またまた卓球とは関係ない話だが、靖国神社に行ってきたので、その感想などを書いてみたい。

関東の実家に帰省したのだが、新幹線の始発を利用したので、東京に9時前に着いてしまった。せっかく来たのだから、東京見物を、と思い、一度も行ったことのない靖国神社を見学しようと思いついた。山手線で市ヶ谷で降り、靖国通りを通って靖国神社に向かった。途中で気づいたのだが、8/15日だったので、ふだんよりも混雑しそうだと思った。

靖国神社に近づくと、拡声器での喚き声が聞こえてきた。「てめぇらみてぇなうすぎたねぇやつらは日本から出ていけ!」のようなことを喚いていた。おそらく右翼団体が警察に牽制されていたのだろう。
そして靖国神社に到着。入口の前で黒いスーツを着た暴力団っぽい人たちが警備の警官に駐車場について尋ねていた。まだ朝の10時ぐらいだったので、それほど人は多くなかったが、本殿には行列ができており、賽銭箱までは20分ぐらいかかりそうだった。参拝者は思っていたほど特異な人たちは多くなかった。老人ばかりでなく、若い女性や高校生も多く、8割方ふつうの人たちだった。黒いスーツを着た、その筋と思しき人がきれいな奥さんと幼稚園ぐらいの女の子を連れて参拝しているのは微笑ましかった。

私は行列に並ぶつもりはなかったので、そのまま周辺をうろついた。東京裁判の判事の一人、インド人のパール氏の碑が目立つ場所にあった。境内にはあまり目を引くようなものはなかったが、遊就館という博物館には圧倒された。大人は800円。夏休みキャンペーン?で中高生は無料。神武天皇から近現代にいたる日本の戦争に関する展示で満たされており、非常に分かりやすく、見やすい展示だった。明治以降だけでなく、古代・中世の鎧や武器の実物なども数多くあり、興味深かった。フロアには第二次大戦中の飛行機や蒸気機関車の実物が置かれていて、迫力があった。戦時中の日本を賛美するような過激な展示が多いかと思ったのだが、わりとマイルドだった。これらを2時間かけてほとんどすべて見てきたので、ヘトヘトにつかれてしまった。午後に館を出ると、大勢の参拝者が午前中の倍ぐらいの行列をなしており、「朝早く来てよかった」と感じた。
そこから九段下駅に向かったのだが、靖国神社前は、他では見られないような政治的な通りになっていた。政治家(というか、政治家志望の人)が日本の政治を大声で嘆く演説をしているかと思えば、法輪功の弾圧を非難するグループ、ウイグル人弾圧を非難するグループ、竹島問題を糾弾するグループ、震災に援助してくれた台湾に感謝しようと呼びかけるグループなど、お祭りのような雰囲気だった。終戦記念日の靖国神社は一種のお祭り状態だったのだろう。

まとめ
靖国神社に行くなら、遊就館をぜひ見ておいた方がいい。第二次大戦中の日本軍について否定的な説明が全くないのが気になったが、それでも見応えのある博物館である。