表面ショートなんて古い!今は裏面さえできればペンのバックハンドは事足りる。」

などとうそぶいてショートをまったく使わず来たのだが、最近になってショートの良さを見直すようになった。

ショートのすごいところ その1「打球点が早い」
裏面(あるいはシェークのハーフボレー)だと、打球点が頂点付近になるが、ショートではバウンド直後である。距離にするとほんの10~20センチほどの差かもしれないが、この差が相手に強打を打たせる暇を与えない。バック対バックの展開になったとき、私はショートに対してよく裏面で対抗するのだが、その早さについていけず、つまらされてしまう。ショートはそこそこ速いボールも打てるが、それよりもむしろ前陣で早いタイミングで返ってくるのが脅威である。

ショートのすごいところ その2「台上で押せる」
台から出るかでないかの浅くて低いボールを裏面で打とうとすると、私は強打は打てず、軽く擦り上げるだけのショットしか打てないが、ショートの上手い人は台上の低いボールもガンガン押してくる。微妙に回転がかかっていてもネットにかけずに思い切りプッシュしてくる。あの安定感はなんなんだ?

ショートのすごいところ その3「自然にナックルっぽくなる」
バックドライブがビュンと弧線を描いて飛んできても簡単にブロックできる人でもショートのあまり回転のかかっていない直線的なボールがくると、ポトッと落としてしまうことが多い。さらに意図的にナックルショートにすると効果倍増である。

ショートのすごいところ その4「戻りが早い」
自分でショートをするようになって、回り込みで時間的な余裕を感じることが多くなった。なぜか?ショートはスイングが小さく、その上フォロースルーがほとんどないので、打った瞬間に戻りに入ることができる。今まで私がショート初心者だったころ(今でもショート中級者とは言えないが)、インパクト後、30センチぐらいのフォロースルーを伴っていたのだが、上手い人のショートは腕を8割がた伸ばしたところで瞬間的に力を入れてインパクトしているのを見て、腕を伸ばしてショートをするようになった。フォロースルーはわずか10センチほどである。すると、回り込みがずいぶんと楽になったのである。一方、裏面やシェークのバックドライブだと、インパクト後にある程度のフォロースルーがあるので、戻りに入るのが遅れてしまいがちである。

このように私はペンのショートは「古くさい技術」では片付けられない魅力ある技術だと再認識しているのである。

【追記】
「ラリーズ」のインタビューで坂本竜介氏がこんなことを言っていた。ペンホルダーのショートは若い選手に対してこそ有効なんじゃなかろうか。

坂本:それだけじゃないですよ。みんな勘違いしてるのはどんどんアップデートされて新しいものが生まれていく。そうなると昔のものが通用しないって思う人が多いんですけどそんなことは無い。

アップデート後に卓球を始めた選手たちは昔の頃の技ができなくなっていることが多い。例えば、今、日本の若手選手がティモみたいなループ(回転量の多いスピードを抑えたドライブ)をできるかって言ったらできないし、普段練習で受けることは無い。だから逆に今、昔の技術がまた効くんですよ。
なぜドイツ勢は選手寿命が長いのか?


【追記】2
ペンホルダーの参考になりそうな動画




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