昨日まではひどい寒気と頭痛に襲われて、床に臥せっていたが、ようやく起き上がれるようになった。正月休みだと気が緩んだせいだろうか。風邪を引くなんて1年ぶりぐらいである。私は昭和の人間なので風邪ぐらいではもちろん病院には行かない。自分の免疫力で治すのである。なぜか分からないが、体の節々が痛い…。
そうして今年も残すところあとわずか。
今年1年で私の卓球に対する意識はどの程度進歩しただろうか。去年の年末には「卓球ポートフォリオ」という振り返り記事を書いたのだが、過去の記事に目を通すのは予想外にめんどくさかった。あまり気が進まないが、やはりこの1年でどんなことを考えたり、知ったりしたのか、改めて振り返っておくべきだろう。最近、物忘れがひどくて、同じような内容の記事を繰り返し書いてしまうことがあるので、備忘録的な意味もある。
数えてみると、寄稿を含めて2019年に66本の記事を公開している。この記事で67本目である。
以下に私の卓球意識の変遷に影響したと思われる記事を時系列順に並べていきたい。
----------
1月
「小首をかしげて」
顔をインパクトに近づけてサーブを出すとカドらない。
「感覚を聞く」
とにかくたくさんボールを打つという量的な練習から、1球1球神経を集中させて味わって打球すると、今まで気づかなかったことに気づけるかもしれない。
「ここじゃないどこかへ」
動くのが楽しいと自己暗示をかけ、動きたくてたまらないという気分にしておいた上で足を動かすと、効率よく動けるのではないか。
2月
「○球目にご用心」
サーブ時なら1球目、レシーブ時なら2球目の打球直後に神経を集中させることが大切。
「アクセルかブレーキか」
体重移動時に踏み込みが強すぎると、戻りが遅くなる。
「それってyoutubeの見過ぎだよ」
プロの選手が当たり前のようにやっていることを一般層も当たり前のことだなどと思ってはいけない。
3月
「手首・肘・肩 支点のバックドライブ」
釣り竿を振るように手首を支点にしてBDを振ると、軽い力で安定したドライブが打てる。
「いいドライブは呼吸している」
ドライブ時に足裏で床を蹴るようにしてドライブを打つと良いドライブが打てる。
「ラバー・ペンシル・イリュージョン」
指に力を入れないことによってラケットを素早く振れる。
4月
「神巧也選手の前後のフットワーク」
打球と次の一歩を同時に出すと、素早いフットワークができる。
「卓球における質の高さ」
ボールの質ばかりでなく、フットワークの質や戦術の質を高めることも大切。
5月
「リソース不足」
動きながら質の高いボールを打つには、上半身か下半身のどちらかを無意識に行えるようにしたい。
「カウンターだよ、卓球は」
カウンターの意識を常に持っていれば、反応が早くなる。
6月
「回り込みと体の向き」
回り込みは横に移動するのではなく、まず横を向いてから、後ろに下がると素早く回れる。
「ズンチャッチャ」
「打球」→「移動」→「移動」の三拍子を心がければフットワークが安定するか。
「ライトウェイト卓球」
台から離れて大きく動いて強打を放つ、ハイパフォーマンス卓球ではなく、前陣で軽やかに軽打を放つライトウェイト卓球を目指したい。
「バイバイの動き」
手首に力を入れなければラケットが速く動き、サービスも切れる。
「難しいボール」
中級者にはあまり難しくないつもりのショットでも、上級者にはリスクの高いショットである場合がある。中級者と上級者は「難しい」の基準が違う。
----------------
以上、駆け足で今年前半期を振り返ってみたが、大切なことなのにすっかり忘れていたこともいくつかあった。
2月の「それってyoutubeの見過ぎだよ」、6月の「難しいボール」と、似たような主題で記事を書いている。さらに今月にもこれらと同じような記事を公開している。私の卓球人生においてこの事実は元号が変わるぐらいの画期的な発見だったのだと思う。卓球歴累計20年ほどにしてようやく気づいた上級者への道(すでに手遅れかもしれないが)。このことに気づかなければ、私の上達のスピードはもっと遅くなっていたことだろう。
なんだか頭が痛くなってきたので、今晩は無理をせずに休むことにしたい。続きはまた明日。
-------------
【続き】
7月
「ブレードのどの辺で回転をかけるか」
ブレードの先端のほうから斜め方向にボールを通す意識でドライブをかけると、安定する。
8月
「やっぱりそうだった」
卓球レベルの段階を3つに分けてみた。
レベル1(初中級レベル)はボールを正しく打てるかどうかのレベル
レベル2(中上級レベル)は打球と打球をつなげられるかどうかのレベル
レベル3(上級レベル以上)は戦術と駆け引きが中心のレベル
「足で打つとは」
フットワーク練習は、足を速く動かす練習だけでなく、相手の動きを確認し、次の自分の動き出しを早くする練習も兼ねている。
「フォアハンドを振り切るには」
アープのサンプル動画を見て、自分なりに解釈。おそらく体の向きが大切で、背中と肘を直線で結ぶように意識すると、フォアハンドを振り切れるか。
「自分の持ち味」
腕に利き腕があるように、体のあらゆる部位にドミナントがあり、自分のドミナントがどちらかを知れば、自分の持ち味を活かせるプレーができる。
9月
「エネルギーの方向性」
下回転を持ち上げるにはスイングスピードを上げるより、ボールの触る位置を変えたほうが簡単である。また体の中心に向かって体を「圧縮」させる意識で体を回転させるとスイングスピードが速くなる。
「感覚を閉じる」
視覚に充てるリソースを他の感覚に振り分けることによって聴覚や筋感覚が鋭敏になる。そうすることによって自分がどの筋肉を使って打球しているかが分かる。
「安定したツッツキ」
ツッツキを上から振り下ろさず、下からしゃくるように打てばツッツキが安定する。
「動作の楽しみ」
体を動かすことは面倒なことではなく、むしろ楽しいこと。
10月
「節制は勝利のもと」
自分の全力で打つのはやめて、マージンのある卓球を基本とすべきである。
「足惜しみ」
フットワークでは感覚を研ぎ澄まし、足を動かそうという姿勢を保つべきである。
「インソールの穴」
踏ん張らないほうがフットワークが速くなる。
11月
「CUE」
無意識に不合理な癖にとらわれてプレーしている場合もあるので、それに自分で気づけるようにしたい。
「ツッツキのバリエーション」
ツッツキを細かく打ち分けることが大切
「止まって打つとは」
打球のインパクトと右足の踏み込みを同時に行うようにすると安定する。
12月
「大人の卓球」
強ドライブで一発で決めに行くよりも安定したドライブで自分のミスを減らしたほうが試合で勝てる。
「標準卓球」
初中級者が「標準」だと思っているプレーは客観的に見ると、リスクの高いプレーである可能性が高い。
「失点を拾うか、得点を奪うか」
上級者にしても、試合で全力ドライブやカウンターは余裕のあるときでない限り避け、むしろ堅実につないで相手のミスで得点しようというほうに意識が向いている。
--------------
以上、後半期の記事を振り返ってみた。
9月の「感覚を閉じる」は1月の「感覚を聞く」と同工異曲である。
2月の「アクセルかブレーキか」は10月の「インソールの穴」とよく似た主張だし、一年のうちに何度も同じような主張をしてしまう。半年前のことが頭の中からすっかり消えてしまっているわけである。脳の老化というのはおそろしい。
10月の「節制は勝利のもと」、12月の「大人の卓球」「標準卓球」「失点を拾うか、得点を奪うか」は、2月の「それってyoutubeの見過ぎだよ」、6月の「難しいボール」と共通する主張である。一言で言えばリスキーなプレーはやめて、自分の実力相応の安定したプレーを貫いたほうが試合で勝てるということである。
以上、今年1年の記事を振り返ってみた。
このようにたくさんの気づきをもらえたのは無料で動画を公開してくれている方々、ブログやコメントで質の高いご意見を発表してくれたみなさまのおかげである。この場を借りてお礼申し上げます。
もう今年もあと数分。新年も拙ブログ「しろのたつみ」をどうぞよろしくおねがいします。
さらばイノシシ
そうして今年も残すところあとわずか。
今年1年で私の卓球に対する意識はどの程度進歩しただろうか。去年の年末には「卓球ポートフォリオ」という振り返り記事を書いたのだが、過去の記事に目を通すのは予想外にめんどくさかった。あまり気が進まないが、やはりこの1年でどんなことを考えたり、知ったりしたのか、改めて振り返っておくべきだろう。最近、物忘れがひどくて、同じような内容の記事を繰り返し書いてしまうことがあるので、備忘録的な意味もある。
数えてみると、寄稿を含めて2019年に66本の記事を公開している。この記事で67本目である。
以下に私の卓球意識の変遷に影響したと思われる記事を時系列順に並べていきたい。
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1月
「小首をかしげて」
顔をインパクトに近づけてサーブを出すとカドらない。
「感覚を聞く」
とにかくたくさんボールを打つという量的な練習から、1球1球神経を集中させて味わって打球すると、今まで気づかなかったことに気づけるかもしれない。
「ここじゃないどこかへ」
動くのが楽しいと自己暗示をかけ、動きたくてたまらないという気分にしておいた上で足を動かすと、効率よく動けるのではないか。
2月
「○球目にご用心」
サーブ時なら1球目、レシーブ時なら2球目の打球直後に神経を集中させることが大切。
「アクセルかブレーキか」
体重移動時に踏み込みが強すぎると、戻りが遅くなる。
「それってyoutubeの見過ぎだよ」
プロの選手が当たり前のようにやっていることを一般層も当たり前のことだなどと思ってはいけない。
3月
「手首・肘・肩 支点のバックドライブ」
釣り竿を振るように手首を支点にしてBDを振ると、軽い力で安定したドライブが打てる。
「いいドライブは呼吸している」
ドライブ時に足裏で床を蹴るようにしてドライブを打つと良いドライブが打てる。
「ラバー・ペンシル・イリュージョン」
指に力を入れないことによってラケットを素早く振れる。
4月
「神巧也選手の前後のフットワーク」
打球と次の一歩を同時に出すと、素早いフットワークができる。
「卓球における質の高さ」
ボールの質ばかりでなく、フットワークの質や戦術の質を高めることも大切。
5月
「リソース不足」
動きながら質の高いボールを打つには、上半身か下半身のどちらかを無意識に行えるようにしたい。
「カウンターだよ、卓球は」
カウンターの意識を常に持っていれば、反応が早くなる。
6月
「回り込みと体の向き」
回り込みは横に移動するのではなく、まず横を向いてから、後ろに下がると素早く回れる。
「ズンチャッチャ」
「打球」→「移動」→「移動」の三拍子を心がければフットワークが安定するか。
「ライトウェイト卓球」
台から離れて大きく動いて強打を放つ、ハイパフォーマンス卓球ではなく、前陣で軽やかに軽打を放つライトウェイト卓球を目指したい。
「バイバイの動き」
手首に力を入れなければラケットが速く動き、サービスも切れる。
「難しいボール」
中級者にはあまり難しくないつもりのショットでも、上級者にはリスクの高いショットである場合がある。中級者と上級者は「難しい」の基準が違う。
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以上、駆け足で今年前半期を振り返ってみたが、大切なことなのにすっかり忘れていたこともいくつかあった。
2月の「それってyoutubeの見過ぎだよ」、6月の「難しいボール」と、似たような主題で記事を書いている。さらに今月にもこれらと同じような記事を公開している。私の卓球人生においてこの事実は元号が変わるぐらいの画期的な発見だったのだと思う。卓球歴累計20年ほどにしてようやく気づいた上級者への道(すでに手遅れかもしれないが)。このことに気づかなければ、私の上達のスピードはもっと遅くなっていたことだろう。
なんだか頭が痛くなってきたので、今晩は無理をせずに休むことにしたい。続きはまた明日。
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【続き】
7月
「ブレードのどの辺で回転をかけるか」
ブレードの先端のほうから斜め方向にボールを通す意識でドライブをかけると、安定する。
8月
「やっぱりそうだった」
卓球レベルの段階を3つに分けてみた。
レベル1(初中級レベル)はボールを正しく打てるかどうかのレベル
レベル2(中上級レベル)は打球と打球をつなげられるかどうかのレベル
レベル3(上級レベル以上)は戦術と駆け引きが中心のレベル
「足で打つとは」
フットワーク練習は、足を速く動かす練習だけでなく、相手の動きを確認し、次の自分の動き出しを早くする練習も兼ねている。
「フォアハンドを振り切るには」
アープのサンプル動画を見て、自分なりに解釈。おそらく体の向きが大切で、背中と肘を直線で結ぶように意識すると、フォアハンドを振り切れるか。
「自分の持ち味」
腕に利き腕があるように、体のあらゆる部位にドミナントがあり、自分のドミナントがどちらかを知れば、自分の持ち味を活かせるプレーができる。
9月
「エネルギーの方向性」
下回転を持ち上げるにはスイングスピードを上げるより、ボールの触る位置を変えたほうが簡単である。また体の中心に向かって体を「圧縮」させる意識で体を回転させるとスイングスピードが速くなる。
「感覚を閉じる」
視覚に充てるリソースを他の感覚に振り分けることによって聴覚や筋感覚が鋭敏になる。そうすることによって自分がどの筋肉を使って打球しているかが分かる。
「安定したツッツキ」
ツッツキを上から振り下ろさず、下からしゃくるように打てばツッツキが安定する。
「動作の楽しみ」
体を動かすことは面倒なことではなく、むしろ楽しいこと。
10月
「節制は勝利のもと」
自分の全力で打つのはやめて、マージンのある卓球を基本とすべきである。
「足惜しみ」
フットワークでは感覚を研ぎ澄まし、足を動かそうという姿勢を保つべきである。
「インソールの穴」
踏ん張らないほうがフットワークが速くなる。
11月
「CUE」
無意識に不合理な癖にとらわれてプレーしている場合もあるので、それに自分で気づけるようにしたい。
「ツッツキのバリエーション」
ツッツキを細かく打ち分けることが大切
「止まって打つとは」
打球のインパクトと右足の踏み込みを同時に行うようにすると安定する。
12月
「大人の卓球」
強ドライブで一発で決めに行くよりも安定したドライブで自分のミスを減らしたほうが試合で勝てる。
「標準卓球」
初中級者が「標準」だと思っているプレーは客観的に見ると、リスクの高いプレーである可能性が高い。
「失点を拾うか、得点を奪うか」
上級者にしても、試合で全力ドライブやカウンターは余裕のあるときでない限り避け、むしろ堅実につないで相手のミスで得点しようというほうに意識が向いている。
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以上、後半期の記事を振り返ってみた。
9月の「感覚を閉じる」は1月の「感覚を聞く」と同工異曲である。
2月の「アクセルかブレーキか」は10月の「インソールの穴」とよく似た主張だし、一年のうちに何度も同じような主張をしてしまう。半年前のことが頭の中からすっかり消えてしまっているわけである。脳の老化というのはおそろしい。
10月の「節制は勝利のもと」、12月の「大人の卓球」「標準卓球」「失点を拾うか、得点を奪うか」は、2月の「それってyoutubeの見過ぎだよ」、6月の「難しいボール」と共通する主張である。一言で言えばリスキーなプレーはやめて、自分の実力相応の安定したプレーを貫いたほうが試合で勝てるということである。
以上、今年1年の記事を振り返ってみた。
このようにたくさんの気づきをもらえたのは無料で動画を公開してくれている方々、ブログやコメントで質の高いご意見を発表してくれたみなさまのおかげである。この場を借りてお礼申し上げます。
もう今年もあと数分。新年も拙ブログ「しろのたつみ」をどうぞよろしくおねがいします。
さらばイノシシ