練習時間の少ない社会人にとって練習時間の確保は死活問題である。
週に2~3時間ほどしか練習できないので、その時間は集中して有意義に使いたい。
が、実際にボールを打つだけが練習ではない。ボールを打たない練習によって足りない練習時間を補うのは社会人に必須のスタイルである。
その最も手軽な練習が素振りである。私は今日も1時間は素振りをした。狭い自宅で?いや、天下の公道や駅の構内や職場で、である。
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「卓球の質問」に多く質問が寄せられているが、回答もたくさん寄せられている。
私の苦手な技術面の情報発信を補っていただき、ありがたいことである。
その中にこんなやりとりがあった。
【問】私はフォアドライブを肩をかなり落とし、両足のつま先が大分右を向く程に体を右に向け、溜めて打ってしまいます。ループの時はそれでも良い(?)のですが、ラリー中こんな打ち方をしていてはいくら自分の時間を作ろうと意図したボールを打っていても間に合いません。どうしても前を向いてほぼ平行足でフォアドライブを打つ方法がわかりません。
質問者の質問内容から判断するにかなりレベルの高い人だと思われる。それに対してこんな回答が寄せられた。
前提として”強い体幹が必要”と断った上で、詳細な説明がある。
この回答のためにどのぐらいの時間をかけてくださったのか。30分では書けまい。私は生活の中で常に卓球のことを考えており、その中で「このネタは、記事にして公開する価値があるかもしれない」と思ったら、そこから文章化に入るが、それは最低でも2~3時間はかかる。ときには5~6時間もかかるのである。このように整理された回答が10分や20分で書けるわけがない。
プロに個人指導を頼んだら、1時間で4000円や5000円はかかる。この回答にはそのぐらいの価値があると思うのである。
上の回答の「論外」から察するにバックスイングで体幹をひねりすぎてはいけないということらしい。
この「正面に戻す」というところから、スイング時も振りすぎないことが大切ということである。引きすぎないし、振りすぎない。体幹の回転する幅はコンパクト(30°ほど?)に、そして早めの打点で打つというのがここまでのポイントである。
週に2~3時間ほどしか練習できないので、その時間は集中して有意義に使いたい。
が、実際にボールを打つだけが練習ではない。ボールを打たない練習によって足りない練習時間を補うのは社会人に必須のスタイルである。
その最も手軽な練習が素振りである。私は今日も1時間は素振りをした。狭い自宅で?いや、天下の公道や駅の構内や職場で、である。
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「卓球の質問」に多く質問が寄せられているが、回答もたくさん寄せられている。
私の苦手な技術面の情報発信を補っていただき、ありがたいことである。
その中にこんなやりとりがあった。
【問】私はフォアドライブを肩をかなり落とし、両足のつま先が大分右を向く程に体を右に向け、溜めて打ってしまいます。ループの時はそれでも良い(?)のですが、ラリー中こんな打ち方をしていてはいくら自分の時間を作ろうと意図したボールを打っていても間に合いません。どうしても前を向いてほぼ平行足でフォアドライブを打つ方法がわかりません。
質問者の質問内容から判断するにかなりレベルの高い人だと思われる。それに対してこんな回答が寄せられた。
【Q6 前を向いてほぼ平行足でフォアドライブを打つ方法…。コツなど…】について
【高速】【連続】【威力】をクリアするドライブを打つのは、もはやフォームだけの問題ではありません。この3拍子揃う打球は、ご自身の体幹が充分で、その上で地面から得る力を球に伝えないと難しいです。
「もはやフォームだけの問題ではありません」
こんなことをサラリと言えるのは、とても素人とは思えない。明らかに指導のプロの見解である。
そして注目すべきは以下の発言である。
「地面から得る力を球に伝えないと難しい」
私もこのことがずっと気になっていたのである。強打を打つ時、手打ちではなく、ようやく身体を使って打てるようになってきたが、その「身体」というのも限定的である。意識が上半身にばかり行って、下半身のほうは手付かずだったのである。足の裏でしっかり地面を踏みしめる力を利用しないと瞬間的に強い力が出ない…と思っていたときにこの回答を目にし、「これは私にも役立つ」と感じた。
「もはやフォームだけの問題ではありません」
こんなことをサラリと言えるのは、とても素人とは思えない。明らかに指導のプロの見解である。
そして注目すべきは以下の発言である。
「地面から得る力を球に伝えないと難しい」
私もこのことがずっと気になっていたのである。強打を打つ時、手打ちではなく、ようやく身体を使って打てるようになってきたが、その「身体」というのも限定的である。意識が上半身にばかり行って、下半身のほうは手付かずだったのである。足の裏でしっかり地面を踏みしめる力を利用しないと瞬間的に強い力が出ない…と思っていたときにこの回答を目にし、「これは私にも役立つ」と感じた。
前提として”強い体幹が必要”と断った上で、詳細な説明がある。
この回答のためにどのぐらいの時間をかけてくださったのか。30分では書けまい。私は生活の中で常に卓球のことを考えており、その中で「このネタは、記事にして公開する価値があるかもしれない」と思ったら、そこから文章化に入るが、それは最低でも2~3時間はかかる。ときには5~6時間もかかるのである。このように整理された回答が10分や20分で書けるわけがない。
プロに個人指導を頼んだら、1時間で4000円や5000円はかかる。この回答にはそのぐらいの価値があると思うのである。
■フォームの確認(細かくても意識しにくいので大ざっぱ):
1. テイクバック時、フリーハンドの肩の後ろを相手に見せない。背中を見せるなど論外。打球後はフリーハンドを意識して正面に戻す。すると上半身はそれ以上に横を向かない。
2. テイクバック時、ラケットハンドの肩を落とすのではなく、少し腰を落として軽く腰を捻った分がテイクバック。太ももの横よりお尻側にラケットが回るのは論外。
上の回答の「論外」から察するにバックスイングで体幹をひねりすぎてはいけないということらしい。
3. 全て打球点の高いところを打球、或いは台上で打球する意識を持つことで、高速ラリーについていける。
4. テイクバックで捻った腰を正面に戻すイメージでフォロースルーを止める。体幹が弱いと必ずブレ、連続で強い打球ができない。
この「正面に戻す」というところから、スイング時も振りすぎないことが大切ということである。引きすぎないし、振りすぎない。体幹の回転する幅はコンパクト(30°ほど?)に、そして早めの打点で打つというのがここまでのポイントである。
5. 打球パワーは地面を足裏で掴む、蹴る、体重移動との連携で生まれる。足腰が弱く体幹不充分だと強力なパワーが得られない。
足の裏でしっかり地面を捉え、ふんばるだけでなく、積極的に「蹴る」という動作につなげ、同時に体重移動を実現するということである。
前記事「常住卓球」で、日常の徒歩による移動を卓球の練習として利用できないかという提案をしたが、私はこの回答を目にして以来、歩くときに地面をふんばり、さらに地面を蹴るという歩き方を実践してみることにした。もちろん下半身だけでなく、上半身も連動させ、やや前傾しながら
右足一歩前に出し、地面をつかむ(同時に右上半身を右に小さく回す)
↓
右足に力を込め、やや蹴る(同時に右上半身を正面に向ける)
↓
体重を左足に移動(左手でバランスをとる)
↓
以下、繰り返し
これが私が最近取り組んでいるフォアハンドの「素振り」である。ラケットもいらないし、腕でスイングのアクションをする必要もない(まさに「フォームの問題ではない」のである)。下半身のふんばりと上半身の旋回だけの素振りである。これを通勤時や、職場での移動時に実践している。
一歩一歩足の感覚を確かめ、同時に上半身と下半身がずれないよう連携して歩くのは、それだけで楽しい。歩いているだけだが、素振りをしている実感がある。はた目にもそれほど挙動不審ではないはずだ(たぶん)。重い荷物を背負っているので身体に負荷がかかっており、駅の階段を上ったりすると、筋トレにもなる。
平野早矢香氏の講演のビデオを観たのだが、その中で氏は多球練習のボールは生きたボールではないが、身体に動きを覚え込ませるために有効な練習だという旨のことを言っていた。
私の「素振り」も下半身と上半身の連携を身体に覚え込ませるのに有効だと思っている。
記事には関係ないが、ふと、卓球のフィギュアがあったらほしいと思ってしまった。
他にも卓球のガチャガチャとかあったら、絶対やるのになぁ。
前記事「常住卓球」で、日常の徒歩による移動を卓球の練習として利用できないかという提案をしたが、私はこの回答を目にして以来、歩くときに地面をふんばり、さらに地面を蹴るという歩き方を実践してみることにした。もちろん下半身だけでなく、上半身も連動させ、やや前傾しながら
右足一歩前に出し、地面をつかむ(同時に右上半身を右に小さく回す)
↓
右足に力を込め、やや蹴る(同時に右上半身を正面に向ける)
↓
体重を左足に移動(左手でバランスをとる)
↓
以下、繰り返し
これが私が最近取り組んでいるフォアハンドの「素振り」である。ラケットもいらないし、腕でスイングのアクションをする必要もない(まさに「フォームの問題ではない」のである)。下半身のふんばりと上半身の旋回だけの素振りである。これを通勤時や、職場での移動時に実践している。
一歩一歩足の感覚を確かめ、同時に上半身と下半身がずれないよう連携して歩くのは、それだけで楽しい。歩いているだけだが、素振りをしている実感がある。はた目にもそれほど挙動不審ではないはずだ(たぶん)。重い荷物を背負っているので身体に負荷がかかっており、駅の階段を上ったりすると、筋トレにもなる。
平野早矢香氏の講演のビデオを観たのだが、その中で氏は多球練習のボールは生きたボールではないが、身体に動きを覚え込ませるために有効な練習だという旨のことを言っていた。
私の「素振り」も下半身と上半身の連携を身体に覚え込ませるのに有効だと思っている。
記事には関係ないが、ふと、卓球のフィギュアがあったらほしいと思ってしまった。
他にも卓球のガチャガチャとかあったら、絶対やるのになぁ。