しろのたつみ



卓球について考えたこと、
気づいたこと(レベル低いです)
を中心に中級者の視点から綴っていきます。




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今回はまったく卓球に関係ない話。
こういう情報を求めている人もいるかと思い、記した次第である。

私の愛機は2008年冬発売のDELL XPS430である。

xps430_2_thumb

Q8200というCPUを積んでおり、グラフィックボードはHD4850を選択した。マイクロソフト・エクスペリメント インデックスの評価は5.9で、動画のエンコード等、重い処理でもそれほど不満はなかった(メモリを4GBに増設済み)。

しかし、最近調子が悪く、ブート時に”$$$$”と表示されたり、マウスポインタの表示が乱れていたり、「ディスプレイドライバatikmdagが応答を停止しました」と2秒ほど画面が止まってしまったり、ウィンドウズ・メディアプレーヤーを立ち上げると、ブルースクリーンが表示されたりして、困っていたのだが、とうとう最悪の状態を迎えた。画面に斑点が表示されたり、画面が縞模様になったりしてしまったのだ。

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この画面が私のマシンの症状に近い

こういう場合、「5年以上も使っているし、そろそろ買い換えるか」というのが多くの人の選択肢だと思うが、私はそう簡単には引退させない。パソコンを買い換えるとなると、8~10万の出費になってしまうし、まだ使えるものを捨てるのは私の主義に反する。原因はグラフィックボードらしいことが分かっているので、これを取り替えればまだ2~3年は使えるだろう。

今回の記事はグラフィックボード(グラフィックカード、ビデオカードともいう)を交換して、古いパソコンを蘇らせた顛末を記したものである。

【機種の選択】
ネットでグラフィックボードについて調べてみたのだが、2万円以上の高級なグラボは私の古いVISTAのパソコンには対応していないかもしれない。そこで1万円強の安いグラボを購入しようと思った。GTX 650というのを搭載したグラボが安くてそこそこ性能もよく、売れているらしい。私はパソコンにあまり詳しくないので、ネットでGTX 650搭載のグラボを買うのは怖い。実店舗で店員さんに相談した上で購入するのが無難だろう。

京都ヨドバシで店員さんに事情を話し、GTX 650がうちのパソコンで動くかどうか聞いてみたところ、微妙だという。というのは電源が400~500Wぐらいないと安定しないかもしれないかららしい。XPS430は375Wの電源しかない。もし高性能なグラボを買って動かなかったら、今度は電源を交換しなければならなくなる。しかし店員さんによると、電源の交換はHDDやグラボのように簡単なものではなく、多少経験が必要なのだという。私は電源を交換できる自信がない。

そこでもっとグレードを下げてGT610を搭載したグラボ(玄人志向GF-GT610-LE1GHD)を購入した。これは350W程度の電源で間に合うらしい。4400円ほどだった。懸念は電源だけだが、なんとかなりそうだ。

【グラボ交換の手順】
6pin
補助電源 6ピン ここからも電源を供給できるが、本ボードでは使わなかった。


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最大の難関 中央の青いツメ

まず初めに、予めATIのディスプレイドライバをアンインストールしておかなければならなかったのだが、それを忘れていきなりグラボを交換してしまった。ネジを1本外せば、簡単に外れるはずだったのだが、グラボを固定している青いツメがやっかいだった。

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HD4850を外したところ

青いツメを広げて(力任せに引っ張っても外れない)ボードを取り外し、買ってきたGT610を取り付けてみた。

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これが購入した新しいグラボ

そして再起動。この状態ではPCは古いグラボが認識できず、セーフモードのような荒い画面でVISTAが立ち上がる。
それから添付のCD-ROMからGT610用のドライバをインストールし、順序が前後したが、ATIのドライバをアンインストールし、また再起動。これだけである。PCは新しいグラボを無事認識した。

【GT610の性能】
安いグラボとはいえ、5年前のHD4850よりは高性能だろうと思って、パフォーマンスをチェックしてみたところ、評価が5.9から4.6に下がっていた。ネットで調べてみると、GT610のほうがHD4850よりも性能が低いらしい。まぁ、多少描画スピードが落ちたかもしれないけれど、8万円の出費が5000円弱で済み、安定しているのでよしとしよう。
ネットではGF-GT610-LE1GHDのファンの音がうるさいというコメントが散見されたが、HD4850よりも静かだったので、私は気にならない。
 

アコースティックCのブレードをなでてみると、スベスベ、サラサラであった。インナーフォースZLCのブレードもサラサラだった。木でできているはずなのに、ちょっと擦りガラスっぽい硬質な肌触りである。

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独特な形状のブレード、アコースティックC。なんだか四角い。

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写真では分からないが、ブレードの肌触りがとても良い。

安いラケットだとこうはいかない。モロ木材といった感触である。高級なラケットのブレード(上記以外のものはあまり触ったことはないが)は肌触りがよく、ラバーを剥がすときにささくれたりしにくいものが多いと思われる。これはどういう加工なのだろうか。目の細かいヤスリでひたすらこすれば安いラケットのザラザラしたブレードもサラサラになるのだろうか。あるいは特殊なニスを塗らないとこのようなサラサラ感は出ないのだろうか。もし安いラケットでも、こすれば光るということなら、仕事の合間にでもゴシゴシこすってみようかしら。ただ、そんな素人考えでブレードをこすりまくって、ブレードを傷めてしまわないか心配だ。

hyotan

烏丸三条上るに京都伝統工芸館という施設がある。平成15年開館というから、約10年前からあったということになる。地下鉄烏丸御池駅のすぐ近くという好立地にもかかわらず、その存在にまったく気づかなかった。もう少し広報活動を積極的にしたほうがいいのではないかと心配になる。

電話: 075-229-1010
料金: 一般:300円 団体5名以上:200円 学生・シニア(60才以上):100円 和服:無料
(2014年現在)
 
ここの3階にはそれらの専門を学ぶ大学生が仏像や漆塗り、蒔絵作成等の実演をしており、どのような工程で作成しているか、いろいろ質問に答えてくれる。そこで木工をしている学生さんに、ラケットを見せて木材の仕上げについて質問してみたところ、いろいろ勉強になったので、そのやりとりの一部を紹介したい。

Q このラケット(私が持参したもの)のようなサラサラ、スベスベの肌触りはどういう仕上げで実現できるのか。特殊な機械やニスでないと実現不可能か。

A 紙やすり(1000番以上)で丁寧にこすれば可能だと思われる。

Q 一般的な水性ニスをつけたほうがいいか。

A ニスがなくても可能かもしれないが、薄くニスを塗ったほうがいいかもしれない。

Q 砥石でこするのはどうか。

A 砥石は木材の仕上げを想定していないかもしれないので、紙やすりのほうが無難である。

ということで、紙やすりでもなんとかなりそうだったので、100円ショップで探してみたが、目が細かいものでも、せいぜい240番までしか売っていなかった。文房具屋で400番の紙やすりを1枚80円ほどで買ってみたが、荒すぎてブレードの仕上げには全く使えなかった。そこでアマゾンで1000番以上の紙やすりを探してみると、1500番、2000番といったものが数百円で売っていた。
しかし、ここまでの細かさなら、わざわざ紙やすりでなくともいいのではないか、と思い、メラミンスポンジというのを100円ショップで買ってきた。

meramin

前記事「卓球用具代用考(ラケットコート)」で100円ショップの水性ニスを使ってみた。後日、TSPのラケットコートも試してみたが、仕上げにそれほどの違いは見られなかった。ラケットコートの方がややサラっとした感じになるが、値段を考えると水性ニスで十分だと感じた。

coat

そして水性ニスを塗ったブレードをメラミンスポンジで10分ほどこすってみた(乾燥したまま、あるいは水につけて)。すると、私が求めていた肌触りにかなり近い状態になった。

【まとめ】
ラケットのブレードをスベスベの肌触りにするには、水性ニスを塗って、メラミンスポンジでこすると効果的である。市販の高級ラケットの肌触りと完全に同じというわけにはいかないが、かなりいい感触である。
まだ試していないが、グリップの黒ずみや汚れ落としにもメラミンスポンジは効果があるのではないだろうか。

【付記】
他にも木材についていくつかおもしろいことを聞いたので紹介したい。
学生さんによると、木によって狂いが大きいものと小さいものがあって、木は水分が抜けると、反ってくるのだという。そういえば、スティガのローズウッドXOという高級ラケットは切り出してから長期間(外板を約4年間)寝かせた木材を使用しているという。これなら数十年たっても合板の板が剥がれたりしにくいと思われる。

rosewood_xo

【追記】140315
メラミンスポンジを濡らしてこすると、効果は絶大である。しかし、絶大すぎて、ラケットコートをほぼ完全に削りとってしまった。くれぐれもこすり過ぎないよう注意が必要である。 

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