しろのたつみ



卓球について考えたこと、
気づいたこと(レベル低いです)
を中心に中級者の視点から綴っていきます。




2019年04月

当ブログでは皆様からの寄稿を募集しております。卓球について意味のある主張を発表したい方はshirono.tatsumi◯gmail.comまで原稿をお寄せください。

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人生卓球――世界卓球2019を振り返って

世界卓球2019ブダペスト大会がが終わった。今年は個人戦だったが、振り返ってみると、微妙な結果だったと言わざるを得ない。
団体戦の方は毎回熱戦が繰り広げられ、日本はコンスタントに結果を出しており、楽しめるのだが、個人戦は毎回物足りなさを覚える。

男子シングルスの水谷選手や張本選手は、時には中国選手を破るポテンシャルを持っているし、丹羽選手にしても確実に強くなっている。森園選手のガッツや、吉村和弘選手の大物食いにも期待させられたが、結局メダルには届かなかった。丹羽選手とリャン・ジンクン選手とのメダル決定戦はすばらしい試合で、楽しめたが、結果はついてこなかった。

女子シングルスの伊藤選手は中国のトップ層に匹敵する実力があり、メダルに届くかと思っていたが、ダメだった。石川選手や加藤選手も、「もしかしたら」と思わせるものを持っていたのだが、やはりダメだった。加藤選手とリウ・シウェン選手の試合はすばらしい試合で、楽しめたが、結果はついてこなかった。

このもどかしさは一体なんなんだろう?

東京オリンピックに向けて選手には課題がたくさん。今、中国選手に勝てなかったのは、よかったのかも?マスコミが騒ぎすぎです。選手を過大評価しすぎです。マスコミが騒ぐほど日本選手は強くないのです。(「世界卓球、伊藤・早田銀メダル」)


「マスコミが騒ぐほど日本選手は強くない」。なるほどそういうことか。

たしかに水谷選手や張本選手が中国のトップ選手に勝ったり、伊藤選手はスウェーデン・オープンで中国のトップ3人を連破したりとすばらしい活躍をしたが、それも5回戦ってやっと1回勝てるぐらいなのかもしれない。

Tリーグが盛り上がり、マスコミなどにも頻繁に取り上げられるようになって、今まで全く歯が立たなかった中国トップ選手にもときどき勝てるようになり、なんとなく「とうとう日本は中国に追いつきつつある」と錯覚してしまったようだ。中国の前に韓国やドイツ、香港などと比べても優位に立っているとは言い難いと思わされたのが今回の世界卓球の結果だった。

劉詩文優勝

10年間にわたり、世界トップの実力を維持してきた劉詩文選手が28歳の今大会で初めて金メダルに届いた。私は劉選手のファンなので、すなおに喜びたい。2015年蘇州大会では、決勝で丁寧選手が負傷。ついに世界チャンピオンになれるかと思ったが、まさかの準優勝。長らく無冠の帝王として有名だったが、今大会の優勝で劉選手は名実ともにチャンピオンとなった。
同様に馬龍選手も約10年間金メダルの候補になっていながら、2015年の世界卓球まで優勝できなかった。毎回いいところまで行くのだが、どうしても王皓選手に勝てなかった。
世界卓球のシングルスで結果を残すというのは、それほど大変なことなのである。一度や二度中国のトップを破った日本選手がメダルに届かなかったからといって驚くには当たらない。これを3回に1回は勝てるぐらいのところまで持ってこなければ世界卓球のシングルスでメダルを獲ることはできないのではないか。
ここで思い出すのは、77年の世界チャンピオン河野満氏である。『卓球王国』2019年5月号「伝説のプレーヤーたち」によると、67年のストックホルム大会に20歳で出場してから10年間、おしいところまでは行くが、どうしてもチャンピオンになれなかった。そして77年のバーミンガム大会でついに世界チャンピオンの栄冠を手にする。

「河野がもし、初出場の67年世界選手権決勝で長谷川を破って優勝していたら。あるいは日本選手権でタイトルを獲っていたら、現役生活はもっと短いものになっていたかもしれない。」(「伝説のプレーヤーたち」)

劉詩文、馬龍、そして河野満(他にも馬琳とか)。若くして将来の世界チャンピオンを嘱望されながら10年間、金メダルを逃し続けてきた。そして30歳近くまで辛抱強く戦い抜いた結果、ついに世界チャンピオンになることができたのだ。郭躍選手のように若くして世界チャンピオンになった選手に比べれば、彼らは卓球の楽しさも苦しさも存分に味わい尽くしてきたのではないかと思う。彼らの人生は卓球そのものだと言っても過言ではないだろう。こんな幸せな卓球人生があるだろうか。

日本選手が10代で、あるいは20代前半で世界チャンピオンになってしまうとしたら、彼らは卓球を十分味わい尽くすことができないかもしれない。なかなか結果を出せず、苦しみながら、世界のトップレベルで戦い続け、30歳近くまで門をたたき続ける不屈の選手に対して世界チャンピオンの扉は開かれる。これこそロマンである。そんな劇的な卓球人生を送れる選手は幸いである。


卓球における質の高さ

最近、硬いラバーを使うことによってドライブの質が高まったように思う(前記事「心機一転」)。回転もスピードも以前に比べれば増したはずである。が、(私なりに)「質の高い」ドライブが打てるようになると、今度はそれが返ってきたときに対応できないという問題が起こる。

私はドライブ連打が苦手である。1球は強打できるのだが、その強打がなまじスピードがあるだけに返球されると次は合わせるようなゆるいショットしか打てなくなってしまう。となると速い返球に対応できるだけの速いフットワークの習得が課題となってくる。

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卓球ではよく「質の高いボール」ということが言われるが、まず思い浮かぶのはスピードが速く、台に突き刺さるような低いドライブだろう。しかし、それ以外にもサイドを切るような、コースの厳しいボールも質の高いボールである。これらは相手の想定を超えたスピードや、コースの厳しさで、決定率が高いボールと言える。

そんな決定打のようなボールだけではなくて、台から出るか出ないかの絶妙の長さのツッツキや、どうしても強打できない短くて低いサービスも質の高いボールだと思う。ナックル気味の深いブロックもそうだし、逆モーションで相手の逆を突くような「流し」もそう言えるだろう。

と、「質の高いボール」の範囲をここまで広げると、もはや回転量やスピードの問題というより、相手の予測を外すようなボールが「質の高いボール」となってくる。

となると、いわゆる「高性能」な用具ではなく、コントロール性能の高い用具でも「質の高いボール」が打てることになる。それほど弾まず、引っ掛かりも弱い、初級者向けのラバーやラケットのほうが長さのコントロールがしやすいだろうから、ボールのスピードは速くないものの、相手の打ちにくいところにツッツキやフリックを送ることができる。

ここまでショットの質の高さについて考えてきたが、試合で勝つためにはショットの質の高さだけではなく、フットワークの質の高さということも重要だろう。冒頭の私の経験のように相手から速いボールを返球されても、こちらが打球と同時に1歩下がり、素早くニュートラルな向きや姿勢でそのボールを迎えることができれば、連続攻撃が可能になる。低いレベルの試合なら、もしかしたらショットの質の高さよりもフットワークの質の高さを優先すべきなのではないだろうか。


 Mと違って、ドライブ性能は落ちているものの、引き換えに安定感が大幅に上がっていて、筆者のような実力層からするとSの方が手を出しやすく感じました。ちなみに筆者は、当たれば入るからフォアの練習に時間が割けてフットワークも上達するという嬉しい副作用が生まれました。(くろかみ氏によるマントラSのレビュー


上のレビュー記事で、くろかみ氏はショットの方はそこそこの質でいいから、フットワーク、その他の質を高めようとしているように読める(おそらくバック面で使ったときの印象だろう)。当てればとりあえずは入ってくれるので、ショットのほうに意識を集中しなくても済むため、その他の技術に意識を割くことができるというわけである。私の周りでも、一発強打はすごいが、レシーブや台上、フットワークの方はおそまつという人はあまり試合で勝てないというイメージがある。入ればすごいボールが出るが、許容性が低く、うまくタイミングを合わせなければミスが出る用具よりも、そこそこの性能だが、適当に打っても入る用具を使ってもっとフットワークを磨くべきなのではないだろうか。

なんだか前にも同じような記事を書いた気がする(「必要にして十分」)。思考力も記憶力も衰えているので、同じような主張を何度も繰り返すが、ご容赦いただきたい。

また、フットワークではなく、戦術の質を高めるという方向性もあるだろう。

故・荻村伊智朗氏の「卓球は100m競争をしながらチェスをするようなスポーツ」という言葉を借りるなら、馬龍より100m競争が早い選手は他にもいる。しかし、馬龍よりチェスがうまい選手は、恐らく今、世界の卓球界にはいないだろう。(卓球王国「世界卓球ブダペスト大会速報」より)

ボールの質もフットワークもそこそこでいいから、戦術的な質を高めようという方向性である。これも質の高い卓球と言えるだろう。しかし、戦術的な質を高めるにはある程度のボールの質も、ある程度のフットワークも要求される。うまく相手の弱いところにボールを集めても、そのときのショットがあまりにも貧弱だと、逆に相手に攻め込まれてしまうからである。

ということは、どういうことだ?え~と、ショットの質ばかりを高めようというのは間違っている。それよりもフットワークの質を高めよう。それに戦術の質も高めよう。でもショットの質も大切?

今日は疲れているので頭が働かない。この辺で擱筆するとしよう。

張本敗退

世界卓球2019で張本選手は不本意なベスト16敗退という結果になった。
しかし、彼はまだ15歳。この経験が彼をより強くしてくれることだろう。もし彼が今大会で運よく世界チャンピオンになってしまったら、それで満足してしまい、これ以上強くなれないのではないか。




神巧也選手の前後のフットワーク

神巧也選手がyoutubeチャンネルを持ったということである。神選手のファンとしては見ないわけにはいかない。


https://youtu.be/TLa7OiqayY0?t=44

技術を解説する動画ではなく、練習メニューを紹介する動画なのだという。

「技術論フィルターに通さず、幅広い視野で見てもらえる為にも、技術解説は入れません!」

技術の分析は本職である指導者に任せるという慎重な態度は、さすがである。

動画を見て、まず気づいたのは「動きが止まらない」ということである。当たり前と思われるかもしれないが、私にとっては当たり前ではない。動かずにワンコースで打つのなら、なんとか止まらずに打つこともできるかもしれないが、動きながら止まらないで打つというのは私にとっては非常に難しい。

ジンタク前へ
前への移動。

こちらは打ちながら移動している。まるで歩いているような感じである。移動しながら打つのはよくないイメージがあったが、前への移動は打ちながらでも問題ないようだ。

ジンタク後へ
こちらは後ろへの移動。

打ちながらではなく、打ち終わった後に両足を同時に蹴って後ろにジャンプしているように見える。
前への移動なら私でも上半身の動きを止めずにできそうな気がするが、後ろへの移動は上半身が止まってしまう気がする。どうやって後ろに移動しているのだろうか。

動画を見ると、神選手はラリー中、常に膝が曲がっているのが分かる。それに対して私はドライブを打ち終わった後、膝が伸び切ってしまっていると思う。膝を伸ばした状態では、前への移動はできるが、後ろには移動できない。それで、後ろに下がると決めてから、一度膝を曲げて、足で床を蹴り、後ろにジャンプするという動きになる。それだとかなり時間をロスしていると思う。だから、解決法としては、打ち終わるのと、膝を曲げて、足裏に体重が乗っている状態であるのが同時に起こらなければならない。打ち終わった瞬間にグッと足で床を蹴れる準備ができていないといけないはずである。

後ろへの移動を細かく見てみよう。
前にいる状態からスタート。
ジンタク後へ01
まずバックスイング。足は特に動いていない。

ジンタク後へ02
次にスイング。スイングと右足を半歩下げるの同時である。

ジンタク後へ02b
次におそらく左足から床を蹴り、後ろへ飛び退いている。

ジンタク後へ03
飛び退くのと、バックスイングが同時に完了している。

これは3歩動ではないか!

前記事「フォア・バック足りて…」の中で、3歩動というのは本当に有効なのかという疑問を呈したが、神選手は実際に前後のフットワークで3歩動を行っていた。

以前、Liliのフットワークの基礎についての動画でも似たようなことを言っていた。

オノタツフットワーク


「出来るだけ早く覚えておきたい足を動かす感覚」
https://youtu.be/QeKWkFrJ0yE?t=31

「両方の足を軸にしたら動けない」
「どっちかの足を軸にして、打ちながらでないと次の一歩が踏み出せない」
足を出しながら打つ
「大げさに言うと、(動く方向の)足をちょっと出しながら打つ」
これが神選手の2枚めの写真(右足を半歩下げる)に対応する動きだろう。ということは、神選手は後ろに下がるときに左足に軸があるということになる。

「このわずかな動きがあるかないかで全然変わる」

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神選手に倣い、指導者でもない私がこれ以上、技術的なことに言及するのは慎もうと思う。次の練習でいろいろ試してみたい。

心機一転――ラバーを変えてみた

春の暖かさに加え、風もやわらかく、花は美しく咲き、甘い香りをふりまいている。
梅の花

春にふさわしく、何か新しいことでも始めてみたい気分である…と一ヶ月ほど前に思い立った。
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プラボールには硬いラバーが合うとされている。なんでもボールが硬くなったので、柔らかいラバーだと球威に押される、あるいはインパクト時に粒が潰れやすくなり、力が十分に伝わらないのだとか。

そうだったのか。私のドライブがあまりスピードが出ないのはそのせいなのかもしれない。私は小柄な方ではないし、細くもないので、体力的には自信がある。おそらく硬いラバーでも大丈夫なのではないだろうか。よし!今まで使い慣れた柔らかいラバーを卒業して、フォア面を上級者が使っているような硬いラバーにしてみよう。

何にしようか。テナジー05ハードというのは名前からして硬そうだ。しかし、実売価格が7000円を超えているので論外である。では、これを機に粘着デビューしてみようか(実は以前使ったことがあるのだが、合わないのですぐに替えた)。いやいや、キョウヒョウとかはいくらなんでも硬すぎるだろう。まずは普通のテンションラバーの硬いやつを試してみて、「まだまだいける」ということだったら、そのときに考えてみよう。他に定評のある硬いテンションラバーはファスタークG1とかオメガ7とか、ラクザXとかがあるようだ。

私はG1をフォア面に貼り、週末の練習でまずフォア打ちをしてみた。うん、たしかに硬い。この硬さが私のドライブを劇的に変えてくれるはずだ。しかし、全力でドライブを打ってみたところ、なんだか打球感がよくない。いや、人によってはこういう打球感が好みの人もいるのかもしれないが、私には合わなかった。ボールがラバーに全然食い込んでくれない…。回転を掛ける前にバチッとボールを弾いてしまうような感覚である。何度もドライブを試してみたがボールを掴まない、全く安定しない。ドライブのスピードが劇的に上がったようにも思えない。こんなはずじゃなかった…。インパクトを強くすれば、ボールがラバーに食い込み、しっかりと掴んでくれるのかなとは思うが、私なりに全力でインパクトしてもあまりボールが食い込んでくれない。今までのラバーなら、ボールがラバーに食い込んで、気持ちのいい打球感でドライブできたのだが…。

かといってラバーを元に戻すのもおもしろくない。送料込みで5000円近くするラバーである。2~3時間使っただけでお蔵入りなんてできるものか!少なくとも3ヶ月は使わないと元が取れない。きっと1ヶ月も使えばだんだん慣れてきて、今までよりもずっといいドライブが打てるようになるにちがいない。

そうやってG1と付き合うようになって一月になる。最近G1がようやく私に心を開いてくれるようになったと感じる。G1の打球感はいただけないと初めのうちは感じたが、今はずいぶん馴染んできた。人間関係でも同じだと思うのだが、どうにも反りが合わない人と仕事をしなければならないなら、相手を変えるのではなく、まず自分のほうを変えるのが定石である。私は自分のドライブの打ち方を変えてみることにした。

今まではボールの少し右の方を触っていたと思う。ペンのフォアドライブらしく、普通に打っても軽くカーブがかかっていた。それはそれで相手が止めにくくなるので、よかったのだが、そうすると厚く当ててしまいがちである。G1を私が厚く当てるとイヤな打球感が出るので、できるだけ薄くボールをとらえたい。それにはボールの左の方、つまりシュート気味にドライブを掛けるのがいいと思う。シェークの人にとっては面を開いてシュート気味にフォアドライブを掛けるなんて容易いことだろうが、ペンでそれをやるのは至難の業である。普通の姿勢でボールの左側を触ろうとすると、前腕を不自然なまでに内側にひねらなければならない。
この問題を解消するには、ラケットが目線の高さぐらいを通過するようにし、下からボールを見上げるようにしなければならない。さらに腕を伸ばせば伸ばすほど左側を捉えやすくなる。ボールを見上げるようにドライブを打つには必然的に姿勢を低くしなければならなくなる。今までなんとなく姿勢が高かったので、いい機会だからスタンスをもっと開き、膝を曲げて姿勢を低くしてみることにした。こうすると、台上でも台の中に深く入れて一石二鳥だ。最後にグリップも変えてみた。裏面の指三本を丸めてみたのである。これでかなり面を開いて打つことができるようになった。自分の意識ではシュートドライブなのだが、実際にはボールの左側を捉えられる場合は稀だろう。良くて真上、たいていはほんの少し右側を捉えているだろうと思う。しかしそれでも以前の打ち方に比べれば、ボールを薄く捉えられるようになったと思う。そうすると、G1がかなり優しくなってきた。インパクト時のバチっという感触がなくなり、心なしかラバーが柔らかくなり、ボールが食い込むような感触を感じるようになってきたのである。

打ち方を変えることによってラバーの硬さの感じ方もずいぶん変わるものだ。G1を初めて使ったときはどうしようかと思ったが、いろいろ工夫して解決法を考えることによって自分の卓球も変わってきた。ドライブの威力も増したような気がする。
私は硬いラバーを使うことにしたおかげで、姿勢も低くなり、ポジショニングにも気を遣うようになり、自分の卓球を見直すことができた。ずっと固定した用具を使うのもいいが、用具を変えることが自分のスタイルを変えるきっかけになるなら、それもまたよし。いろいろ勉強になった。

FLCL

「だからいったろ、ただ大きいからってそんな見たことないの買ってさ、いつもの麺づくりの方が安全だって」
「いーじゃん、そん時は痛い目に遭えば。まずいラーメン食ってみたりするのもさ、なんかオモロいじゃんよ」

卓球用具代用考――粘着保護シート

「卓球用具代用考」という連載は拙ブログで初期のころから書いている記事である。
日用品を卓球用具として代用できないかを探った記事である。
以前も「保護シート」の代用品を取り上げたことがあったが、今回も同様のテーマである。

ラバーを保護する粘着シートがほしい。
私は普段使っているメインラケットには保護シート等をつけないのだが、お蔵入りしてしまったラケットにはほとんど使わなかったラバーが貼ってあったりする。これを1年以上放置しておくと、表面のゴムシートが硬くなったり、サラサラになったりするので、粘着シートを買おうと思うのだが、10枚ぐらいは欲しい。しかし送料などを含めると1枚100円近くになってしまい、食指が動かない。何か用具を買うついでにとも思うのだが、今のところラケットもラバーも足りているので、これ以上用具を増やしたくない。

前記事では100均で売っているラミネートコーティングフィルムというのを使ってみたのだが、粘着が強すぎるのと、硬くて厚いのが不満だった。
ラミネート

これに代わるものはないだろうか。
まず思いついたのは食品ラップのたぐいである。

調べてみると、食品ラップフィルムは大きく3種類に分けられるらしい。

A ポリ塩化ビニリデン(「サランラップ」、「クレラップ」など)
においや湿気、酸素を通しにくい。乾燥を防いで、みずみずしさを保つこともできる。

B ポリエチレン(「ポリラップ」、「ハイラップ」など)
安価だが、酸素を通しやすい。

C 塩化ビニル樹脂(「ファミラップ」、「ダイアラップ」など)
酸素や水分を透過しやすいので保存には向いていない。

そういえば、最近、新製品のラップを買っておいたのがあったなぁ。

カシニーナ

調べてみると、原材料がポリエチレンとポリプロピレンとあるから、Bのラップのようだ。早速ラケットに巻いてみる。なんだか薄っぺらくてしわになりやすく、空気が入りやすい。これは保護シートとしてはイマイチ。Aのクレラップを試してみると、Bよりは厚くしっかりしていてまあまあな感じだったが、粘着がないので、ピタッと密着することはない。少しだけ空気が入ってしまう。

仕事帰りにキャンドゥという100円ショップを見回っていたとき、こんなものを見つけた。
弱粘着

幅16センチ、掃除に使うコロコロの粘着テープである。「弱粘着」と書いてあるので、これは使えるかもしれない。
sk7

貼ってみたところ、いい感じである。粘着の強さはTSPの粘着シートぐらいに感じた。粘着成分があるので、空気との接触をほぼ防ぐことができる。数か月たってもゴムシートがうまく保存されているかどうか分からないが、これを保管用の粘着フィルムとして使ってみようと思う。

吸着シートというのも使ってみたいが、卓球用は1枚500円ぐらいするので、とても買う気にならない。こちらの代用品もないかと探してみたのだが、東洋アルミのキッチン用吸着シート「きれいに貼れる吸着シート」はもしかしたら代用品になるかもしれない。
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「ミクロの吸盤」で接着剤を不使用ということなので、卓球用の吸着シートに近い。75×45センチで650円ほどである。100円ショップでも同じようなものを見たが、実際にどうなのか分からない。

お風呂に貼る吸着シートでもいいかもしれない。

おふろでスタディ

試しに100円ショップで買ってきたものを切って使ってみたが、反るし、剥がれやすいので、イマイチだった。しかし、1000円ぐらいのものなら使い物になるかもしれない。

こちらのサイン用の吸着シートはプリンタで好きな柄を印刷できA4サイズ3枚で1200円ほど。

A-ONE

機会があれば、試してみたいものだ。

【追記】190429
2週間ほどして、粘着テープを剥がしてみたところ、粘着層がラバーの方に残ってしまった。
ただ、この粘着層は軽くこすれば簡単にとれるので、問題はない(たぶん)。その後、実際に使用したが、性能的に特に問題はなかった。

足で稼ぐ――選挙と卓球選手

うらうらとのどかな春らしい週末。
京都市内ではけたたましい選挙戦が繰り広げられている。
日曜日に地方選挙があるのである。

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選挙レンタカー。需要がありそう。

「○○をどうぞよろしくおねがいします!」などと名前をひたすら連呼する候補が多い。昔は「名前だけ連呼されても政策も何も分からないのでは支持のしようもないだろう」と思っていたが、ああいうのを見て「少なくとも必死さだけは伝わってくる」と支持する人もけっこういるのかなと最近は考えを改めるようになった。

卓球の区民大会などに行くと、来賓として大会を見学に来る議員さんが多い。
議員

その一方で大会役員として運営の手伝いをしてくれる地方議員さんもいる。ただ見ているだけでなく、積極的に参加してくれる議員さんは尊敬に値する。「選挙は足で稼げ」などと言われるが、地域の清掃ボランティアや小学校のイベント、地域の寄り合いなど、あちこちに顔を出しては手伝ってくれる議員さんを見ると大変な仕事だなと思う。私も地域のイベントにイヤイヤ駆り出されることがあるのだが、議員さんは嫌な顔ひとつせず、率先して手伝ってくれる。市民とのふれあいは議員さんにとっても楽しいことや、勉強になることもあるだろうと思う一方で、嫌な目にあったりすることもたくさんあるんだろうなと思う。初対面の人にあいさつもなしに、いきなり外交や内政について延々と自説を開陳されたり、所属党の不祥事についてネチネチと説教されたり。「あんたらは、わしらの税金で生活できてるんやで。」などと、消費税以外に納税など一切していないような人に嫌味を言われたりする。
理想を語るだけでなく、地道な活動を通して実践している議員さん。こういう人を応援したいと思う。

最近の卓球選手をみると、まるで地方議員さんのような選手がいる。
全日本でランクに入るような選手が地方を回って講習会を開いたり、イベントにゲストとして参加したりする選手が増えてきた。あこがれの有名選手が同じ会場で手の届く距離にいる。さらに実際に言葉を交わしたり軽く相手をしてくれたりする。すごい世の中になったものだ。

国際大会で日の丸を背負って苦しい試合を戦っている選手もえらいと思うが、こういう地方を巡業している選手もすばらしいと思う。私ももしこういう選手と2~3回言葉を交わす機会があれば、ファンになってしまうだろう。
しかし、ときには嫌な目にあうこともあるだろう。最近はyoutubeのコメントのような気安さで馴れ馴れしく話しかけられたりすることも多いだろうと思う。初対面の相手にプレースタイルについて「アドバイス」されたり、答えたくないプライベートな質問をされたり、物をねだられたり…。ついイラッと来ることもあるだろう。有名卓球選手をするのも大変だ。
情報発信だけでなく地道に卓球人一人ひとりとの交流を大切にしている卓球選手。こういう人を応援したいと思うし、こういう選手が卓球界でもっと影響力と持つべきだと思う。


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シロノ タツミ

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