しろのたつみ



卓球について考えたこと、
気づいたこと(レベル低いです)
を中心に中級者の視点から綴っていきます。




2017年02月

バタフライの2017年のカタログを見たのだが、他社とずいぶん趣きが違う。
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初めから水谷選手をはじめとしたバタフライの看板選手が登場し、企業理念や商品へのこだわりなどがストーリー仕立てで30ページ以上も続く。商品の情報はなかなか出てこない。

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これは卓球用品のカタログなんだろうか。
なんだかプロモーションビデオか、ドキュメンタリー番組でも見ているような錯覚を覚える。

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カタログでは吉村真晴選手が大活躍だった。たしかに吉村選手が登場すると、見栄えがする。


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浜本由惟選手もカタログに華を添えていた。

そしてようやく製品の紹介が始まる。
まずは新製品のラバー「ロゼナ」。テナジーの普及版として人気が出そうだ。
rozena


しかしパッケージデザインが他のラバーとほとんどいっしょなので、あまりインパクトがない。

どうしてバタフライはラバーのパッケージデザインをこんなに没個性的なものにしたのだろうとずっと疑問だったが、おそらくこういうことだろう。

cafe

 洒落たカフェの店内。

そこで、もしバタフライのラバーが売っていると想像してみると…

rubber
 
ありえないことではないと思えてくる。

これがもっと主張のあるパッケージデザインだったら

renanos

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洒落たカフェの雰囲気にあまり調和しないかもしれない。

最近のバタフライのラケットのグリップデザインはおしなべて落ち着いた、シックなものに変わってきた。

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SK7も旧デザインのグリップは安っぽい感じだったが

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新製品SK7クラシックは

sk7classic

旧モデルの雰囲気を残しながらも、色調が落ち着き、少し高級感が出てきた。ちょっとほしいかも。
ガレイディアとかハッドロウのような落ち着いたデザインのラケットならカフェなどに置いてあっても全然違和感がない。

バッグも主張が控えめで、あまりかっこいいとは思わないけれど、かっこ悪いとも思わない。
地味な印象。しかし、地味な中にもちょっと品がある。

bags


こういう方向性はやはりこの方の意向が強く働いているのではないだろうか。

shatyou

ドハデでとにかく目立つデザインではなく、地味でオーソドックスなおしゃれというのは女性らしい感性のような気がする。

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ゲームシャツも地味におしゃれだ。


しかし、下の新製品のデザインはちょっと…。
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バタフライのロゴにも同じような方向性が受け取れる。

354-1旧ロゴ

new butterfly 新ロゴ

旧ロゴはシンボリックではあるものの、ほんの少しスピード感や躍動感のようなものを感じさせたが、新ロゴでは左右対称で、言われなければ蝶のシンボルだと気づかないほどに主張を消した。

その代わり、シューズはポップで明るい色づかいのものが多い。
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バタフライはテナジーを値上げしたあたりから大きく変わった。
テナジー値上げで多くの卓球人は当惑しているが、それについて私はどうこう言うつもりはない。

上述のようにバタフライは業界のリーダーとして卓球のイメージを変えようとしているのではないか。
おしゃれで、若い人にもちょっと始めてみたいと思わせるようなスポーツ。
そんなイメージこそが卓球に最も欠けていたものである。

用具の技術や品質をいくら向上させたところで、ラケットやラバーの売上がそう伸びるとは思えない。しかし、卓球のイメージが向上し、卓球人口が増えてくれれば、卓球用品メーカーの業績も自ずから向上する。そういう深謀遠慮が最近のバタフライの変貌の理由なのではないかと勝手に思い込んでいる。

 

週末はワールドツアーのインド・オープンが開催され、張本智和選手が決勝進出したということが話題になっているが、私はその前の準々決勝、オフチャロフ選手対大島祐哉選手との対戦に注目していた。

大島アップ




大島選手はフルセット・デュースまで持ち込みながら惜しくもオフチャロフ選手に敗れた。
ooshima yuya

スコアは以下の通り。
11-7
8-11
6-11
8-11
11-4
11-6
10-12
 
なんとも惜しい試合である。なお、大島選手は2015年の中国オープンではフルセットの末、オフチャロフ選手に勝利している。

この試合を観て日頃お世話になっているNさんとのやりとりを思い出した。

「伊藤(繁雄)さんや長谷川(信彦)さんと何度か練習試合させてもろたんやけど、一度も勝てへんかったなぁ。」
「ストレート負けでしたか?」
「いや、フルセットまで行ったこともあったんや。でも最後の2点、3点がどうしてもとれんかったなぁ。運が良ければ勝てたかもしれへんが、やっぱりあれが実力の差なんやろな。いいところまでは行くんやけど、どうしても勝てへん。」

誤解のないように言っておくが、大島選手とオフチャロフ選手に実力差があると言いたいわけではない。むしろ、技術的には互角、実力伯仲だと(私には)見えた。
両者ともに技術レベルは同等(大島選手はチキータが巧みで、オフチャロフ選手はバックハンドが強力といった違いはあるが)で、精神的にも互角といった場合、勝敗を分けるのは何なのだろうかと考えてみた。

上のような高いレベルのことは想像もつかないが、私の周りのレベルで考えてみると、ほぼ互角の実力の対戦の場合、勝敗を分けるのは精度の差なのかもしれない。

というアイディアは読者のベルゼブブ優一さんの前記事「試合での立ち上がりの早さ」に対するコメントを読んで、考えたことなのである。

同じようなコースに同じような質のボールが来た場合、30回打ってノーミスというのは至難の業である。例えばこちらのストップをバック深くにつっつかれ、そのボールを回り込んでフォアドライブを打つというシチュエーションが30回あって、30回とも成功させるといったことである。私にとってこんなシチュエーションで回り込んでドライブを打つというのは非常に難しい。成功率は10%以下だろう。たとえ、予めコースを決めておいたとしても、50%を超えないに決まっている。

しかし、全国レベルの選手なら90%以上の成功率も可能かもしれない。



上は遊学館の卓球部のプロモーションビデオだが、台上に白線が引いてある。あの白線の意味はなんだろうか。

私のゴールが

「とにかくミスなく台にボールを入れさえすればいい」

というレベルだとすると、全国レベルの高校生は

「ミスしないのは当然で、さらにあの白線上に常にボールを落とすような正確なコントロールを身につけなければならない」

というレベルなのではないだろうか。

ふだんの練習でミスなくボールを入れることを目標にしているレベルなら、試合でミスが出るのは避けられない。一方、練習で常に一定の場所にボールを落とせるようになることを目標にしているレベルなら、実戦でコントロールが多少乱れることはあっても、ミスまではしないということになる(これもベルゼブブ優一さんのご教示を敷衍したものだが)

ただ漠然と「勉強がんばるぞ!」と考えている受験生と、「京大に合格するぞ!」と考えている受験生のどちらがいい結果を出すかは明らかだ。具体的な目標、しかもそれが明確であればあるほど、結果も高くなる道理である。

そこで卓球の練習でも、卓球台にチョークで目標となる落点を記しておき、ふだんからその目標を狙って打つようにしていれば、打球の精度が上がり、試合でその目標を外すことはあっても、台に入らないということはなくなるのではないか。そして打球の精度が上がれば、同レベルの相手と対戦したときに「最後の2点、3点」がとれるようになるのではないだろうか。レベルの高い学校でそのような「目標」をチョークで記して練習するのを見たことがあるが、それを普段の練習で常に記しておく学校というのは少ないと思われる。

拙ブログは管理人の卓球のレベルが低いため、特に技術的な記事で多くの間違いを発信していると思われる。ありがたいことにそのような間違いをコメント欄で訂正してくださる上級者の方がいらっしゃる。読者の方には拙ブログの記事だけでなく、コメント欄もともに参照していただくことをおすすめしたい。コメント欄には他の読者にとって有益なコメントのみを掲載するという方針である。個人的なご意見は私への個人的なメッセージと受け取り、非公開とさせていただきます。

mori sakura
同じく決勝進出を決めた森さくら選手。
森選手といい、張本選手といい、あの絶叫が世界中の観客を敵に回してしまうのではないかと心配でならない。


表ソフトは後ろに下がったら終わりである。
それで前陣に貼り付いて早いピッチでプレーするわけだが、こういう人と練習をすると、ピッチが早すぎてついていけないことがままある。
そういう人はフォア打ちからして早い。フォア打ちのとき、私は頂点を過ぎたあたりで打球するが、表ソフトの人はバウンド直後に打球してくる。気をつけていないと、フォア打ちでさえ差し込まれてしまうのである。かつての私ならこんなことを考えたに違いない。

「こんな早いボール打てるか!全然続かず、練習にならない!」

しかし、最近は「こういうボールがとれないと、実戦では勝てない」と思えるようになった。我ながら成長したものだ。相手にブロックしてもらって、台の半面に振ってもらい、フットワーク練習をするときも、相手のブロックの打点が早く、しかもプッシュしてくるので間に合わないことが多い。スイングをもっとコンパクトにして時間のロスをなくさなければ…。

さて、世界卓球2017の中国における選考会が行われているようだ。


レベルが高すぎてあまり参考にはならないが、この動画を見て驚くべきはボールのスピードではない。とんでもない速さのドライブが中陣からビュンビュン飛んで来るのは知っていたが、それよりも台上からラリーにかけてのピッチの早さに驚かされる。

台上
三木氏の言うとおり、フォア前のボールを打つときは
フリーハンドを残している


なんなんだ、この早さは。まるで台本があるかのように流れるように台上からラリーに展開している。私のレベルで考えると、相手がストップの姿勢からフリックしてきたら、「あわわわ…」となってとまどい、ただ当てるだけの棒球を返球してしまうものだが、この二人はストップの姿勢からのフリックが来ても、まったく動ぜず、何事もなかったかのように攻撃的なボールで応じている。打ち慣れていて、相手の出方がだいたい予想できるというのを差し引いても、そのテキパキ感は半端ない。

私の場合は「あわわわ…」。中国選手は「そう来ると思ったよ」。

前記事「魂に動揺がないこと」で低いレベルの女子中学生の卓球を考察したが、「意識がボールに追いついていない」というのは、程度の差こそあれ、私のレベルでも常に起こっていることだと再認識した。ワンコースでドライブを打つ練習なら、どこにボールが来るか予め分かっているため、このような「あわわわ…」は起こらないが、試合形式の練習ではこんなことばかりだ。

表ソフトの早いピッチの卓球に対したとき、フォームが大きすぎて間に合わないと反省していたが、本当に私のフォームが無駄に大きいために時間をロスして相手のピッチについていけなかったのだろうか。そうではなく、むしろ意識のスピードが遅れていたために相手のピッチについていけなかったのではないかと思われてならない。フォームの大きさによる時間のロスなど、大したロスではない。それよりも相手の返球が自分の想定の外だったため、どうやって対応するか迷っている時間のロスのほうがかなり大きいと思われる。中国選手のようにテキパキと次々に自分のしなければならないことをロスなくこなしていけば、大振りでも十分間に合うことが多いのではないだろうか。

ではどうすれば意識のスピードを上げることができるのか。
私の考えついた方法は、基本技術を完璧にして、どんなボールでもミスなく返球できる自信をつけることである。想定外のボールが来て「あっ!」と思ったときに、さらに「こう打って入るかな?」などと不安を感じてしまったら、時間を大幅にロスしてしまう。「入るのが当たり前」という心構えで返球しなければならない。そのためには打ちにくい相手――例えば表ソフトの人と練習してどんなボールでも8割以上の確率で入るように練習しなければならないと思う。

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最近、WRMでOSPというメーカーのヴィルトォーソ+というラケットが紹介されていた。
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なかなかかっこいい外観なので、ちょっと興味を持っていたが、ヨーロピアンという方が詳細なレビューを投稿されていた(「ヴィルトォーソ+【OSP】 - ヨーロピアン」)。
その中に「ちらっと聞いた」話として以下の説明があった。

ラケットの重さは木の重さより接着剤やグリップの重さがかなり影響するらしいです。
よって木の品質=重さというのは全くの机上の空論だそうで(木質構造の良し悪しは木の産地・年数・そして木の乾燥状態)重いから弾む、と言うものでは無いそうです。


重いラケットというのは板よりも、接着剤とグリップの重さのほうが大きく影響しているというのである。もしこれが事実なら、私のラケットに対する常識が一変してしまう。「重さが90gを超えているから、板が詰まっていて、ボールがよく飛ぶ」とは限らないということになってしまう。

私は早いピッチについていくためにスイングをコンパクトにしようとがんばっていたが、そうではなく、意識のスピードこそが時間のロスの大きな部分を占めているという結論と、この話はなんだか似ている。
 

前記事「理想的なショット」のコメント欄で読者のバルサミコ氏が三木圭一氏の卓球理論について言及されていた。三木圭一氏とは誰だろう?ネットで調べてみると、1961年の全日本チャンピオンらしい。1961年といえば、中国の前陣速攻に日本卓球が完敗し、荘則棟氏が世界選手権シングル3連覇をなしとげた時代だ。
youtubeを検索してみると、ちょうど三木圭一氏の卓球教室という動画が上がっていた。かつてスカパーで放送されていた番組のようだ。ビデオの中で「去年のパリ大会で、シュラガーが優勝した」などと語っていたから、2004年ごろのビデオらしい。画質はずいぶん悪いが、その内容には驚かされた。私にとって非常に納得の行く理論なのだ。しかもシンプルで体系的なので分かりやすい。

たとえば、

1.重心は足ではなく、腰。それによって体幹がよく回転する。右足から左足への体重移動は必要ない。

 

フォアハンドを打つとき、右足から左足への重心移動をしがちだが、それをするとスイングが大きくなり、姿勢も崩れやすく、戻りが遅れる。腰を中心にして体幹を回転させることによって打球すれば、コンパクトで姿勢も崩れず、威力のあるボールが打てるという。
私も以前、ペンギンのようなポーズで、「イヤイヤ」をするように体幹を自転させてフォアドライブを打ってみたところ、スイングの半径は非常に小さいのに速いボールが出てビックリしたことがある。

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また、フォアドライブは後ろから斜め上(前)方向に振るものだと思っていたが、スイングが胸のあたりをめぐるように水平ぎみに打つという三木氏の理論には説得力がある。三木氏のフォアハンドは徹底的に体幹の中心を軸にした回転運動というのがポイントのようだ。

もちろん、これだけが「正解」と言うつもりはない。たとえば、世界レベルの岸川聖也選手のフォアドライブは下から斜め上に非常に直線的なスイング軌道を描いている。

岸川FH

だが、私には三木氏のコンパクトで体幹の周囲をめぐるようなスイング軌道が合っているような気がするのだ。

次にバックハンドの打ち方にも感心させられた。





ビデオの中で一般的なバックハンドとして、バックスイング時に面をかぶせ、その後、面を開きながら下から上に振っている人がいた。三木氏は、それではナックルボールに弱いから、初めから面を開いてインパクト時に面をかぶせて打つように指導していた。

つまり

かぶせ→開き
下→上(前方)

という一般的なバックハンドに対して三木氏は

開き→かぶせ
上→横(水平)

というバックハンドを提唱していた。
初めから面を開いているのでナックルが来ても、落ちにくい。かつスイングを横方向に面を返しながら打つことによってすばらしいスピードのボールが出る。

この、ラケット面を返す力を利用するというのが私には新鮮だった。返す力を利用するかしないかでずいぶんと威力に差が出るように見えた。
フォアフリックも同様に面を開いてから、面を返してかぶせる力で打つのだという。私はフォアフリックというのは上にこする力で打つものだと思っていた。

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ビデオ中の惚れ惚れするようなバックハンドドライブ

この「返す力」というのは、たとえば自転車でカーブを曲がる場面をイメージしたら、理解しやすいかもしれない。

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上の図のように自転車競技のバンクで、アウトコースからインコースに一気に駆け下りつつカーブを曲がるとき、スピードが一気に上がる。バックハンドで面を返しながら横に振るというのは、この自転車でカーブを曲がるときのイメージに似ている。

このような卓球理論はおそらく最新の理論からすると、異論もあるのだろうが、私には三木氏の理論で十分というか、これが私の求めていた卓球の基本のように思えた。

こんな興味深いビデオをアップしてくれた人、そして三木氏の理論を教えてくれたバルサミコ氏に感謝したい。

他にもいろいろな興味深いポイントがあったので、以下に挙げておく。

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2.当たる瞬間だけ力を入れる。それ以外は力を抜く。

3.グリップで裏の指を伸ばさない。それによって指の力が抜け、手首の可動域も広がる。

4.前傾しすぎない。重心が前後に移動してはいけない。体の中心に軸を作って回転運動で打つ。

5.膝を固く深く曲げると、体が回転しにくい。

6.スイング方向は、後ろから前ではダメ。体幹の周囲を平行にめぐるように肘、手首を使う。

7.肘から先を使って速いボールを打つ

8.フォアフリックではヘッドを遅らせて(開いて)入る=手首を使う 

9.バックハンド強打は、前腕中央を支点にして肘を内側へ入れると、テコの原理で強いボールが打てる

10.ブロックは、縦回転のドライブに対して横回転で対抗すると安定する。斜め上からラケットをかぶせて、横回転を入れてやると、強いドライブを安定して返球できる

11.ナックルを打つときは面をかぶせない。順回転のボールのときよりも面を開いて打たないと安定しない。ドライブもふだんよりも面を開いてドライブをかけなければならない。

12.切り替えのコツは、フォアハンドのスイングの延長線上がバックハンドの始点にならなければならない。その時のバックハンドはバックスイングなしで、水平方向に打つ。下から出してはいけない。

13.表ソフトは相手のボールの威力を利用して打つ。自分から持ち上げながら打ってはだめ。回転をかけないで打ったほうがスピードが出る。

14.スマッシュの打ち方は頂点まででインパクトを迎える。回転をかけないで打つ。

15.フォアハンドは軸を崩さない。正面あたりで体幹を止め、肘から先がスイングの内側にくいこむように振る。

16.フリーハンドはラケットと同じ方向に動いてはいけない。ラケットハンドのスイングにブレーキをかける方向に動かして、バランスをとれば、姿勢が崩れない。

17.フォア前フリックのとき、フリーハンドは台の外に残す。そうすればバランスが崩れずにすぐに戻れる。フェンシングと同じ。

18.フォア前の払い方は、ペンなら裏の指を小さく曲げる。それによって手首の可動域が広がる。打球時に親指に少し力を入れて、ラケットを返す力で打つ。

【追記】170303
上掲のビデオは今、視聴不能となっている。
が、親切な人がまた上げてくれたようだ。
https://www.youtube.com/channel/UCHbQIEP5DvfEAoEUNVH6r8w/videos?shelf_id=0&view=0&sort=dd 

覚書として。

上手な大学生にフォアハンドの威力が出ないので、どうしたらいいかアドバイスを求めたところ、次のように教わった。おそらくこれが「正解」なのだと思う。上級者にとっては常識かもしれないが、知らない人もいるかと思われる。しっかり文章化する余裕がないので、簡単に要点だけを述べる。

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肩・腰・膝の3点を連動させる

この3点をきちんと連動させて打てば、フォームとかスイングの軌道とかにかかわらず威力が出るとのこと。
ほとんどの人はこの3点が同時に動いておらず、肩だけを使って打つ人、肩と腰は使うが、肩が先行してしまい、連動していない人。 肩と腰がうまく連動しているが、ひざは使っていない人などがいるとのこと。さらに威力を出すために高校生などはフリーハンドも効果的に使うらしいが、おじさんがそんなに全力で体をひねったら、腰を痛めてしまう。基本の3点の連動だけでよしとしよう。

ただ、この考え方をうのみにしてしまっていいものかどうか。
たとえば、ラケットハンドの肘はどうなのだろう?肘が上の3点に先行したり、あるいは遅れたりしたら、力が逃げるのではないだろうか。

私はこの週末の練習で上の3点を意識してフォアドライブを少しだけ振ってみたが、膝は少し先行しても威力に支障はなさそうだ。というか、むしろ膝はやや先行したほうがいいのではないだろうか(前記事「ロケット理論」)。


 

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