自コートのプレイヤー付近に到達するまでに0.5秒しかかからない。反応して、サービスがどういう軌道を描くか判断するのに0.25秒かかるというので、移動に残された時間は0.25秒しかない。この限られた時間で移動できるのはせいぜい1歩らしいので、ボールが外側を通った場合、その位置まで移動するのは物理的に不可能なのだという。
「アスリート解体新書」03 テニス
プロの選手はどうやってそのボールに反応しているかというと、相手の打球と同時に軽くジャンプし、上体を沈ませ、その反動を利用して大きく移動するのだという。これをスプリット・ステップ と呼ぶらしい。
この技術は卓球にも応用できるのではないだろうか。相手のサービスのトスと自分のジャンプのタイミングを合わせ、着地の反動を利用して大きく移動すれば、回りこみや飛びつきのスピードが上がる。
そういえばレシーブ時にジャンプしている卓球選手を見たことがあるような。
テニスのテクニックを確認してみると、いろいろ発見が多い。
【追記】 140202
足を踏み出す前に予め筋肉に負荷をかけておき、 瞬間的に移動できる状態にすることをバドミントンでは「プレローディング」と呼ぶらしい。スプリットステップとは微妙にずれるかもしれないが、かなり近い概念のようだ。どの競技でも同じような工夫がなされているのだと興味深く感じた。