しろのたつみ



卓球について考えたこと、
気づいたこと(レベル低いです)
を中心に中級者の視点から綴っていきます。




2015年06月

当ブログでは皆様からの寄稿を募集しております。卓球について意味のある主張を発表したい方はshirono.tatsumi◯gmail.comまで原稿をお寄せください。

コメントについて:
コメント欄は他の読者が読んで意味のある情報交換の場としてご利用ください。当ブログの方針(察してください)に沿ったご意見は公開します。返信しにくい場合は公開のみとさせていただきます。指導者ではないので、技術的な質問には答えられません。中傷等は論外です。なお、メールアドレスは公開されません。

止まってから打つ、止まらないで打つ――安定性を高める3つの打法 その3

練習では両ハンドが安定していたのに、試合になるとどちらも安定しない。

「今日は調子が悪い」

などと考えてしまうが、やはりそれなりの理由があるのだろう。
いろいろ考えた末に、確信した、私のミスのほとんどはボールを押すことが原因だと。

一番分かりやすい例としてフォアハンドドライブを取り上げよう。
フォアハンドドライブに関する私の理解の変遷は以下のようなものだった。

A:ラケットを上方向にスイングすると、スピードのある低いドライブが打てないので、前方向にこする。

B:しかし、このスイングだと、ボールが落ちてしまいがちなので、スイングスピードを上げ、ボールをラバーに押し付けるようにガツンとこする。

C:しかし、ガツンとこすると、ラバーがボールを掴む前にボールが弾き飛ばされてしまうので、オーバーミスを頻発する(前記事「これぞ四つのかなめなりける」「厚さ4ミリのドラマ」)。

D:そこでスイングは上方向に、できるだけボールを薄く捉えれば安定する(「前記事「45度にこすり上げる」「離合」)と気づく。

ボールを押してはいけない。ボールの威力をブレードまで到達させずに上方向に擦り上げなければならない。
そのことは重々承知していて、私はいつも押していないかどうかに細心の注意を払っていたはずである。にもかかわらず、私はボールを押していたのだ。

以下は丁寧選手のフォアハンドドライブである。
(1)
丁寧01

(2)
丁寧02

(3)
丁寧03

(4)
丁寧04

(5)
丁寧05

丁寧選手は前陣からやや下がった位置から前に踏み込んで強烈なドライブを放っている。
しかし、これはプロだからできることであって、われわれ初中級者が同じことをするとかなりの確率でミスをする。

なぜか。

身体全体が前に移動していることを放念しているからなのだ。
自分の身体が前に移動中ならば、いくらスイングが上方向でもボールを押してしまう。前に大きく一歩踏み込みながら、ラケットを真上――90度の方向にスイングしてみるといい。真上にスイングしているにもかかわらず、ボールは確実に押されてしまう。上級者は自分の身体がどの方向に移動しているかを把握しているので、前に踏み込むときはボールの押し具合を弱めたり、スイングの仰角を調整したりすることができるが、私は自分の体がどの方向に移動しているかなど気にしておらず、スイングの角度だけで押し具合を調整しようと思っていたのである。

だから想定していた位置よりも浅くボールが入ってきた時には夢中になって前に踏み込みながらドライブをし、ミスしてしまっていたのだ。ふだんと同じ下回転をふだんと同じように擦り上げたにもかかわらず。

ワンコースで相手にブロックしてもらい、フォアドライブを打つような場合なら、あまり動かずに打つことができるが、実戦では深浅さまざまなボールが来るので前後に動かされることが多い。それで前に踏み込みながらドライブを打とうとすると、自分の感覚よりも20~30%ぐらい余計にボールを押しながらドライブしてしまうことになるわけである。

前後に移動しながらボールの押し具合を調整しつつドライブを打つというのは難しい。
そこで初中級者におすすめしたいのが、止まって打つことである。

今度はツッツキの例で考えてみよう。
例えば、後ろで深いボールを待っている時に浅いツッツキが返ってきた場合、急いで台に寄るが、止まらずに前に移動した勢いのままツッツいてしまうと、たいていツッツキが長くなり、あるいはオーバーさせてしまう。移動しながらツッツキの押し具合を調整するなんてそうそうできることではない。そこで私は最近ツッツキを打つときは一度止まってから打球することにしている。

その際に重要なのは上半身と下半身がそれぞれ独立して動くことである。
まず、台から離れた位置にいて、浅いボールがきたら、下半身から台上に入る。そのときはまだ腕を伸ばしてはいけない。ツッツキでミスする人は台に近づきながら腕をいっしょに伸ばしてしまうのだ。そうではなく、ボールの落下点に十分近づくまで腕を伸ばさず、止まってから、たたんでいた腕を伸ばせば、ボールを無意識に押してしまうことがないので、ツッツキの安定感が増す。

ここまでが「止まって打つ」である。

だが、問題もある。短い距離を移動するなら大丈夫だが、ボールが浅いと判断してかなり後ろから急に台に近寄る場合は、急に止まるのが難しいということである。慣性によって体重の大部分が膝にかかるが、膝だけでは支えきれず、カックンと前のめりになってしまい、ピタッと止まれない。世間の人はどうやって止まっているのだろうか。

この問題をクリアしないと、止まってからスムースに打つことは難しい。

今後の課題である。

【まとめ】
前に移動しながら打つときは、知らず知らずのうちに余計にボールを押しているので、むやみにボールを押さないよう、一度止まってから打球したほうがいい。

【追記】150902
「止まって打つ」について思うところを書いたが、「止まらないで打つ」のほうはどうなったんだ、と訝しむ読者もおられることだろう。「止まらないで打つ」については、前記事「ワリヤゴナドゥ」をご参照いただきたい。 

卓球ジャパン・オープン2015観戦記

今年のジャパン・オープンは神戸だった。
去年、一昨年と二年連続横浜だったのが、ようやく神戸に戻ってきた(前記事「ジャパンオープン2012観戦記」)。
しかも今年は中国の一軍が出場するという未曾有(私の経験の中では)の事態だったのでぜひとも観戦したかった。平日は仕事で行けそうもないので、土曜か日曜の最終日となる。最終日は中国選手しか残っていない可能性が高いので土曜に観戦に行った。まだ観戦に行ったことがない人が、将来観戦するときのために役立つ大まかな情報を残しておこうと思う。

昨日は早朝から夕方までずっと観戦したので、帰宅したときはクタクタになってしまった。

アクセス:神戸地下鉄 山手線の「総合運動公園駅」下車。

総合運動公園2

三宮駅から22分。
以下、「ジョルダン」の乗り換え案内のデータより。JRならもう少し高くなるが、もっと早く着く。
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発着時間:08:19発 → 09:57着

所要時間:1時間38分
乗車時間:1時間26分
乗換回数:2回
総額:960円
距離:88.1km

■烏丸    2番線発
|  阪急京都線快速急行(阪急梅田行)   44.4km   前・中
|  08:19-08:59[40分]
|  620円
◇十三    6番線着・1番線発 [4分待ち]
|  阪急神戸線特急(新開地行)   29.9km   やや後
|  09:03-09:27[24分]
|   ↓
◇神戸三宮[阪急]/三宮    2番線発 [8分待ち]
|  神戸市営西神・山手線(西神中央行)   13.8km
|  09:35-09:57[22分]
|  340円
■総合運動公園    2番線着
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グリーンアリーナ

駅から公園内を徒歩10分ほど。

入場料:2000円(自由席)、3000円(スタンド席)、4000円(フロア席)
当日券、土・日の料金。前売りや平日、高校生以下などで料金体系に幅がある。
朝イチで行くなら、自由席でいい場所を取るのもありかもしれない。しかし、自由席のフロアに近い所はすぐに埋まってしまうので、スタンド席が無難。視力が弱い人や、間近で見たい人はフロア席がいいだろう。今回のように中国のトップ選手が出場するジャパンオープンなんてもう二度とないかもしれない。そう考えたら、1000円や2000円をケチるのは、かえってもったいない。

撮影:がんばってビデオや三脚を持っていったのだが、動画・静画撮影一切禁止!以前はそんなことはうるさくなかったのに。まぁ、これで卓球がテレビ放送されたりして、卓球の一般化に役立つならガマンしよう。しかし、そういうことは先に言ってくれ。というわけで、今回、試合の写真などは撮れなかった。

店舗:バタフライ等、大手卓球メーカーはブースを開いていた。ただ、バタフライは毎回おもしろくない。特価品がないのはもちろん、今回はユニフォームを中心に展示していただけだった。せめて新製品のインナーフォースレイヤーや、ガレイディア、ハッドロウといったラケットの試打のサービスぐらいあってもよかったのに。毎回バタフライのブースは工夫がない。ニッタクは紅双喜と共同?で入り口に一番大きなブースを開いていた。ユニフォームの販売が中心だったが、アコースティックインナーとアコースティックカーボンとプラボール各種の試打ができた。TSPは今回も特価ユニフォーム(1枚500~1500ぐらい?)があって一番賑わっていた。TSPありがとう!
弁当や飲み物も売っているが、やや高めなので、三宮等で購入しておくのがオススメである。

会場:土曜日は午前中は4台出ていて、午後からは2台になった。
10時から女子D準々決勝、男子D準々決勝。
11時から女子S準々決勝
12時から男子S準々決勝
13時半から女子D準決勝
14時から男子D準決勝
14時半から女子S準々決勝
15時半から男子S準々決勝
最後の男子S準々決勝が19時半から

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会場にそれほど不満はないのだが、掃除があまりなされていないのが気になった。
イスがくたびれているのはいいとして、折りたたみ部にホコリが溜まりまくっているのには閉口。

観客:7~8割ほど入っていて、いい雰囲気だった。サインくれくれ小僧が以前より少なかった。しかし、客席を走り回るならまだしも、フロアを走り回ってサインもらいに奔走していた子供がいたのにはうんざりさせられた。

選手:早い段階で馬龍選手と水谷選手が敗退してしまったのが残念だったが、ダブルスでは馬龍選手のプレーを生で観ることができて満足した。ほかにも許昕選手のフォアドライブのスピードはすばらしかった。また、劉詩雰、丁寧、樊振東選手を生で観られて満足した。
意外な収穫は閻安選手だった。

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織田信成選手のようなルックスが

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イメチェンで濃さが倍増し、いい味を出していた。

樊振東選手といい勝負を演じていたのだが、惜しくも敗れた。閻安選手は表情が豊かで愛嬌がある。これからもっとがんばってほしい。

私は個人的に吉村真晴選手を応援している(前記事「吉村真晴選手の豪快な両ハンドドライブ」)。

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吉村選手と世界最高のカットマン、韓国の朱世赫選手との試合はぜひ観たかった。しかし、時間が遅すぎて観るのを断念した。最終日に開催国の選手が誰も残っていないというのは寂しすぎるので、吉村選手の活躍を期待したい。

以上、簡単だが神戸グリーンアリーナでのジャパン・オープンの観戦案内である。

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そうそう、今、思い出したが、私はちょうど日本選手団の席の後ろぐらいで観戦していた。
日本女子選手はかわいらしい選手が多かったのだが、ひときわ目を引いたのが早田ひな選手だった。平野美宇選手もかわいらしいが、早田選手の純和風の容貌が忘れられない。まだ平野・伊藤選手のかげに隠れて目立たないが、早田選手にも遠からず一般メディアの注目が集まるに違いない。

【おまけ】
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反射スピードの話

『卓球王国』の「4球目の極意」に以下のようなことが書いてあった。

初歩段階では、サービスの要素を絞って予測したほうが良いだろう。最も基本的なのはショートサービスかロングサービスかの「長さ」の予測で、その他には横・上回転系か下回転系かの「回転」、フォアサイドかバックサイドかの「コース」がある。まずはどれかひとつの要素で予測できるようにして、徐々に幅を広げていく。
「4球目の極意」『卓球王国』2015-7
 
私は相手がサービスを出して初めて、「あっ長いサーブだ」などと思考を働かせ、なんとなくレシーブし、「次に打ちやすいボールが来ないかなぁ」などとぼんやり考えながら、4球目を迎えるのだが、自分が打球した後、相手が打球するまでは、思考が完全に停止している。このような態度では、当然ながら4球目を余裕を持って迎えることはできない。ボールが打たれてから必死で動いても、与えられた時間は限られている。それに対して上級者はおそらくすべての打球に予測を働かせているのではないだろうか。

よく反射スピードを鍛える練習などというのがあるが、あれで本当に反射スピードが高まるか疑問である。私はそもそも反射スピードというのがよく分からない。神経を電流が流れるスピードのことだろうか。しかし、電流の流れるスピードに速いも遅いもないだろう。では、電流が流れた後に体の各部位の筋肉が収縮するスピードのことだろうか。筋肉の収縮するスピードというのが筋トレでなく、神経の働きによってスピードアップするものだろうか。よくわからない。仮にそれらがスピードアップしたとしても、数値の上のみでやっと確認できるほどの微々たるもので、目に見えてプレーに影響の出るほどの差になるか怪しい。

とすると、中級者以下と上級者の反応スピードの違いというのは何に求められるのだろうか。私は心の準備だと思う。

たとえば、フォアに来ると予測して、心の準備をしておいた上で実際にフォアに来た場合と、そのような心の準備をせずにフォアにボールが来た場合と比べると前者は相当早く反応できるに違いない。

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カルタなどで、自分が絶対に取るつもりの札をずっとマークしていれば、それをせず、漠然と全ての札を取ろうとしている場合よりもずっと早く身体が動くだろう。

反射スピードというのは、つまり心の準備ということなのではないか。

どんなボールに対しても同じように反応が早いというのは考えにくい。おそらく上級者は2箇所ぐらいをマークしておいて、そこにボールが来た時に超人的な反応の早さを見せるのではないだろうか。

ということは、自分がレシーブ側なら、相手がサービス、3球目、5球目を打つ前に、必ずどこに来るか、2~3箇所ぐらい心の準備をしておけば素早く反応できるのではないか。それをせずに私のようにぼんやりと「次はどこに来るのかなぁ?」などと、ねむたいことを言っていてはいつになっても主導権が握れず、相手のボールに右往左往させられるということになる。予測は外れるのが当たり前だ。しかしだからといってすべての打球に予測なしに臨むのは無謀過ぎる。1箇所、本命の予測をし、もう1箇所保険としての予測をしておいてレシーブをするのがよさそうだ。もし本命の場所にドンピシャのボールが来たら、そのポイントはもうこっちのものである。神速の反応で攻めて攻めて攻めまくってやる。

というわけで、これからはすべての打球にある程度当たりをつけた上でレシーブに臨もうと思っている。これで私の反射スピードも3割増ぐらいになるかもしれない。

…となんだかすごい発見をしたように感じているのだが、もしかしてこんなことは誰でも実践していることなのかもしれない。

 

サービス・レシーブを先とす――対戦で意識すること

はじめに言い訳をしておくが、これは私の心に映りゆく由なしごとをそこはかとなく書き綴ったものであり、文字通りの随筆である。オチがない文章で申し訳ない。
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対戦のときのじゃんけんで勝った場合、私はいつもサービスをとることにしている。

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しかし、世の人はたいていレシーブをとる。私にはあれが不思議である。
どうしてサービスをとらないのか何人かの人に聞いてみると、

「9-9の大切な場面でサービスが回ってきたほうが心理的に楽」

といった理由らしい。しかし、もしレシーブをとって、7-9で負けている時はどうなのだろうか。あと2点で追いつけるという場面でサービスが相手側というのは心理的にかなり厳しいのではないだろうか。そういったら、こう反論されるかもしれない。

「でも、5-9で負けているときにこちらにサービスが回ってくるよ」

と。そんなことを言い出したらキリがないが、とにかく私は自分のサーブ権を使い切れずに7-11で負けるのは絶対にイヤである。使えるものは使いきって負けたい。ちなみに私は無料引換券の類を手に入れて、それをむざむざと期限切れにしてしまうのはガマンならないタチである。

この論理で行くと、サービスやレシーブの練習を差し置いて3球目や4球目以降の練習をするのは、本当に使う当てがあるかどうか分からないものに投資しているようで、損したような気がする。

というわけで、最近私はサービスとレシーブの練習を中心にしている。
以下、対戦で勝つための私の覚書である。

【サービスについて】
2つぐらいのサービスを1試合を通して有効に使い続けるのは難しい(同じモーションで横回転と横下回転のサービスを長短で出すなら、それを4種類のサービスとカウントすることとする。コースの違いはカウントしない)。よく効くサービスでも5ゲーム目ともなると、相手に慣れられてしまう。いくつぐらいのサービスを習得したら間に合うだろうか。
1ゲームで約10本のサービスを出せるとすると、5ゲームで最大50本のサービスのチャンスがある。1ゲームを最低3種類のサービスの組み合わせで戦うとすると、1ゲームで同じサービスを3回出すことになる。ちょっと心もとない。できれば4~5種類のサービスを組み合わせたい。とすると、20~25種類のサービスがあれば相手に慣れられにくく、かなり有利に戦えるだろう。クセのない下回転サービスを出して、ラリーで勝負というのはあまり有効だとは思えない。私のレベルなら、サービスさえ効けば、それだけで勝てることが多いのだ。

・巻き込みサービスのモーション: 長・短 横下・横・上 ナックルロングサービス 順回転ロングサービス 振り子サービス
・振り子サービスのモーション: 長・短 横下・横 ナックルロングサービス 順回転ロングサービス
・逆振り子サービスのモーション: 長・短 横下・横・上
・裏面バックサービスのモーション: 長・短 横下・横・上
・表面バックサービスのモーション: 長・短 横下・横・上

私のできるサービスは以上だが、これだけあれば5ゲーム戦えそうだ。これらをミスせず、返球されても対応できるように備えておきたい。

【レシーブについて】
レシーブというのがどうしてもうまくいかない。横回転なのに下回転だと見誤ったら、台から出て非常に損した気分になる。たった2球目で1ポイントが終わってしまうのだから。レシーブはなんとか入れるだけでもいいから返球したい。上回転を下回転と見誤ったのなら、オーバーミスしても仕方ないと思うが、横回転を下回転と見誤ってもオーバーミスというのは納得できない。私のレシーブは何か間違っているに違いない。横回転でも下回転でもとりあえず返球できるいいレシーブ方法があるはずだが、私はまだ発見できない。きっと上級者なら、サービスの回転が分からなくてもとりあえず返球できるいい方法を知っているに違いない(とにかく回転をかけて相手の回転を上書きするといいと聞いたことがあるが)。そうでなければ、初見の相手のサービスを数回受けただけで返球できるようになるなんて信じられない。

レシーブの時の心構えというのを上級者に聞いてみたことがある。レシーブはロングサービス待ちとショートサービス待ちに大きく分けられる。
その人はショートサービス待ちだとのことだった。

「ロングサービスなら、なんとか対応できるが、ショートサービスを突然出されると、対応できない。だからショートサービスが来るものと思って待っている。もしロングサービスだったら瞬間的に対応できる。」

私にはこれも理解できない。ロングサービスは速く、ショートサービスは遅い。それならショートサービスに照準を絞っていて、急にロングサービスが来たとしたら、私は対応できない。つまってしまう。あるいはスピードドライブなどで迎撃できるはずのロングサービスを軽く合わせるようなドライブで返球することになり、強打のチャンスをみすみす逃すことになりかねない。上級者は瞬間的に身体が動いてロングサービスを素早く迎撃できるのかもしれないが、私には無理である。そこで私はロングサービスに照準を合わせておき、たとえば順横回転のロングサービスがバックに来たら、それをやや強めのドライブで返球できるようにしている。あるいはそこでショートサービスが来ても、ゆっくりだからなんとか間に合うと思う。

レシーブで最も戒めるべきは単調さである。長谷川信彦氏の「作戦あれこれ」に以下のような戒めがある。

試合でドライブ型に負ける選手のプレーを見ていると、次のような共通点を持っている。
 1、小さいサービスを出すつもりが、1バウンドで出てドライブをかけられたとき
 2、1バウンドで出る変化のないツッツキレシーブをして、3球目ドライブをされる
 3、ドライブをかけられないようにと考えすぎ小さいサービスばかりになり、サービスが単調になったとき
 4、ドライブを逃げ腰で処理しているとき
 5、ドライブの返球コースが悪いとき
 6、回転に対して、正しい角度を出していないとき
 これらの6つが上げられる。中でも1番、2番の初歩的なミスが多く見られる。


2と3に私は注目した。レシーブでは「切る」「切らない」「払い」という3つを適宜使い分け、長短の変化をつけるというのが大切だという。1975年の連載だが、今でも中級者以下には十分通用する内容ではなかろうか。

以上、最近なんとなく考えていることをとりとめなく書き散らしてみた。改めて言うが、オチはない。

振り込め詐欺にご注意

卓球と全然関係ない話。

昨日、以下のメールがケータイに届いた。
発信元は heart4@i.softbank.jp というアドレスだった。
受け取ってドキッとした。
「訴訟番号」とか「訴訟取下げ」とか「法務大臣の許可を得て」などとものものしい言葉が並んでいる。
「総合情報サイト」というのは利用した覚えがないが、もしかしたらケータイ契約時に1ヶ月だけこのようなサービスを申し込んでいたのかもしれない…などと一瞬思ったのだが、冷静に考えてみると、いろいろ不審な点がある。

まず宛名が書いていない。
法律的なことにはうといので自信がないが、裁判とかそういう場合は「◯◯殿」などと宛名がはじめに明示してあるものではないだろうか。
さらに「訴訟取下げ期限」というのが当日の21時までとなっている。わずか9時間で取り下げるかどうかの判断を迫るというのも怪しい。

債権管理回収業務委託顧問弁護士」などと文書末に書いてあるが、その弁護士の名前もない。
発信元のドメインもiphoneの個人のケータイのようだ。
そもそもこういう重要な要件というのは封書で来るものではないのか。

これが噂の振り込め詐欺か。

こういうのを受け取って若い人は気が動転してリンク先をクリックしてしまったりするんだろうか。

読者の皆さんも気をつけていただきたい(間違ってリンクをクリックしないように文字列を替えてある)。

b121dd550863

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【重要なお知らせ】 

■訴訟番号■  平成27年(コ)第485-5855号 
※訴訟取下げ期日 平成27年6月9日 21時まで※ 


この度、貴殿がご利用された総合情報サイトの未納金、債務不履行により、原告側が裁判所に訴状を、提出した事ご報告いたします。 
このままご連絡なき場合、特別送達による出廷命令が届きますので記載期日に出廷していただきます様、宜しくお願い致します。
出廷拒否されますと原告側の主張が全面的に受理されることとなり、裁判後の措置として執行証書の交付のもと給与差押さえ、及び動産物・不動産の差押さえを執行官の立会いのもと強制執行させて頂きます。

但し、貴殿が退会処理手続きを行う事で滞納金の全額免除にすることが可能となっておりまして、訴訟も退会処理が出来ましたら取り下げを行うとの事です。

訴訟内容及び、訴訟取下げ手続きに関しましては、下記をご確認のうえ、取下げ期日までにご連絡を下さい。

↓未回収料金詳細並びに退会申請はこちら↓
http://resistance046.click/BIN/camp.php?em=oJShnKEuMHOxo2AioJ8hozHhnaN=&key=gk93sc&key=gk93sc&url=v685ucy7546n&nick=guest&rank=286&advcode=haisin2


この少額起訴の他、本通知以降、一度もご連絡がないなど、特に悪質な場合には、身元調査の上、差押処分を必ず行います。


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(通知人・債権管理回収業務委託顧問弁護士)

(現債権者・債権管理回収業務委託者)
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(法務大臣の許可を得て、信用保証協会の委託に基づき信用保証協会の債権の管理及び回収を行っています。)


本メールは送信専用となっておりますので返信はできません。
 

対機戦法――対戦における態度

【主張が熟していないうちに書き始めてしまったので、変な文章になってしまった。改めて構成を考え、題名を変更した】

先日、10人ぐらいのメンバーで3時間ぐらいいろいろな文章を読んでコメントするという集まりがあった。
どれも興味深い文章なのだが、 私だけ3時間で読みきれない。他の人は30分ほど残してすべて読了しているというのに、私だけ8割ほどしか読めなかった。自分の読書スピードの遅さに驚きあきれた。

どうしてみんなはあんなに速く読めるのだろうか?私とは頭のできがちがうのだろうか。

しかし、同じ人間なのだから、考えるスピードがそれほど違うとも思えない。自分の読書法を点検してみた。

私は読むときにおおまかな全体の流れを確認しながら読んでいる。
浦島太郎でいえば、テクストの切れ目を作っておおまかに以下の7つのパートに分けるのだ。

1.「子供に亀がいじめられている」

2.「太郎が助けてやる」

3.「亀が竜宮城へ連れて行ってくれる」

4.「太郎がホームシックにかかる」

5.「乙姫様が玉手箱を渡す」

6.「太郎は故郷に帰るが、数百年経っていた」

7.「太郎が玉手箱を開けて、老人になる」

そしてこの不思議な展開に筆者の意図を読み取ろうとする。

「亀は太郎が故郷に帰りたがることを知らずに竜宮に連れて行ったのだろうか?」
「亀は実は竜宮に行ったら、太郎が二度と家族に会えなくなることを知っていたのではないか?」
「乙姫様はなぜあんな危ない玉手箱とかいう『爆弾』を太郎に託したのか」
「乙姫様は『開けるな』と言ったのはどうしてか。実は開けてほしかったのではないだろうか」
「乙姫様はどうして恩を仇で返すようなことをしたのか。乙姫様にはどうかんがえても悪意がある」
「そして亀はすべてを知りながら、乙姫様と共謀して子供にいじめられるふりをして太郎をワナにハメたのではないか」
「しかし乙姫様がそうする動機が見つからない。魚を釣って生計を立てている太郎に対する復讐なのか」

「筆者は甘い言葉に乗ってしまうと、ひどい目にあうということを伝えたかったのではないか」
「あるいは、自分には自覚がなくても、自分を恨んでいる人はいるということを伝えたかったのではないか」

ネタバレになるが、以下の本に答えが書いてある。

ダウンロード

それによると、現在の浦島太郎のテクストはいろいろなバージョンの話が切り貼りされたもので辻褄があわなくなっているのだという。もともとの話では玉手箱の中には乙姫様――サメの化身が隠れていて、いつまでも太郎のそばにいたいという女心だったのだ。

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筆者の意図ということと、卓球における相手の意図というのには何か関係がないだろうか。
卓球は対人競技なので、ひとりよがりに攻撃しても、空回りするだけである。相手の気質や意図をしっかりと把握した上で、こちらの態度を決めるべきだと思われる。

相手はなんらかの目的を持ってプレーしているはずである。相手の目的は何か。そういうことをよく考えずに対戦すると、自分の卓球と合わず、力を発揮できない――相性が悪い――ということになるのではないか。

対戦においては相手の「気質」を読むことが大切だと思われる。
このような「気質」にはおおまかに3つのタイプがあるのではないだろうか。以前、TAKZINEでこのようなタイプ分けを見たが、「一発型」と「コツコツ型」の2つだけだった。本記事では3つに分けてみた。この3つはそれぞれ複数の項目を兼ねている場合もある。

A 強打型:ドライブやスマッシュなどの強打で打ち抜くことを目的にプレーするタイプ
B トリック型:相手の意表をつくボールで得点、あるいはチャンスを作ることを目的とするタイプ
C コツコツ型 :ミスせず続けていれば、いつか相手がミスしてくれるだろうという見込みのもとに徹底的につなぐタイプ。

Aの強打型についてだが、ほとんどの人がこのタイプだと思われる。しかし、上手な人は打てるボールと打てないボールを見極めて、打てるボールだけ強打してくる。こういうタイプには小手先の技など通用しない。そういう老獪さと強打を併せ持ったタイプは考察外である。中級者は逆立ちしても勝てない。そうではなく、私が想定しているレベルの強打型はたいていのボールを打ちに来る暴虎馮河である。こういうタイプには付け入る隙がある。下手な強打型にはBのトリック型が有効なのではないだろうか。

Bのトリック型は相手が期待しているボールと反対のボールを送ろうと狙っている。強打型がロングサービスを出して「さあ、来い!」と待ち構えているところに浅めのヘロヘロした下回転を送ってみる。あるいはサイドを切る厳しいボールを送って容易に打ち込ませない。打てそうで打ちにくいボールを送ることによって強打型を調子づかせず、消極的になってきたところで、こちらが積極的に攻めるというのが典型的なBである。

Cのコツコツ型は逆にBのトリック型に強いのではないだろうか。無理に攻めようとしないので、トリッキーなボールが来ても、無理に打ちに行かない。慎重に打てるボールだけを打つ。地味な試合になってしまうが、波がなく、大きく崩れない。しかし、こういうタイプはAの強打型にとっては格好の獲物となるかもしれない。コツコツ型は無理に攻めてこないので、Aの強打型が打つ気マンマンで攻めてくると、どうしても押されてしまう。

このように私のレベルの対戦では、ABCの三すくみ状態をいかに打破するかで勝敗が変わってくるのではないかと思われる。本来Aタイプの人がBタイプの人と対戦した場合、どうにもうまくいかないので、Cタイプに転向する。そうすると相手はBタイプのままでは通用しないので、Aタイプに転向し積極的に攻めてくる…このように相手の気質や態度によって柔軟にこちらの姿勢を変えていくことが試合で有効なのではないだろうか。

 

卓球用具代用考(保護テープ)

この汚いものは何かというと、ラケットの側面に貼る保護テープを剥がしたものである。

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ラバーを貼り替える際に保護テープも剥がしたわけだが、これを再利用できないかと考えている。もちろんもう一度そのまま貼ればいいだけだが、すでに2回ほど再利用したので、テープの粘着力が衰えている。

そこで思い出したのがこれである。

z-201-1

ヤサカのクッションガードテープ。
従来のものよりも ずいぶん分厚いという。通常のテープに両面テープを貼ったら、これに近いものができるのではないだろうか。使い古しの粘着力の落ちたテープをしっかり貼り付けることもできる。

tape1

100円ショップでこんなスポンジ付きの両面テープを買ってきて、これを媒体として保護テープを貼り付けてみた。

image (1)

ただ、両面テープのサイズがかなり幅広なので、ラケットの厚みに合わせて切り揃えなければならないのと、ラバーをきれいに切りそろえなければ、すぐに浮き上がってしまうという難点がある。

あまりきれいに貼れなかったが、衝撃吸収力は大幅に上がったのではないかと思う。
 

本物の「特別」になる

それはアニメの1シーンを見た時だった。

「私、特別になりたいの…他の奴らと同じになりたくない」

become special
自分は特別だと思ってるだけのヤツじゃない…本物の「特別」になる

「他人と違うことがしたかったの」
「誰かと同じで安心するなんてバカげてる」
「当たり前にできあがってる人の流れに抵抗したいの」

imifumei
わかるでしょ?そういう意味不明な気持ち

なんとなく分かる気がする…。私もできることなら本物の「特別」になりたい。しかし、こんなオジサンが今からいくらがんばっても卓球で本物の「特別」になんかなれるわけがない。こういうのは若者だけに許される客気だろう。

しかし、そもそも本物の「特別」ってなんだ?

私は卓球に対する情熱は人並み以上なのだが、卓球の実力では人並み以下である。本物の「特別」というのは、卓球で言えば、やっぱり卓球がメチャクチャ強いということだろうか。しかし、全国大会を目指す若者だって、本物の「特別」になれるとは思えない。なぜなら、県内では負けなしの選手で、「オレは特別」と思っている選手でも、全国大会では簡単に埋もれてしまう。そこから努力して、なんとか全国レベルでも本物の「特別」になったと思ったら、日本代表レベルでは、やはりパッとしない選手になってしまうだろう。日本代表レベルでしのぎを削って本物の「特別」になったとしても、世界レベルでは本物の「特別」になるなんて、そうそうできることではない。錚々たる日本代表が束になってかかっても、中国はおろか、ドイツを破ることすら難しい。では世界チャンピオンになれば本物の「特別」といえるのだろうか?そうも思えない。ワルドナーがすごいといっても、30年もすればチャンピオンの一人に過ぎなくなるだろう。新しい才能は次々と生まれてくる。後生畏るべしである。


全国を目指す君たちは本物の「特別」になりたがっているのだろうか(京都府インターハイ予選より)

要するに「特別」というのは限定があってはじめて成り立つ概念である。レベルや地域、時代を超えた普遍的な「特別」などというのは抽象的な概念にすぎない。府内の高校生で吹奏楽で全国大会に出場できるというのは、冒頭の女の子にとって、本物の「特別」かもしれない。しかしそれは「府内」「高校生」という限定があって初めて成り立つ。これが「世界」「大学生以下」だったら、とたんに「特別」感が薄れてしまうだろう。

毎週卓球の練習をして、卓球雑誌を購読し、インターハイ予選を観に行き、卓球のブログまで書いている。逆振り子サービスも出せる。成功率は低いが、チキータだってできる。こういう卓球人にとっては普通すぎる特徴が、私の職場ではかなり「特別」である。職場内という制限を設ければ、私でも「特別」になれる。

しかし、これは本当に「特別」なのだろうか?単に他の人と違うというだけかもしれない。「NO.1にならなくてもいい もともと特別なOnly one」という安っぽいフレーズに私は反感を覚える。じゃあ、努力しようがしまいが、生まれつき誰でも「特別」ということなのか?それは「特別」ではなくて、単に人と違うというだけに過ぎないのではないか。

やっぱり単に他の人と違っている以上の何かが必要なのではないだろうか?その「何か」は努力っぽい気がするが、よく分からない。なんだか難しくなってきた…。

結局結論の出ない筆のすさびになってしまったが、私も本物の「特別」になりたい。しかしその本物の「特別」が一体何なのか分からない。まったく意味不明な気持ちである。あのアニメのせいで、世に言う「中二病」というのに今頃になって罹患してしまったらしい。

【追記】150601
どうでもいい話だが、冒頭のシーンが気になって原作のラノベを本屋で立ち読みしてみた。
麗奈が「他人と違うことがしたかってん」と関西弁を使っていて衝撃を受けた。
やっぱりアニメのほうが私は好きだ。

9784800217479

そして本物の「特別」についてよく考えてみた。
おそらく、「そのコミュニティーの中でかけがえのない存在」というのが本物の「特別」なのだろうと思った。
 
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