しろのたつみ



卓球について考えたこと、
気づいたこと(レベル低いです)
を中心に中級者の視点から綴っていきます。




2017年08月

当ブログでは皆様からの寄稿を募集しております。卓球について意味のある主張を発表したい方はshirono.tatsumi◯gmail.comまで原稿をお寄せください。

コメントについて:
コメント欄は他の読者が読んで意味のある情報交換の場としてご利用ください。当ブログの方針(察してください)に沿ったご意見は公開します。返信しにくい場合は公開のみとさせていただきます。指導者ではないので、技術的な質問には答えられません。中傷等は論外です。なお、メールアドレスは公開されません。

残暑お見舞い申し上げます――湿気と打ち方

もう8月もあとわずか。
夏も終わり。
梅雨って明けたんだっけ?
目にはさやかに見えないが、あっというまに秋だ。
今年は空梅雨だったんだろうか。
梅雨らしい梅雨ではないとはいえ、しょっちゅう雨が降っていた気がする。
なんとも夏らしくない夏だったなぁ。
まだまだ残暑が厳しい。

湿気の多い体育館で卓球をしていると、体力的にキツいというのはないのだが、汗がダラダラ出てくるし、空気が淀んでいて、非常に不快である。

が、それ以上にラバーが滑ってボールが落ちるのが不快だ。

顔から滴り落ちる汗がラバーを濡らす。

急いでシャツで拭き取るが、シャツも濡れているので、拭き取れた気がしない。

ラバーの表面に水分は見えないが、ラバー全体に水分が浸透しているような気がしていくら打っても気持ちよくドライブが掛けられない。

ちょうど今使っているラバーは、引っ掛かりが少なくなってきて、むやみにボールが滑るような気がする。湿気に強いラバーに換えてみようか…。

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『卓球王国』から出ている『卓球グッズ2017』というのを借りてきて、読んでみた。

バタフライの新作ラバー「ロゼナ」の特集があった。
テナジー、ラクザ、オメガ、GF、ラザンター等との細かい比較があったが、私の腕ではどれもそう変わらないだろう。それよりも湿気に対する強さが知りたいのだが、そういう比較はなかった。現代のテクノロジーでは湿気を克服できるラバーは作れないのかもしれない。

他には粒高ラバーの比較とラケットの特殊素材に大きくページが割かれていた。

粒高は全く分からないので、スキップ。

ラケットの方を少し読んでみる。
ラケットに挟み込まれている特殊素材というのもいろいろあるんだなぁ。
カーボンだけでなく、アリレートだの、ケブラーだの、ZL、アラミド、PA、KVL、イザナス…どう違うのかさっぱりイメージできない。

数え切れないほどのラバー、ラケットが発売されているが、いろいろ試してみたら、いつか私の「運命の用具」に出会えるのだろうか。

卓球の用具のヴァリエーションに圧倒され、次第に頭が痛くなってくる。若い頃は車のスペックとか、細かい違いを比較するのが大好きだったが、中年になると、もうついていけない。用具の紹介ページはパラパラと適当に読み流す。こういう細かい違いが大好きな人もいるのだろうが、私には読むところがあまりなかった。

「卓球用具座談会」という鼎談があり、そこは楽しめた。

タクティブのコーチをしているという水野裕哉氏が「全国大会に出るまで特殊素材禁止!」と言っていたのが興味深かった。台から2メートルぐらい離れて強烈なボールを放つような卓球でこそ特殊素材の良さが出るのだという。そういうレベルに達していない初中級者が特殊素材を使ってもあまりメリットはないのである。

シチズンの軽部選手が威力の出るアウター系のラケットについてこんなことを言っていた。

軽部:テレビは長いラリーの好プレーを何度も再生するから勘違いしますよね。実際は点数のほとんどが前陣の短い部分でのやり取りで行われているのに。

インナー系の弾みを抑えたラケットならまだしも、やっぱり、特殊素材のラケットは、私には必要ないなぁ。

また、水野氏はインナーフォースZLCを使ってみて、ボールがあまりにも飛ばないことに驚いたらしい。
innerforce ZLC


水野:なんで上田(仁/協和発酵キリン)とか使えるんだろうと思う。

それに対して軽部選手がこう返す。

軽部:上田のラケットは全然飛ばないですよ。だから上田の打ち方が相当良いんだと思います。外国人みたいに下半身で、ドシッとタメを作って打っていますから。

水野:あれすごいよな。上田が「これ良いですよ」と持ってくるラケットを打っても、「え?上田どうやって打ってるんだ?」と思うぐらい飛ばない(笑)。完全に打ち方だよね。


ueda jin

私もインナーフォースZLCを使ったことがあるが、とりたてて飛ばないといった印象はなかった。この人たちの「飛ぶ」ラケットというのはどれだけぶっ飛びなんだろう。

それよりも上田選手の打ち方というのが気になった。
同じ用具を使っても、ある人にとっては全然飛ばないが、ある人にとってはよく飛ぶということがあるようだ。それは、私が中国ラバーを使ったら、飛ばなすぎてびっくりするほどだが、上手な人が使えば非常に速いボールが打てるのと同じである。問題は用具ではなくて打ち方なのだ。

同様に、ボールが滑って安定しないからといって、湿気に強いラバーを探すのではなく、湿気にあまり左右されない打ち方を身につけるのが正解なのではないだろうか。技術の低さを用具で補ってばかりいると、いつになっても上達しない(もちろん高いレベルになれば、用具で補うのが効率的なのだろうが)。むしろ湿気に弱いラバーで練習していたほうが良い打ち方を見つけられるかもしれない。

ラバーを換えるのはもう少し後にしよう。


【追記】170831

中学からでも卓球が上手くなる方法」というサイトに湿気に強いドライブの打ち方が紹介してあり、参考になったので紹介したい。

Kindle Fire HD 8(第7世代 2017年モデル)使用レポート; 付けたり『少年ラケット』を読んで

またまた卓球とは関係ない記事である。
7月にアマゾンでセールがあり、キンドルというタブレットが6000円だったので思い切って購入してみた。
_AC_US218_

ipadなどのタブレットは、安くても3~4万はするようだ。それがたったの6000円である。
テナジーが8千円近くするのと同じぐらい異常な価格である。これを買わない手はない。

というのは、私はスマートフォンを持っていないので、朝起きて、ちょっとニュースや電車の運行状況を確認したいなら、わざわざPCを立ち上げなければならない。これがけっこう煩わしい。せっかくPCを立ち上げても、ニュースなどを確認して、またすぐシャットダウンというのでは非効率的である。
そうではなく、タブレットを開いて瞬時にニュースや天気予報を確認できるなら、非常に楽だし早い。こういう理由でタブレット購入に踏み切ったわけである。

※ふつうに購入すると、12000円ほどになってしまうので、アマゾン・プライムの30日無料体験を申し込み、プライム会員になる。そうすると、時期によっては半額近い値段で購入できる(プライム正会員になるつもりがなければ、アマゾンのウェブサイトの「アカウント」で30日後に自動的に会員になるというチェックを外しておく)

結論から言うと、私の必要としていた機能は十分備わっており、たいへん満足している。朝、起きて天気やニュースを確認するのにPCを立ち上げる必要がなくなった。それ以外にも多くの機能が備わっているので、それらを紹介したい。

まずはハードウェアから。

H1.画面サイズ
1280x800ピクセルなので、youtubeの720Pの映像も普通に見られるし、ノートPCのような感覚で通常のウェブページも閲覧可能である。

H2.音声
ステレオスピーカーがついている。テーブルの上においてちょっと音楽を聴くといったこともできる。
ハード的な音量ボタンが側面についている。簡単なマイクもある。もちろんイヤフォンジャックもある。

H3.重さ
しっかりした重さがある。重さは369gとあるから、缶ビール1本ぐらいの重さだろうか。

H4.SDカードスロット
内蔵メモリは標準で16GBだが、SDカード(私は32GBを挿している)を使ってデータを外部に保存できる。プライム会員なら、ネット上にデータを5GBアップロード(クラウド・ストレージ)もできる。

H5.カメラ
両面にあるが、静止画はたしか800Pしかないので、それほど高画質ではない(というか、いまや低画質か)。私はスナップ写真程度しか撮らないので不足はない。動画なども撮ることができるが、手ぶれ補正などの機能はない?ので、歩きながらの撮影はやめたほうがいい。

H6.USBスロット
ケータイの充電などに使う一般的なUSBケーブルが挿せる。それで充電ももちろんできる。

H7.処理速度
ウェブサイトをいろいろ閲覧したが、処理速度は特に気にならなかった。電子漫画の閲覧もストレスなくページをめくれる。私は以前ソニーのReader(PRS-T2)という電子書籍リーダーを使っていた。自炊したPDFを読む(当時のKindleは読めないと言われていた)ために購入したのだが、ページをめくるのが遅すぎてストレスがたまるので、使うのをやめてしまった。それと比べると、最新のKindle(7世代)はPDFもストレスなく読める(ただしファイラーなどのアプリをインストールしないとたぶん読めない)。

H8.wifi接続
最近はacというより速い規格があるらしいが、昔ながらのgやnしか使えない。が、特に不便はない。
ケータイのようにどこにいてもネットが使えるわけでなく、出先ではフリーWifiのお世話にならなければならない。私は出先で使うことはあまりないので、駅のフリーwifiが利用できれば、あまり不便を感じない。

H9.GPS
ついていないので、詳細な位置情報を使ったアプリは使用できないと思われる。

H10.バッテリー
私はそんなに頻繁に使っていないと思うが、一日合計2~3時間ほど使っているかもしれない。それで2~3日はバッテリーが持つ感じ(まだ切らせたことがない)だ。

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次にソフトウェア的な部分についてである。

S1.アプリ
kindleのOSはAndroidベースとはいうものの、独自OSらしいので、通常のアプリは使えない。アマゾンのアプリストアで提供されているものだけである(裏技もあるらしいが)。Google Playというところ?と比べると、アプリの選択肢は極端に少ないらしい。LINEというみんなが使っているアプリを使おうと思ったら、Amazonのアプリストアでは扱っていなかった。しかし、私はタブレットでなんでもしようと思っているわけではないので、特に不満はない。
基本的な操作などはおそらくAndroidに準ずるのだろう。

ブラウザは標準搭載のsilkというブラウザを使っている。youtubeなども問題なく見られる。ちなみに拙ブログも見てみたが、PC版と比べてずいぶん地味に感じた。ケータイ版のデザインを変更したほうがいいかもしれない。
ツイッターのアプリを入れて、最新の卓球情報などを見たりできる。
MX-Playerというメディアプレイヤーのようなアプリをインストールしたので、MP3やMP4をPCからコピーすれば、ふつうに再生できる。
File Commanderというファイラーもインストールしたので、SDカードに入れたPDFファイルも読める。
MS-WORDのファイルも読めることは読めるが、再現性はあまり高くない。

S2.Amazonのウェブサイトとの連携
プライム会員なら、無料でビデオや音楽が聴ける。選択肢はそれほど多くはないが、月額400円弱ということを考えると、十分な選択肢である。ダウンロードしておけば、オフラインでも視聴できるので、暇つぶしには重宝するだろう。
またプライム会員なら月に1冊本が借りられるらしいが、選択肢は非常に限られている。私は読みたい本がなかったので利用していない。『卓球王国』を借りられたらなぁ。
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以上、簡単なレポートだったが、おすすめの使い方は自宅のPCの補完としてのウェブサイト閲覧、動画鑑賞、メールチェックなどである。また、職場や学校でwifiが使えるなら、出先での使用も便利である。MP4動画も撮れるので、自分のプレーを録画するというのもよさそうだ(長時間は難しいと思われる)。しかし、移動中の使用には適さない。

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Kindle Fire HDを1ヶ月ほど使用したある日、自宅で急にwifiの電波を検出できなくなってしまった。自宅の他のPC等ではたくさんの電波を検出しているのに、Kindleでは一つも見つからないのである。機内モードをオン・オフしてみたり、wifiの電源を切ってみたり、再起動してみたり、果ては再セットアップ(工場出荷状態に戻す)までやってみたが、どうしても電波が検出できない。

アマゾン・カスタマーサービスに連絡し、チャットで症状を訴え、担当者とやりとりした結果、ハードウェア的な故障の可能性があるということで、同等品に交換してくれた(新品ではなかったかもしれないが、問題なく使えている)。

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【つけたり】マンガ『少年ラケット』について

アマゾンの電子書籍で『少年ラケット』の1巻が無料だったので、ダウンロードしてKindleで読んでみた。非常におもしろかった。

あまりにも面白かったので、思わず最新巻の11巻まで購入してしまった。というのは、アマゾンで『少年ラケット』を購入したら、ポイントがついていて、1冊あたり実質半額の220円ほどで購入できたからなのだ。

このマンガは今まで私が読んだ卓球漫画の中で最もリアリティーがあり、納得できるストーリーだった。
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リアリティーとは何か。

たとえば「ピンポン The Animation」というアニメを観たことがあるが、魅力的なキャラがたくさんいて、非常に良質のアニメだった、とはいうものの、卓球の競技としてのリアリティーの点では疑問を感じる点もあった。たとえば主人公がコネでエリートアカデミー?っぽい環境での練習に参加させてもらったり、用具をカーボンラケットに変え、今まで使わなかった裏面を使うようになったら、急に全国トップレベルの選手になったりと、そのへんの展開にはあまりリアリティーが感じられない。

『少年ラケット』も、登場人物の技術的な成長が早すぎるという不自然さはあるのだが、ストーリーは念入りに計算されており、技術解説も詳しく、卓球の勉強にさえなる。著者はどのような人なのだろう?ただ者ではあるまい。

卓球のような繊細でスピーディーなスポーツを漫画で表現するというのは非常に難しいことである。県大会出場選手と全国トップ選手のプレーの違いを漫画で描き分けることは難しい。たとえば戻りの早さ一つとっても、それを漫画で描こうとすれば、おそろしく煩雑で冗長な表現になってしまうだろう。『少年ラケット』ではボールの威力や必殺技といったスポーツ漫画によくある描き方ではなく、戦術的な側面から試合の駆け引きを描いている場合が多い。

『少年ラケット』は卓球経験者の鑑賞にたえる名作になる可能性を十分備えている。それだけにとどまらず、この漫画は単に経験者が読んでおもしろいという以上に大きな意味を持っている。というのは昭和の少年たちが『巨人の星』やら『ドカベン』やらで野球に夢を託し、『キャプテン翼』でサッカーに夢を託したように、21世紀の少年少女は『少年ラケット』で卓球に夢を託すことになるかもしれないからである。
卓球のスポーツとしてのかっこよさ、アツさを子供たちに伝えるには良質の漫画が一番である。が、これまで少年少女に卓球へのアツい夢を与えてくれる漫画はなかった(と思う)。『稲中卓球部』では少年少女は卓球に夢を託せないのである(この漫画も名作であるらしいが)

「子供の頃、『少年ラケット』に憧れて卓球を始めました。」

などと言う卓球選手が将来現れるかもしれない。そう考えると、このマンガが成功裡に完結するかどうかは、卓球界の将来にも関わってくると言える。

【付記】
卓球漫画で思い出したが、若い頃『白球を叩け』という漫画を読んでおもしろかった印象がある。今読んだらどうだろうか。
hakkyuuwotatake


今度の練習で試してみたいこと

しばらく卓球から離れている気がする。
次に練習するときはどれほど下手になっているだろう。

が、私も手をこまぬいていたわけではない。
卓球ができないときに卓球の動画をたくさん観てしっかり充電していたのである。

「次に練習するときは、あんなことに気をつけてみよう、こんなこともしてみようか」

などといろいろな動画を観て考えさせられた。
そういうことを記しておきたい。

「手はガマン、足から動く」
手はガマン

小学生の女の子を平野早矢香氏が指導するという動画である。
女の子は上半身に意識が行き過ぎていて、ボールが来ると、まず手を伸ばそうとしてしまう悪い癖がついていた。その結果、足が動かず、上半身だけで対処してしまいがちだった。それを平野氏が注意している場面である。


あぁ、これはまさに私がいつも反省させられる点である。いい年のオジサンの抱える問題点が小学生と同じというのも我ながら情けないが。

足の力

「足の踏ん張りが手に伝わっていない」
これもまさに私が常に困っていることである。

「手から動いてしまう」と「足の力を手に伝えられない」ということの原因は同源なのだろう。
その悪い癖を直すために平野氏は左手にボールを持たせるという指導を行った。

左手にボール
これによってラケットハンド(右手)に集中しがちな意識を左手にも分散させ、自ずから手への意識が薄れ、足が出やすくなるというわけである。ボールではなく、もっと重い物のほうがいいようだ。

これはぜひ私も次の練習で試してみたい。

「胸筋で打つ」
少し前のWRM知恵袋ライブでがね氏のスマッシュのコツというのがこれである。
スマッシュを打つ時、がね氏は以前は背筋を意識して打っていたためにミスが多かったのだという。
そしてある時から胸筋を意識して打つようになり、ミスが減ったということである。

胸筋

つまり、背中にあった意識を胸のほうに移せばいいということだろう。やっすん氏の解説によると、胸筋を使うと、身体が前に突っ込まず、押す力ではなく、引っ張る力で打球するため、スイングがコンパクトで打点が早くなり、安定するのだという。

https://youtu.be/G9o_0481KuE?t=2772


これも効きそうだ。スマッシュだけでなく、フォアハンドの打法すべてに通用するのではないか。

「個性なんてまだ早い」

基本

左利きのはじめ氏がラケットを右手に持ち替えて、一から卓球をやり直すという企画である。
なんとも興味深い企画ではないか。私も練習時間がふんだんにあれば、逆手卓球を試してみたいものだ。



その中で、フォアドライブなり、ブロックで振り回すなり、自分の武器になる技術を決めておいて、それを集中的に伸ばしてみたらどうかというはじめ氏の提案に対し、xia氏は個性云々の前に、まず基本だとたしなめる。個性というのは基本ができた上で初めて見い出せばいいのであって、どう成長するかわからないうちに前もって「個性」なり「武器」なりを決めてしまってはいけないというのである。いわば「お仕着せ」のプレースタイルではなく、上達するにつれて、おのずから滲み出してくるものこそ真の個性だということである。

私もよく「フォアドライブを武器にしたい」などと言ってフォアドライブを集中的に練習していたことがあるが、それ以前にサーブ、レシーブ、ツッツキ、ドライブ、スマッシュ、ブロック、フットワークといった基本をしっかり身につけるのが先決なのである。自分の「個性」などというものを無理に作り出そうとするのではなく、まず3点フットワークや切り替えをミスなく何十本も続けられるようにならなければならないのだ。「個性」の前に、まず基本である。


以上が次回の練習で試してみたい(心がけたい)ことである。

Rallysって知ってる?――卓球動画チャンネル新時代

これまでは ttcountenance 、janus770 、MrTheportal 、ttlondon2012といった動画チャンネルが国際レベルの試合を高画質で提供してくれていたのだが、最近、youtubeの卓球動画を見ていると、日本発の卓球動画チャンネルが注意を引く。

たとえば、ばしこ氏のチャンネルである。



この全日本名場面集は画質がいいだけでなく、BGMや上質な編集が施されており、とても見やすい。編集はちょっとプロっぽい感じである。制作にかなりの時間を費やしたものと思われる。しかし単に美しいだけでなく、試合内容についてのコメントが付されており、ドラマがある。単にプレー動画を見るよりも楽しめるものとなっている(いわば「解説付き動画」である)。こういう試みは今までの動画にはほとんど見られなかった。卓球王国のDVD「ザ・ファイナル」の簡易版――いや、試合のかけひきについてのコメントがある点はザ・ファイナルよりも楽しめる。このクオリティーで日々アップされる無数の卓球動画を編集することは時間的に不可能なので、この「全日本」のようなまとめ動画を定期的に作成していただけるとありがたい。現在、お行儀の悪いコメントに悩まされている(悩まされていない人も少ないだろうが)ようだが、ぜひこのクオリティーでがんばってほしい。

そしてgambare kattoman氏のチャンネルである。こちらは従来の動画チャンネルに近いが、なにしろ量が多い。日本のトップ選手の動画を中心に毎日のように新しい動画をアップしてくれている。これだけアップロードをするためには、一日中PCの前に張り付いていなければならないのではないだろうか(生活あるいは学業のほうは大丈夫だろうか…)。量が多いため、編集は最低限だが、その努力には頭が下がる。あまり無理をせずに末永くがんばってほしいものである。



そしてRallysのチャンネルである。
ずいぶんクオリティーの高い動画を量産していると思ったら、個人ではなく、法人のチャンネルだった。しかも立派なウェブサイトまである。
cover page

https://rallys.online/

これは明らかにプロの所業である。
卓球動画を編集し、ウェブサイトで解説しているのみならず、女性モデルの卓球チームを作ったり、企業を訪れてインタビューしたり、卓球大会を開催したりと、力の入れようが違う。バックに大きな組織がついているようだ。

【ラリーズ・テレビガイド】今週の卓球関連番組

という記事もあり、卓球王国のサイトのようにテレビ番組の紹介もある。

もしかしたらこれらの記事は読み物としては卓球王国のサイトよりも楽しめるかもしれない。いつのまにこんな動きがあったのか。

試合動画の解説は、こんな感じである。


【今日の1試合】誰もが惚れる15歳 長崎美柚(ミユウ)のボールタッチ
試合情報
大会名:2017東京卓球選手権 女子シングルス 3回戦
選手名:長﨑美柚(JOCエリートアカデミー)vs大野順子(朝日大)
大会種別:個人戦、シングルス、国内
試合結果:長崎3-2大野

この記事で長崎選手のプレーを紹介している。私は長﨑美柚選手のプレーを初めて?みたのだが、のびのびしていて、ボールが走っていた。う~ん、たしかに「誰もが惚れる」のかもしれない。
おそらく私はこれまでに長崎選手のプレーをみたことがあるはずだ。しかし、解説も何もなかったので、全く記憶に残っていなかった。このRallysで解説付きで改めて長崎選手の動画を観て、ようやく長崎選手のプレーというものを認識することができた。やはり解説がある動画は印象が全く異なるものだ(ちなみに書誌データならぬ試合情報も記されているは地味にありがたい)

Rallysの登場は、これまで日本のWEB卓球メディアをリードしてきた卓球王国卓レポ、あるいはWRMシェークハンズに代表される指導動画の業界に一石を投じる事件だと思われる(もしかしたらシェークハンズとは何か関係があるかもしれない)

卓球動画をめぐる事情は私のあずかり知らぬところでずいぶん進んでいたんだなぁ。それも日本がリードしているというのがうれしいではないか。これからは卓球動画をもっと楽しめそうだ。


卓球のできないとき

関西で有名なCMに「551の蓬莱」という店の「ぶたまん」(関東でいう肉まん)のCMがある。

ある時
「551の豚まんがある時」

ない時
「ない時」

このように豚まんがお茶の間にある時は、一家団欒で、笑顔が絶えない。それに対して、ない時はショボーンとなってしまうということを対照的に見せるCMなのだが、分かりやすくて人気がある。



551の豚まんはたしかにうまい。中華饅頭にうるさい中国人も「551の豚まんだけは、ギリギリ食べられる」と言っていた。しかし、私は食べ物には執着がないので、551だろうが、井村屋だろうが構わない。私にとっての「551の豚まん」は、さしずめ卓球ということになる。
今はお盆休みで卓球ができないので、「ない時」みたいな感じである。

しかし、たとえば551がない時に「豚まんが食べられなくてショボーン」ではなく、「豚まんが食べられないなら、おにぎりでも食べてみよう!」というほうが人生に対して前向きな態度なのではあるまいか。同様に私も「卓球ができないなら、これを機に卓球以外のこともしてみよう!」とちょっとだけ考えてみたわけである。

前記事「相対化するということ」でラージボール卓球をすることによって硬式卓球にも良い影響が出るという主張をしたが、今回は卓球とは全然違うスポーツをやってみたいと思った。しかし、中年の初心者ができるスポーツというのは限られてくる。

フットサルとか、バスケ、バレーボールといった団体競技は、学生ならいざ知らず、中年がゼロから始めるのはためらわれる。周りはみんな経験者で、ゼロ初級の人間の居場所はなさそうに思える。「初心者歓迎」などという募集の貼り紙を見たことがあるが、あれは社交辞令ではないだろうか。みんなの足を引っ張ってしまうのは目に見えている。フットサルがやってみたくてたまらないなら、未経験でもがんばってみようと思うが、私のように、そんなに好きでもないが、ちょっと経験したいからというのでは、他のメンバーに迷惑だろう。やはり個人競技がいい。

ランニングとか、水泳とか、自転車とか、個人競技といっても、ただ走るだけ、ただ泳ぐだけというのは私の性に合わない。もちろん身体の効率的な使い方という点では大いに学ぶところもあり、奥が深いのだと思われるが、本当に好きじゃないと三日坊主になってしまう気がする。ランニングのブログをいくつか読んでみたが、私には向いていないと感じた。もっとゲーム性の高いものがいい。

では、格闘技はどうだろうか?
空手とか、合気道とか、ちょっとかっこいい。
が、某空手のブログを読んで、やはり生半可な覚悟では続かないと感じた。

若い頃に「喧嘩上等」の日々を送られた方はともかくとして
平凡な日々を送ってきた人にとって、「殴り合い」はやはり抵抗があります。
殴られるのはむろん、殴るのも嫌だというのがきわめて普通の神経です。
空手のかっこよさ、美しさに憧れた人が,実際に空手をやってみて、今更のように痛感するのは
「実は空手も殴り合いだった」ということですね。

空手というと、スマートですがすがしいイメージがあったのだが、実際は泥臭い「殴り合い」なのだという。むき出しの闘志と闘志のぶつかり合い…というのは、やっぱり遠慮したい。
sayaka

どんなスポーツなら私にもできそうか、実際に考えてみると、意外に選択肢は少ない。

個人競技で、
ゲーム性が高く、
安全で気軽に取り組める

となると、ゴルフ、バドミントン、テニス、卓球ぐらいしか思いつかない。

ゴルフはダメだ。金がかかりすぎる。では、テニスならどうか。硬式テニスは学生時代に何回かやったことがあるが、卓球をやっていたおかげで、経験者とでも軽く打ち合う程度なら問題なくできた。しかし、どうせやるならソフトテニスのほうがおもしろそうだ。硬式テニスは一発強いボールが来ると、そこでラリーが終わってしまうので、楽しくなさそうだ。ソフトテニスならスピードもそれほどではないし、硬式ほどインパクトがシビアではないので、ラリーが続きやすいだろう。



社会人対象のサークルは京都市のあちこちにあるようだが、未経験者が何のコネもなく練習に参加するのはためらわれる。教室で月謝を払って教えてもらうのがいい。ネットでソフトテニス教室というのを調べてみたのだが、京都市内に1か所社会人対象のソフトテニスの教室が見つかった。

ソフトテニスについて調べてみると、いろいろおもしろいことがわかった。

ソフトテニスは日本発祥のスポーツ。
そしてシングルはほとんどなく、ダブルが一般的。
バックハンドは裏面を使わず、表面で打つ(いわゆるシーミラー打法?)。

ネックはラケットが高いこと――1万~2万が一般的――と郊外にいかないと練習できる場所がないということ。

このように調べてみると、中高年が新たに取り組むスポーツとして、卓球のなんと優れていることよ。広い場所が必要なく、用具も安価で、一人で取り組める。やっぱり卓球が最高だ。

まだ実際に何もしてはいないのだが、なんだか、他のスポーツについて調べてみただけで、満足してきた…。しかし、せっかくいろいろ調べてみたのだから、機会があれば、一度ぐらいソフトテニスを体験してみたいと思う。

鎌倉散歩――私のお盆の過ごし方

街を歩いていると、お盆にもかかわらず、いろいろな店が開いている。
コンビニやファーストフードなら、それも分かるが、スーパーや蕎麦屋、自転車屋といった店まで通常営業である。お盆ぐらいゆっくりしたほうがいいのではないか、などと余計な心配をしてしまう。

私は休日を利用して鎌倉観光をしてきた。鎌倉は東京駅・新宿駅から一時間ほどで行けるので、関東の実家に帰るついでに気軽に寄れる。卓球には関係がないが、今回は私なりに鎌倉を紹介してみたい。

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無計画に海と鶴岡八幡宮と大仏ぐらい見られたらいいかなと軽い気持ちで訪れたのだが、鎌倉はなかなかいいところだった。鎌倉は京都を小さくしたような感じで、歴史に触れることもできるし、京都市にはない海もある。

鎌倉駅から南に歩いて15分ほどで由比ヶ浜という海水浴場に行くことができる。体力に自身のない人は江ノ電に乗り換えて2駅目の「由比ヶ浜」駅で降りると、比較的近い。江ノ電一日乗車券が600円だったので、あちこち行きたい人は一日乗車券を購入したほうがオトクである。

由比ヶ浜

若い男女が多い。砂浜もまあまあきれいで海らしい海だった。泳ぐ人もいればビーチボールで遊ぶ人もいる。はやくTTXが普及してくれたらなと思う(前記事「アメニティー卓球」)。

TTX

若いっていいなぁ。私もこういうところで学生時代を過ごしたら、いい思い出がたくさん作れたかもしれない。ちなみに飲酒は禁止。ビーチパラソルと浮き輪のレンタルがそれぞれ1300円と1000円だった。喫煙は決められた場所で。無料の更衣室が少ないので、女性は要注意である。

ひとしきり砂浜で遊んだ後は、来た道を戻って北上し、鎌倉駅を通過し、鶴岡八幡宮へ。
八幡宮

♫上るや石のきざはしの 左に高き大銀杏
 問わばや遠き世々の跡

大銀杏はもうない(2010年に倒れたという)。この石段で実朝は暗殺されたのだろうか。

♫七里ヶ浜の磯づたい 稲村ヶ崎名将の
 剣投ぜし古戦場

そこからまた鎌倉駅に戻って、江ノ電に乗って、七里ヶ浜と稲村ヶ崎を訪れたいとも思ったが、この時点で体力的にきつかったので、今回は断念した。新田義貞が神に祈って剣を投げたというあたりも見てみたかったのだが。

ちなみに土産としては鳩サブレーも有名だが、個人的には「クルミッ子」を推したい。八幡宮の近くに本店があるが、駅構内の売店でも売っていた。

くるみっこ

そして最後に大仏を観に行った。

大仏
♫極楽寺坂越え行けば 長谷観音の堂近く
 露坐の大仏おわします

奈良の大仏ほどの迫力はないが、それでも緑の中の大仏というのは風情があった。
極楽寺、長谷寺には行く気力がなく、とりあえず大仏だけを拝んで宿へ。

まず江ノ電に乗って、終点の藤沢へ向かう。
江ノ電
このあたりはアニメ・ピンポンの舞台だった。「辻堂」「片瀬」といった地名も見える。江ノ電から海が望める。

土地勘が全くなかったので、適当に選んだ平塚市の安いホテルに泊まったが、平塚は鎌倉から電車で30分ほどかかり、ちょっと遠かった。次に訪れるときは、大船か藤沢のホテルにしようと思う(鎌倉のホテルは高い)。

体育館で卓球も楽しいが、ときには異性を誘って太陽のもとで海水浴でもしたら、いい気分転換にもなり、夏らしい思い出が作れるかもしれない。

穴の開いた柄杓―― “遅いドライブ” を打つということ

ボールを遅くして飛ばすということ」という記事を読んで、ドライブの打ち方についていろいろ考えさせられた。

最近のラケットやラバーは性能が高いので、ボールが入ってしまう。
しかしいいボールにならない、回転の掛け方が掴めていないケースが往々にしてあります。


ここで説かれていることを敷衍すると、

・ラバーの性能やスイングスピードの速さだけに頼ってもボールが入ってしまう場合がある。
・入るボールが必ずしも良いボールというわけではない。
・回転のかけ方がよくない打ち方はたとえ安定して入ったとしても悪い打ち方である。

つまり、ラバーの性能が低く、スイングスピードが速くなくても良いボールが打てるということである。そして、「良いボール」というのは回転のかけ方が良いボールということになる。

フォアドライブやバックドライブをゆっくり飛ばせるように練習すると、身体の使い方やボールに回転を掛けて飛ばせるようになります。

ここから分かることは、回転のかけ方のほかに、身体の使い方も「良いボール」の生成に大きく影響するということである。

私のようなレベルの人間は、ボールを落とすのが怖くて、腕力だけでがむしゃらにスイングスピードの速い打ち方をしようとするが、ボールを落とさないようにするためにスイングスピードを上げようという発想がそもそもの間違いなのだ。しっかりボールをつかんで落とさないようにすれば、たとえそれほど速くないスイングでも下回転が十分持ち上がるはずなのである。

もし私が女子中学生や女子高生と腕相撲をしたら、たとえ全国レベルの女子選手でも大半には勝てると思われる(たぶん)。

20140505-13
この人には腕相撲でも瞬殺されそうな気がする。

しかし、私のほうが腕力で勝る全国レベルの女子選手は私よりも回転のかかった勢いのある「良いボール」を打つはずである。それは腕力では劣っていても、回転のかけ方、身体の使い方が私よりも上手だからということになる。



北京首鋼の孫晨選手。彼女と腕相撲をしたら、たぶん勝てる。

安定して良いボールが打てるようになるためには、何をおいても、回転のかけ方、身体の使い方の習得を優先しなければならない。

上掲の記事の管理人のEX氏が勧めるのは、 “遅いドライブ” を打つという練習法である。これによって回転のかけ方と、身体の使い方を向上させることができるのだという。

しかし、 “遅いドライブ” を打つというのはどういうことだろうか。

はじめは単にボールを前方向ではなく、上方向にこすり上げればいいのだと思ったが、よくよく記事とコメントを読んでみると、そうではないらしい。確かにスイング方向を上にすれば、スピードの遅いドライブになるだろう。しかし、それとスイングスピードの速さは矛盾しない。つまりスイングスピードは速いままで、上方向にこすっても、遅いドライブを打つことができるが、EX氏の説いている “遅いドライブ” とは違う気がする。スイングスピードを速くしないで遅いドライブを打たなければならない。

次に考えついたのは、チョリドラである。スイングを非常にコンパクトにして、手首や前腕だけで打つドライブである。確かにこれでも遅いドライブを打つことができるが、これでは全身を使った打ち方にはならない。もっと他の方法があるはずである。

自分が今まで打ってきたドライブをいろいろ思い出してみて、「これかな?」と思い当たったのは、ラケットの板に当てないようにするドライブである。インパクト時にボールがスポンジを圧し潰すまでで止めておき、板に(ほとんど)当てないで打つため、音がしない。「シュッ」という感じのインパクトではなく、「ゴゴゴゴ…」という感じのインパクトである(感覚的な形容で申し訳ない)。遅いスイングというわけではないが、喩えて言わば、山中の細い川の速い流れではなく、大雨で増水した大きな川の抗いきれない水流のようなイメージである。記事のコメント欄にはシートの粒を倒すイメージとある。ラバーとボールの接触時間をできるだけ長くするイメージとも説かれている。

私がふだん打っているドライブはいわば、穴の開いた壊れた柄杓で桶に水を汲むようなものである。
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のんびりしていたら、どんどん水がこぼれてしまうため、水がこぼれないうちに素早く桶に水を入れる。しかし、水はダダ漏れなので、いくら素早く速く水を桶に運んでも、1回につき2~3割ほどしか水が汲めない。そうではなく、穴の開いていない柄杓になみなみと水を満たし、ゆっくりと着実に水を運ぶ。そうすると、せかせか柄杓を動かさずとも、労せずして桶を満タンにできる。

ただ、言うは易しである。音のしないドライブというのは偶然打てることもあるのだが、たいていはボールの衝撃が板まで届いてしまい、板の反発をボールに伝えてしまう。それをコンスタントに板に響かないボールが打てるように練習しなければならないと思われる。

また、腕力とスイングスピードに頼らないように、つねに5~6割の力でドライブを打つのもいいかもしれない。腕の力を抜いて打つようにすれば、重心移動や膝、腰を使って打たざるをえず、「自然と身体を使えるようになって」くるのだろう。


回転談義――逆らうか従うか

この間、片面ペンの知り合いとクロスに来る横回転フォアロングサービスをどうやってレシーブするかという議論をした。

シェークなら手っ取り早く、バックハンドドライブで持ち上げればいいのかもしれないが、片面ペンはどうすればいいのか。

私は逆回転でこすり返すのがいいと主張した。つまり下の図のようにラケット(赤い線)を右に動かすことによって返球するというやり方である。

横回転

ラケットをバックショートのような構えにして、前に押さず、そのまま右横にこするという返し方である。しかし、知人は順回転で返球する(つまり上の図で言えば、左方向にラケットをスライドさせる)のがいいと主張した。そのほうが相手の回転を利用できる(つまり少し残せる)し、短く止まるというのだ。しかし、順回転レシーブはコントロールが難しく、相手のサービスの回転量を見誤ると、とんでもない方向に吹っ飛ばしてしまう。
たとえば、非常に切れたサービスなのにラケットをゆっくりスライドさせたら、ボールが(上の図で言えば)右の方へ大きく吹っ飛んでいってしまう。
その点、逆回転レシーブは安定して返球しやすい。ボールの真後ろではなく、(上の図で)やや右側をとらえるようにすれば、回転量にかかわらず、安定して返せる(と思う)。さらに回転に逆らうのでボールがラバーをしっかりグリップすることになり、速いショットを打ちやすい。

その後、いろいろ話し合った結果、やはり逆回転レシーブのほうが万人受けするだろうという結論に達した。バックハンドドライブが安定しないシェークの人でも、バック面でボールの右側面に近いあたりを回転に逆らってこすれば鋭い返球ができる。もっと手っ取り早いのは、回り込んでフォア面でボールの右側面を捉えれば、ラケットをスライドさせなくても当てるだけで勝手に返球できる。

一方、順回転レシーブは相手の意表を突くのにいいだろう。回転の見極めが必要になってくるし、角度調節やスイングスピードの微妙な調節をしなければならないので、レベルの低い人には難しいが、それらがきちんとできる人なら、サービスの回転を殺して、短く浅く返球できる。このため、ロングサービスの後は長いラリーが来ると待ち構えていた相手の待ちを外すことができるし、逆に相手の回転を利用?して深く強く返すこともできる(知人はこちらのクロスに来るフォアロングサービスを回り込んでシュート気味にドライブ強打することがよくあるそうである)

このような談義の末に、もしかしたらこの考え方はフリックにも応用できるかもしれないと思った。

横回転サービスを横下回転サービスで考えてみたらどうだろう。上の図を45度ぐらい傾けたら、横下回転になる。

横下回転

そのショートサービスをフリックする時、私は何も考えずに真上にこすり上げていたのだが、安定しないし、よく落とすので、めったに使うことはない。

これをただ真上にこすり上げるのではなく、右へスライドさせながらこすり上げたらどうだろう。

はすかい

回転に少し逆らうことになり、単に真上に擦り上げるよりもしっかりグリップするのではなかろうか。反対に右利きの巻き込みサービスやバックサービス、逆振り子サービスの横下なら、回転が反対になるので、左斜め上にフリックすればボールを落としにくくなるのではないだろうか。

バックハンドドライブも考え方は同じで、横下ロングサーブをBDで迎撃する時、横回転の向きに応じてスイング方向を右上にしたり、左上にしたりすれば、ボールをグリップしやすくなり、安定するのではないか。

横下回転のサービスをレシーブする時、今まではあまり回転の向きを考えず、フォアサービスでも巻き込みサービスでもバックハンドで同じようにこすり上げていたが、フォアサービスなら右上にこすり上げ、巻き込みサービスなら左上に擦り上げるというように回転の方向に少しでも逆らうことによってボールをグリップしやすくなるとしたら、安定感にずいぶん差が出てくると思われる。

今度じっくり検証してみよう。


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