しろのたつみ



卓球について考えたこと、
気づいたこと(レベル低いです)
を中心に中級者の視点から綴っていきます。




2012年10月

当ブログでは皆様からの寄稿を募集しております。卓球について意味のある主張を発表したい方はshirono.tatsumi◯gmail.comまで原稿をお寄せください。

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シャドーイング応用法

英語をシャワーを浴びるように24時間聴き続けていれば、勉強しなくても自然に英語が身につく

なんていう怪しげな英語教材の広告を見たことがないだろうか?
ふつうに考えれば、そんな楽に外国語が身につくはずがないことは明らかだろう。第一言語習得前の乳幼児ならともかく、言語形成期がすっかり終わった青少年にこんなことをしても全く意味がない。もしこんな学習法に効果があるなら、洋楽を流しっぱなしにしているブティックの定員や美容師は英語がペラペラになっているはずだし、学校の英語の授業も必要なくなり、中高の英語の時間はひたすら英語のテレビを鑑賞すればいいことになる。

留学しても同じことだ。ろくに英語が話せない人に奇特にも話しかけてくれるネイティブがいるはずがない。相手が日本語を学んでいるとか、自分の容姿が優れているとか、卓球が上手いとか、何か際立った能力を持っていない限り、たとえアメリカに留学したとしても、ネイティブと英語で話せる機会なんてほぼ皆無だ。そうすると周りから聞こえてくる意味不明の言語音声を聴き続けることになるが、結局身につかない。日本に数十年住んでいた在日朝鮮人1世や、日本で数年英会話教師などをしている人でも日本語がカタコト程度しか話せない人も少なくない。

では、英語を聞くのはどうして効果がないのだろうか?それは意味がわからず聞いているだけだからだ。意味がわからない言葉は何年聞いても雑音でしかない。まさに馬の耳に念仏である。

そこで最近流行っているのがシャドーイングという学習法だ。これは外国語の音声のスクリプトを用意し、それを見ながら音声と同じスピードで口真似をしていくというものだ。初めはとてもスピードに追いつけないので、1テンポ遅れて口真似していく。輪唱の「カエルの合唱」みたいなものだ。慣れてきたら、音声とほぼ同時に発音できるようになる。この学習法はかなりの効果が期待されるとされている。事前に文字で見てあるのできちんと意味や分節が分かり、かつ、口も動かしているので記憶に残りやすい。

卓球のビデオをyoutubeなどで見続けたら、卓球が上手になるのだろうか?
私は見るだけではそれほど効果がないと思う。しかし、ビデオを見ながら素振りをしてみたらどうだろうか?
自分と同じ利き腕の選手を後ろのアングルから写したビデオを見ながら、動画と同じタイミングで素振りをしてみるとしたら?
私はシャドーイングと同様、これも効果が期待できるのではないかと思う。最近はテレビが大型化しているので、大写しの選手を見て素振りをしたら、かなり効果的なのではないだろうか。卓球で非常に大切なタイミングや打点がイメージできるし、さらに画面をみれば、角度もよくわかる。

これから卓球ができないときはこんな練習をしてみようかと思う。


ツブ高界初?の近代的辞書―「ツブ高ファンタジスタ part.2 シェークツブ高技術紹介編」(WRM)を見て―


新井卓将氏のDVD「ツブ高ファンタジスタ part.2 シェークツブ高技術紹介編」を見た。

http://rubber.ocnk.net/product/1836

従来の「ツブ高は守備向け、あるいは相手を幻惑するだけ」という固定観念を破り、ツブ高での積極的な攻撃を見たいと思ったからだ。そしてツブ高での攻撃が本当に実用に耐えるものなら、自分の卓球にも取り入れてみたいと思っていた。
ツブ高は相手を幻惑する。しかしそれだけだ。相手が幻惑されなかったら、一転して相手の攻撃にさらされてしまう。だが、幻惑しながらの攻撃ができるとしたらどうだろう。攻撃に幻惑がプラスされるとしたら。それは従来の卓球を再編成するほどの問題提起にならないだろうか。しかもあの新井卓将氏が製作に関わっているのだ。これは期待せざるをえない。

しかし、結論から言うと、これは「辞書」にすぎなかった。始めから終わりまで何の解説もなく、新井卓将氏が淡々と「ツブのショート」「ツブのフリック」「ツブのミート打ち」といった個々の基本技術、および氏独自のテクニック(F面を使ったチキータ等)を実演しているだけである。これを見たからといって強くなれるわけではない。

私たちは英語の意味がわからなかったり、使い方に自信がないときに、英和辞典をひもとく。そこには模範的な例文と、間違いとは言えない(適切とも言えない)語義の説明が書いてある。英語が話せる人なら、その説明でだいたいその単語の使い方が分かり、正しく使えるようになる。しかし英語が話せない人がいくら辞書の解説を読んでも英語が話せるようにはならないし、正しく使えるようにもならない。分かる人には分かるが、わからない人には分からない。それが英和辞典だ。

このDVDにも同じことが言える。ツブ高を上手に使えない人が見ても、「すごいなぁ」「こんなプレーをしてみたいなぁ」と思うだけで、あまり自分のプレーに応用はできないと思う。逆にツブ高歴10年以上でツブ高が自分のアイデンティティーになっているような人なら、「おっ!これは使える!」などと自分のプレーに応用できたりするのだろう。

2000円という値段を考えれば、十分価値のあるDVDだと思うが、これほど「紹介」に徹しているとは想定外だった。WRMのページには「【ツブ高ファンタジスタvol3】ペン粒技術解説編DVD4枚組200分」という商品もあるので、いずれシェークにも「解説編」が出るのかもしれない。しかし、その「解説編」も単なる「文法書」なのではないかという気がする。つまり「表ソフトの教科書」にあった、個々の技術に対する注意点をコメントするというアレだ。(要素構成主義を超えて―「表ソフトの教科書」(卓球王国)を見て―
辞書と文法書があっても、外国語が話せるようにはならない。実際の文脈の中で語句の意味を理解しない限り、外国語が使えるようにはならない。

同じWRMのビデオでもxia氏のペンドラビデオには期待させられる。


私は氏の「12日間集中ペンドラセミナー」というメルマガを受講していたのだが、氏は

「コースをバック側に限定させるサービス」
「回りこんでフォアで撃ちぬく」

というシンプルな戦術を基本理念にしてそこに持っていくために何が必要かと問いかけ、必要な練習、あるいはこのパターンにはまらず困った場合の対処法などを解説していく。このビデオは実践的で、これを見たら誰でもその人の実力に応じて強くなりそうである。「ペンホルダーには何十通りもの打ち方がある」といった単なる「打ち方の羅列」ではない。不要なものは紹介せず、必要なものだけを紹介する、あるいは必要な技術の優先順位をxia氏が選定してくれているわけだ(実際には見ていないので、そう予想しているだけだが)。「ツブ高ファンタジスタ」のシェーク解説編が出るとしたら、こういう方向性に進んでほしいものである。

まとめ
「表ソフトの教科書」にも同じ感想を書いたが、ツブ高に特化したビデオがほとんどない現状では、このような多彩な技術を文脈なしで、ありったけ羅列したビデオにも価値があると思う。しかも実演している人が他ならぬ新井卓将氏である。その美しい打法は人々の模範になりうる。ただ、それは日本近代において大槻文彦が日本初の近代的国語辞典『言海』を上梓し、その副産物として『語法指南』という文法書ができた事実に比類しうるであろう。今となってはどちらも骨董品のようなものであるが、これらが日本文化の近代化に与えた影響は計り知れない。ツブ高ビデオも『言海』の段階にいつまでも甘んじいてはいけないだろう。この『言海』を超えて、xiaの段階に進まなければならない。つまり

「ツブ高はどう戦うべきか」
「ツブ高にとっておいしい展開とはどういうものか」

という基本理念を据え、次に優先度の高い技術に絞り、その展開に持っていくための実践的な解説に進む段階である。その際に個々の技術の「打ち方」に限って「ツブ高ファンタジスタ 技術紹介編」を参照するよう指示すれば「技術紹介編」の「とにかく考えられるだけの多様な打法を集めてみました」という特色が生きると思う。

追記
新井卓将氏のバックハンド ドライブ・ミート打ちは美しい。小さいフォームで振り切ったあとのブルンという余韻がいい。あれは手首を最大限に利用しているためだろう。あの「ブルン!」には何度も見いってしまう。

卓球用具代用考(腰袋)その2

腰袋を買ってみた。

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「朱鳥 腰袋2段 工具差付 中」 800円

40ミリのボールが30個ぐらい入る。シェークのラケットなら3本入る。
しかしこれにはフックもベルトも付いていないので、100円ショップでスーツケース用のベルトを買ってきて、つけてみた。ギリギリまで短くしたが、少しゆるい(女性や痩せている人にはユルユルだろう)。まぁ、なんとか使えそうだが、ふつうのベルト(幅広のタイプ)を使用することをおすすめする。

購入したのはシマコーポレーション
http://www.sima-corp.jp/index.jsp
ホームセンターよりもさらにマニアックだ。ヘラやハケ、ネジ、ドリルなど、ホームセンターよりもずっと充実している。腰袋のバリエーションも豊富だ。普通に町中を歩けるようなものもある。Deviceのシザーケースのようなしゃれているのも1300円ぐらいだった。値段も500円から2万円以上のものまでと幅広い。
それ用のベルトも売っていたが、400円~と割高だったので、100円ショップの旅行かばん用のベルトで済ませた。店員さんによると、700円ほどのベルトなら、重い工具をぎっしり入れても大丈夫とのことだった。しかしピン球なら100円のベルトでも十分だろう。
ケース全体が固く、口が大きく空いているので、手を入れてボールを取り出しやすい。ただ、ボールをいっぱいにして激しく動くと、ボールがこぼれそうな気がする。フタ代わりのものをとりつける必要があるかもしれない。

まとめ
腰袋はポケットのない短パンを履くときに重宝する。ボールを一度に20個以上入れられるからだ。外殻もしっかりしていて、ボールが取り出しやすい。しかも1000円ほどで買えるので、コスパも高い。ただ、激しく動くとボールがこぼれやすいという欠点がある。

追記
先に挙げたDeviceというブランドのシザーケースというのも買ってみた。
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Device 「クロスロード シザーケース」1995円

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%87%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9-DEVICE-%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89-%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%80%90%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%99%E3%83%AB%E3%80%91-LCC-76019KH/dp/B0013HFHKW/ref=pd_sim_shoes_1

買ったばかりなので、耐久性は分からないが、こちらもなかなか重宝している。財布、ケータイ、ipod、などをポケットに入れていると、ポケットがいっぱいになって不恰好だ。さらにカメラや電子辞書、筆記用具などを入れようとしたら、ズボンが「ボンタン」のようになってしまう。
このケースにはベルトとフックが付属しているので、ジャージにも付けられるし、ふつうのズボンのベルト通しにフックでぶら下げてもいい。ガジェット等をすべてを入れるには小さいが、財布、ケータイ、ipodぐらいなら、余裕で入る。40ミリボールも10個以上入りそうだ。しかしこのケースの本当にすばらしいのは、財布が要らなくなるということだ。つまり、このケース自体が財布になってしまうのだ。これは目からうろこだった。チャックの付いたところにカードやお金を入れ、口が空いたポケットにはケータイやipodなどを入れるのだ。

卓球用具代用考(腰袋)

ホームセンターに行くと、いつもワクワクする。
「男の道具」がたくさんあるからだ。ドライバーやらノコギリ、ペンキや接着剤…
それらはどれも実用的でタフだ。しかも驚くほど安価だったりする。仕事用のツナギや安全靴などは実に安い。それでいて丈夫だ。

私は卓球をする時、サッカーのショートパンツを履いていることが多い。サッカーパンツは卓球パンツよりもしゃれているものが多い。しかしポケットがついていないものが多い。そうすると困るのはボールを多数持てないことだ。いちいちボールを拾いに行かなければならない。それでいつも左手にいくつも球を持っているのだが、せいぜい4球ぐらいしか持てない。

そこでウェストバッグをつけてみた。10球以上楽々入り、なかなか便利なのだが、横長で腰に巻くと、平べったくなってしまい、球を取りにくい。そういえばよく若い人がケータイや財布などを入れておく、筒状のバッグを腰につけているのを思い出した。いろいろ調べてみたら、あれはチョークバッグというらしい。

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これはなかなかしゃれている。球もたくさん入りそうだ。これを練習中に腰につけておけば、ポケットがないパンツを履いても問題ない。ただ、ちょっと小さめだ。

さらに調べていくと、腰袋というものに行き着いた。

http://kozuchi-net.com/wp/wp-content/themes/kz01/pdf/13_elec_daiku.pdf

万能型腰袋、電工袋、釘袋というのがよさそうだ。これは無骨ながら、頑丈そうで球をザクザク取り出せて便利そうだ。
この会社のキャッチコピーがいかしている。

「親父の代からコヅチ一本だよ」

シビレる~。

私はラケットをいつも2~3本とっかえひっかえしているので、ラケットを入れるのにも便利そうだ。
今度の週末、ぜひホームセンターで試着してみようと思っている。



表ソフトの打ち方再認識

今日、ラージをやっていて、私の打ち方が根本的に間違っていたことがわかった。
ラージは表ソフトだから滑る。したがってできるだけ早い打点で打たなければボールが落ちてネットにかかる、これが今までの認識だった。
しかしそうではないことが今日わかった。
私はできるだけボールをスポンジに食い込ませて引っ掛けようとしていた。それはずいぶんと力を入れなければならない打ち方だった。しかも、不安定でスピードも出ない。
しかし、今日、全く違う打ち方を試してみたら、僅かな力で軽快に打てることが分かった。
それはZ軸に向かってボールを真後ろから弾くような打ち方だった。

縦がY軸、横がX軸だとすると、奥行きがZ軸。
そのZ軸の方向に普通よりもわずかにブレードを上向けにして、速いスイングで打つと、びっくりするぐらい軽々と速い球が打て、しかも減速しない。まっすぐに突き刺さるようにコートに入るのだ。
それだけではない。ボールが頂点を過ぎたあたりで、ネット上端よりもわずかに下がったところからでさえもまっすぐ入るのだ。詳細をまとめると以下のようになる。

・使用ラケット:JUICサインラケット(500円ほどのおもちゃのラケット)+クリッター(ラージ用ではない)特厚
・打点:ネット上端前後
・相手の回転:順回転、あるいは軽い下回転
・スイング方向:Z軸
・スイングスピード:ある程度速く振り切る
・ブレードの角度:100°ぐらい(わずかに上向き)
・グリップ:浅め

ラージボールはバウンドして、頂点に達すると、静止してるような状態になる時間が、硬式球よりも長い。その静止している間にほぼ真後ろから力を抜いて速く振り切る。全く擦らないで打つ。

その後、硬式でも同じ打ち方を試してみたところ、硬式でも気持ちいいぐらいに入る。
使用したラケットはマリン・エキストラスペシャル。ラバーはハイフのドルフィン。
マリンESは硬くて重くて弾む(私には弾みすぎるぐらい)ラケットなので、前陣ではスピードを持て余してしまう。そこで中・後陣から同じ打ち方、打点をやや落として、やや斜め上に思いっきり振り切ってみると、入る入る。ネットギリギリの真っ直ぐで速いボールが気持ちいいほど入るのだ。今まで前陣で打っていたときは、その重さから素早く振りきれず、球速を持て余していたが、中後陣だと、少し打点を落としたぐらいがちょうどよかった。

ラージがますますおもしろくなってきた。最近、表ソフトを使っていたが、コントロール系の引っ掛かりの悪い裏ソフトとあまり違いが分からず、メリットが感じられずにいたのだが、この打ち方に気づいたことで、表ソフトを使うメリットが出てきた。硬式でもしばらくフォア表を試してみようと思う。


先日教わったこと(備忘録)

先日上級者に教わったことを忘れないようメモしておく。

・回りこんでのドライブは右利きの相手のフォアかミドル(相手の体)へ
フォアとバックにドライブした場合の決定率は8:2

・ツッツキのスピードを早く
ストップ的なバウンド直後のボールを深く早く返せば回りこまれない。深く返すのが難しければストップにする。また、初中級者の試合ではツッツキを低く速く打てればたいてい勝てる。

・相手がサービスをするときは、打球面だけでなく、肘の角度を見る
肘の角度で横回転か下回転かを見分けられる

・ドライブ時のラケットのヘッドはボールの飛ぶ方向へ

・サービスはセンターへ
センターへのショートサービスをフォアでつっつくか、バックでつっつくかを見る。バックで突っついたら、少しフォア側にずらし、それをまだバックで突っつくかどうか見る。
センターへのショートサービスをフォアで突っついたら、少しバック側にずらして同じようなサービスをして、それをまだフォアで突っつくか見る。
このようなテストをして、相手がどのあたりで回りこむのか、突っつくのはこちらのフォア側か、バック側かといった癖を見る。

・スイングスピードを上げるには腰を使う
腕をどんなに速く振っても、あまりスイングスピードが上がらない。足腰を使って振ること。

軸と体重移動

卓球が上手になるためには、足を使って、体の軸を動かさず、体重移動をきちんとしながらボールを打たなければならない。

これは定説である。これを否定する人はまずいないだろう。
しかしこれは「勉強は若いうちにしなきゃダメだよ」という定説と似ている。
頭ではわかっている[つもり]だが、ちゃんとできている人は少ない。
私も頭ではそれがいいとわかっているのだが、あまり意識したことはない。

私はラバーやラケット、フォームなどをしょっちゅう変える、落ち着きのないヤツである。テナジーからブライスに替えるとか、そういうレベルではなく、裏から表に替えてみたり、表から一枚やツブ高に替えてみたり、極薄がいいと聞けば、特厚から極薄に変えてみたり、重いラケットから軽いラケット、グリップが非常に細いものに替えてみたり。そんな感じなので、安定感がなく、調子の波が激しい。
最近替えたラケット・ラバーの組み合わせでは重心がブレるのを強く実感させられた。まるで体の中心に10リットルぐらいの液体が入っていて、左右に動くたびにタップンタップンと揺れて慣性が働き、反対方向に戻るのに1テンポずれるような感じなのだ。そこでこの軸と体重移動というものについて考えざるを得なくなった。

卓球の指導書やビデオなどでは「スマッシュを打つときはちゃんと体重移動をする」などと簡単に書いてあるが、体重移動というのはそんなに簡単なものだろうか。たしかに相手がロビングやフィッシュなどで遠くから浮かしてきたら、余裕を持って体重移動をしながら打つことは容易だ。しかしコンマ数秒の単位でボールに対応しながら体重移動まで瞬時に行うのは至難の業だ。すくなくとも私にとっては。いや、ドライブの速さとか、スピンの強烈さなどより、こういう地味な技術の習得こそが上級者への最短距離なのではないだろうか。

先週練習した時に軸をブラさず、体重移動をするにはどうすればいいかを模索してみた。それで分かったことは、

・私はフォアの振りが大きい

ということだった。ネットに掛けないためにスイングスピードを速くしようとすると、手を伸ばして遠心力を最大限に使うため、どうしても大振りになってしまう。また、

・体重移動が左右方向に偏っている

と感じられる。ボールを打つときは前後方向の体重移動も併用しなければならないのではないか。上体もあまり前かがみではなく、垂直方向に向いている気がする。また、

・腰や膝の回転をあまり利用していない

あるいは

・回転の円の描き方がブレている

これはフォアからバックに切り返すときにきちんと対応できていない(間に合っていない)ことからも、そうだと思われる。
上手な人が私のフォームを見てアドバイスしてくれたことも加えると、

・ラケットの振りの頂点でラケットを止めている時間が長い

という点も軸や体重移動に関係があると思われる。

問題だらけだが、このような基本技術を疎かにしていては何時まで経っても上級者にはなれない。これを最優先課題にして自分の卓球を大改造しなければならないと決心した。

フットワークや体重移動といった卓球の技術の中でもっとも基本的で目に見えにくい技術は、ラケットの振り方といった目に見える技術よりも習得に長い時間がかかると予想される。そこでロードマッピングという技術に注目した。

ロードマッピングというのは、簡単に言うと、具体的な目標を時系列順に並べたスケジュールのようなものである。「体重移動をしっかりとする」のような抽象的な目標ではいたずらに悩むだけで効率が悪い。ロードマッピングなら、何が問題か、何をすべきかが具体的ではっきりしているので、目標に取り組みやすく効率的である。

wikipediaによると、ロードマッピングは以下の3項目から成るという。

(1)問題点と目的の明確化
(2)ロードマップ本体の作成
(3)具体的な行動計画への落とし込み

現時点では(1)の段階である。問題点を挙げてみると、
A フォアの振りが大きい
B 前後方向の体重移動が稀薄
C 腰・膝の回転が弱い
D 腰・膝の回転がブレている
E スイングの頂点で長時間止まる

の諸点が考えられる。これをどうやって解消するかだが、
Aについては少し肘を曲げて、振りを小さくするとともに意識的にスイングスピードを速めてみようと思っている。つまり瞬発力を上げてみるのだ。
BCDについてはイメージトレーニングが有効だと思われる。お腹の中心に大きな石が入っているとイメージし、自分の体を小さく低くイメージし、腰の回転を意識してスイングすると、小さなフォームで早く戻れるような気がする。
Eの、スイングが止まる問題についてだが、よく言われるように「孤円」を描くように意識してみるぐらいしか方法が思いつかない。

以上の点を最優先にして自分の卓球を改善し、うまくいったら(2)以下の段階に入れるのではないかと思う。

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シロノ タツミ

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