しろのたつみ



卓球について考えたこと、
気づいたこと(レベル低いです)
を中心に中級者の視点から綴っていきます。




2018年08月

当ブログでは皆様からの寄稿を募集しております。卓球について意味のある主張を発表したい方はshirono.tatsumi◯gmail.comまで原稿をお寄せください。

コメントについて:
コメント欄は他の読者が読んで意味のある情報交換の場としてご利用ください。当ブログの方針(察してください)に沿ったご意見は公開します。返信しにくい場合は公開のみとさせていただきます。指導者ではないので、技術的な質問には答えられません。中傷等は論外です。なお、メールアドレスは公開されません。

末を見ればこそ事はゆゑあれ――バルサミコ氏の分析から教わったこと

年配の女性と卓球をしていたとき、ミート打ちを多用して安定しないので、思わずアドバイスしてしまった。

しろの「そんなに速いボールを打つ必要はないですよ。ドライブをかけてゆっくりと山なりのボールを打てば、相手に打たれることはそうそうないですよ。弾いてミスを連発するより、ドライブで安定性を重視したほうがいいんじゃないですか?」

女性「私、ドライブってかけられへんねん。こすって打とうとしても、どうしても弾いてまうんやわ。」

中高年から卓球を始めた女性の中にはドライブがかけられないという人がけっこう多い。それで何の不足も感じておらず、卓球を楽しんでいるようなので、それはそれでいいのだが、こする感覚が分からないというのはどういうことなんだろう?

そういえば、表ソフトを使っている人も同じようなことを言っていた。

「お前はこする感覚がないから、表ソフトに転向せい言われて、表ソフトになったんです。」

最近、卓球の「感覚」ということがよく言われる。やみくもに長時間練習するより、まず「感覚」を身につけるのが先決なのだと。

私も最近フォアドライブの打ち方を変えて、新たな感覚を覚えたように思う。それは言葉では説明しにくいが、小さな力で速いボールを打つ感覚なのである(前記事「しっとりした打球」)。バルサミコ氏の3hit理論に近いものかと思い、氏に指導を乞い、氏のドライブに対する考え方を伺ったのだが、お医者さんだけあって非常に鋭く、分析的であり、いろいろな発見があった。

使われる用語が難解で、中年の衰えた脳では正確に理解できたとは言い難いのだが、簡単?に説明すると以下のようになる。

・腕は直角ほどに曲げたまま
・バックスイングは小さく(もちろん体幹のひねりをつかって)
・肩につながっている腕の骨をほんの少し回す意識で
・ボールをギリギリまで引き付けてから力を入れる
・スイングの円運動がボールに対して横方向に向かうところでインパクト(前方向への力をできるだけ加えない)
・ラケットの当てる位置は下半分
・スイングは水平気味に(バックスイングでラケットを台より下げない)
・ラケット面はあまり伏せない
・フォロースルーは小さく


以上は上半身。下半身のほうは…割愛。

細かい…。

下半身も同じぐらいの情報量があるので、よほど打法に相当興味のある人でなければ、頭の中でイメージしようとは思わないのではないだろうか。

私はこれが「感覚」の正体だと思った。

冒頭の年配の女性がこれらのチェックポイントをすべて満たして打った場合、おそらく私の感覚とかなり近い感覚でドライブが打てるに違いない。「感覚」というものは、言葉で説明すると細かすぎてかえって混乱してしまうことをあえて説明しないで学習者の主体的な気づきに委ねることだと思うのである。

「どうすれば人間関係がよくなりますか?」
「相手に対する『愛』を持つことだ。」

というときの「愛」に似ている。人間関係をよくするためのルールを挙げればキリがない。言葉遣いに気をつけるとか、いつも笑顔で接するとか、約束や時間を守るとか、相手をむやみに否定しないとか…。そういうものをルール化しようとすれば、膨大な情報量になるので、あえて説明せずに「愛」とだけ言って、具体的なことは自分自身で探させるわけである。同様にドライブを打つにはどうすればいいかという初心者の問いに対しては言葉で細かく説明せずに模範を示して「『感覚』を身につけなさい」と、自分自身で気づかせるような指導が行われているのかと思う。

自分で模索しながら身につけるわけだから、紆余曲折がある。人によってはなかなか正解にたどり着けないこともあるだろう。しかし、それを20ぐらいのチェックポイントを設けて指導すれば、誰でも最短距離でゴールにたどり着くことができる。長い間、卓球を休んでいて「『感覚』がない」という社会人がいる。「感覚」を取り戻すために基本練習を長期にわたって繰り返し、やっと「『感覚」を思い出してきた」となる。しかし、その20ぐらいのチェックポイントを一つ一つクリアしていけば、長期間の基本練習や「感覚」のことを考えなくても、かつてと同じようなドライブが打てるようになる。卓球の「感覚」という言葉は必要なくなる…?

バルサミコ氏の解剖学に基づく打法の考察というのは、「感覚」という概念であいまいに捉えていたものを、論理によって洗いざらい明らかにすることかなと思う(徹底的にやろうとすれば相当な情報量になる)

同様に「調子」というあいまいな概念も、論理によって白日の下にさらされることになる。「なんか今日はフォアドライブの調子が悪いなぁ」というとき、やはり数十のチェックポイントのうちのいくつかが満たされていないためにミスが起こったということが分かる。「今日は調子が悪い」ではなく、「ポイント3,6,8が今日はうまくできない」となる。結果があれば、当然、原因がある。不思議なことは何もない…。

ナウシカの地下室
そういえば東京に行ったとき、ジブリ美術館に行けばよかった

ただ、文系の私としては、もし卓球の打法の全てが解剖学的に記述され尽くしてしまうとしたら…一抹の寂しさを覚えるのである(単なる感傷であり、もちろん、氏の姿勢に批判的なわけではない)

Tリーグ・プレミアと庶民感情

今、私は自分と戦っている。
このラケットに一目ぼれしてしまったからなのだ。
nostalgic alround
ノスタルジック・オールラウンド PAC

スティガの中ペンって、ブレードが大きくて、グリップがぶっとく、日本人の手には大きすぎるんじゃないかと思って敬遠していたのだが、このPACというグリップは細くて握りやすそうではないか。
ブレードの大きさも極端に大きいわけではない。国際卓球のページによるとブレードの大きさは160mm×150mm。私はアコースティック・カーボン・インナーCを所有しているが、それよりもブレードが1ミリずつ小さい。SK7-CSやインナーフォース・レイヤーALC-CSよりも縦が1ミリ小さい。むやみにブレードが大きいわけではない(ちなみにアコースティック・カーボン・インナーの打球感は、手に響かず、最高である)

そして色遣いのなんと上品なことよ。実物は分からないが、写真で見る限り、実売8000円ほどのラケットには見えない。実売1万円以上の高級ラケットに見える。しかも、ネットの評判や試打動画などをみると、このオールラウンドは好評である。さらに卓球応援団で28日までセールをやっているではないか。スティガのラケット4割引き!これはチャンスである。

待て待て!今まで何回これを繰り返してきたんだ?うちにどれだけラケットがお蔵入りしていると思ってるんだ!アコースティック・カーボン・インナーCも4~5回打っただけじゃないか。和の極み蒼だってそうだ。インナーフォース・レイヤーZLCにいたっては一度もラバーを貼らず箱に入ったままだぞ!他にも何本ラケットが眠っていると思ってるんだ!

それはそうなのだが、ちょうどF面のラバーを買い替えたいと思っていたし、接着剤ももうすぐなくなるし…ついでにノスタルジックを買ったらお得なんじゃなかろうか。ラバーも白茶けてきたし、接着剤とかラバークリーナーはどうせ要るものだし…。

卓球人の物欲は果てしない。ラケットが10本あれば実用的には十分すぎるほどだが、それでもカッコいいラケットが出れば買ってみたいというのが人情である。ラケットが1本5万円とか、10万円となると、それほどたくさんほしいとは思わないが、1本数千円~1万円という手の届く価格帯なら庶民の物欲を大いに掻き立てる。

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前記事「俺たちのTリーグ」では、地方の社会人の動画を取り上げたが、今回は本物のTリーグ・プレミアについての記事である。ツイッターを見ていると、Tリーグについて心ある人は警鐘を鳴らしている。

たとえば、LILIの村田氏
murata

https://twitter.com/yuhei25lili/status/1033630981670887424

たとえば、坂本竜介氏
sakamoto
https://twitter.com/ryusukesakamoto/status/1030381012549685249

Tリーグが初年度で大いに盛り上がり、メディアに注目され、観客がたくさん入れば、今様子見をしている選手やら企業やらも雪崩を打って参入してくるに違いない。逆に初年度で鳴かず飛ばずだったら、様子見している人は興味を失うだろう。

もし、Tリーグの興行が失敗した場合、誰が責任を取るんだろうか。

「がんばったけど、うまく行かなかったね。」

で終わり?

結局誰も責任を取らないままフェードアウトしてしまうのだろうか。

前記事「卓球プロリーグについて」でも述べたが、私は一流選手を集めただけで観客が呼べるかどうか疑わしいと思っている。多くの卓球人は自分の卓球に役立つものなら興味を持つが、雲の上のトップ選手の試合にはさほど興味がないという人が多いのではないかと思う。初めは物珍しさで1~2回観に行く人も多いかもしれないが、3回以上会場に足を運ぶ人がどれほどいるのだろうか。というか、村田氏の言うように卓球人以外の層を取り込まなければ成功したとはとても言えないだろう。

「なんとかなるさ」

でいいのか?

今、日本は卓球ブームだというが、この程度で満足していていいものだろうか。もしTリーグがこけたら、卓球ブームも頭打ちになり、これ以上は盛り上がらないだろう。逆にTリーグがうまくいけば、卓球ブームはさらに広い層にまで浸透するに違いない。このチャンスを逃したら、この先30年はプロリーグなんてできないだろう。今がチャンスなのである。これに乗らずしてどうする、卓球メーカーさん!

私は資金援助はできないが、アイディアで支援したいと思う。

もし、会場に卓球メーカーのブースが並び、「全品40%引き!」となっていたら、どうなるか。

「そういえば、欲しいラケットがあったんだよなぁ。ラバーもくたびれてきたし。Tリーグを観に行くついでに用具を買ってこよう。」

という人も多いのではないだろうか。庶民は「ついで」とか「お得」という言葉に弱いものである。Tリーグに3000円(と交通費)を払っても、欲しい用具が4割引きで買えるなら、「お得」だと感じるはずである。そうやってとにかく観客に足を運ばせることができれば、定着するファンも増えるかもしれない。卓球メーカーさんとしては4割引きというのはいろいろ厳しいかと思うが、先行投資だと思って卓球界を挙げてTリーグの盛り上げに協力してほしいものである。

でも、これだけでは、卓球人には訴えることができるかもしれないが、非卓球人には訴えることができない。非卓球人に訴えるために会場内で全農が国産野菜格安セールをするとか、スヴェンソンが無料育毛診断をしてくれるとか、村田氏の言うように人気グループに司会を任すといった「お得」があれば、「ついで」に卓球を見てもいいという人も多いだろう。

以上、私なりにTリーグの成功のためにまじめに考えてみたのだが、いかがだろうか。

俺たちのT(Tochigi)リーグ――ローカル卓球の魅力

ブルガリアオープンに続いてチェコオープン。全中も熱い戦いが繰り広げられているという。そこへアジア競技大会も続き、卓球の大会が目白押しである。

youtubeを見ていると、これらの大会の動画がたくさんアップされている。
有名選手の試合は、たしかにレベルは高いのかもしれないが、どれも同じような試合なので、それほど見たいという気にならない。10年以上前は国際大会の動画はそれほど多くなかったが、今のようにひっきりなしに国際大会の動画がアップされていると、誰か特別にひいきの選手でもいなければ、毎試合チェックしようという気にはならない。ITTFの実況のアダム氏などはいつもハイテンションで、”Unbelievable shot !!”などと必死に叫んでいるが、ああいう仕事も大変だなと思う。

日本人選手の動画のダイジェスト版を2本見て、「もうこれ以上はいいや」とyoutubeから去ろうとしていたとき、一本の動画が目に留まった。

「栃木県8位対決」

という動画である。どうやら栃木県の高校生の8位と、社会人の8位の試合(※コメント欄参照)ということらしい。
栃木県8位…ってどのぐらいのレベルなんだろう?栃木って卓球が盛んだったっけ?

栃木県は、女子は平野早矢香氏の出身地だし、レベルが高いイメージがあるが、男子はどうなんだろう?
そもそも、栃木県というのがどこにあるか、みなさんはご存じだろうか(関西の人はかなりの確率で位置を間違って覚えている)。

北関東
東京や神奈川は言うに及ばす、埼玉や千葉といった南関東の位置関係は知られているが、北関東は「どっちが群馬でどっちが栃木だっけ?」という人が多い。鳥のような形のAが群馬県(鶴舞う形の群馬県)で、ジャガイモのような形のBが栃木県である。

「めしだ会長」という人がこの動画のアップ主で、栃木県社会人ランキング?で8位の人らしい。

棒立ち

坊主頭で「無職」。第一印象はちょっと怖い人だった。

片面ペンドラの戦型だが、前傾姿勢で必死にフットワークを使って回り込むというスタイルではない。というか回り込みはあまりせず、ツッツキや遅いループドライブでまず相手に打たせてからラリーに持ち込むというスタイルのようだ。


https://www.youtube.com/watch?v=D-Pd-1Q6G0I

国際大会の動画の後にこの動画を見たら、そのレベルの差に驚いた。

めしだ氏の我流のフォームと、ゆっくりとした高いボール。それを今風のスタイルのシェークの男の子が低い速いボールで攻める。

サーブ→ツッツキ→ツッツキ(浮かす)→スマッシュ(ネットミス)

あっ、これは私たちがよく知っている卓球である。トップ選手たちの無駄のないフォームと低くて速いボールの応酬ではなく、空振りもすれば、打ちミスもする、そういう私たちの身近にある卓球である。

レシーブ失敗
回転を見誤り、ボールを浮かしてしまうめしだ氏。

動画の字幕でユーモアを交えながら戦術の説明などをしてくれている。

「サーブが甘くなってきたので、先にブロックさせてからオープンになったクロスを狙っていきます」
「(相手の)ロングサーブにも慣れてきたのでコースを散らしてレシーブ。なるべく強いボールは打たせないようにミス待ち」

この人、見かけによらず上手いぞ…。

なんとか先手を取って積極的に攻撃し、力で相手をねじ伏せるような卓球は強そうに見えるが、めしだ氏は自分からガンガン振っていくというタイプではなく、とりあえずミスせずボールを入れて、チャンスが来るのを待ち強打、あるいは相手のミスを誘って点を取るという戦い方である。しかも片面ペン。一見するとあまり強そうには見えない。

こういう戦い方で今風の若い人のイケイケ卓球といい勝負ができるというのは、相当頭を使った、繊細な卓球をしなければならないはずだ。

まず、サーブがうまい。よく切れていて深くて速いので相手が強打しにくい。さらにバックのブロックが固く、ミスが少ない。またボールのコントロールがすばらしい。そして台上での棒立ち姿勢からは想像できないほど、ラリーになると前後に大きく動く。そして時には豪快なフォアドライブ。

馬林ばりの回り込み
馬琳ばりの回り込みドライブを放つめしだ氏。

さすが栃木県8位である。私よりもはるかに強い。



https://www.youtube.com/watch?v=x2zW8uaKFjM

次の対戦は栃木県では知らない人はいないというムラムラムーラン氏との対戦。なお、ツイッターでの名前はペロペロペロンチョだそうである。
「ムラムラ?」「ペロンチョ!?」
一体どんな卓球をするのか。どうしても見てみたい。

 
https://www.youtube.com/watch?v=myzGCvqkUrg

さらにいくつか動画を見てみたのだが、どれもおもしろかった。

たとえば、栃木県の高校生の全国大会予選というのはどのぐらいレベルが高いのだろうか。
みな、整ったフォームでダイナミックな卓球をしているに違いない。おそらく、めしだ氏の動画のプレーよりもレベルが高いと思われる。しかし、私が観戦するなら、レベルの高い高校生の卓球よりも、めしだ氏(と、その仲間たち)の卓球を選ぶだろう。めしだ氏(と、その仲間たち)の卓球には個性がある。もっと見たいと思わせる何かがある。

上級者、ひいては国内トップ選手の試合というのはレベルが高すぎて、どこがどうすごいのかさっぱり分からない。見ていてあまり参考にならない。一方、めしだ氏の動画は、プレーのレベルは高いものの、手の届かない高さではない。私たち初中級者が見ても、いろいろ参考になる。

「あっ、今のミスは打点がちょっと低かったな」
「おぉ、ああいう戦い方をすれば強打者に強打を打たせずに主導権を握れるのか」
「こういうミス、私もよくやるなぁ」

自分よりレベルの低いプレーを見るのはあまりおもしろくないが、自分の手の届くレベルのうまい人のプレーを見るのはすごくおもしろい。

Tリーグ・プレミアの開幕が近づいてきて、Tリーグに話題が集まってきているが、そういう高いレベルの卓球だけでなく、地域の社会人の個性的な卓球も非常におもしろいと思う。こういう草の根ユーチューバーがもっと増えてくれるとありがたい。

哀愁のピアノ

なお、めしだ氏は現在国家試験の準備のため、動画投稿を控えると宣言している。無事合格して、動画投稿を再開してほしいものである。


筋書きのある展開――サービスの前に

上手な人と練習するときは、1球でも多く打ちたいと思うあまり、ボールを手にするそばからサーブを出してしまう。ゲーム練習のときも、気がせいて、ついサッサとサーブを出していると、

「サーブを早く出しすぎや。サーブを出すときはちゃんと静止せなあかんで」

もう、ルール違反の域に達してしまっている。

サービスを出す時は、フリーハンド(ラケットを握っていないほうの手)の「手のひら」の上にボールを置き、いったん静止させます。卓球王国WEB 卓球初心者ナビ」より

練習の時は何も考えないで、適当にサーブを出してしまうが、試合の時はさすがにちょっと考えてからサーブを出すようにしている。

「さっきはフォア前にサーブを出したから、次は…バック深くにロングサーブ、というのは分かりやすすぎるかな。じゃあ、ちょっとひとひねりして、相手のフォアミドルにロングサーブを出してみよう。」

こんなことを考えてからサーブを出すのだが、それでも「よく考えてからサーブを出せ」と言われることがあるので、一般的な人に比べて試合でもサーブを出すのが早いほうなのだろうと思う。だから私は丹羽選手が恬淡とサーブを出す気持ちがよく分かる。考えたからといって相手の意表を突くサーブを出せるとは限らないし、私がじっと考えている間、相手だって考えることができるのだから、サーブの前にじっくり考えることにそれほどメリットがあるとは思えない。

サーブを出す時にじっくり考えてから出す人の気が知れない。あれは相手をじらすという効果を狙っているのだろうか。

miu service
以前、平野美宇選手がサーブの時に時間をとりすぎて審判に注意されたことがあった。

サーブを出す前に頭の中で3球目攻撃をイメージしてからサーブを出すようにすれば、実際に頭で思ったことが現実になった時のミスは大きく軽減できると思います。

あっそういうことだったのか。サーブを出す前にどんな展開になるか頭の中でシミュレートしているというわけか。

「こちらが低い、下回転のショートサーブをフォア前に出したら、どんなレシーブが返ってくるか。一発で抜かれることはないだろう。相手は慎重なタイプだから、フリックではなく、ツッツキかストップにちがいない。ツッツキだったら…そうだなぁ、今までのレシーブの傾向からこちらのフォアサイドを切ってきそうだ。ではストップだったら?こちらのバック前かミドルあたりだろうなぁ。フォアサイドへのツッツキだったら、待ち構えて相手のバック側へドライブしてやろう。ストップだったら、相手のバック深くにつっついてやろう。まとめると、

フォアサイドを切るツッツキなら、ストレートにドライブで対応
ストップならバック奥へツッツキで対応

これで準備は万全だ!」

なんという情報量。さらに5球目や7球目までシミュレートする人もいるかもしれない。

そうか、上手な人はサーブを出す前にこんなふうにあり得る展開を頭の中でリハーサルしていたのか。こんなことをサーブのたびにやっていたら、時間がかかるわけだ。
もしリハーサルどおりに相手がレシーブしてきたら、こちらの対応は無駄なく、流れるように進むはずである。必然的にミスも減る。そうではなく、私のようにサーブを出す場所しか考えていないとしたら、レシーブが返ってきたとき、その場で対応を考えなければならないので、時間をロスしてミスしてしまう。私の3球目の成功率が低いのはこれのせいかもしれない。

卓球は頭を使うスポーツだなどと言われるが、ラリー中に頭を使う余裕はあまりない。最も頭が使えるのがサービスを出すときだろう。私もこれからはサーブの前にリハーサルをしてからサーブを出すことにしようと思う。


しっとりした打球――ラケットの当て方

試合での一コマ。

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相手の横下回転ロングサーブを回り込んでドライブしたが、持ち上がらない。

「たぶん手打ち気味だったので、スイングスピードが遅くて持ち上がらなかったんだろう。次こそは!」

今度もまた横下ロングサーブ。今度は万全の態勢で回り込んで、渾身の力でガッと思い切りフォアドライブ!
明らかにさっきよりも力がこもっているはず…なのにネットをかすめてギリギリイン。

「ネットを越えたのはよかったけれど…。なぜだ?あれだけ力を込めてドライブしたのに。スイングスピードだって前のドライブよりも速かったはず。練習の時ならあのぐらいのロングサービスは簡単に持ち上がるのに、どうして試合になると持ち上がらないんだ?」

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youtubeでなんとなく卓球動画を見ているとき、「アープ卓球通信」のプロモーションビデオが目に留まった。なんとなく見てみたら、腑に落ちたので紹介したい。


実戦に強くなる!

「レシーブしたら、早く戻らなきゃいけないっていうのが常識的に言われてたんですが、実際にゲームになったら、それはできません。」
「ほんとに基本的なラリーは(フリックを)打ったら、飛んでくるボール(相手の返球)に合わせてもう一回タッチするんです。そのときボディーワークで身体がついてくる。」
「レシーブしたら、相手のボールが返ってくる。返ってくるのを見ながら、タッチして、そこから全身を特に足の運動をつけていってあげると、間違いなくタッチで打てちゃう。」
「ボディーワークも無理にガッと構えてないから力が入らない。流れてる。ボールに乗っかってくような感じで打ってけるでしょ。」

arp
このように次球に備えてガッと身構えると、ミスするのだという。

前記事「ARP理論」で山中氏の卓球理論を紹介したが、あのときはただ「リラックスしてて楽しそうだなぁ」程度にしか考えていなかったのだが、今なら山中氏の言わんとすることが理解できるような気がする。なお、私はARPのDVDを見たこともないし、講習会に参加したこともないので、山中氏の理論を正確に理解しているわけではない。あくまでも私なりの理解であることをお断りしておきたい。

山中氏は力を抜いて打つということを勧めているのだと思うが、「タッチして」から「全身」の動きを伴わせると流れるように、楽に打てるのだという。

そういえば、前記事「ボールをいたわってあげなされ」で羽佳純子氏の講習会のエピソードを紹介したが、羽佳氏も「ボールとケンカしちゃダメ」と言っていた。これも山中氏の主張に通じるものがあるのではないだろうか。つまりボールに触れる瞬間はやさしく「タッチ」するように触れるのがいいということである。

バルサミコ氏の提唱する3hit理論というのも、これに近いものかと思う。3hit理論というのを私が正しく理解しているのか怪しいが、氏の言葉を借りれば「ボールとラケットの距離が3cmになるまで待つ」「しっかり待ってちょっと振る」ということである。

相手の下回転のボールが飛んできた。それを頂点をちょっと過ぎたあたりの打球点でドライブしようとタイミングを測るのだが、ボールから30センチ、いや40センチ以上離れた距離からガッと力を込めてしまうと、ボールを弾き飛ばして、あるいはボールが滑ってしまう。

そうではなく、ボールがラケットに触れるか触れないかの瞬間にスイングを加速させると、不思議とボールは落ちない。当て方によってはインパクトの音もピシィと鋭い音がする。このような感覚を喩えて言うなら、「しっとりした打球」である。ボールがラケット面に貼りついて飛ばされていくように感じるからである。逆にボールと離れたところから加速を始め、ボールと「ケンカ」してしまう状態は言わば「乾いた打球」である。力を入れてもボールが落ちるからである。

ARP理論でいう「タッチ」してから「全身」を伴わせるというのは、言い方を変えれば、「当たってから全身で打つ」ということではないだろうか。ただ「足の運動をつけていってあげる」というくだりは何を指すのかよく分からない。


ARP理論についての記事を書いたのが2013年。
そしてそこで言われていることが最近になってようやく理解できたように思う(たぶん)。あのときと比べると、私の卓球の実力も近所の中学生レベルから近所の高校生レベルぐらいには進化したと思う。しかし、上級者への道はまだまだ遠い。

僕は切り替えができない――切り替えにおける「寄り」

先日、久しぶりにじっくり練習をしたのだが、案の定、調子が悪かった。
1球1球を自信をもって打てないので、ボールをじっくり吟味しながら、おそるおそる打球した結果、おのずと次の打球への反応が遅れ、振り遅れ気味の、詰まり気味の、力のこもらない打球ばかりになってしまう。前の練習で次に試してみようと思ったことは、ほとんど試せなかった。それどころではなかったのだ。フォアとバックの切り替え練習で特にそのような傾向が顕著で、満足にラリーが続かなかった。

いや、待てよ。よく考えてみたら、私はもともと満足に切り替え練習ができないのだった。

フォアハンドをずっと打ち続けるとか、バックハンドをずっと打ち続けるとか、そういうのはまぁ、なんとかできるのだが、1球1球、いや、2球ずつの切り替え練習でも、ラリーが続くうちにだんだん間に合わなくなり、よくミスをする。上級者のように速いボールで打つからではない。力を抜いたゆるいボールで打っていても、切り替え練習というのは難しい(前記事「転換」)。

なぜ私は切り替えができないのだろう。

振りが大きいのかもしれない。
しかし、振りが大きいというのはどういうことか、自分ではよく分からない。回転半径が大きいということなのだろうか。いろいろ考えてみた結果、私の場合、振りが大きいというのは、バックスイングが大きいことだという結論に達した。
威力のあるショットを打とうとして、フォアハンドを打つとき、どうしても自分の体側を超えてバックスイングを取ってしまう癖があるのではないかと見当をつけている。

それから腕を伸ばしてしまうというのも振り遅れる原因なのではないだろうか。たとえば張本智和選手のフォアドライブは腕を畳んでいて、非常に速く鋭いスイングである。私もああすればスイングが素早くなるのではないか。

…などと、原因をいろいろ考えること数か月。今では私は切り替え練習ができるようになっていた(この記事は1年ほど前に書き始めたものの、うまくまとまらず、お蔵入りしていた記事である)。今ではなんでこんな簡単な練習ができなかったのかと不思議なぐらいである。私は一体どんな勘違いをしていたのか。
私が切り替えができなかった原因は上に挙げたものもあるのだが、一番の原因は足を有効に使っていなかったからである。

切り替え練習はフォア・バックを切り替える練習なのだから、当然上半身に問題があると考えがちなのだが、実際は下半身のほうに問題があったのである。



かつての私の切り替え練習のイメージは上の動画のような感じでほとんど動かずにやるというものだった。

しかし、実際には手を伸ばせば届くところに常に返球が来るとは限らず、手が届かないところに返球されたときは小さいフットワークで位置を微調整をしなければならない。そうやってチョコチョコ動きながら切り替えをするのだが、それでもだんだん間に合わなくなってくる。

そして到達した結論は、私の切り替えには「寄る」という動作が欠けていたということである。
「寄る」というのはどういうことか。ボールを打つのに適切な位置にポジショニングする前に、とりあえずだいたいの位置に移動するという動きのことである。
つまり、

・フォアを打った瞬間に、相手がボールを打つ前にとりあえずバック側に寄っておく
・バックを打った瞬間に、相手がボールを打つ前にとりあえずフォア側に寄っておく

ということなのである。



上の安藤みなみ選手も動画では相手がボールを打つ前にとりあえずフォア/バック側に10センチほど移動している。

minami

私は切り替え練習というのは相手が打ったボールがどのあたりに落ちるかを予測してから足を動かすものだと思っていたのだが、そうではなくて、フォアを打った瞬間、バック側にある程度寄っておかなければ、次のボールに素早く対応するのは難しいのである。

以前の私の認識
・打球→相手の打球を確認→ポジショニング

今の私の認識
・打球→おおまかに反対側へ移動→相手の打球を確認→ポジショニング

ここから分かることは、相手の打球を確認してから足を動かしても間に合わないということである。これを前記事「転換」で言及した「ニュートラルへの戻り」ととらえることもできようが、この練習の場合「戻り」よりも「寄り」と言った方が適切な言い方ではないかと思う。フォアもバックも打てるニュートラルの位置に戻るというより、フォア側、あるいはバック側に立ち位置が片寄るからである。このように相手の打球を確認する前にとりあえず動くというのは実戦の中でも重要だと思われる。

他の原因を考えてみると、体の向きも問題だったと思われる。
フォアハンドを打ちおわったとき、きちんと相手に対して正面が向けていない――最後まで微妙に台に対して正面を向いたままであるため、次にバックに来たボールがうまく打てなかったのだと思う。これもポジショニングできちんと相手に対して正面を向くように意識しなければならない。

切り替え練習というのをずっと上半身だけの練習だと考えていたため、私はうまく切り替えができなかったのだが、上半身と下半身を同時に使う練習だと考えればすぐにできるようになるのである。

切り替え練習なんて、誰でもできる簡単な練習だと思われるかもしれないが、私のように長い間、それがうまくできずに悩んでいる人もいるに違いないと思い、いわずもがなの記事をまた書いてしまった。

【付記】
最近「切り替え練習」と「切り返し練習」という2つの言い方があって揺れている。
たぶん「切り替え」のほうが古い言い方だと思うのだが、車の運転や剣術での「切り返し」という言葉のイメージが「切り替え練習」の内容と重なるので「切り返し練習」という言い方の使用が増えつつあるのかなと思う。どちらでも私は構わないが「切りえし」には違和感を感じる。

ボールの威力を上げるために――低性能ラバーでの卓球

卓球で威力のあるショットを打つにはラバーにこだわらなくてはいけないのだろうか。

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私の裏ソフトラバーに対する認識は、いたってシンプルである。

A 高性能ラバー:テナジーやファスターク、ラクザXといった各社の看板ラバー
B 中性能ラバー:ベガやファクティブ、ライガンといった比較的低価格のラバーや柔らかめのテンションラバー
C 低性能ラバー:スレイバーやマークVといった高弾性ラバー
D その他のラバー:中国ラバーや入門者向けラバー(オリジナルとか、レトラとか)

用具に詳しい人にとってはAの高性能ラバーとBの中性能ラバーは全く違うだろうし、高性能ラバーの中でもいろいろ違いがあるのかもしれないが、私にはAとBの違いがあまり分からない。特に使い古して引っ掛かりが弱くなってくると、その傾向はますます強くなる。

今、私が使っているラバーはフォア面がAの特厚、バック面がCの中である。Aは表面が白茶けてきて、ずいぶん引っ掛かりが弱くなっている。こういう状態になったら、以前なら早めに新品に替えていたのだが、今回はしつこく使い続けている。というのはドライブの打ち方を変えたことによって、引っかかりが弱くなってもあまり打球に影響がなくなったからなのだ。以前は薄くこするような打ち方だったので、引っ掛かりが弱くなると、滑るような気がして心もとなかったが、最近はぶつけるような打ち方のドライブを打つので使い古したラバーでも最低限のひっかかりがあれば打球にあまり影響がない。そしてバック面にはCの高弾性ラバーの、中を使ってみた。これはたまたまうちに保管してあったのを、使わないままだったら、もったいないと使ってみたのだが、なんだ、全然いけるじゃないか。

rub_markv-200x200
Cのラバーの代表格「マーク・ファイブ」。
30年以上前だったら、今のテナジーのような位置づけだったのだが。


初めてAやBのテンション系ラバーを使ってみたときは、その許容度の高さに驚いたものだ。Cのラバーなら落としてしまうボールもテンション系なら入ることが多いし、打点を問わずビュンとスピードのあるボールも行きやすい。それ以来、Cのラバーを顧みることがなくなってしまったのだが、今、あえて低性能ラバーを使ってみると、勉強になる。打ち方が正しければ入るし、正しくなければ入らないというのがはっきりしているからである。下回転打ちやブロックをする場合などはそれが顕著で、早すぎる打点でドライブなりブロックなりをしたとき、AやBのラバーなら入っていたボールがCのラバーだとネットにひっかけてしまうことがよくある。それで打点をしっかり意識しながらドライブやブロックをするようになる。裏面ドライブを打つ場合でも頂点前の相手のボールの威力が残っている間に(つまり、軽くカウンターのように)当てると、CのラバーでもAのラバーと遜色ないスピードのボールが打てる(前陣なら)が、打点を落としてから打とうとすると、あまりいいボールが出ない。相手のボールの力を借りるのを「借力」と、中国卓球で言うらしいが、Cのラバーを使えば相手のボールの力を借りた時と、借りない時の違いがはっきりと感じられる。Cのラバーというのは適切な打点を知るのに非常に有益だと再認識した。

前記事「ボールの生き死に」で「生きたボール」について考えてみた。そのとき私は試合で打たれるような「スピンや勢いのあるボール」を「生きたボール」としたのだが、今回は向かってくる勢いの強い、頂点付近までのボールを「生きたボール」とし、頂点を過ぎて、勢いを失いつつあるボールを「死んだボール」と考えることにする。

性能の低いラバーで威力を出すためにはどうしてもボールが生きている間にボールの勢いを利用して打たなければならない。AやBのラバーを使うようになってから、このボールの生き死にについてあまり気をつけなくなってきたように思う。しかし、Cのラバーを使うようになってから、どうしてもボールの生きているうちに打球しなくてはと思うようになった。

ラバーの性能というのは、諸々の条件で変わるので、常にA>B>Cの順にいいボールが打てるというわけではない。Cのラバーでも、全身を使って最適の打点でドライブを打てば、Aのラバーで下手な打ち方をしたときよりもよほどいいボールが出る。最近、打球タイミングのシビアな中国ラバーを好んで使う人が増えているが、もしかしたら、そういう人の中にも私と同じ意識の人がいるかもしれない。

そういうことを思い出させてくれたCのラバーをこれからもしばらく使い続けたいと思う。

もちろん、どのように打てばいいボールが出るかという基準がはっきり分かっている中上級者なら、わざわざCのラバーを使う必要はないだろうが、基本のできていない初中級者はCのラバーをあえて使うのもアリだと思う(前記事「諸刃の刃」)。

毎年いろいろなラバーが各社から発売され、世間でも「ラバーXよりも、ラバーYのほうが威力が出る」「いや、回転はYよりもZのほうがかかる」などとかまびすしいが、本当にそうだろうか。絶対的な性能でいえば、そうかもしれないけれど、初中級者にとっては、ラバーをより「高性能」なものに変えるよりも打ち方や打点を改善したほうがよほど威力が増すのは明白である。初中級者の打ち方は未発達で伸びしろが大きいからである。マークVを全日本に出るような上級者が使えば、テナジーを使っている初中級者よりもずっと威力のあるボールが出ることは想像に難くない。上級者は用具を性能の限界近くまで使い切れるだけでなく、全身の力を効率的にボールに伝えられるからである。

初中級者がラバーの絶対的な性能によってボールの質を上げようとすると、自分の打法の改善のほうに目が向かなくなりがちで、かえって上達が遅れてしまうことにもなりかねない。


東京方面へ

今日(7日)から東京方面へ出かけます。
コメントへの返信などはしばらくできませんので、ご了承ください。
何か有意義な経験ができたら、みなさんにご報告したいと思います。
お楽しみに。
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帰ってきました!帰省ラッシュの真っただ中に。

宝の山に入りて、手を空しくして帰ることなかれ

と、昔の偉い人は言った。
だが、私はまさに手をむなしくして帰京することになってしまったのだった。

はたらく細胞

東京…どこにいっても人だらけ。駅には次から次へと人が流れてこんできて、みんな早歩きで歩いている気がする。片時も心が落ち着かない。

しかし、その人の多さが東京の魅力というのも分かっている。地方ではめったにない有名人との出会いがあちこちにある。観光名所には乏しいが、有名な卓球教室や卓球ショップはたくさんある。

私が訪れてみたいところは、まず


だった。なぜかというと、卓球教室(とは言えないかもしれないが)の新しい形なので、どんなところかこの目で確かめてみたかったのだ。24時間使い放題で月8300円。これを高いと考えるか安いと考えるかは微妙な所である。月に2~3回飲み会に行くような人にとっては高くはないだろう。こういうタイプの店はいずれ他の地域にも出てくるのではないか。卓球はやりたいけれど、相手がいないとか、忙しいという人にはもってこいである。私は常々女性のフィットネスクラブ「カーブス」に注目していたのである。カーブスのように中高年が毎日手軽に身体を動かす(ボールに触れる)ことができる環境がこれからは求められるのではないか。山手線の大塚駅から徒歩2分という立地の良さもすばらしい。個人的には1日に何度も来る人は少ないだろうから、1日の利用時間を2時間ぐらいに制限し、その代わり利用料を下げてくれたらなぁと思う。

ウェブサイトで、利用の条件をいろいろ調べてみたのだが、ビジターという資格で一日体験するのに4000円弱かかるというのは、ちょっと高すぎる。先週はちょうどキャンペーン期間ということで一日体験が1500円強になっていたのだが、支払いがネットでのクレジットカードのみ(私はスマートフォンでのネット環境がない)なので、残念ながら利用を断念した。

次に有名な卓球教室を訪れて、個人レッスンを受けてみようと思った。
有名な卓球教室…卓球三昧とか、タクティブとか、Liliとか、礼武とか。他にも岸川聖也卓球スクールとか、YOYO卓球とか、ゼオスとか、中国卓球とか。シェークハンズは以前訪れたことがあるので、他の教室にしよう。しかし、この中でなじみがあるのは、Lili卓球スタジオだけである。なじみがあるといっても、youtubeの動画をよく見るので、私が一方的に知っているというだけである。その中で村田コーチとか、櫻井コーチとか、そういう人たちはどんな人柄かイメージできる。他人のような気がしない。他の教室のコーチはどんな人がいるのかイメージできないので、二の足を踏んでしまう。こう考えると、youtubeの動画等でコーチが顔を売っておくというのは、卓球教室経営において大きな意味があるのかなと思う。

ホテルの無料Wi-Fiで予約を確認してみたところ、けっこう埋まっている。私の都合のいい時間帯は全部予約が埋まっているではないか。村田コーチの個人レッスンは1時間、7000円である。この値段にして予約がひっきりなしというのはどういうことだ?人気コーチのレッスンを受けるには最低でも1週間前から予約しておかないとレッスンが受けられないらしい。

どうしよう?せっかく東京まで来たのに有意義な経験が何もできないなんて。

そうだ! Liliの動画でMI青春卓球CLUBという教室の伴コーチという人が紹介されていて、その人の裏面バックハンドがすごい迫力だったので、実物を拝んでみたいと思っていたのだった。



残された時間は限られている。MIへ電話で問い合わせてみる。が、当日のレッスンはすべて埋まっているとのこと。残念。私が東京に滞在できる時間はもうわずかである。個人レッスンはあきらめるしかない。

個人レッスンなんてかなり高額なので、そうそう受ける人はいないと思っていたのだが、さすが東京である。個人レッスン花盛りである。東京で有意義な経験をしたいと思ったら、行き当たりばったりではなく、事前に計画を立てて、予約などをしておくことをおすすめする。



舞はる舞はる――低姿勢卓球を検証

ツイッターを見ていたら、こんな動画を見つけた。
継科腰

韓国オープンでの張継科選手のプレー。身長178センチの張選手のヘソの位置がちょうど台と同じ高さになっている。私は張選手よりも身長が低いが、プレー中のヘソの位置は台より高い。178センチといえば、日本人なら長身の部類に入るだろう。この身長にしてこの低さ。意識的に訓練しないとこうはならないだろう。

身長177センチの吉村真晴選手の動画もあったので、それを見ると、やはりヘソの位置は台の高さと同じか、それよりも低い位置に見える。
真晴腰
手前が吉村選手


ヘソの位置が台と同じ(かそれ以下の)高さというのは、おそらく卓球に適した姿勢なのだろうが、年を取ると低い姿勢がしんどくなってくる。170センチ以上の身長でヘソの高さが台と同じというのは想像以上に足を開き、ヒザを曲げなければならない。
卓球では低い姿勢が推奨されるが、本当にこんな低い姿勢が必要なものなのだろうか。私は納得できない。棒立ちはよくないと思うが、台とヘソが同じ高さというのは成人男性には不自然な姿勢である。台が腰(ヒップ)ぐらいの高さでもいいではないか。

そもそもペンとシェークでは力の入る位置が違うと思う。シェークはヘッドが上を向いているので顔の高さあたりでボールを打つと力が入りやすいが、ペンはヘッドが下がっているので、胸の高さあたりでボールを打つと力が入りやすい(と思う)。そうするとペンはシェークに比べてやや高い姿勢のほうが力が入りやすいのではないか。

たしかにヘソの位置が台の高さだと、台上プレーで台の奥深くまで入れるというメリットがあり、素早く動くのにも適しているのかもしれないが、オジサンの草卓球のレベルでそんなに姿勢の低さにこだわることはないのではなかろうか。

とはいうものの、卓球の上手な人はたいてい姿勢(あるいは背)が低い、気がする。姿勢が低いとメリットが多いのだろうか…そんなことを考えて、台の高さをヘソの高さにする低姿勢卓球を私なりに検証してみた(最近忙しくてあまり練習できないので1~2回の練習で試した感想である)

フットワークの素早さは…う~ん、ちょっと速くなったかもしれない。
フォアドライブの威力は…あまり違いが分からなかった。
台上のやりやすさは…これは予想していた通り、やりやすかった。

それよりも大きな違いを感じたのは、姿勢が低いと、スイングが横方向に振りやすいということである。姿勢が高いとどうしてもラケットが下から上に出がちである。もちろん横方向にも振れるのだが、低いボールの時は上下方向の動きが大きくなるので、身体が斜め方向へ動きがちである。一方姿勢が低いと自然とヒジが横に張り出し、スイングの上下方向の動きが小さくなり、左右方向の動きが大きくなり、より水平に近いスイングになる。

そして姿勢を低くするためには足を大きく開かなければならない。

開脚の大きさ+スイングの左右方向への動きの大きさ=体幹の回りやすさ

なのである。

今までは足の開き方が肩幅よりやや広いぐらいだったのだが、姿勢を低くするために足をガバッと開き、肩幅の倍ぐらい(たぶん)にしてみたところ、体幹がまわるまわる。

他にもメリットがあるのかもしれないが、私が低い姿勢を試してみて一番大きなメリットだと感じたのはこの体幹の回しやすさである。

【付記】
「回る」というのは「舞う」の自発の意味なのではないかと思って辞書で調べてみたところ、「まわる」と「まう」は同語源とのことである。「おどる」が上下運動を意味するのに対して「まう」は旋回運動を意味するのだという。「めまいがする」というのは「目がグルグルまわる」という意味である。
英一蝶

【追記】180818
今週の練習でフォア側・バック側をフォアハンドで大きく動くフットワークの練習をした。
ブロックで回してくれる人が、かなり広角にボールを送ってくれるので、ゆっくりしたボールでも間に合わないことが多かった。こんな大きく動き回る練習は最近あまりしていなかったのだが、自分のキャパを超えるフットワーク練習をすると、自然に姿勢が低くなることが分かった。低い姿勢でないと間に合わないのである。低い姿勢は大きなフットワークにも有効だと分かった。
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